ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【食】らーめん 華一番 [ラーメン@苫小牧]

2010年03月19日 22時07分38秒 | 外食記録2010
らーめん 華一番(ラーメン はないちばん)[ラーメン@苫小牧][食べログ]
2010.2.17(水)18:30入店(初)
注文 チャーシューメン・塩 750円

 
・苫小牧市柏木町のバイパス通(双葉三条通)沿い、コープ(スーパー)の向かいで『森もと』の隣りにあるラーメン店。通りより少し引っ込んだ場所なので、注意していないと見落としてしまうかもしれません。
  
・店内はカウンター約6席、イス席2卓、こあがり1卓。

・事前調査によるとこちらの店はチャーシューが評判だったような……そんな朧気な記憶を頼りにチャーシューメンを注文。味は、考えるよりも先に「塩で!」となぜか勝手に口が動いていました。メニューを見ると、平日ランチ限定で390円というびっくり価格の『サンキューラーメン』なる品も。
  
・ラーメンは、縞々の焼き目のついた大きなチャーシューが4枚乗って出てきます。見た目がとっても美味しそうな、トロトロではなくしっかりした歯応えのチャーシューでした。やや塩気がきつめ。その他の具はワカメ、なると、メンマ、長ネギほか。
 
・麺は黄色い縮れ麺。スープはどこか懐かしく、ホッとする味ですが、いまいち印象に残りません。

・何の気なしに目の前の薬味入れのフタを開けてびっくり。鮮やかな緑色をした、生ニンニクと思われる薬味。

  
[Ricoh GX200]
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【本】もの食う人びと

2010年03月19日 19時07分04秒 | 読書記録
もの食う人びと, 辺見庸, 角川文庫 へ3-1(10373), 1997年
・「世界グルメ旅行」などという言葉の響きからはほど遠い、『食』をテーマとした苛酷な旅の記録。訪れるのはバングラデシュ、フィリピン、ベトナム、ポーランド、クロアチア、ロシア、ソマリア、ウガンダ、韓国など。そこに浮かび上がるのは『食』そのものではなく、それを通して見える各地の光の射さない暗部。著者は時には執拗とも思える態度で次々とそれらを暴き出していく。
・このような "ルポルタージュ" と分類される本を、これまで手に取ることは少なかったが、本書でその面白さに目覚めた。
・「はっきりした旅程はない。これといった決心もない。ただ一つだけ、私は自身に課した。噛み、しゃぶる音をたぐり、もの食う風景に分け入って、人びとと同じものを、できるだけいっしょに食べ、かつ飲むこと。」p.7
・「野太くうなるコーランの祈りがスピーカーから街中にながれている。肉を食らう子供の背後のゴミ捨て場では、別の男の子と野犬とカラスがいがみあってゴミをあさっている。食べ残すということが罪であるとしたら、この子たちがその罪をあがなっているのだった。」p.19
・「残留兵たちには銃も弾薬もあった。タンパク質がほしかったら動物だけを撃てばよかったではないか。動物がだめなら、栄養豊富なガビ(里芋)だけでも相当生きられるのに。あれを、しかも数十人も食ってしまうなんて……。  それがいまでもどうしても謎だというのだ。  戦争とそれに伴う極限状況が人類最大のタブーを破らせた。」p.48
・「49年の戦争犯罪裁判(マニラ)の証言者でもある農民のカルメリノ・マハヤオが、村人の声をまとめた。46年から47年はじめにかけて、この村とその周辺だけで38人が残留日本兵に殺され、その多くが食べられた。頭部など残骸や食事現場の目撃証言で事実は明白になっている。しかし日本側は一度として調査団を派遣してきたこともない。(中略)現代史ではきわめてまれな兵士による「組織的食人行為」として、連合軍司法関係者を仰天させたこの事件の全貌は、日本ではほとんど明らかにされていない。」p.53
・「日本の猫缶輸入量(推定、年間4万数千トン)のほぼすべてをまかなうバンコク周辺の缶詰工場を見学したら、猫ともども足をタイ方面に向けては寝られない気がした。(中略)貴重な水産資源を捕るだけ捕り、安い労働力で加工させ、日本のペットはただそれを食うだけという、人と動物がひっくり返った生産、消費構造。そのことへの反省論がささやかながら日本の一部で出はじめていることに、タイのペットフード関連企業全体がいま、かなり神経質になっている。」p.56
・「ギネスブックが「世界一大きいレストラン」と認定した、タイはバンコク郊外の「ロイヤル・ドラゴン・レストラン」。」p.62
・「人類は頭ではだめでも、胃袋で連帯できるのかもしれない。すくなくとも、食っているあいだぐらいは。もの食う人びとの大群のただなかにいると、そう思えてくるのである。  五千人が同時に食事できるこの店で、民族、宗教問題緊急国際会議を開いたらどうであろうか。」p.65
・「食べるというのは、それぞれの民族が、祖先や文化の記憶を味になぞることでもあるから、「食」にかかわる差別は深く心を傷つける、と私は思う。」p.105
・「こうして旅をしていると、世の中にはたしかにいろいろおいしい食べものがあると思う。「これは死ぬほどうまい!」と世界中に叫びたくなるほどのものは、しかし、そうはない。  その、めったにないことに、今回ついにめぐりあえた。ほっぺたが落ちる、あごが落ちるどころでない。おいしさに体が震えた。舌が踊り、胃袋が歌いだした。生きてあり、もの食うことの幸せをしみじみ噛みしめた。    それは、一杯の熱いスープだった。    それに出会うまでの道のりの、いやもう、長かったこと。ポーランドはワルシャワの南三百キロの炭鉱の町カトウィツェまで私は旅した。」p.110
・「観覧車が好きなのだが、なぜ好きかわからない。  たぶん、低速、無為にして、中天に遊び地にまた戻るくりかえしの、かいのなさがいいのだと思う。あの果てない縦の円軌道。輪廻というか、超えようとしてなお窮まりない人の業を感じさせてそぞろに切ない。」p.173
・「お試しになるといい。コーヒーに塩味はよく合う。後口がじつにさわやかだ。砂糖みたいにコーヒーそのものの香りを消すことがない。」p.213
・「記憶というものを、私たちはなめてかかっていると思う。五十年前とは、かなり多くの人びとにとって、昨日なのだ。」p.335
・「彷徨にも似た、奇妙な旅が終わった。  いまはまだ虚脱の海にいるのだが、胃袋にはこの旅で口にした異境の食いもののかけらたちが、未消化のまま張りついていて、甘いにせよ辛いにせよ苦いにせよ、おりふし、したたかな味を主張しては、私に長かった旅路をふり帰らせるのである。」p.346
・「この漠然とした認識のもとに「もの食う人びと」という、丈が低く、形而下的で、そぞろに切ない、人間の主題を私は見つけた。高邁に世界を語るのでなく、五感を頼りに「食う」という人間の絶対必要圏に潜りこんだら、いったいどんな眺望が開けてくるのか。それをスケッチしたのが、この本なのだと思う。」p.348
・「世界とはいつも新聞記事のたかだか数十行、数百行のなかで解釈可能な対象なのであり、データベースに入力できない情勢も風景もありえないという建前のなかで私は働いていた。世界とはまた、私という解釈者によってただ解釈されるにのみある、時差表つきの紙一枚の地図のようななにかなのであり、それ以上でもそれ以下でもなかった。なんという思い上がり! 私は通信社の外信部デスクの職務にあり、溢れるほどの記号的情報をもとに、怒りの色も悲しみの色も交えない賢し顔で、世界のありようを冷静に手短かに分析してみせるのを常の業としていたのだ。情勢のいちいちの変化に声を震わせ気色立てていたら、仕事が進まないという事情もあったけれども、私はいつか腐食した安物のブリキ板みたいに倦み疲れていた。その果ての離人症である。」p.351
・「私は旅の徒次にしばしば次の言葉を思い出した。  「見えない像を見なさい。聞こえない音を聞きなさい」」p.353
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【社】伊達神社(伊達)

