京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の誠意時間」

2019-09-06 09:40:04 | 時計修理

9月6日金曜日。
真夏が戻ってきた京都。近所のスーパーはガラガラ。従業員の皆さんも数少ない客の私に笑顔のサービス満点。
なぜかお米「あきたこまち」5キロ買ってしまった。これもなりゆき。

私は早朝から長崎の空き家になった家屋処分で南島原市の担当者と打ち合わせ。
家屋はこの3年間でシロアリが大量に発生しているので出来るだけ早く解体作業をしたいが資金不足だ。

4年前の京都の自宅購入やら介護費、葬儀費用までは織り込み済みでしたがシロアリまでは想定外。
5年ほどゆとりをもって解体資金を準備する予定でしたが近所の皆さんの迷惑を考えると早急に作業を進めたいところです。

年金生活者、時計修理の売上で細々と生きているオヤジの収入では無駄だとはわかっていても見積もりを取って融資の申し込みをやってみることにした。
近所に買い手がつかない空き家がある不安は切実なものです。せめて誠意を見せて頑張りたい。

市役所の空き家対策があったので申し込む。
結果、解体する際の費用を軽減する補助金はシロアリくらいでは降りなかった。
屋根がつぶれて柱が折れている状態でないと融資基準にならないという。
それほど地方では空き家問題が深刻化しているのでしょう。
さすがに「アメオコト」の私の運命はこんなもの。
トランプ・ババ抜きをやると必ず最後にババが回ってくるように次から次へ問題が派生してくる。
それでも母親が生まれて育って死んでいった土地の皆さんにせめて誠意を尽くしたい。

今日のPL教団の日めくりテーマは「誠意」でした。
「時計今日も明日も未来も誠意を込めて生きよう。」
ただし誠意を尽くす相手の選択能力は大切でしょう。
元金融庁の佐川氏、森友問題でアベノおぼっちゃまへ誠意を尽くして出世したが人間として失格ではしょうがない。

私は時計に誠意を込めるお仕事。
時計は常に両手でもて!時計同士接触してはいけない。
元々医療器具の役目もある時計。人の健康を願うアイテムだ。
結構厳しく指導されて時計師になる。
悔しくて悔しくて涙で枕がぐちょぐちょになるので時計師の枕は防水機能が必要です。

「たかが千円くらいの電池交換料金をケチって時計を壊すな!」
「遺品時計は動かしておいてください!動いて初めて亡くなった人をシーンで思い出せます」
「時計は相手の気持ちを和らげるためのアイテム。時間薬でつらい時間から守る為に止めてはいけない」
などなど私の過激な発言が多いのもその反動なのでしょう。大げさでごめんなさいねぇ~。

お彼岸には長崎・島原半島へ向かいます。22日(日)はお休み。
一度も住んだことがない馴染みのない南島原市。
阪神タイガース江越選手の故郷です。きっといい人がいっぱいいることでしょう。





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