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Liberal Days

日々の生活だったり、ライブレポだったり、スポーツの感想だったり、ジャンルを限定せずに色々書きます。

文章力リハビリ中

2010-10-29 21:33:49 | コラム

少々迷っていたのですが、以前に紹介しましたネットコラムの授業に参戦することになりました。

一応卒業生であり経験者ではあるのですが、現役の学生さんにボコボコにされないように頑張ってきます(笑い。

ここ数日間、趣味系に偏った内容の記事ではありましたが、知らない人に紹介するという前提で書くのはなかなか難しいものです。自分の中で気をつけたことは、

・記事の内容が凝縮されていて、興味を持ってもらえるようなタイトルをつける

・いきなり本論に入らずに、ゆっくりとスタートして徐々に加速するイメージで展開する

・前提となる情報もしっかりと記載し、あまり長くならないようにうまくまとめる

ということですね。せっかく書いたのですから、できるだけ多くの人に読んでもらって、反響などをいただきたいものですよね。


クールビューティー

2010-10-18 23:39:50 | コラム

創造性に火がついた、という記事を数日前に書いたのですが、きっかけとなったマイミクさんから早速リクエストをいただきました。

クールビューティー、ということになりまして、昔書いた作品にそれらしいものがあったので、現在の私の視点で追記してから出してみようということになりました。

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   仮面

 そう、きっかけなんて些細なこと
 今日、彼と別れた。
 都合がつかなくて先月の誘いを断って以来、何かがずれ始めた。それ以来すれ違いの日々が続き、何もかもが合わないという状況になってしまい、今日を迎えた。何をやってもどうしようもない時、なんだと思う。
 1人に戻っただけという、単にそれだけのこと。
 こんな時でもクールな私が少し嫌い。
 いつから私はこうなったんだろう、鏡の私に問いかけてみる。

 そう、きっかけなんて些細なこと
 小さい頃はよく泣いていた。泣くのをおもしろがってもっといじめられ、その繰り返し。泣かなければいいと考えた私は心に仮面をつけた。流れは止まった一方で、涙と感情の一部が犠牲になった。
 これが私のはじまり。

 そう、きっかけなんて些細なこと
「リョウコ、もう少し笑ってみたら?」
 高校で出会った友達にこんなことを言われた。無理もない。例の奴らに対して、力で敵わないのならば頭で圧倒するしかないと考え、必死に勉強を頑張って手に入れたものが、この高校の生徒手帳と、人を威圧するような冷たい眼差しだった。
 友達があまりにもしつこいので仕方なく、少しだけ目を大きく見開き、口の端を少しだけ上げてみた。
「そうそう、かわいいよ」
 鏡を借りて見てみたが、こんなのは私じゃないと思ってすぐに表情を元に戻した。でも友達が喜んでいたので、私も悪い気がしなかった。
 長かったのか短かったのかわからない3年間が経過した。卒業式では友達はみんな泣いていた。答辞を読む生徒会長でさえも涙で声が詰まる雰囲気の中で、相変わらずな私。言い方を換えれば冷たいってことだろう。別に二度と会えなくなるわけじゃないのに。もっとも、口うるさい英語の先生や嫌味な数学の先生みたいに会わなくてすむ人もいるんだけど。私は早く卒業したかった、と思い込んでいただけかもしれない。
 本当は、友達はみんなやさしくて楽しくて、ちょっと変わった所もあるけど私のことをわかってくれて。ずっとみんなと一緒にいたかったし、卒業して離ればなれになるのが嫌だった。涙は仮面の内側を流れ続けた。

 そう、きっかけなんて些細なこと
「リョウコさん、かっこいいですね」
 サークルの新歓コンパで出会った男の子にそう言われた。女に対してかっこいいというのはどうなんだろう。ダークブラウンのシャツとブラックジーンズだと、確かに女性らしい華やかさはない。そうか、私が男に見えたからかっこいいなんだな、とか考えているとおかしくて思わず笑ってしまった。ひどいとか言われたけど、確かにその通りかもしれない。でも、その後に発せられたまさかの一言に、私は捉えられてしまった。
「リョウコさんは笑うとかわいらしいですね」

