PARK'S PARK

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「世代間戦争」について考える

2010年07月04日 | ニュース拾い読み

●最近でこそ、さすがにテレビで流れなくなったけど、年配の女性が「私たち年金生活者をいじめる・・・○○には反対します」とか
「私たちは年金しか収入が無いんですから・・・」と言う発言。
今の年金生活者は支払った保険料よりはるかに多い額の給付を受けている。
日本の年金制度は積み立て型でなく賦課型なので、若い世代が年寄りを支えるシステムになっている。

■国民年金だけの夫婦でさえ、何もしないで月に13万円程度もらっている。
お得な企業年金に入っていた人は30万円以上もらっているはずだ。
かたや若者は頑張って働いても月に13万円稼ぐのは大変な時代だ。
さらに老人の面倒をみるために消費税を10%にすると言う政策を聞けば「若者は老人に搾取されている」と言う考えも出てくるのは納得できる。



『山野車輪』氏は『パラサイト・シルバー社会の到来』を上梓した。
そこには“高齢者は働かずして掛け金の数倍の年金を受給している”年金ニート“であり”パラサイト“であると言う主張がある。
いつの世も“仮想敵“を作るのがお上としては都合がいい。
日本の対立が“右vs左“とかでなく”若者vs年寄り“の構図ができかかっている。

◆氏の主張や若者の気持ちは 分からないではないが、違うと思う。
家庭でみれば親はお金と時間と愛情をかけて子供を成人するまで育てる。
子供は年老いて動けなくなった年寄りの親の面倒をみるのは当然のこと。

今は核家族化もあるから、これを社会的に行なうなら、年金制度によって若者は収入の一部を負担し、年寄りはそれを享受するのは当然のシステム。
年寄りは威張ってもらえばいい。
ただしデフレの影響もあるから、物価にスライドして下げるべきだとは思う。

★若者の負担が大きくならないように消費税を10%にして“薄く広く広平”に集めようとする考えに全面的に賛成する。
年金生活者も消費税を負担する。
これによって年金制度を破綻させないようにすることを目指す。
”超高齢化社会”のトップを走る日本としては、北欧の高福祉社会を、あるいはその上を目指すべきだ。

自分の親の面倒をみるのも、他人の親の面倒をみるのも同じ。
若者にこれを理解させるには“教育”が必要ですね。
儒教の精神=親孝行を基礎とする教育を徹底させることが、システムの基幹になると思う。

※山野車輪氏は「嫌韓流」などの”仮想敵”を作る作品が多いが、バックがあるのかな~。
嫌いな作家です。

参考【週刊ポスト7/9号】