ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【食】一休そば 川沿店 [和食@苫小牧]

2008年12月30日 23時25分12秒 | 外食記録2008
一休そば 川沿店(いっきゅうそば かわぞえてん)[和食@苫小牧][Yahoo!グルメ]
2008.11.24(月)19:10入店(初)
注文 メガ一休そば定食 1620円

 
・苫小牧市川沿町の、国道と平行に市街地を走るバイパス通り沿いにあるお店。敷地内にマクドナルドのある生協よりやや西側です。苫小牧を中心に10店舗ほどある、そばのチェーン店のうちの一つです。
  
・店舗は最近建てた(改築?)ようで、小ぎれいな店内です。イス席2卓、座敷4卓、カウンター5席。BGMはジャズ。

・メニューを開くと『メガえび天』の文字が目に飛び込んできます。最近メニューに "メガ" の文字をときどき目にするようになりましたが、その流行がこんな店にまで。『メガえび天』が入るメニューは軒並み1000円越えで少々値は張りますが、せっかくなので食べてみることに。天ぷらとご飯とそばがセットになった、ボリュームのあるメニューです。
  
・冷たいそば。細くてモチっとした歯ごたえ。

・天ぷらはメガえび二つとピーマン。エビは「ギャー!! でけぇぇ!!!」というほどの大きさでもなく、「おー、でかいなぁ~」くらい。でもこのくらいの大きさで程よい感じです。味は、余所で口にするものと大差ありません。このようなエビが出回り始めたのは、エビ養殖における何らかの技術革新の現れなのでしょうか。衣は卒なくサックリと揚がっています。
 
・ご飯とたくわん。

・お冷のコップ。さりげなく見た目にオシャレで、持ちやすくて、飲みやすい、「コレどこで買ったの!?」と思わず聞きたくなるようなコップでした。お店で見つけたら迷わず買いそう。

・会計時に10枚集めると500円引きのサービス券がもらえます。

   
   
   
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【本】豊かさの精神病理

2008年12月30日 08時09分15秒 | 読書記録2008
豊かさの精神病理, 大平健, 岩波新書(新赤版)125, 1990年
・精神科医による、現代日本に特有な、モノが豊かな国であるがゆえに発生しだした "症例" の紹介。姉妹書として『やさしさの精神病理』も有り。
・患者との会話や回復過程があまりにスムーズに話が進み、「話が出来すぎている」ように感じられますが、限られた紙面で話をまとめなければならない事情から、これは仕方がないかもしれません。
・個々の症例は興味深いのですが、そのような人が身の回りにいるかというと、どうも思い当たりません。表向き見えていないということか、それとも今とは異なるバブル期辺りの時世の反映なのか。発症率などのデータが気になるところです。
・「最近、病気でもない人が、日常生活あるいは人生上の悩みで手軽で精神科を受診することが多くなりました。」p.2
・「精神科医は、患者の話を聞く前から、顔つきや身形、態度を見て、病気のあらましの見当をつけるものですが、<よろず相談の患者>は、どこをどう見ても、病気らしいところがないのが特徴なのです。」p.4
・「何が困ると言って、本物の患者でない人の相談にのることくらい精神科医が困ることはありません。」p.4
・「本書は、精神科にとって新しい<よろず相談>の患者の中の<モノ語り>型の人びとについての報告書です。僕は精神科医の新しい領域を展望するつもりで本書を書きました。」p.10
・「しかし、なぜ彼女は五万、十万とするような高価なバッグを次々と買ってまで、"自信" を手に入れなくてはならなかったのでしょうか。意地の悪い見方をすれば、彼女はもともと"自信" のない人だったのかも知れません。 」p.20
・「<患者>は、自分の抱えている問題が何なのか自分でもわからないから、解決の仕様がないわけです。問題が何かを見つければ、それは自力で答えを見出せるようなものかも知れません。」p.26
・「この "個性" という言葉は<モノ語り>の人が好んで使う言葉のひとつです。」p.30
・「一六歳の女子高生は、登校途上、ふと「自分の将来が全部見えちゃった気になって」「こんな年で少しおかしいんじゃないか」と思って受信しました。」p.34
・「三つの症例で認められるように<モノ語り>の患者の抱える葛藤は深刻なものではありません。いくらでも深刻なものに成りうる葛藤ですが、根の浅い所にとどまっています。それはどうしてでしょうか。」p.46
・「「着る物も当然凝ります。ニューヨーカーが主ですね。トラッドです。靴はリーガルのイースト・コースト。三足持っていて毎日履き換えています。傘はフォックス。時計はセイコーのオート・ジェネレーティング。ゴールドは避けるポリシーですから敢えて六万のステンレス・ケースのやつを買いました。」」p.48
・「料理するために包丁を使うのではなく、包丁を使うために料理する。こういう論理の転倒は<モノ語り>の人によく認められる特徴のひとつです。」p.60
・「精神科を訪れるのに敷居が低くなているのは事実ですが、それにしても暇つぶしに来る人はまだいません。」p.73
・「どんな料理にも似合う男の子に出会ったら、私の方から、ボーイ・フレンドになって下さいって頼むと思うけどォ、今は男の子もアラカルトが一番って思うの。」p.89
・「私の自慢は、今までの友達が全部175センチ以上だってことです。ルックスも揃っています。全部並べたら、きっと紳士服売り場のマネキンみたいになるんじゃないかしら。私、若い頃からそういう好みでしたけど、お洒落な男の人と結婚しようとは一度も思わなかった。マネキンとじゃ生活成り立ちませんからね。お洒落と生活は使い分けが大切なんですよね。」p.98
・「しかし、考えてみると「いい女をモノにする」とか「モノにした」といったことは、長い間多くの男たちが言ってきたことでした。女を用途別に家庭用に分類もしてきました。今、女たちも同じように考えはじめた、というだけのことなのでしょう。」p.99
・「ペットは両義的な存在です。「家族の一員」ともなれば「動くぬいぐるみ」ともなります。深い友情の対象ともなれば売買の対象ともなります。ヒトのようであって(生き)モノであり(生き)モノであってヒトのようなのです。  ペットはこのように、飼い主にとってヒトとモノの両方の意味を持つため、つまり両義的な性質を持つために、飼い主のヒトやモノに対する態度を映し出す鏡となります。それ故に、ペットの話題は精神科医にとっては重要な話題となります。」p.157
・「筋ケシ」p.163 それは『キンケシ』じゃないの? と思わずツッコミ。
・「一般に<モノ語り>のヒトは葛藤を嫌います。可能な限り葛藤を避けようとするのです。」p.174
・「二つしかない選択肢のどちらを選んでも当人にとって望ましくない、というのが<ディレンマの構造>です。これに陥ると普通、人は不安にさいなまれます。」p.189
・「<モノ語り>の人びとには、人づき合いをモノ化しようとする傾向がありますが、そればかりではありません。自分自身をもモノ化する傾向があります。」p.214
・「「頭の中のカタログ」こそが<モノ語り>の人びとの最大の特徴なのです。」p.223
・「今の日本では、安物のプレゼントは、"義理"、高価なプレゼントは "誠意" "愛情" そのもののようです。「親しき仲にこそ高価なプレゼント」なのです。」p.236
・「そのおかげで、人びとは情緒を失いましたが、惑わされることもなくなりました。人びとは、プレゼントによって、ある意味ドライで、ある意味で淡々とした人づき合いをするようになりました。」p.236
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