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『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

暑中お見舞い申し上げます!

2025-06-18 15:12:56 | ピピ
暦では七夕の頃からお盆前までが「暑中お見舞い」の季節だけれど、梅雨は何処へ行ったの?という猛暑が今週から始まりました。

今日は暑さの中出かけて行く初めてのレッスン。
フルートを保冷バッグに入れ、氷入りの水を水筒に入れ、準備完了。

ピピは早朝は風通しの良い二階の北西の部屋や北側のお風呂場で寝ていますが、段々暑くなってくるとエアコンの効いたリビングにやってきてベタ~と床に寝そべっています。




本当にこの先どうなってしまうのでしょう??

皆さまもどうぞご自愛くださいませ。

この後ろ脚をネストテーブルにひっかけている姿勢は初めてのもの。


毎年、色々とバリエーションがあります。

バッハコア横浜 第5回演奏会

2025-06-17 22:54:20 | 音楽・フルート
翌日は午後から高校同期のMくんが所属しているバッハコア横浜のコンサートに。


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バッハコア横浜 第5回演奏会


日  時:2025年6月14日(土) 13:15開場、14:00開演予定
会  場:青葉区民文化センターフィリアホール

曲  目:
J.S.バッハ: カンタータ27番
       わが終わりの近きをだれぞ知らん BWV27
      カンタータ39番
        飢えたる者に汝のパンを分かちあたえよ BWV39
      カンタータ187番
        すべてのもの汝を待ち望む BWV187

出  演:
指揮・アルト 青木 洋也
ソプラノ   藤崎 美苗
ソプラノ   小林 恵
テノール   板谷 俊祐
バス     加耒 徹
合唱     バッハコア横浜
管弦楽    バッハコア・アンサンブル

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Mくんとは高校時代も卒業後もずっとはお互い全く面識がなかったのですが、数年前、奥様が甲野先生の音楽家講座に参加されてご縁が繋がりました。

奥様は武蔵野音大卒のピアニストで、後輩にあたるのですが、偶然主宰の私が高高でご主人と同期ということで、それから高高52卒のグループメールにお誘いしました。
今は同窓会の常連といっても良いメンバーです。

今回は渋めのカンタータ。
むしろ、合唱の良さが良く伝わる素晴らしい演奏でした。
バッハに限らず、全ての音楽の演奏に最も必要なのは真摯な想いであることを再確認。

そしてなんと、オケのチェロは山本徹さん。
還暦記念の王子ホールでのコンサート、そしてCD『エーテルブルー』の録音、ととてもお世話になった、素晴らしいチェリストです。

お手伝いのオケはBCJのメンバーが多いので、もしや?とも思っていたけれど、昨年はいなかったのであまり期待していなかった。

思いがけず久々に彼のグルーブ感のある、美しい響きの通奏低音が聴けて幸せでした。

初めて彼の演奏を聴いて感動し、思わずお声がけしていた、出会った日が思い出された演奏。

彼が加わるだけで、ザーっと投網を打つようにアンサンブルがまとまり、生き生きとする。

終演後に久々にご挨拶を。


ロビーではMくんの奥様にも久々にお会い出来嬉しかったです。

「これからレッスンなんですよ」とご主人にも会わずにサっと急いで会場を出ていかれた姿が颯爽としていて素敵でした。

思いがけず2人と再開出来た一日となりました。

6月は2日から仕事も含めると14日まで、ほぼ毎日出かけていて家に居られたのは4日のみでしたが、楽しい事ばかりだったのと、気候もまあまあだったので、なんとかこなすことが出来ました。

15日は休んで、16日はこれまた久々にご近所に住む武蔵野音大卒の後輩にあたるピアニストYさんとお茶。息子が小学校時代にPTAで知り合った方です。

ついでにアンサンブルもして遊んでしまいました。
コンサートの為の練習じゃなく、こうして初見大会をやるのは久しぶりで、音大生時代の合宿など思い出し、とても懐かしかったです。

