ぺんぺんぐいん

ぺんぎん歩きは卒業したよ。

金持ち父さんの話って

2006-02-14 22:50:12 | 長々と
小学生とか中学生の勉強の話に似てるなぁと思う。

どうでもいいけど将棋って、たぶん、盤の前に座ってる時に強くなるんじゃない。
盤の前にたくさん座って、で、「盤から離れた時にまだ将棋のことを考えているかどうか」で決まる。たぶん。

++++

受験も同じで、たくさん机の前に座った人がいい点を取るんじゃなくて、
机の前から離れてもまだ「さっきの数学の問題はこんな解き方もあったなぁ」とかなんとか考えてる人の点が良くなる。

極端な話、一切机の前に座らなくたって成績ってよくなる。

++++

まあ「成績が伸びるのは良いことか」と聞かれたら、「全く良いことじゃないよ」って答えるけど。。

なんでかっていうと、いい点を取ると次もまたいい点を取りたくなっちゃうから。

金持ち父さんなら、「退屈している人ほど、いい点を取りたくなるものだ。」って言うんじゃないかな。
親も先生も褒めてくれるから、ますますいい点取りたくなっちゃう。

麻薬みたいなもんだよね。

++++

勉強したらどうなるのか?もう勉強しなくてよくなるのか?

違う。ますますやるべき勉強が増えるんだ。

そうして増えた勉強をこなせば、また次の勉強が待っている。
その勉強をこなせば、さらに増えた勉強が待っている。キリはない。
学校を卒業するまでその繰り返しだ。

そして大学を卒業する頃になってこう言われるんだ。

「これまでやってきた勉強は、社会では大して役に立たないからね。」

++++

もちろん中には一生懸命勉強して充実した楽しい生活を送っている人もいる。

でもそんな人は、誰に認められなくても勉強が好きで好きでしょうがない人たちだ。

そんなに好きなのであれば、思う存分やればいい。

しかしほかのことが好きなのであれば、そのことを一生懸命やればいい。

多くの人は、「楽して点を取ろう」とか、「これだけ勉強したのだから良い成績が欲しい」とか、
点数という見返りばかり期待して、そのために勉強している。

点数の奴隷だ。

+++++

学校には、二通りいる。

点数のことばかり考えてあくせくして大して点数がとれない人と、
点数も授業も気にせず勉強をして、悠々と点数も取っている人たちだ。

あくせくして高い点数を取っている人もいる。
しかしそういう人たちは勉強を非常に辛く感じているか、
もう感覚が完全にマヒして、やりたくもないことに時間を割くのが当たり前になってしまったかのどちらかだ。


学校の枠を気にせず勉強をして、点数は低いままの人もいる。
しかしそういう人たちは、やりたい勉強を存分にやっているのだから満足できる。
それに、やりたいように一生懸命やることができるのなら、いざ点を取ろうと思った時にも必ず取ることができる。
好きなことに自発的に取り組む過程で、多くのことを学べるからだ。


+++++

ただ、「点を取らない」学校生活を送るには、ちょっと覚悟がいる。

みんな「誰々は成績がいい」とかなんとかすぐ気にするからね。

点数なんて気にしないで、学校で習う内容も気にしないで、
本当に面白いと思える勉強に取り組んでいたら、点数は取りたい時に取れるようになる。

それに、大学生になれば半数近くの人は成績なんてどうでもよくなる。
そんなことは大した問題じゃないと気付くからだ。

++++

面白いと思える勉強に出会ったことがない?

あぁ、それは学校教育にヤラれているね。
学校という所はモノを教えてくれる代わりに、生徒の頭をマヒさせる所なんだ。

・・・


以下略。

++++

あ、すごいすごい。
これって「点数」を「お金」に換えれば、全て金持ち父さんの話と一致する。

ただ点数の問題からはせいぜい高校か大学くらいで解放されるけど、お金の話は一生ついてまわるから、
その欲の魔力にひっかかりっぱなしの人が後を絶たない、って金持ち父さんは言いたいんだろうなぁ。

その場合は、死んだ後の自分の気分を考えてみたらいいのかも。
死んだ後の自分が振り返った時、どういう生き方をしてればよかったなぁと思うんでしょ。

++++

どうでもいいけど金持ち父さんの話とユダヤ人大富豪の話はほとんど全く一緒だ。

パクリ?ゴーストライター?何か有名な元ネタがあったとか?まあなんでもいっか。

++++

ただし、一つ言っておかないといけない。

人によっては、わざわざ好きなことを見つけるよりも、先生の言うとおりにやった方が楽なこともある。
好きなことを見つけて実行するというのは、不安や、悩みや、葛藤、時には苛立ちなどの感情を伴うものだからだ。

これらの感情に苛まれるようなら、無理はしない方がいい。そこは人それぞれだからだ。
それに、先生や親の言う通りに勉強して、それでうまくいく人も中にはいる。

問題は、自分はどちらを望むか、だ。

望みさえすれば、自分には無理だと思いさえしなければ、誰にでも、

・・

以下略。(こっから先は、まだ自分でも実行できてないから。)

ぜーんぶ、金持ち父さんの言葉の翻訳です。

ただ、点数は世界の皆が幸せになるように祈って、実際に行動して、ってしてもあまり効果がないのに対して、
お金は、(金持ち父さんの言うところによれば)世界の皆が幸せになるように心から願い、実行することで自然に増えていくものだ、
という点が相違点かな?

