11月2日は舞浜アンフィシアターに行ってきました。
もうこういう時期なのですね。
今回は、
SUPER SOUND THEATREの新感覚・音楽朗読劇
「Valkyrie ~Story from RHINE GOLD~」
を見てきました。ドイツ語読みでワルキューレと読みます。英語読みでヴァルキリーって読んでしまいそうですけどね。
どのあたりが新感覚で音楽なのかはおいといて、出演者が豪華なメンバーです。
ロキ:鈴村健一さん
ジークフリート:諏訪部順一さん
ソー:高橋広樹さん
ブリュンヒルデ:沢城みゆきさん
クケリ:高垣彩陽さん
アスク・エムブラ:蒼井翔太さん
オーディン:山寺宏一さん
凄いですよね!
しかも王子様系が多いし!!
テニプリ:諏訪部さん、高橋さん
うたプリ:鈴村さん、諏訪部さん、蒼井さん、(ヒロインに沢城さん)
だから、会場のお客さんに女性が多いのですね。8割くらい女性でした。しかも、高校生や大学生は少なくて、もう少し年齢が上がって経済的に余裕がありそうな方々でしたw。
だから、チケット代が9000円なのね。チケットサイト経由で入手すると色々な手数料が追加されるので、500円くらい上がるでしょうか。普通に考えて高いです。
実は、オーディンは井上和彦さんが演じる予定だったのですが、10月31日の朝に体調不良により入院してしまい、急遽山寺さんが代役を務めました。それにしても、31日のたった一日しか合わせる時間がなくて、本番を11月1日, 2日とそれぞれ2公演とか、なんということでしょう!
(というか、超売れっ子の山寺さんをよくも3日間確保できたものですね。スケジュールを強引にこじ開けたというのが正しいでしょうか)
さて、どのあたりが新感覚で音楽かというと、ストーリー展開に合わせてバンドさんが生演奏してます。
ヴァイオリン・音楽監督:土屋雄作
ギター:真鍋貴之
チェロ:斎藤孝太郎
ハープ:井上 麗
ドラム:natsume
そして、ストーリーに合わせての特殊効果もあります。アンフィシアターということで奈落を使った演出あり、炎や煙や泡まで飛んできて、更には光も。通常の照明もあるのですが、ドットイメージと呼ばれるものが凄いです。
諏訪部順一さんのツイッター(@MY_MURMUR)より拝借。
コンピューター制御により、位置や配列はもちろん、色も変化します。これが凄かったです!ちなみにシアターの設備ではなく、持ち込んだものとのことです。
開演前にパンフレットを購入。劇中に使われた音源の中から3曲を収録したCD付きです。
今回の朗読劇は、北欧の神話をもとに作られた物語で、ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指環」にも通ずるものがあります。グングニルとかバルムンクは、ファイアーエムブレムでも聞いたことがあるので、なんかうれしいです。
私の席は、
昼公演がIブロック14列62番
夜公演がLブロック15列132番
でした。昼は真正面で鈴村さん諏訪部さん、夜は右側で蒼井さん高垣さんの目の前ですね。
ステージ後方は、コロッセオみたいな壁面が作られています。ステージ中央の一番奥に、バンドさんが配置につきます。
続いてキャストさんが登場するのですが、キャストさんが乗る台の所に、客席側から見づらいように三角形の紗幕で隠してあります。
ストーリーとしては、真夜中に船で航行している老人と若い女性の会話から始まります。
退屈しのぎに面白い話を、とリクエストされた老人が語り出します。
アースガルズ(天界)には、絶対神オーディン及びその子供として、
プライドが高くて最強な雷の神であるソー
かっこいい女戦士だが、父親の前では猫をかぶる風の神ブリュンヒルデ
やんちゃで子供っぽい性格の炎の神ロキ
の3人がいます。ブリュンヒルデはワルキューレでもあり、戦死者の中から天界を守る戦士を選定する役割も担います。
ソーとブリュンヒルデは純血の神ですが、ロキは人間の母親との間に生まれた子供で、ハーフブリードと呼ばれます。天界で差別を受けながら生きてきました。
同じくハーフブリードであるジークフリートは、ミズガルズ(人間界)で生活していたために神と讃えられていたのですが、神ではないためにできないことも多く、苦悩の日々を送っていました。ジークフリートはロキの友人であり、ブリュンヒルデの幼馴染でもあります。
