エースの舌打ち演奏にヒントを得てガラっと変化したのだけれど、レッスンでそれを説明しているうちに、段々「ホラ、志村けんのバカ殿みたいな顔で・・」となっていました。
とはいえ、さほどバカ殿を見ていた訳ではなく、なんとなくのあんな感じ、という曖昧なあくまでも個人の印象、意見なのですが。
でも、この「なんとなく」がどんぴしゃりの感覚であり、より明確な技法として定着したのは小学生の生徒さんKくんのお陰。
「志村けんって知ってる?」
「知ってます!これでしょ?」
と「アウィーン」をやってくれたのでした。
この「アウィーン」は知ってはいたけど、私の認識の中からは抜けていて、なんとなくのバカ殿だったのだけれど、確かに「アウィーン」というのはとても的確。
この「アウィーン」の効用は大きく、その一番の効果は、なんといっても「吹き過ぎなくなる」ところ。
実感を求めて大量の息を前に前にと吹いてしまうと、全く鳴らない。
だからこその「アウィーン」。
ついでに、上下の唇の位置が自然に揃う。
つまり上下の顎の位置が揃う。
結果上唇中央の突起をよりよけやすくなる。
「アウィーン」は本当に凄い。
このところアウィーン連呼のレッスンをしていますが、思わず社会人の生徒さんがこらえきれずに笑いだしてしまわれた。
「先生、すみません。もう耐えられなくて・・。もしこのレッスンを聞いている人がいたら、『アウィーン』って何だろう?って思うだろうな、と思うと、もう可笑しくなってしまって・・」
確かに、ちょっと外国語の学術用語っぽく聞こえないこともない。
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(追記)
オリジナルはアウィーンではなくアィーンでした!
でもフルートではアウィーン。