 そう、きっかけなんて…
 結局、仮面をつけてから私は一度も泣いていない。
 ずっといてくれると思ってた彼を想ってみる。ベッドに座ってため息をついた時、一滴のしずくが頬を伝っていった。
「えっ?」
 久々の感触に思わず声をあげるほど、泣いている私に驚いた。私としたことが、と笑ってみても涙は止まらない。そして、心の中で何かが割れる音がした。開放された涙が一気に溢れ出した。止める術を忘れてしまった私にはどうすることもできず、枕に顔を押し付けた。
 気がつくと夜が明けていて、朝日がとてもきれいだった。窓に映る素顔の私が微笑んだ。
 しばらくして電車の中で彼をみかけた。降りる直前、彼の前で足音を止めてみる。雑誌から顔を上げた彼は、私と気付くのに時間がかかったみたい。伸ばし続けた髪は背中まで達し、ライトオレンジのロングワンピースには花柄がデザインされている。髪型や服は以前の私なら考えられないのだから、無理もないか。笑顔で彼に軽く手をふって電車を下りた。改札の向こうの夕暮れの空に星の涙が輝いた。

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元々はこの半分ぐらいの長さだったのですが、今回のリクエストにあたってもう少しストーリーを広げたいと思って追記しました。女性一人称は書いていて楽しいですけど、言葉遣いやニュアンスなどにどうしても不安が残ります。

奇しくも秋らしい作品になりましたけど、雰囲気を楽しんでいただければと思います。一応リクエストは募集していますが、あくまでも私のペースは守りますけどね。


Lit a creative fire

2010-10-10 23:04:26 | コラム

ショートストーリーが懐かしいと思いつつある今日このごろです。

現在の私は、日々の雑感とか、遊びに行ってきた記録とか、あるいはスポーツやニュースにネタを求めたりしてブログやミクシィに記事を投稿しています。気が向いた時にゆるやかに、というスタンスで書いてはいるのですが、生真面目な性格のためか、3,4日書かなかったりすると不安になってしまうようでして、結果として割とまめな更新になっています。

そんな折、ミクシィにて交友のある方が創作ストーリーを日記に投稿されました。興味深く拝見しつつも、私だったらこういう表現方法をとるかなぁとか考えているうちに、不思議と創作活動に対する闘争心が沸いてきてしまいました。久しぶりの感覚ですね。

ちょうどコラムの方から情報をいただきまして、大学にてショートストーリーの世界でお世話になった先生がネットを通じた授業を開かれるそうです。今までと同様に、ある特定のテーマが発表され、それに沿った内容の作品を書いて投稿し、匿名の状態で参加者同士で議論して順位を決定するというものです。

http://www.titech.ac.jp/event/news/detail_1408.html

2年前に参加させていただきまして、順位がすべてではないとはいいつつも経験者としてボロ負けしたらどうしようという不安はあったのですが、まあまあの結果は残しつつ、楽しんで書くことができました。確か最終セッションが大学で行われまして、これまではネットでの参戦でしたけど、今回は実際に人と対面しての議論でしたので、学生時代の楽しさを久しぶりに味わいました。

http://blog.goo.ne.jp/peridotliberal/d/20090214

この日はこんな感じでした。

先着順で人数制限がありますので、興味のある方はぜひ。私が参加するかどうかは、こういうものはフレッシュな人に参加してもらった方がいいのかなという考えもありまして、もう少し考えます。コラム関係者で参加する人はいるのかな?