ロキに仕える氷の妖精クケリは、天界が滅ぼしたニヴルヘイムの生き残りです。熱くなりやすいロキを冷静に抑える役割もあります。
天界に敵対するヨトゥンヘイムの巨人族から、交渉人としてアスク・エムブラが派遣されました。彼もまた、ハーフブリードです。
いよいよストーリーが始まると、三角形の1枚ずつ紗幕が上から引っ張られて飛んで行きます。これによって、ステージが見やすくなりました。
天界の新しい城であるヴァルハラが完成し、記念式典に出席することとなっているロキだが、どうも乗り気ではない。
ロ「部屋の温度が下がったな」
ク「私は氷の妖精ですから」
ロ「お前は言いづらいことを言おうとすると、冷気が強くなる」
クケリにきついことを多々言われて、ロキは渋々準備する。
式典に参加できるのは神のみ、ということでクケリは外で待つことに。
人間界からジークフリートも式典に召集されたが、今まさに交戦中でそれどころではない。背後に立つブリュンヒルデに対し
ジ「ワルキューレに選定されたのかと思いましたよ」
ワ「オーディンはそのようなことはしない」
しかし、兄であるソーから雷鳴で催促を受け、式典の始まりのメロディが流れ出した。ステージではバンドの生演奏がスタートします。やむを得ずブリュンヒルデがジークフリートに力を貸して、戦闘を早く終わらせることに。ブリュンヒルデはジークフリートに神剣バルムンクを渡し、風の力で敵の魔法結界を吹き飛ばした。
オーディン、ロキ、ソーがいる所にブリュンヒルデが馬で駆けつける、のだがスピードを出し過ぎて制御できずに激突。壁に穴が開いてしまった。
ステージでは白い羽根が舞う演出が。
ヴァルハラ完成の裏で、天界では事件が起きていた。黄金の林檎が枯れ始めているのである。黄金の林檎の力によって、天界の住人は若さを保つことができていた。いつ起こるかわからない最終戦争ラグナロクに備えるために、若さを維持し続ける必要があった。黄金のリンゴが不足した影響は、オーディンの白髪にも表れた。それでも、天界の優位性を保つためにも、黄金の林檎が枯れ始めていることは秘密にしなければいけない。
そこに、巨人族の使者としてアスク・エムブラが登場。巨人族はヴァルハラの建築に尽力したのだが、まだ報酬が支払われていない。報酬とは、黄金の林檎である。
オ「全て収穫してしまったので、今はない。しばし待て」
ソ「神は一度決めたことは違わない。昼に太陽、夜に月というように」
ア「あなた方と私達では尺度が違います。あなた方には黄金のリンゴがあるのですが、私達にはありません」
このままでは埒が明かないと判断したアスク・エムブラは、
ア「ならば、代わりにラインの黄金を頂くとしましょう」
ライン川に眠る黄金を入手したものは世界を手に入れると伝えられているのですが、林檎の件をばらすわけにはいかないので、オーディンも渋々了承。
ロキ、ブリュンヒルデ、ジークフリートの幼馴染3人が集まるのは、けっこう久しぶりらしい。
ロ「気軽に人間界に行けなくなったからな」
ブ「クケリが探してましたよ。殺すって呟きながら」
ロ「うわっ、やべぇ。人間界にでも逃げるか」
そして、ソーの雷鳴が。
ブ「兄さんも、もっとおとなしく呼べないのかしらね」
そして、何かを言いそうになって止めてしまったジークフリート。
クケリから逃げるようにロキがいなくなる。
ジークフリートは、ヴァルハラの雰囲気の変化を感じ取っていた。
ジ「ヴァルハラが静かですね」
ブ「察しがいいな」
ジ「人間も神も、知性はさほど変わりない。となると違うのは、
黄金の林檎か」
明らかに表情や声に出てしまうブリュンヒルデ。
ジ「あなたと話しているとわかりやすくていい。
黄金の林檎に何があったのですか?」
ブ「も~。ジークフリートに隠し事は無理だ」
結局説明してしまうブリュンヒルデ。
人間界でも困ったことが起きているという。
ジ「オーディンのペットであったドラゴンのファブニールが、人間界で狂暴化している」
ブ「そんなはずは。
人間の言葉を理解する知性があるはずなのに」
ジ「ペットにはしっかりと首輪をつけないといけませんね」
ジークフリートはファブニールの討伐へ。
ブ「なあ。私達は今でも友達か?」
ジ「あなたがそれを仰るとは思いませんでした。
あなたがそう思っている限り、ですよ」
