声優さんの中でも、CDリリースやライブなど音楽活動も行っている人のことを声優アーティストなんて言い方もあるようですが、その第一人者として水樹奈々さんが挙げられると思います。他には、ひとそれぞれあるとは思いますが、アーティスティックな印象がある坂本真綾さん、王国のお姫様の田村ゆかりさんなどがいるでしょうか。個人的には、市町村単位で地元が同じな茅原実里(ちはら みのり)さんを応援してみようかと思っているところではありますが。
そんな中、次世代のエースとして注目されているのが、スフィア(Sphere)の4人です。
23日に、スフィアの初の武道館公演ということで、遊びに行ってきました。
これを見ると、本当に武道館に来たんだなという感じがしますね。
ライブタイトルは、「sphere ON LOVE, ON 日本武道館」で、
ONION=たまねぎ、にも見えますね。
席は2階南スタンドT列42番ということで、ものすごく後ろではあるのですが、ステージの真正面ですし、ステージ後ろに巨大スクリーンを通してスフィアの4人の表情が見えたので、けっこうよかったのではないかと思います。
武道館公演なのに、歌ではなく物販コントから始まります。販売員のアルバイト4人の物語です。歌以外にも様々な魅せ方があるということですね。
・Tシャツのたたみ方が上手な戸松さんと、法螺貝に夢中な豊崎さん
・高垣さんを台車に乗せて寿さんが登場
・重い荷物も軽々持ち上げたり、きつくしまったキャップを開けたりなど、パワフルな寿さん。高垣さんを押すことで自然と鍛えられた?
・戸松さんがなぜかグッズ批判。タオルは糸くずがつくし、サイリュウムは使い方がわからない、って振り回しちゃだめだって
・そこで戸松さんがオリジナルグッズを作成。セロテープで作ったジンベイザメ、針金の人形、豆のネックレス…
・今日武道館を使うのは「じゅうななさ~い」な小娘4人で、名前は…スフェレ?
・武道館ということで、高垣さんがたまねぎを使ったおまじないダンスを披露するが、寿さんが薀蓄を傾けつつ真っ向から否定。そして固まる高垣さん
・公演の音が聞こえてこないと思ったら、スフェレ?が楽屋から出てこないらしい。もし公演が中止になったら、多額の損害がでて、バイト代が出ないかも
・そんな状況でもなぜか高垣さんは「膝かくーん」に夢中。「膝カックン」とは違うらしい
・色々な意味での危機を脱すべく、スフェレ?の楽屋の前で、手を替え品を替えキャラを変えて呼びかけるも一向に出てくる気配なし
・もしかして閉じ込められているのではとの発想になり、強引に鍵を開けられるような、細長い物を探していたら、針金の人形があった!
・ペンチで曲げたから無理と主張する戸松さんだが、パワフル寿さんの手にかかれば、いとも簡単に真っ直ぐに
・寿さんが鍵開けに苦戦しているところに、高垣さんの「膝かくーん」炸裂。それがきっかけで鍵が開く
・ドアを開けて4人が突撃、したのだけど、しょんぼりして帰ってくる。たまねぎのおまじないを信じたスフェレ?の4人が、たまねぎの成分のせいで眠っていた
・仕方ないので、スフェレ?の4人を起こす方法を考える。そこでこんなアラームはいかが?
「秋といえば、読書の秋、スポーツの秋、そして、とよさきあきー」
・光で起こすことを考えてみたら、物販のサイリュウムがあった。というわけで作戦実行
・作戦成功で4人は感動の涙、と思ったらこれもたまねぎが原因らしい。そんな時に役立つのが物販のタオルということに
・そんなこんなで一件落着
という流れだったと思います。細かい違いがあったとしても気にしないでください。
ようやく歌が開始。今回は武道館ということで、生バンドによる演奏です。ドラムやベースの音が大きくて、下腹部に響きます。文字通り体全体で音を感じられるのはライブならではですね。最新シングルのMOON SIGNALからスタートです。
スフィアのライブの特徴として、ステージと客席との一体感があると思います。ファンが振るサイリュウムの色が、
MOON SIGNAL:レッド
Now Loading...SKY:イエロー
高垣さんソロ:ピンク
寿さんソロ:パープル
豊崎さんソロ:グリーン
戸松さんソロ:オレンジ
のように見事に変わるんです。客席の後方から見ていると、漆黒の闇の中に光の波が浮かび上がるようで、本当に綺麗です。特に黄色が美しかったです。
高垣さんは、最新シングル「光のフィルメント」と「You Raise Me Up」を披露。歌声の伸びと存在感に圧倒されました。特に「You Raise Me Up」が凄かったです。一度生で聴いてみたいと思っていて実現したというのもあるのですが、感動で心が震えました。
寿さんはデビューシングル「Shiny+」と最新シングル「Startline」を披露。真っ直ぐな歌詞が寿さんにぴったりですね。どちらの曲も軽快なリズムを刻むのですが、お客さんの乗せ方というか煽り方が上手くなったような印象を持ちました。
豊崎さんはデビューシングル「love your life」と最新シングル「Dill」を披露。絵本の中の世界のようなメルヘンな印象を持ちまして、豊崎さんが醸し出す独特の雰囲気とぴったりで、とても素敵でした。
戸松さんは最新シングル「Baby Baby Love」を披露。次の曲はというと、どれか1曲を選べないということで、盛り上がる曲を中心にメドレーを披露。ノリノリな戸松さんがかわいらしかったですね。
武道館で生バンドいうことで、初披露の曲があって、ノリがよくて盛り上がれる曲を中心にセットリストを組みつつも、「風をあつめて」や「君の空が晴れるまで」のような比較的しっとりとした曲も入っていて、緩急自在という感じですね。中でも後半戦スタートの曲である「クライマックスホイッスル」は、曲調からして壊れてくださいと言っているような曲でして、4人とも客席をおもいっきり煽る煽る。不思議なもので、煽られれば煽られるほどに、客席からの声量が増していくんですよね。先日のツアーではアンコールの曲だった「A.T.M.O.S.P.H.E.R.E」で跳んで叫んで盛り上がり、セカンドシングルの「Super Noisy Nova」でも同様に盛り上がって本編終了。
アンコールでは、インストに引き続いてスフィアのデビュー曲である「Future Stream」を披露し、「サヨナラSEE YOU」では天井から紙吹雪と4色の風船が降ってきて、最高に盛り上がったところで本当に終了。
5時半にライブスタートで、終了時に9時半ぐらいだったと思います。最近のライブは長時間のものが主流となりつつあると聞いていますが、4時間近くも行われていたようですね。本当に楽しかったです。スフィアのみなさん、バンドメンバーのみなさん、スタッフのみささん、そして客席のみなさん、おつかれさまでした。そして、とっても長くなってしまったこの記事を最後まで読んでいただけた方がいらっしゃいましたら、ありがとうございました&おつかれさまでした。