好きということ

僕はもともとACミランというサッカークラブが好きでした。
それとは別に、フィリッポ・インザーギ（ピッポ）というサッカー選手が好きでした。

当時ピッポはACミランの選手ではありませんでした。

しかしあるとき、ピッポがACミランに移籍することになりました。

好きな選手が好きなチームに行く。こんな幸運があっていいのかと思いました。

ピッポはミランでも活躍しましたが、年齢や怪我もあり、最近は試合に出ることもありません。
もう引退の可能性もありますが、別のチームに行く可能性もあります。

そんな状態になってから思ったこと。

もしピッポがミランから移籍したら、僕はミランが好きなままでいられるのか。

もともとはミランが好き、ピッポが好き、でした。
しかしいつの間にか、ピッポがいるミランが好き、になっているような気がするのです。

これは案外、不幸なことなのではないかと…。


別な話ですが、僕はアイドルマスターが好きです。

最初はニコ動のMADから入って、アイドルマスターの動画を見ていて楽しかった。
どのアイドルがというより、全体的な雰囲気や盛り上がりが楽しかった。

でも今は、ラジオやイベントなどで中の人を好きになり、千早というキャラが至高であるという楽しみ方もしています。

この状態で、例えば次のアイマスで千早というキャラがいなくなるとか、声優が変わるとなった時。

以前のなんとなくアイマスが好きな状態であれば、まだアイマスを続けていたかもしれない。

でも今はどうなるかは分からない。アイマスの雰囲気が変わらなくても、そこで止めるかもしれない。

詳しくなればなるほど、嵌れば嵌るほど、その状態を維持するのは難しくなっていくのかもしれません。


つまりなんなのかというと、好きになればなるほどリスクも高まるってこと。
そして保守的になってしまうってこと。変化が受け入れがたくなるってこと。



そんな時は、ある人の3つの教えを思い出してください。

好きなものから逃げないという「戒めの心」
心を閉ざさずに本当の価値を見る「賛美の心」
そして、変化を受け入れる「許容の心」

せっかく好きになったんだから、だらしねぇことにならないよう、歪みなく逝きたいですね。