ロキには人間の弟がいて、時々遊びに行ってたようです
ロ「何か、欲しいものはあるか?」
弟「炎が欲しいな」←ロキの弟を沢城さんが演じてます。可愛い男の子の声も出せるのですね。
必死になって火を起こそうとするロキですが、なかなか火がつかない。
弟「その姿、神様には見えない」
ロ「そうだよな」
ほどなくして、弟は病気のために短い生涯を終えてしまったとのこと。
巨人族の国ヨトゥンヘイムに出向いたオーディンとソーは、巨人族とアスク・エムブラに事情説明。巨人族の言葉はソーはわからないので、アスク・エムブラが通訳。
ア「ラインの黄金はないだと?」
オ「ここにはない、と言ってるだけだ」
ア「黄金の林檎はない、そしてラインの黄金もない。約束が違うではないか」
ソ「オーディンは一度決めたことは違わない」
ア「なら、お前(ソー)が取りに行け」
オーディンにも命令され、ソーとアスク・エムブラがラインの黄金を取りに行くことに。
選定された人物の大量のリストを抱えてため息をつくブリュンヒルデに、クケリが遭遇。
ブ「最近は賊やゴロツキどもも含まれていて、敵だけでなく女や子供にもいて、ヴァルハラの戦士の質が下がっている」
クケリと2人で名前を見ていると、
ク「あれ、この名前…」
ブ「そんなはずは!
オーディン様に確かめてみる」
ジークフリートはファブニールに苦戦中。
ブ「お父様、この名前は?」
オ「ファブニールの返り血による毒で戦士する」
ブ「ジークフリートを選定することはないと仰ってたはずなのに」
オ「状況が変わったんだ」
ステージでは、返り血の赤と、毒を表す紫のドットイメージが、ジークフリート役の諏訪部さんに降りかかるように動きます。
ジークフリートの背後に立つブリュンヒルデは、今は友人としてではなくワルキューレとして存在している。
ジ「私を選定することはないと、オーディンは言っていたのに」
ブ「状況は変わったのだ」
戦死したジークフリートはヴァルハラの戦士として転生することに。
天界では、グングニルの槍を閂にして、門の封鎖が行われた。
というところで第一部終了。20分の休憩に入ります。
第二部では、声優さんの配置が左右反転します。
山寺さん沢城さんが先に登場し、船乗りの老人と娘の会話から始まり、バンド生演奏で盛り上がる中、他のキャストが奈落からせり上がって登場。
ブ「選定されたリストですが、これではヴァルハラの戦士の質が落ちてしまいます。
お父様の目は節穴ですか?
他の者はオーディン様に遠慮してるので、私しかこういうことは言えないんです!」
最初は遠慮しつつ話していたのですが、「言ってみろ」とオーディンに煽られるように言われた結果、ついつい全部言ってしまったという感じでした。
そんなオーディンは運命の女神と謁見し、
オ「この先の未来はどうなるのか?」
さっきまで整った光を発していたドットイメージが、突然崩壊して不規則でバラバラな光に。
オ「わからないということなのか。
そのために片目を差し出したというのに!」
オーディンは片目を失う代わりに、運命の女神によって未来を予知する力を得ていたのですが、運命の女神でさえも未来はわからないということに。
オ「お前と会うことは二度とないだろう。
最後に、私の家族はどうなるんだ?」
この瞬間は、神というよりは親という感じでしたね。
人間に攻撃をされて、炎を出せずに帰ってきてしまったロキ。しかし、今では炎を簡単に出すことができる。ステージでも火球が放射されて、離れた客席にも熱が伝わってきます。
ロ「今では簡単に炎を出せるのにな」
何度も火球が噴射される光景の後に
ク「手に入れたおもちゃは楽しいですか?
次は、軽くこらしめるくらいやってもらわないと困ります。
でも、神としては100点です」
ロ「反撃しなかったからか。
うわっ、炎が止まらない」
火球ではなくバーナーが噴射された後、
ク「そのために私がいるのかもしれませんね」
そして、冷気が増加する。
ク「もう、ロキ様を冷やしてあげられないのです」
天界の門が閉じられたことで、オーディンの影響力は格段に低下した。力的に弱いものから順に影響が現れる。人間界では下級の妖精が魔物化しているとのこと。影響はクケリにも表れてきていた。魔物のような呻き声を出すクケリだが、すぐに我に返って自身を凍らせる。
ク「私が魔物になる姿を見たいのですか?