2010年03月19日 08時10分10秒 | 参拝記録
伊達神社(伊達) 参拝日 2009.9.12(土) [Yahoo!地図]

・伊達中心部を通る国道37号線より、伊達警察署の坂の下の交差点をポスフールとは逆方向の内陸側に500mほど進むと伊達神社があります。
  
・神社の境内入口。

・右隣の敷地には集会施設らしき建物と、広場があります。
  
・鳥居のそばにある石碑(?)と石灯籠。
 
・砂利の敷かれた参道を進む。
 
・祭神を示す看板と手水舎。
 
・拝殿。材木はすっかり黒ずんで、その歴史を感じさせます。豪華さはありませんが、屋根の形状など、なかなかの美しさを感じさせる造り。
 
・社の前に何故か狛犬が二組設置されています。こちらは手前のもの。高くお尻を上げて、今にも飛びかかろうとするかのようなポーズ。すばしっこそうな狛犬です。これだけ躍動感のある造形には、ここまで出会った記憶がありません。
 
・左手の吽形。こちらもお尻を上げたポーズ。
  
・こちらは奥の狛犬。左は大きな玉に脚をかけ、右は岩(?)に足をかけているのが特徴。
 
・正面の柱には見事な龍の彫刻が。
 
・柱の両脇に控える獅子。

・屋根の様子。本物の木組みの建物で、職人技が感じられます。
  
・拝殿前の賽銭箱や社名額など。

・拝殿内はかなりの広さがあります。

・拝殿前より振り返った図。

・社の右隣にあった、何を記念しているか分からない『記念碑』。

・社の左隣には立派な社務所と駐車場があります。

[Canon EOS 50D + EF-S17-55IS]
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