かぐや姫の帰り道

少しづつ夜明けの時刻が早くなってきたように思います。
京都名物の底冷えの朝・・いつもの時刻に目覚めてしまう、悲しい・・悲しい・・いつもの朝です・・
何の目的も持たず、辺りが真っ暗な早朝・・ご近所に気遣い、そっと家の鍵を閉めてペダルを漕ぎだします。
路地から飛び出す新聞配達に精を出すオジちゃん・・最近は見かけることが少なくなった牛乳配達のバイクなどに完全に目覚めきらないボンクラ脳みそをフル回転させながら・・ギッコン、ギィィ・・の不規則なリズムに背中を押されて自然に走るいつもの道・・・
この風景を客観的に眺めると、まるで・・徘徊・・・状態　
早朝から職場や学校へ急ぐ善男善女から見れば、やはり感じるのでしょう・・赤い自転車でブ～～～ンと街を走り抜ける徘徊老人・・・
そんなことを考えながら鴨川沿いを走っていると、大きなお月様が夜明け前の水面を照らしていました。
綺麗な景色でした・・そういえば、テレビで「スーパームーン」なんていってたような気がします。
「スーパー」・・スーパーマーケット、スーパー銭湯、スーパーマン、スーパードライ・・・とにかく、スーパーは凄いんです
そんなスーパーを感じたことに「徘徊老人とちゃうネンで」の気分に機嫌を直しその日は気持ちも10歳若かった・・とさ　

「徘徊なんてしてへんネン　悔しいけれど、気づくの遅いだけやネン・・グッスン・・」：ぼん