ちょうどいい機会ですので、私に対してストーリーのリクエストがあれば頑張ってみようかなと思います。あるいは、過去のストックの中にちょうどいいのがあれば、そのまま投稿することも考えます。もちろん、気が向いた時にゆるやかにというスタンスは崩しませんので、絶対という保証はありませんけどね。


一石n鳥の年賀状

2009-12-15 22:46:51 | コラム

みなさんは年賀状の進行具合はいかがでしょうか。私はデザインが決まって、印刷が完了していますので、あとは住所とメッセージを書くだけです。住所とメッセージもパソコンを使って綺麗な文字で書けるのではありますが、直筆で書くことが私のこだわりです。まぁ、それが意外と大変なのですがね。

昨年の今頃も同じように年賀状を書いていました。ちょうどその頃、出身大学の授業にもネット経由で参戦してました。授業では何をするかというと、ある1つのテーマでショートストーリーを書いてメールフォームで投稿し、ホームページ上に作品が掲載され、掲示板で議論するというものでして、現代の技術を上手く活用した興味深い形態ですね。

その時のテーマはというと、「一石n鳥」。もちろん一石二鳥という四字熟語がもとになっているのですが、現実的に考えて1を使って2になることはあまりないですよね。1を得られればいい方で、全く得られないということもあるかと思います。でも、本当にうまくいった時には3とか4とかそれ以上という可能性もありますよね。このように、様々な数字が入る可能性があるということをnという文字を使って表現したものなのですが、数学ではよく使われる手法です。だって理科系の大学ですから。

このテーマに対して、私が行っている年賀状作成の工程があまりにも当てはまるので、そのまんま作品にしてみました。なにせ1年前に書いたものですから、干支と年数がずれているのは御容赦ください。

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 しあわせの年賀状

 毎年のことなのですが、12月に入ると両親から年賀状のデザインと印刷を頼まれます。両親用は30枚ぐらいで、私が20枚ぐらい。せっかくプリンター複合機とデザインソフトがあるのだから、印刷業者に頼むよりも自前で印刷した方が明らかに安く仕上がる。ついでに両親からアルバイト代をもらえることもポイント。

 来年の平成21年は丑年なので、牛のデザインを考えます。スーパーに置いてある印刷見本のカタログや、ネットで素材を探索して参考にします。私のこだわりとして、現実の牛からあまり離れ過ぎずに可愛らしくデフォルメして、受け取った人が癒されるようなデザインが目標。今回のデザインは牛の親子が重なって並んでいる様子に決定。一度自分で下書きしてからパソコンに取り込むのですが、同じ物を描いているはずなのに自分らしさが出てくるのが不思議なところです。

 デザインソフトで色を塗るのですが、牛といえば白と黒の模様なのでしょうけど、なんとなくコントラストがきつい印象が。そこで、本来は黒の部分を茶色を軸に試してみて、最終的にはミルクたっぷりのカフェオレのような色になりました。親牛はこの色にして、子牛の方はもう少し薄い色をと思っていたら、なめらかさを売りにしたプリンのような色になりました。牧草の部分は、緑系統の色をジグザグ模様でラフに重ねていくだけで、勢いよく生えているように見えます。これで着色は終了。

 このデザインを、昨年までのテンプレートに貼り付けてできあがりです。もちろん、年の部分を平成21年にするのを忘れずに。これを忘れて印刷すると泣きます。

 完成した年賀状をポストに投函するついでに、使い終わったインクカートリッジを家電量販店の回収ボックスへ。ささやかですけど、地球のためにリサイクルに貢献しています。こうして作られた年賀状が、受け取った人の心に残ることがあれば幸いです。

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私が本来持っている作風がまともに出たように思います。おかげさまで評判もよく、このテーマの投稿作品の中で3位をいただきました。実際に本当にこういう感じで年賀状を作りまして、できあがった画像がこれです。

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今年はというと、お座敷ネコならぬ、お座敷トラをイメージしたものになりました。トラはネコ科ですからね。黄色が基調なので、光の部分をオレンジで、影を紫で表現し、不透明度を調整したらいい感じに仕上がったので印刷してみたら、画面と印刷物の色合いが若干違っていてあれ?という感じではあったのですが、それはそれでいいのかもしれませんね。