「よりよいもの」を突き詰めていくことは当然のことだし、それはまた幸せな作業でもあるけれど、やはり何かしらピリっとした緊張が伴うものでもある。

ずっと、それが普通で当たり前でしたが、こうして遊んでみると「ああ、楽しいな」とシンプルに思えたのは再発見でした。




夜の銀座で

2025-06-16 23:51:09 | 日常
夜の銀座は久しぶり・・

というと、ちょっと豪遊というイメージですが、遊んだ場所はカラオケ屋さん。

高校の同期バンドWAYAZで、今年合宿で練習するための新曲選びの集いでした。

実際に歌ってみてキーを調整することも簡単だし、みんなであーだこーだと意見を出し合ってその場である程度、煮詰めることが出来る。

これはもう過去20年多分ずっと行われているのだけれど、私が参加したのは今回初めて。

夜の方がレッスンなどで忙しいというのと、「曲が決まったらコード譜くださいね」というスタンスだった。

それではいけないよね、と急に殊勝な心掛けとなり今回参加。

昨年末からずっと不義理していたお詫びも兼ねての積極参加。

出来る内に毎年ライブをやろう、と言っていたし、私もそれが良いと思っていたけれど、他のバンドメンバーみんなから、「それだと新曲が間に合わなくてずっと同じものばっかりになってつまらん~」という意見が多々あり、今年は「充電期間」にしてライブはお休みして、新曲を一杯仕込もう、ということになりました。

これはこれで大変ですが、楽しみでもある。

昨年夏の「軟口蓋の気付き」で多少マシになったものの、その後全く歌っていなくて、私の歌は相変わらずですが、それでも1曲歌うこととなりました。

曲は竹内まりやの「元気を出して」。

薬師丸ひろ子が歌っている動画が素敵で、間奏、後奏をフルートで遊べるのでこれに。
去年のムーンリバーは地声の低い声で歌うというものだったけれど、今回は、ややクラッシックっぽい感じの発声になるかも。

丁度夫婦で竹内まりやのライブに行ってきたばかりのベースのNくんは日頃はガッツリ洋楽派だけれど、すっかり魅了されていて「タツローがバックなんだよ~」と。
まあ、それはそうだろう・・。

ついでに、「この曲もやったけど、歌う前に『お疲れナマ』って言ってから歌ってたぞ」との情報も。

そういえば、CMでも流れていたね。

もちろん採用させていただくつもりです。

喉を傷めない程度に一年かけて取り組む課題にしたいと思います。

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待ち合わせより少し早く着いたので、久々にGINZA SIXに。
殆どは関係のないブランドショップだけれど、
地下の食品売り場と6Fにある蔦屋書店は中々楽しい。

そして吹き抜けにはヤノベケンジによる沢山の宇宙猫が・・・。

ショートアニメも流れていて、それによると現在地球に存在する猫達はみな、つまりは
ピピもどうもこの宇宙猫の末裔らしい・・?





ザクロみたいなツブツブはみんな猫!?

第144回 音楽家講座in鶴見 ~甲野善紀先生を迎えて~ 6月12日(木

2025-06-16 10:09:51 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
「ご連絡ありがとうございます。あまりの忙しさに勘違いしていて、危うく恵比寿に行こうとしていたので助かりました。」

と先生からご連絡。

ツイートからも御忙しさが更に増していたのはうかがい知れましたが、かなり大変な状況のご様子でした。

そんな中、いつも鶴見までお越しくださり、本当に有難いです。

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(お話)

この頃は色々とつくづく考えさせられることが多い。
7月23日に「マーマーマガジン」の服部みれい女史とオンライン対談があるのだが、その時にSBNR(Spiritual But Not Religious 無宗教型スピリチュアルの略.特定の宗教を持つという訳ではないけれど、スピリチュアル的なことに関心があるという人々のこと)
について話すつもりだ。

7月5日問題なども浮上しているが、どっちにしろこれだけ世の中がおかしくなってきた。マスコミも完全にコントロールされている。
何がおきているかわかりにくくなっている。

