バレーボールのワールドグランプリで、日本女子は最終戦のブラジルには完敗しましたけど、銀メダルを獲得しました。この大会での過去最高が4位だったので、凄いですね。
今大会の注目のフレーズがあって、それはHybrid 6です。
バレーボールは一般的には、
アタッカーにトスを供給するセッターが1人
長身を活かして主に中央から攻撃するミドルブロッカーが2人
右または左サイドから攻撃するウィングスパイカーが3人
の布陣です。後衛のミドルブロッカーの代わりに守備専門のリベロが入ることもありますね。
2012年のロンドンオリンピックで銅メダルを獲得しまして、2016年のリオオリンピックで金メダルを取るために、色々と模索しているところかと思います。昨年の大会では、MB1なる戦術を取り入れてました。ミドルブロッカーを1人に減らして、ウィングスパイカーを増やすというわけですね。
今回の日本の場合には、試合によっては、本職のミドルブロッカーの選手の数が2人だったり、1人だったり、0人だったりします。
日本は他の強豪と比べて平均身長が低いわけで、高さで押される代わりにスピードとコンビネーションで突破することを考えると、実は理にかなっているのかもです。セッターにボールが上がった時に、アタッカー4人が同時に走り出して、どこから攻撃するかわからない状態というのが理想的ですね。
Hybrid 6は真鍋監督が命名した言葉で、コート上の6人がそれぞれ複数の役割をするという意味のようです。
ワールドグランプリは、オリンピックや世界選手権と比べると重要度が下がる大会であることや、日本も予選を戦っていたのですが決勝ラウンドが日本で開催されるために開催国として参加できることもあってか、新戦術を試せる大会であったという側面もあるかと思います。予選では最初は戦術が機能しなかったようですが、徐々に効果が出てきて決勝ラウンドというのがいい流れだったと思います。
ロシアに3-1、中国に3-0で勝利した時はびっくりでした。さすがにブラジルには0-3で負けてしまいましたけどね。
大会を通じて、長岡選手と石井選手がアタッカーとして確立したように思います。特に長岡選手は左利きなので、攻撃に幅が出ますね。
セッターの宮下選手は19歳と若く、長身なのでブロックも強いですね。ただ、トスを回すことに関しては、竹下選手をずっと見てきてた中道選手の方に分があるようですので、今後の伸びに期待ですね。
それにしても最終戦のブラジル、オリンピックの金メダルメンバーのスタメンが揃ってるとか、ガチ過ぎでしょうww。第3セットに限れば、日本はよく粘ったなと思います。
今年はバレーボールの世界選手権がありますので、楽しみですね。