最近では携帯メールで年賀状という人も多いとは思いますけれども、伝統的な手法を利用するのもいいのではないでしょうか。住所をメールで送っていただければ、葉書の年賀状を送らせていただきますので、興味のある方はぜひということで。


四字熟語の詰め合わせ

2009-12-11 19:27:46 | コラム

なんだか、ネタがあるようなないようなよくわからない状況なので、直前の記事にありました、チキンレースのために書き上げた作品でも投下しようと思います。

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悪戦苦闘

 中学時代の友人から、結婚式のスピーチを単刀直入に頼まれてしまった。切磋琢磨して高校受験を乗り切った仲ということで、唯々諾々で引き受けてはみたものの、なんと式は明日。天真爛漫な彼らしい。前日に頼むなんて前代未聞だと思っていたら、彼の先輩の中には当日に頼んだ人もいるらしい。まだましかと思いつつも、最低限度の礼儀作法は守ってほしかった。彼に忠告したとしても馬耳東風だから無駄なことはしない。いきなり前途多難。さてどうすべきか。

 冷静に思い出してみると、彼とは中学時代は一緒だったが、彼の高校時代と大学時代を知らない。戦略の基本は情報収集とばかりに共通の友人を使って集めると、出てくる出てくる女性関係。中には酒池肉林なんてものもあるが、さすがに流言飛語の可能性も否定できない。全部暴露すると夫婦関係は一触即発、新婚生活は阿鼻叫喚の地獄絵図と化すのは間違いない。因果応報とやらを体験させるのも悪くはないが、唯我独尊とはいかないまでも傍若無人の自覚症状のある俺でも、さすがにそんな非人道的なことはできない。もし実行しようものなら、自分の結婚式で自業自得を味わうことになる。したがって問答無用で却下。至極当然。

 彼の持論によると、結婚式は一世一代の大イベントだそうなので、徹頭徹尾豪華絢爛にするらしい。多種多様の人が集まってまさに百花繚乱になるだろう。すると、彼は何人にスピーチを依頼するのだろうか。色々な意味で想像以上の疲労蓄積が見込まれる。そうなるとスピーチは極力短い方がいい。

「御結婚おめでとうございます。末永くお幸せに」。

 枝葉末節を削除した極みではあるが、さすがにこれでは無味乾燥。仕方がないので美辞麗句をたっぷりと盛り込んであげよう。

「成績優秀で運動神経もよく、生徒会長を務めるなど八面六臂の活躍でした」

 成績優秀という言葉に曖昧模糊な判断基準とか事実無根の雰囲気を感じるのだが、彼の場合には学年一位なのだから間違いない。校内マラソン大会の八位入賞などの具体例を入れることにしよう。というように思い出していると一気呵成に書き上がるもので、百八十秒のスピーチが見事完成。もちろん、切れるとか別れるのような言葉は言語道断。画竜点睛を欠かないようにしっかりと月下推敲。

 あとは韋編三絶の言葉の通り何度も読んで暗記するのみ。期末試験を思い出すようで少し憂鬱だが仕方がない。当日忘れてしまってマイクの前で周章狼狽するようだとまさに絶体絶命。準備万端で本番に臨めるようにしっかりとがんばらないと。

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テーマが四字熟語ということで、色々と放り込んでみたいなと思いまして、高校の時に使用した国語の参考書の四字熟語のページを眺めていたら、特に意識はしていないのに次々と言葉が繋がって、こんな感じの作品になりました。私がショートストーリーを書き始めた頃は、どのような作風が自分に合っているかわからなかったので、色々なタイプの作品に挑戦し続けていたように思います。これも1つの形態でして、こういうのは勢いが大事です。

作者当てに関しては、私の作品と的中させた人は5人中1人か2人だったと思います。ともかく少なかったはずです。

自分の昔の作品をブログに書くのは初めてだと思うのですが、機会があればまた作品を投下しようかと思います。