私も、女なんです」
そして、自身を凍らせることで絶命するクケリ。
ラインの黄金を求めて、水門の鍵を管理するドワーフのほこらに向かうソーとアスク・エムブラ。他の種族に見つからないように川下りをしながら進むのですが、
ソ「なんで私がこんなことを」
プライドが高いソーは気に入らない様子。
いよいよ到着、の際に、
ア「私が鍵の情報を聞き出しますので、あなたは女装して時間稼ぎをしてください。ドワーフは女好きなんです」
ソ「いくらなんでも、こんな女はどこにいる?」
ア「ドワーフは、筋肉質な女が好みなんです」
完全に遊ばれているように見えます。
ア「すみません、旅の者ですが、一晩だけ泊めていただけないでしょうか?」
ソ「ドワーフの言葉も話せるのか?」
ア「私は様々な種族のもとを渡り歩きました。生きるために身に付けたものです」
交渉の結果、泊めてもらえることに。
ア「どうやら、あなたを気に入ったようですよ。ほら、あなたもご挨拶して」
ソ「こ、コンニチハ(裏声)」
ア「普通で大丈夫ですよ。ドワーフは野太い声が好きなんです」
ソ「それ、もう男でいいじゃん」
www。
ソ「そういえば、ずっとその手袋をしているのか?」
ア「ラインの黄金を守る乙女は、3人の処女と決められています。
ある日、愚かな人間が関係を持ってしまいました。
そして、生まれて来た子供には、触れるもの全てを腐らせる呪いがかけられてしまったのです」
そうして生まれたのがアスク・エムブラ、ということですね。
ア「私が鍵のありかを聞き出しますので、少しだけ我慢してくださいね。
間違っても、雷を落としたりしてはいけませんよ」
と言ってるそばからドカーンw。
ソ「あ~あ、やっぱり駄目だったか。
作戦変更。
我はアスク・エムブラ。呪われた手で触れるもの全てを腐らせる者だ。
触れられたくなかったら水門の鍵を出しな!」
蒼井さんの豹変っぷりが凄かったです。
ブ「人間界で私のことを何と呼ばれているか知ってるか?
死神だよ」
ワルキューレはあくまでも死者の中から選定するのであって、生きている人間を殺して連れて行くわけではないのですけどね。そう見えるのでしょうか。
ジ「ブリュンヒルデ様、人間界にはこんな言葉があります。
残り1つとなった林檎を、奪い合うか、それとも分け合うか」
はたして、天界ではどのような結末を迎えるのか。
ラインの黄金探しのストーリーと並行して、天界では封鎖された門をこじ開けようとたくさんの種族が集まっていた。その様子を、ブリュンヒルデと転生したジークフリートが見つめていた。
ジ「この門、もうすぐ開きますよ」
ブ「そんなはずはない。グングニルの槍を壊せるものなど、ほとんどないのだから」
ジ「あるんですよ、ここに。
あなたからもらったバルムンクが!」
ジークフリートによって、封鎖したはずの天界の門が解放。
ブリュンヒルデがジークフリートを攻撃するも、効かない?
ジ「ソーは雷、ロキは炎、あなたは風。
なら、私は何だ?」
ブ「超再生能力…」
ジ「ファブニールを倒すことで手に入れた。
あなたのために死ねるのなら死にたいんですけど、できないんです!」
ブ「私だって、鎧を脱いで、1人の女として生きたかった」
ロキはオーディンの許可を取り、冥界の女王ヘルのもとへ。そこにはクケリが待っていた。
海の底にあるということで、ステージからシャボン玉がたくさん飛んできました。
ク「やはり、来てしまわれたのですね」
冥界の門を開き、ヘルに謁見するも、
ヘ「雨粒は上から下へと落ちるもの。下から上へと落とせというのか?」
沢城さんが演じてます。エフェクトがかかって、おどろおどろしい声になっていました。
ロ「俺の炎をくれてやる。足りないのなら、俺自身をくれてやる。
だから、クケリを助けてくれ」
ヘ「無駄だ。
冥界では炎の力など無力だ」
ロキは炎の力でヘルに対抗するも、圧倒的な力の差の前に返り討ちに。
ヘ「オーディンと同じだ。
お前の弟を延命させるためにここにやってきた」
退散するロキとクケリ。
ロ「次は本気を出す」
ク「もし次に女王と戦うことがあれば、本気を出してくださいね。
それにしても、冥界の女王に楯突くとは、いくらなんでも無謀すぎます。でも、うれしかった」
ロ「クケリ…すまない。俺が無能なばかりに」
ク「いいえ。
私は無能な者にお仕えすることはありませんので。
むしろ好きでした」
ロ「おいおい」
ク「それ以上近づかないでください!
