北京オリンピック予選の最終戦、サウジアラビア相手に0-0の引き分けで、出場権を獲得しました。
予選ですので、最も重要なことは勝つことであり、出場権を得ることなので、目的が達成された事に関しては評価できると思います。
試合に勝つつもりでやっていたのでしょうけど、0-0で推移した時にどのあたりで勝利狙いから引き分け狙いへスイッチするのがポイントだったように思います。後半42分に相手のエリア深くでFKを得て、得点を狙うなら最後のチャンスかなと思っていたのですが、コーナー付近でボールキープし、時間を使い切る作戦になったようです。本当なら、特に意味はなくても前線の選手を中心に交代させることで、より多くの時間を消耗させることができたように思うのですがね。
北京出場決定記念の青いユニフォームにはWe got itと書いてありまして、確かに結果は残しましたけど、前途多難ですね。
結果としてCグループは日本、サウジアラビア、カタールの三つ巴になったわけですが、この3チーム間では差がつきませんでした。
日本 (HOME) 0-0, (AWAY) 0-0 サウジアラビア
日本 (HOME) 1-0, (AWAY) 1-2 カタール
サウジアラビア (HOME) 2-1, (AWAY) 0-1 カタール
ではどこで差がついたかというとAWAYのベトナム戦で、サウジアラビアとカタールは1-1で引き分けているのに対し、日本は4-0で勝利しているので、ここが最大の鍵だったのかもしれません。アウェイで引き分けることは一般的には悪くないことなのですが、明らかに実力差がある場合には不利を考慮しても勝たなければいけないのです。原因として色々な要素があり、前半サウジが不調だったことや、日本と対戦する頃にはベトナムのモチベーションが落ちていた可能性もありますが、一番の要因としては国としての経験とサポート力が大きかったように思います。
この世代においては中東の2チームと差がなかったように思いますが、これがこの世代だけなのか、未来のA代表にも影響してくるのかは今後の強化次第でしょうか。
五輪出場をはじめとして、日本が各世代で世界大会への出場を熱望されている理由として、地理的に世界の強豪と真剣勝負できる機会が限られているからというのもあります。公式戦というのは違う物らしいです。例えばお金を払って強豪チームを呼んで練習試合をしたとしても、練習でしかないんですよね。若いうちに世界の迫力や緊張感を実践を通して感じられることは、今後の選手としての成長のためにも必須なことなのです。
なにがともあれ、北京出場が決まってよかったです。