goo blog サービス終了のお知らせ 

『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

準備

2022-03-14 14:50:51 | 音楽・フルート
前回ステージに立ったのは昨年4月。大学の恩師・青木明先生にお誘いいただいた新宿でのコンサート。伝統ある「室内楽の変遷」に出演させていただき、とても嬉しかった。
でも「水月・浮雲」を伴奏音源CDと合わせただけで、出演時間は約8分。

今回はほぼ90分のプログラム。
その内の60分はソロ。

ソロコンサートも何度か過去にやってはいたけれど、久しぶり。

こうしたコンサートは、コロナ禍になる前、2019年12月の高輪・アンヴィエンテの洋館で、ピアノの砂原悟さん、チェロの山本徹さんとのトリオでのコンサートが最後だった。

その上、この時はインフルエンザ明けで、ヘロヘロのまんまの、とにかく咳き込まないように、と心がけていた、人生最悪のコンディションの本番となった。

その中で、色々と奏法の気付きも得たし、「そうだったの?全くわからなかった!?」と笛吹き仲間や師にも言われたので、なんとかなったのだろうとは思うものの、「病み上がりじゃなければ、もっと良いものをお聞かせできたのに・・」という思いは後をひいている。

そんなやり残した感を抱えたままコロナ禍に。

今回、3月26日のコンサートは、
https://blog.goo.ne.jp/pipipipi/e/1cf87bde1e065b773ccc427ac93d361b

家族の協力を得ての、カジュアルな方式での開催ではあるけれど、中身はまあ、リサイタルプログラムといっても良いヘビーな内容。

ほぼ2年と3か月ぶりのコンサートといっても良い。

とても楽しみなのと同時に、様々な事が抜けていないか?と心配で、せっせと準備。

当日配布のプログラムは曲目と簡単な情報のみにして一枚にし、曲目解説はお話しながらのコンサートに。

プログラムも桜の花の模様の紙にプリントし、解説の原稿も作り、読みながら、演奏して、という通し練習も始めた。

卒業してから初めて開催したコンサートは原宿のアコスタジオだったっけ・・
そんなことを想い出している。

ドレスは、春らしいペールピンクどティファニーブルーのドレスを本日選ぶ。

ピンクは昨年の新宿で着用したものと同じで、この時も「桜の季節だから」とチョイス。



ブルーはお手製。



仕立ててもらおう、と以前から準備していたシルクの生地を巻き付けてみたところ、シルク独特の良いドレープが自然に出て、「あら?これでもいいかも?」となったのでした。


二枚を繋いで、端は三つ折りでまつり縫いしてかがって、バスタオルみたいにグルグルと巻き付け角のところを2回固結びして内側に押し込めば落ちる心配もない。
ストールは中表にして周囲を縫ってひっくり返して完成。

2020年春自粛期間中の成果を、ようやく披露できます。

どちらも四角い布なので、畳むとぴたっとして持ち運ぶのにも便利。
ちょっと着物みたいなニュアンスもあるので、「浮雲・水月」にもぴったり。

本日、これらを着て練習したのですが、いずれも演奏しやすく、決定。

お客様も、このような状況下にも関わらず、既に40名ほどお申し込みをいただきました。

中には関西方面から「待ってました!」といらして下さる方も。

現在の状況下で何かを始めるのは、それなりにエネルギーも必要で、色々と迷いもあったけれど、開催することにして良かったなあ、と改めて感じております。

お申し込みくださった方々との一言二言のメールの交流に、励まされ、お力を頂けることも幸せなことです。

本当にありがとうございます。

・・あとは演奏!