炎で融けてしまいます」
赤のドットイメージが、ロキの炎を効果的に表現しています。
ク「ロキ様、
きょうだい仲良く、です」
高垣さんを照らす光が消え、ステージ中央奥にピンスポが。そこに高垣さんが移動し、奈落によりステージを退出。
ラインの黄金を目指す2人は
ア「ラインの黄金は、愛のある者には触れることすらできないです」
ソ「それでは、誰も触れることはできないではないか!」
ア「神に呪われた私以外は、です」
ソーによる不意の攻撃がアスク・エムブラに命中。
ソ「案内ご苦労だったな。
私には愛などない。力だけだ」
ア「そうでしたね。僕としたことが、迂闊でした。
せっかく仲良くなれたと思ったのに」
ソーが止めを刺そうとするも、雷が出ない。
ア「なぜ、ヴァルハラの記念式典の日に黄金の林檎が腐り始めたと思う?
木に触っちゃった~。
素手で」
ソ「お前か~!」
ア「さっき攻撃を受けた時も、思わず腕を触っちゃったんだよね~。
素手で」
一気に形成逆転、のところにロキが駆け付けた。
ロ「許せねえ。
小さい時から一度も勝てなかった兄貴が、こんな惨めな姿になるなんて」
ア「お前もハーフブリードだろ。俺の気持ちがわかるだろう」
ロ「わからねえよ」
ロキの正義とアスク・エムブラの正義は相容れず、ロキの炎のよりアスク・エムブラは致命傷を負うことに。
そして、兄であるソーに向かって
ロ「お前は誰だ?!
気に食わないほどのプライドはどうした!!」
ソ「俺は天界最強の雷神、ソーだ!」
最後の力を振り絞り、アスク・エムブラに雷撃が命中。
ステージでも、火薬による火花が凄かったです。
ソ「もっと兄弟ケンカをしておけばよかったな。
オーディン様、今後は雷は自然現象になりますが、オーディン様をお守りし続けます」
高橋さんと蒼井さんは、中央の大きな奈落で退出。
ジークフリートを止めるために、オーディン、ロキ、ブリュンヒルデが集結。
すると、オーディンがヴァルハラに炎を放った。
ステージでは、奈落から大きな煙がもくもくと噴出。証明で赤くなります。煙が一通り落ち着いた後は、竜巻みたいにぐるぐると回転してました。
オ「運命の女神は、お前がヴァルハラを焼き尽くすと言っていた」
ロ「だから俺の力を封じていたのか」
オ「お前は食べ物を持っていっても、口に入る前に灰にしてしまう」
ロキの炎の力が、生まれながらに強すぎたということでしょうか。
オ「最後に、運命に逆らってやったのさ」
ジ「そんなことをして何になる!」
そして、天界は崩壊へと向かうのであった。
遠い夢を見ていたジークフリート。
ロ「気軽に人間界に行けなくなったからな」
ブ「クケリが探してましたよ。殺すって呟きながら」
ロ「うわっ、やべぇ。人間界にでも逃げるか」
俺は、どうして裏切ってしまったのだろう…
そして、ソーの雷鳴が。
ブ「兄さんも、もっとおとなしく呼べないのかしらね」
そして、
ジ「ずっと、みんなとこうしていられたらいいな」
船乗りの老人と娘の会話に戻ります。
娘「いやあ、あまりにも話が上手いから、本当に起きたことかと思ったよ」
突然、風が吹いてランプが消えます。
娘「私が火を起こしてくるわ。
あっ、冷たい」
そして、遠くで雷鳴が。
老「おお、そこにいたのか!」
風があり、火があり、冷気があり、そして雷がある。
そうなると、老人はもしかして、年老いたジークフリートでしょうか?
