ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

第152回 2台のピアノの午後を開催しました!

2013-01-30 02:04:44 | 日記

まだ2週間前の雪も溶けきれずに残っているほど気温の低い日々の続く東京です。モーツァルトの誕生日でもある1月27日に第152回目となるコンサート、「ヴィドールとデュボワ~イシドール・フィリップ生誕150年によせて」を開催しました。

イシドール・フィリップの編曲による2台ピアノ作品はこれまでにバッハのコンチェルトやメンデルスゾーンのオルガンソナタを3回に亘ってご紹介してきました。今年はイシドール・フィリップ生誕150年です。数回に亘って、数多く残された2台ピアノ編曲作品を皆さんにご紹介していく予定です。

その記念年の第1回にご紹介したのは、イシドール・フィリップの友人でもあるテオドール・デュポワとシャルル=マリー・ヴィドールの作品です。

デュポワの2組のオルガン組曲は壮大なスケールを持っています。第1組曲の終曲はサン=サーンスのオルガン付き交響曲を彷彿とさせます。新しい年の始まりのコンサートに相応しい、聴く人の心を鼓舞させ、夢心地とさせて、幸福へと導く旋律が紡ぎだされてきます。デュボワもヴィドールも長命で19世紀から20世紀にかけて、世界の激動も見つめて来たに違いありません。21世紀の現在にも充分通用する音の響きはオルガンだけでなく、この2台ピアノ版でも広く演奏されることでしょう。

ヴィドールの「トッカータ」は2011年4月29日英国王室の結婚式でも演奏されました。youtubeにも数々の演奏が紹介されています。オルガンでの響きを2台のピアノに移し替えたイシドール・フィリップの手腕を皆様にお伝えできる演奏が出来たでしょうか?2台のピアノが奏でる旋律の呼び掛け合いは、人生の門出を祝福するだけでなく、果てしない天空へと道案内をします。そして、コラール変奏曲は原曲がハープと管弦楽のための作品であったために2台ピアノへの編曲であるにもかかわらずハープを奏でているような旋律が続きます。ピアノを弾いているのに、ハープを連想させる奏法が必要です。そして、今回演奏した作品の中でも、とりわけ忘れ難い甘いメロディーが繰り返されます。最後には人生を謳歌する、生命の喜びを歌いあげるクライマックスへと2台のピアノが向かいます。この壮大な人間賛歌を2台のピアノで演奏でき、新しい年の始まりに皆さんにご紹介出来て幸いです。

***

ホームページ
http://pccpianoduo.webnode.jp/

ホームペ―ジ(2012年3月まで)
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano
twitter
https://twitter.com/pccpianoduo
これまでの演奏会を記録したCD-rを販売していますが、現在評判のBASEに移行して行きます。
https://pccpianoduo.thebase.in/

****

クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b (Prhythm piano scores) (Prhythm piano scores)
クリエーター情報なし
プリズム

 

 



最新の画像もっと見る