ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

第167回 2台のピアノの午後 「予言者」を開催しました。

2014-05-18 12:41:40 | 日記

せっかくの五月晴れの日曜日ですが、テレビをつけると悲しいニュースが次から次へと流れてきます。もう21世紀なのですが、人間の行動はいつの時代も変わらないのですね。ちょうど「人生と運命」のワシーリー・グロスマンの遺作である「万物は流転する」を読み終わったばかりなので、なおさら世界はなにも変わらないことを感じます。

中間部のラーゲリの生活と飢餓の描写はすさまじいばかりです。本当は学校の授業で取り上げでもしないと広く知られることはないのでしょう。後半のレーニンへの言及も興味深いものでした。ベートーベンのピアノソナタ「熱情」を愛したと言われるレーニンのことが冷静に語られます。

閑話休題。

昨日、第167回目となる2台のピアノの午後「予言者~マイアベーア没後150年によせて~」を開催いたしました。先月開催した「アルプスの雪より白く」の続きです。マイアベーアのグランドオペラをピアノとフィサロモニカとピアノ、または2台のピアノのために書かれたリックルの編曲版でお届けしました。今回は「ユグノー教徒」の第2、第3、第4ポプリと「予言者」の第1、第2ポプリを演奏しました。

前回も書きましたが、リックルの編曲はオリジナルの2台ピアノの作品と変わらない響きでマイアベーアの旋律を紡ぎ出しています。2台の楽器がお互いに呼び合い、重なり合い、絢爛豪華なグランドオペラの世界へと聴く人をいざないます。マイアベーアの音楽は19世紀とは思えない耳に残る口ずさみやすい旋律ですが、どのオペラの作品とも似ていません。壮大なテーマと舞台装置に負けないスケールの大きな音楽です。「予言者」では静かな旋律が続きますがポプリの最後に「戴冠式行進曲」を配置して音楽のカタルシスを迎えます。前回も書いたように録画も録音もできない時代に、楽器の演奏だけでグランドオペラを再現していたわけです。

リックルの作品をこれからも皆さんに紹介していきたいと思います。

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クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!

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ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調 作品3-2「鐘」 [ピアノソロ/2台ピアノ(作曲家自身によるアレンジ版)] (Prhythm piano scores)
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