そんなところでストーリーは終了。
高垣さん、高橋さん、蒼井さんも奈落でせり上がって再登場し、キャスト全員がステージに揃いました。
公式ホームページには開演時刻と終演予定時刻が書いてありまして、ほぼ予定通りに終わったんですよ。
昼公演はw。
鈴「SUPER SOUND THEATRE
新感覚・音楽朗読劇
ワルキューレ・ラインの黄金
にお越しいただき、誠にありがとうございました。
ここで、井上和彦さんよりメッセージをお預かりしております。
こんにちは。井上和彦です。
31日の朝に急激な腹痛に見舞われまして、病院で診断を受けたところ、1,2週間の安静が必要とのことでした。
私自身も参加を楽しみにしていましたので、とても残念です。そして、楽しみにしていらっしゃった方々には本当に申し訳ございません。
山寺くんが私の役を引き受けてくれたということで、安心しています。
体調が回復して、また皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
井上和彦
ということでした。
このメッセージをいただいた時から時間が経ちまして、回復に向かっているとのことです。
絶対大丈夫です!」
そこ強調してくださいw。
鈴「一緒にステージを作ってくれたメンバーを紹介します。
まずはバンドメンバーから」
ギター:真鍋貴之
チェロ:斎藤孝太郎
ドラム:natsume
ハープ:井上 麗
ヴァイオリン・音楽監督:土屋雄作
土屋さんから音楽の解説を、というところで
沢「長くなる?」
沢城さん、割と遠慮しないてあっさりとそういうことを聞けちゃうのねw。
土「神々の皆様にはお座りいただいて」
乗っていた台に座る声優7人でした。
土「1人あたり回線が7本あって、いわば1人7役やってます。
今回の音楽はCDを一切使ってなくて、全部生演奏でお届けしています」
例えば、ということでチェロとギターに音を出してもらってましたけど、凄いです!
これほどまでに本格的だったとは!!
土「SOUND THEATER恒例の、今回使用した楽曲の中から4曲を選んで、メドレーでお届けします」
客席だけでなく、声優さんも全員ノリノリで手を叩いてます。彩陽さんの動きが可愛らしかったです♪
そして、ドットイメージも加わって、ステージが華やかになりました。
鈴「続いて、キャスト陣です。一言ずつしゃべってもらおうと思います」
ジークフリート:諏訪部順一さん
諏「天界に召し上げられたことで、衣装が変わりました」
マントが追加されたのですね。
諏「今日のこの公演が、みなさんの心のハードディスクに収まりましたでしょうか?
私も、心のハードディスクに収めるための準備がありますので」
と言い残して、颯爽とマントを翻しつつステージ裏へ走って行きました。
ソー:高橋広樹さん
高橋「あちらの方々、びびらせてしまってすみませんw。
爆風が凄かったもので」
出演者もびっくりしてたのですねww。爆心地が客席よりも明らかに近いですからね。
高橋「ドットイメージ、凄かったですよね!
ステージ上からはよく見えなかったので、ぜひDVDで確認したいと思います」
上手いこと言うね~的な表情で高橋さんを指差す鈴村さんw。
高橋「ニーベルングの指輪が好きで、人物が何百人も登場し、上演するのに4日間かかります。今回はこれ濃縮して、2日間で4公演行いました」
高橋さんの熱さを感じました。
諏訪部さんは、黒い棒の先に白いロウソクのようなものを持ってきました。グングニルの槍って突っ込まれてましたw。諏訪部さんはステージの中央にセットします。
諏「これ、360度を同時に撮れるカメラです。
写っちゃまずい人はいませんか?
