みなさんは年賀状の進行具合はいかがでしょうか。私はデザインが決まって、印刷が完了していますので、あとは住所とメッセージを書くだけです。住所とメッセージもパソコンを使って綺麗な文字で書けるのではありますが、直筆で書くことが私のこだわりです。まぁ、それが意外と大変なのですがね。
昨年の今頃も同じように年賀状を書いていました。ちょうどその頃、出身大学の授業にもネット経由で参戦してました。授業では何をするかというと、ある1つのテーマでショートストーリーを書いてメールフォームで投稿し、ホームページ上に作品が掲載され、掲示板で議論するというものでして、現代の技術を上手く活用した興味深い形態ですね。
その時のテーマはというと、「一石n鳥」。もちろん一石二鳥という四字熟語がもとになっているのですが、現実的に考えて1を使って2になることはあまりないですよね。1を得られればいい方で、全く得られないということもあるかと思います。でも、本当にうまくいった時には3とか4とかそれ以上という可能性もありますよね。このように、様々な数字が入る可能性があるということをnという文字を使って表現したものなのですが、数学ではよく使われる手法です。だって理科系の大学ですから。
このテーマに対して、私が行っている年賀状作成の工程があまりにも当てはまるので、そのまんま作品にしてみました。なにせ1年前に書いたものですから、干支と年数がずれているのは御容赦ください。
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しあわせの年賀状
毎年のことなのですが、12月に入ると両親から年賀状のデザインと印刷を頼まれます。両親用は30枚ぐらいで、私が20枚ぐらい。せっかくプリンター複合機とデザインソフトがあるのだから、印刷業者に頼むよりも自前で印刷した方が明らかに安く仕上がる。ついでに両親からアルバイト代をもらえることもポイント。
来年の平成21年は丑年なので、牛のデザインを考えます。スーパーに置いてある印刷見本のカタログや、ネットで素材を探索して参考にします。私のこだわりとして、現実の牛からあまり離れ過ぎずに可愛らしくデフォルメして、受け取った人が癒されるようなデザインが目標。今回のデザインは牛の親子が重なって並んでいる様子に決定。一度自分で下書きしてからパソコンに取り込むのですが、同じ物を描いているはずなのに自分らしさが出てくるのが不思議なところです。
デザインソフトで色を塗るのですが、牛といえば白と黒の模様なのでしょうけど、なんとなくコントラストがきつい印象が。そこで、本来は黒の部分を茶色を軸に試してみて、最終的にはミルクたっぷりのカフェオレのような色になりました。親牛はこの色にして、子牛の方はもう少し薄い色をと思っていたら、なめらかさを売りにしたプリンのような色になりました。牧草の部分は、緑系統の色をジグザグ模様でラフに重ねていくだけで、勢いよく生えているように見えます。これで着色は終了。
このデザインを、昨年までのテンプレートに貼り付けてできあがりです。もちろん、年の部分を平成21年にするのを忘れずに。これを忘れて印刷すると泣きます。
完成した年賀状をポストに投函するついでに、使い終わったインクカートリッジを家電量販店の回収ボックスへ。ささやかですけど、地球のためにリサイクルに貢献しています。こうして作られた年賀状が、受け取った人の心に残ることがあれば幸いです。
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私が本来持っている作風がまともに出たように思います。おかげさまで評判もよく、このテーマの投稿作品の中で3位をいただきました。実際に本当にこういう感じで年賀状を作りまして、できあがった画像がこれです。
今年はというと、お座敷ネコならぬ、お座敷トラをイメージしたものになりました。トラはネコ科ですからね。黄色が基調なので、光の部分をオレンジで、影を紫で表現し、不透明度を調整したらいい感じに仕上がったので印刷してみたら、画面と印刷物の色合いが若干違っていてあれ?という感じではあったのですが、それはそれでいいのかもしれませんね。
最近では携帯メールで年賀状という人も多いとは思いますけれども、伝統的な手法を利用するのもいいのではないでしょうか。住所をメールで送っていただければ、葉書の年賀状を送らせていただきますので、興味のある方はぜひということで。