そういう中で人が人として、自分が自分として保って生きていくための拠り所や基準をどういう風に設けるか。

(今までこうしたことは)表ではあまり言わない様にしてきたけれど「人間の運命は決まっていると同時に自由」を実感しようと思い武術を始めた。

日本には積極的無神論者はいない。
一億円の宝くじが100万回当たるくらいという、殆どあり得ないような確立で命が生れ進化してきたということは、何かそういうものがなければ起こるはずがない。

「神」とはどういう存在か?
スピリチュアルとは広範囲で、明確な規定もない。
どう定義するか?
「スピ系」「スピっている」という言い方がよくされるが、それは良い感情を持っていないということで、こうした断りをいれるのが今の社会。

小林正観の弟子のひすいこたろうが、25000回「ありがとう」を言えば願いが叶い、500人に一人が癌が緩解すると言っている。
癌は感謝が大嫌い。

(こうしたことに付随して)すごく考えさせられる体験をした。

(技実演)
合気上げに関する技が旅先でシャワーを浴びている時に浮かんだ。
その後実際にやってみると有効だっだ。

(上から体重を載せて手首を押さえつけられている状態から手を持ち上げる技で)抑え込んでいる相手の名前を(フルネームで)全て知って、感謝すると上がる。



しかし、しばらくたったらかつてない程の違和感が生れた。
ヤクザな世界に入って戻れなくなってしまったような、
一線を超えたような変な感じ。

刀のつばを愛でる感性に、破れ扇や、虫食いの痕の金象嵌などがあり、日本ではほろびゆくことに美を感じるようなところがある。

しかし偽物の美術品にも感謝するのか?

技が出来るために心から感謝することが果たして良いのか?

病気で大変な人がそうなっていることを責めることは出来ないが、果たしてどうなのか?
単純に良い悪いは言えないと感じてきた。

自分の中で、心の働きでいろんなことが出来るのと、身体に付随して色々なことが出来るのを、これから探求していきたいと思う。

自分のしてきたことは甘かったと思う。

身体の流れができているかどうかはすごく大きくて、才能のある人はパっと自動的に出来るのだろう。

(剣の構え方を実践しつつ)
自分から見ていきなり半時計回りではなく、最初(の動き始め)は時計回りにすると流れが出来る。
前から来る身体の流れというものがある。

触れているところは気にしない。

(身体全体が)繋がっているかいないかの違いが明確にわかるかどうかが上達に関わる。全身を連れてくる。

技が出来ても出来なくても子供は一人で大きくなる。

「やりたい」とただ思う。
気持の上でその時上達したいと思う心とどういう関係かが重要。
身体が成長していくのと同じように。

ヴァイオリニストのひまり(100年に一度の天才、13歳でベルリンフィルと共演)を見ると、普通の人の努力とは全く違う。
身体が成長していくように技術が成長していく。
身体の感覚が同調していく。

練習が飲食と同じ感じであると確実に上手くなっていくのではないか?

感謝しておけば、先回りしておけば良いのかもしれないが、そのことに関してあまりどうこう言うつもりはないが、感謝のあり様にオリジナルの自分なりの価値観が出てくるかどうか?

「人が人として生きてゆく」

稽古人はみな違うし、それで良い。
上達の仕方は、ただ上達するのであればなんでも良いというのではなく、その人が納得できる上達が出来るのが良い。

身体を使って何かやっている芸術は具体的な手がかりがあるから、そこからまたひっくり返っていくようにすると、普通ではない世界が開いてくるのではないだろうか。

自分でも思いもしなかったことが起きてきたが、みな1月9日の右膝と父への印象の変化がベース。

自分の上達の仕方じゃら各自考えるべきである。

練習法、稽古法のあり方に目覚められるか?