++++

だから上に書いたような点数に関する教訓話をしてもあまり意味はないぽい。

一応、金持ち父さんの本に書いてあるのと同じことをすれば、なんの辛いこともなく成績は上がると思う。

でもやっぱ大事なのは成績じゃないね。

++++

で、たぶん大学生や社会人になれば、その多くの人が
「結局、成績ってあまり関係ないよね」ってところに賛同すると思う。

だけど、「結局、お金を追い求めてもしょうがないよね」ってところにはなかなか賛同できないわけですね。笑

面白いことだ。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
勉強が仕事になると (西村)
2006-02-16 15:12:39
> それに、大学生になれば半数近くの人は成績なんてどうでもよくなる。

> そんなことは大した問題じゃないと気付くからだ。



そして、社会人になってから

高校生や大学生のときにもう少し勉強しておけばよかったと、

多くの人が思います。社会人になってから留学を目指す

段になって、大学時の成績で悔いを残している人もいますよ。



こういうのって、言っても仕方ないんでしょうけど(笑)

火山灰に埋もれた古代ローマ都市ポンペイの壁には、

「もっと勉強しておけばよかった!」と書かれた落書きが

残っています。って、それは嘘ですが。



好成績を目指すインセンティブがあったのに、好成績を

目指さなかった自分は、なんてバカだったのかと、ぼくは

最近よく思います。これには、おもしろい心理が働いていて、



「内的動機付けは、それが外的な報酬と関連づけられたとき、強化

されるどころか、むしろ消えてなくなってしまう」



ということがあったかもなと、振り返って思います。

ちょっと長いですが、むかし読んだ本の感想(自分の日記)から、

以下、引用します。



それは、こういう実験です。



幼稚園児にお絵かきをさせる。園児は3つのグループに分けられる。

1つ目のグループは、「お絵かきしましょうね。お絵かきが終わっ

たらご褒美のお菓子を食べましょう」と言われてペンを取る。2つ

目のグループは、終わってからご褒美がもらえない。3つ目のグル

ープも、ご褒美のお菓子はもらえないんだけど、あらかじめご褒美

の話も聞かされない。数日経って、この3つのグループに「お絵か

きしましょうね」と言ったときに、いったいどのグループの園児達

が積極的に絵を描くかというと、これが何と、ぼくの予想に反して

3つ目のグループだという。



ヘンだなと思って、もう1度よくよく条件を比較すると、1つ目のグ

ループに対してお菓子という動機付けがあったのは、1度目のお絵

かきだけで、2度目には、それはない。何が起こったかというと、

「お菓子ももらえないのに、お絵かきなんてやってられっかよ!ケ

ッ」という園児達の不良化が起こってるわけ。3つ目のグループは、

お絵かき自体がもっている楽しみを純粋に楽しむので、1度目のお

絵かきと2度目のお絵かきで積極度は変わらない。ところが、本来

楽しかったはずのお絵かきが、いったんご褒美と関連づけられてし

まうと、ご褒美がなくなったとんにその楽しさまで減ってしまった

ように感じる。まるで、もともとお絵かきに動機付けなんてなかっ

たんだとでもいうように、消極的になってしまう。これを園児じゃ

なくて大人の言葉で言えば、「趣味が仕事になると楽しくなくなる」

ということ。実際、この実験をした心理学者の論文のタイトルは

「趣味が仕事になると」というものだったらしい。



------------------------------------------------------------



勉強も成績と関連づけられると、その元々の楽しさが半減して

感じられるんじゃないかなと思います。大学生になると、

成績なんてどうでもいいんだから、「今さら勉強なんてやって

られっかよっ、ケッ」という話になるのかな。ぼくはそうだった

ように思います。



お金を稼ぐことも、それが目的となると仕事がつまんなく

なっちゃうんですよね。もともと絵を描くのが好きな人でも、

イラストレーターとしてお金をもらって描くようになると、

趣味では描かなくなったりします。商業カメラマンとかも、

そうです。でも、その行為が本来もっていた喜びを感じ続ける

タイプの人もいて、そういう人はいい仕事をしますよね。



あいや、長々とすいません。



「ただ詰め込んだだけの知識なんて役に立たない」というのが、

頭の悪い人たちが繰り返すクリシェですが、

山内さんみたいな優秀な学生さんは、そんな戯言に与しては

いけません(笑)
返信する
その幼稚園児の話は ()
2006-02-16 23:47:12
幼児教育関連の本で以前読んだことがあります。



たしかにその観点から考えれば、



「いずれ失ってしまう『点数への意欲』を最初から勉強のインセンティブとして提示するのは長期的に見ると実らない手段である」



という説明ができそうですね。



ちなみに

「学生時代にもっと勉強しておけばよかった」

と思っている人は、その時点から勉強を始めることもしないまま、その後10年ほど年をとってから、

「30代のうちに一念発起して一生懸命勉強しておけばよかった」

と後悔しているイメージがあります。笑



まあ勝手なイメージかもしれませんが・・

返信する
Unknown (西村)
2006-02-17 10:54:22
あはは、さすが。

勉強します(笑)

返信する
いえいえ ()
2006-02-17 17:01:02
点字をしばらく眺めただけで一通り覚えてしまわれた話とか、

なにより社会人になってから5ボールを習得されたこととか、

西村さんのエネルギーや吸収力には兄弟揃って驚かされっぱなしです。



というわけで現在大変恐縮しております。

今度、たくさんお話させてください~



返信する

コメントを投稿