あいつ、仕事で舞浜行くって言ってたのにワルキューレ見てたじゃん、なんてことはないですか?w」
全員の了承を得られたところでw、早速撮影。一瞬で終わりました。
鈴「えっ、おじさんカメラが回るんかと思ったw」
確認してみたら、データ転送に失敗したらしいww。というわけで諏訪部さんが調整に入ります。
ブリュンヒルデ:沢城みゆきさん
鈴「ブリュンヒルデ以外にも様々な役を演じていただきました」
沢「あちらのみなさん、こんにちは」
配置が反転しますからね。
私がいる側も見てくれました♪
そして、ステージ上のキャストさんがみなさん台に座ります。
沢「えっ、(私が)小っちゃいから?w
ありがとうございました」
沢城さんは、多くを語らない人なのでしょうかね。声が多彩で素敵です♪
クケリ:高垣彩陽さん
鈴「今、話題の、
氷の女王、
じゃなくて氷の妖精です」
映像収録中だし、夢の国のとなりだしで色々大変ですw。
高垣「楽屋でそれを振られると歌い出すのですが、
今回は、ありのままの氷の妖精を演じさせていただきました」
ギリギリを突きましたねw。
ありのままの美しい歌声を披露して、高垣さんを初めて見た人を驚かせて欲しかったです。
高垣「台本をいただいた時は、まあこんな感じかなと思っていたのですが、
バンドさんと合わさせていただいた時は、凄いところに来てしまったなと思いました。
そして、会場で練習をして、
ボーッ、キラキラ、ドーンって
どえらいところに来てしまったなと」
特殊効果が凄いですよね。
アスク・エムブラ:蒼井翔太さん
蒼「僕にとって初めての悪役でした。
先輩方に囲まれる中、新人が1人だけ入ってしまって…」
ちょっかいを出しそうな目で見つめている鈴村さんと諏訪部さん。
蒼「とても優しかったです」
蒼井さん、見た目も可愛くて、声も女の子っぽいのですが、アスク・エムブラの本性が出た時のダークな声に驚きました。
オーディン:山寺宏一さん
山「私、本当はあの辺の客席で見ている予定だったのですが、急遽こちら側のステージに立つことになりました。
次回がある時は、巨人族とドワーフを練習しましたので、それで出たいと思います」
鈴「配役が決まりました。
山寺さん、ボイスパーカッションでバンドさんと一緒にいそうですw」
朗読劇だから台本を持ち込めるとはいえ、たった1日で完璧に合わせて本番を2日4公演とか、それこそ神業です。
ロキ:鈴村健一さん
鈴「高橋さんも言ってましたが、爆風が凄いです。だから、台本に
ここ、怖い
って書いてましたw。予測していれば耐えられるものです」
危険予知ですね。
鈴「ドットイメージ凄かったよね。私も後で映像を見てみたいです。特にクケキの
あっ、クケキって言っちゃったw。台無しww」
高垣さん、突っ込んでいい場面だと思いますよwww。
鈴「あと、何だっけ?
ファブリーズじゃなくてw」
おいおいwww。
それ商品名だってば。
諏「カットでお願いしますww」
鈴「ファブニール!」
そんな中、諏訪部さんの撮影はtake2で無事に成功した模様です。
鈴「ここで、スペシャルゲストに登場していただきます。
原作・脚本・演出の藤沢文翁さんです」
生演奏とともに藤沢さんが登場。
藤「土屋さんが、登場する時に音楽をつけるよって言ってて、
冗談かと思ったら本当でしたw。
私は人生で山寺さんに2度助けていただいてます。
1度目は、私が海外から日本に戻ってきたばかりで、全然有名じゃなかったのに、脚本を読んだだけで
『俺、これ出るよ』
って言ってくださったこと。
2度目は今回です。
人が変われば会話の尺も変わるのですが、音楽チームが『合わせます』って言ってくれて、最高のチームワークで公演を迎えることができました。
ありがとうございました」
せっかく藤沢さんが登場したのだから、もう1回撮ろうということに。
ちょうど、沢城さんの隣の台が空いてるし、ということでここに藤沢さんが入ります。
https://theta360.com/s/WGV
こう見えるのね。
せっかくなので、バンドさんも前に出て来てもらうと、
ドラムのnatsumeさん細い!
黒のミニスカワンピースでドラム叩いてたのね!
鈴「なんか、ドラムのスティックみたいw」
細身でもしっかりした音を出せるのですね。
ステージ上のみなさんが全員で手をつないで万歳!
全員が一度ステージを出たあと、2回も戻ってきてくれました。
夜の部は20時45分終演予定だったのですが、終わったのは21時30分とか、延長しすぎですw。
今回の朗読劇は、声優さんの表現力にバンドさんの生演奏とステージの特殊効果が融合していました。炎が熱かったですし、火花にびっくりしました。そして、ドットイメージに感動しました。
2公演終わった時にはけっこう疲労し、かなりの汗をかいてました。全身で感じる朗読劇でしたね。
本当に物凄いステージでした。ありがとうございました。
おまけ。
高垣さんに、スフィアから花が届いてました。
蒼井さんのも、けっこう凄かったです。
やはり、諏訪部さんが一番人気でしょうかね。
贈られた花をすべて写真に収め、手紙をすべて読んだそうです。
諏訪部さんファン想いで素敵です!
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