そこに目が向くと何をやるにしても、やっていくこと自体が直結している。

それは、なまじ何かを信仰するよりも大きな生き方となる。

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(個別指導)

1.歌 
職場の介護施設サービスでの歌が難しく、息継ぎで吸おうとすると詰まってしまうのをなんとかしたい。

(先生)
渓流等、丁度良い速度で川が流れているところで、そこを少しずつ遡りながら歌うと良いのでは?
遡るのが良い。沿うのは全くだめ。
すねくらまでの深さがよい。
環境と自分との関係を入れると良い。

イメージだけでのアフターでも、声の倍音が増え、大きく変化。



2.ピアノ
力を抜こうとすると逆に力が入ってしまう。オクターブを外したり音が汚くなったりする。土臭くて内省的な音楽に惹かれる。ボロディンの楽曲を演奏。

(先生)
求めていらっしゃることが相当普通の人が考えないことを求めているのかな?
人は人として生きているということに対して、ご自身が納得したくて何かを探している。
そうでなければこの曲は選ばなかった。
物凄く大変な人がワラをもつかむ感じで取り組んでいるのと、自分自体の中身が変わってそれを表している曲。

自分がそういう事に関して氷が溶けてきたと感じた時に弾いてみたら?
自分の生き方自体、存在しているあり様によりひとつ納得がいくかどうかが出てきて、それから弾いてみる。
ご自身の中から出てくる。

ただ上手くなるということではなく唯一無二の「これだ」という感じ。
ピアノのレッスンではなく「今の自分が」どうだろう?」となってから弾く。
音を通して自分の生き方を追求する。


しみじみと語りかけてくるような素晴らしい演奏に変化。


3.鍼灸師
仕事柄、様々な不調をもらってしまいがちで心身不調になり疲れるのをなんとかしたい。

(先生)
紐などでやって、自分の中の潜在的な力が変わってくることもあるが、状況によっては、これをしてやって、後で(紐を)洗ってやるという流れを作ってやると効果がある。
呼吸で出す。
鎮心のツボである労宮をへこませて後ろ向きに歩く。






4.ソプラノ
心から納得する演奏をしたい。ドビュッシーの小鳥たちを演奏。


(先生)
新たな胸、脇紐の巻き方を提案。
https://blog.goo.ne.jp/pipipipi/e/8c4500ecea89db8382f8af456344d917


響き深みが大きく変化。
より自由に表現できるようになったと本人談。



5.フルート
「斬ってください」

(先生)払い太刀

より伸びやかに変化。


6.しの笛
普段は山や海で吹いている。人に向かって吹いたことがなく緊張しそうなので、壁に向いて吹いてもいいですか?ということで後ろ向き、胡坐での演奏。
いつも内臓が全てを決めるけれど、人が居ると頭?があつくなり、内臓で吹けなくなる。


(先生)
頭に2重に丸紐

よりまとまった音と響きに。
「目が開きますね。山に居る時に近付いた感じもする」と本人談


7.ピアノ
人前で緊張しないようにしたい。ゾーンに入るにはどうすれば?


(先生)
20㎝程の刃物を身体に付けて。


胸元、腹、と夫々に響きが変化。

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先生の気付き、深化に付随して、音楽家講座での内容もどんどんと深まっており、本当に素晴らしい「場」となっているのを改めて感じました。

打ち上げもしみじみと楽しく、そこでも良い言葉をいただきました。

「親友には会則はないでしょう?」

組織の在り方、稽古法、様々なことが思い浮かびます。


雑感ですが、このところのキーワードである「感謝」に関しても「取引」になってしまわない感謝でなければいけないのか?というと、どうもそういうことでもなくひたすら「感謝」は効くらしいのですが、でも、やはり私は「損得勘定の取引」という印象を抱いてしまうので、中々難しいところです。


参加された皆様、会場スタッフの皆様、甲野先生、本当にありがとうございました!





次回7月24日(木)は・・


武術を基盤としながらも独自の視点による身体技法を展開する、御子息・陽紀(はるのり)先生を迎えての特別企画となります。

どうぞよろしくお願いいたします!






胸紐ニューバージョン

2025-06-13 00:29:03 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて






Oさん
モデルのご協力ありがとうございました!