パそぼのあれこれフリーク:Part2

2022年5月にAutopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」から引っ越し、同じ内容で書き続けます。

◎「新・北斎展」に行く:森アーツセンターギャラリー

2019-03-07 22:55:00 | アートを見に行こう!
新・北斎展  → Twitter

2019年1月17日(木) ~ 3月24日(日)
森アーツセンターギャラリー (六本木ヒルズ 森タワー52階)

 展覧会概要 
 北斎の代表作として、国際的にも“Great Wave”として名高い「神奈川沖浪裏」を含む「冨嶽三十六景」シリーズや、19世紀のヨーロッパにおこなったジャポニズムの契機となった「北斎漫画」は北斎の画業の一部に過ぎません。その活動の初期から集大成期に生み出された国内外の名品や、初公開作品を通じて、真の北斎に迫ります。

新・北斎展 You Tube



alien まずは、講演会に行きました!

3/4(月)14時 深川江戸資料館
NHK主催展覧会関連文化講演会 「新・北斎展」のみどころ講演会
講師 根岸 美佳(浮世絵研究家) 本展キュレーター

 「はじめに 本展の監修者で 北斎の研究・コレクターの永田生慈氏についてのお話がありました。
惜しいことに 本展の開催を待たずに、昨年亡くなったとのこと。永田コレクションは、出身の島根県立美術館で公開。
 その後 展示作品について丁寧な解説がありました。」
 → 永田生慈 - Wikipedia ・ 島根県立美術館

alien 講演会を聴いてから、展覧会に行きました!

3/7(木) 雨のお昼すぎ、50分待ちが20分待ちになってラッキー!




会場は、熱気あふれる観客が大勢。 皆熱心に作品を見ています。

作品は、年代・画号によって6期に分けて展示されていて、これまで見たこともない若い頃からの北斎の作品が並んでいます。

1点1点 じっくり見ていきましょう!

描く対象は浮世絵・漫画・肉筆・挿絵などと多岐にわたるので、飽きることがありません。
どの分野の絵も 素晴らしい!

浮世絵の人物、とくに美人の顔や風情が時代によってずいぶんと変わるのにはびっくり。
これが北斎! と思ったのは、葛飾北斎期(46~50歳頃)「円窓の美人図」です。
透けるような着物、繊細な髪や衣服の模様、今にも語りだしそうな表情、完璧な構図。

camera カメラコーナーです。

「しん板くミあけとうろふゆやしんミセのづ」

組み立て式の絵で作った模型 銭湯
北斎はこういう緻密な絵も得意だったとか。


少し斜めから見ると


解説


次の見どころは、 北斎の61~74歳頃 為一(いいつ)期の 作品群です。
なんと行っても 「冨嶽三十六景」は、素晴らしかった。
有名すぎて コピーや映像は何度も見ているけれど これが本物と思うと感激で、何度も繰り返し見てしまいました。

そして、画狂老人卍期 (75〜90歳頃)
絶筆と言われている「富士越龍図」、北斎の魂が天に登る龍になって昇華。

展示の最後を飾るのは、強烈な肉筆画 「弘法大師修法図」
赤鬼で象徴される疫病や天災、それを鎮めるために一心不乱に祈る弘法大師。
北斎の強い願いが伝わってくるようです。

展示された作品は 500点近く、2時間半 じっくり見て 最後はショップへ。

スマホケースとか手ぬぐい、トートバッグなど
欲しいものはいっぱいあったけれど。

買ったのは 「冨嶽三十六景 凱風快晴」(赤富士) マグネット


展示会場を出ると、目の前にパノラマが広がります。
六本木ヒルズ 森タワー52階からの展望(17時半 雨)



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新・北斎展 HOKUSAI UPDATED
森アーツセンターギャラリー
2019/1/16(水)
 世界で最も知られる日本の芸術家・葛飾北斎。《神奈川沖浪裏》を含む「冨嶽三十六景」シリーズや「北斎漫画」などは誰もが知る有名作だが、これらは約70年に及ぶ北斎の画業のほんの一端にしか過ぎない。本展は、作風の変遷と主に用いた画号を基に6期に分け、北斎の全生涯にわたる画業を紹介する、大規模かつ網羅的な北斎展だ。

 展示は、20~35歳頃に名乗っていた「春朗期」からスタート。錦絵のデビュー作と見られている細判の役者絵など、丁寧な筆遣いながらまだどこかぎこちなさの残る作品は、初々しさも感じられる。そして、革新的に画法が変化した「宗理期」の展示からは、旧津和野藩主家が所蔵していた摺物全118点が4期に分けて初公開されるが、いずれも長らく秘蔵されていたため、衝撃的なほどに美しい色彩をとどめていることに驚く。また、北斎漫画が誕生した「戴斗期」に描かれた、奇抜な《芋の図》や西洋画研究の一端が窺える《生首図》など、北斎の多彩さはとどまるところを知らない。さらに、自由な発想と表現による肉筆画に専念した晩年「画狂老人卍期」の、最大級の肉筆画《弘法大師修法図》や、88歳で描いた初公開作《向日葵図》、2005年に対幅である事が発見された最晩年の《雨中の虎図》《雲龍図》と、最後まで見どころ満載だ。

 「北斎はどの時代を切り取っても違う表情を見せます。本展もあくまで現段階の“全貌”で、これからもUPDATEされていくはず。まだ知らない北斎を探しにぜひ来てください」と、本展キュレーターの根岸美佳さんは語った。

会期は3月24日(日)まで。1月29日(火)、2月19日(火)・20日(水)、3月5日(火)休。時間は10:00~20:00(火曜は17:00まで)。会期中展示替えあり。

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参考
・ 真の北斎に近づく『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED』レポート 永田コレクションは最後の東京公開 2019.1.29
・ 新・北斎展 HOKUSAI UPDATED/フォトニュース/eHills Club

関連 TV
 若冲VS北斎 ~夢の天才対決~
3月2日(土) 午後10時30分~11時29分【NHK BSプレミアム】

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これまでの 北斎展など
 ⇒ Myブログ:2017/2/10 「すみだ北斎美術館を支えるコレクター」展へ
 ⇒ Myブログ:2016/12/10  北斎幻の大絵馬を推定復元

読んだ本
北斎 ~ Myブログ:あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート

『UKIYOE17』 単行本 – 2013/8/28 堀口 茉純
UKIYOE17 ~ Myブログ:あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート

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