挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

シナリオライターを目指す徒然なる一言(携帯でもリンクで飛べるようになりました♪携帯でもご覧ください)

織田裕二「太陽と海の教室」と堀北真希月9初主演「イノセント・ラヴ」と沢尻エリカ「クローズド・ノート」

2008-09-16 00:19:23 | ドラマ・映画
織田裕二「太陽と海の教室」

先週でドラマとして破綻してしまったので、空々しい展開だった。そのため、誰がどのように悲しんでも感情移入ができない。

結局、「人魚姫」の話しが使いたくて人一人殺すシナリオにしたように見える。本末転倒以外の何者でもない。

このドラマの企画意図は、これでまったく理解できないものになった。

主人公が生きることの意味を説いても、シナリオが人の命を軽んじてしまってはそのセリフに何の重さも感じられないだろう。

言葉には裏に人の行動があってこそ重みが出る……ということをこのシナリオライターは経験していないように感じる。

親が出てきたので女生徒が自殺を考えるバックグラウンドが出るかと思ったら、その先の話になってしまっているが、何か具体的に提示するわけでもなく終わらせてしまった。

このドラマを見ているとゲームのコマを動かすように登場人物を動かしているように見える。

そのため、登場人物の行動や思考が理解できない。シーン単位で見ればその行動になると感じても、全体としてみた場合つながりが見えなくなっている。


そして、気になるのが主人公のバックグラウンドがドラマに生かされていない点だ。何のためのバックグラウンドだったか分からない。

最終回は、未履修問題のようだがここまで引っ張った挙句どんな結末にするのか期待がもてない。



堀北真希月9初主演「イノセント・ラヴ」

生放送で堀北真希がタイトルを言ったことで、タイトルは確定したようだ。

そして、ドラマの始まりは……まるで「ラスト・フレンズ」のようなオープニングなのが明らかにされたが、これで少し不安になる。

同じ作りをすると今回は視聴率が取れなくなる可能性が高い。例えば佳音が教会で祈っているシーンでモノローグ入りの始まり……というような始まりは避けた方がいい。

「ラスト・フレンズ」の印象が強く、オープニングも似たものだとそれだけで想像が先にいってしまう。結果、見る気をなくす視聴者がでる可能性がある。

個人的には今判明しているあらすじ通りの始まりでいいと思っている。もっとも、過去の両親の事件は1分も使わない短さでシーンを作った方がいいが。

それにしても、演出家は赤い糸?が好きなようだ。

ただ、急遽撮った映像にも見えるのでドラマが始まるまでには変わっているかもしれない。

月9が終わってもいないのに次の月9のヒロインを登場させるのはフジとしては月9によほど危機感を持っている証拠に見える。

とすると10月13日開始を勧めたくなる。「篤姫」「イケメン~」と並んでいる週で始めるのはどう考えても話題になる。

わたしがプロデューサーならここは外せないと思うだろう。



沢尻エリカ「クローズド・ノート」

wowowでしばらく振りに見た。相変わらず竹内結子さんは素晴らしい演技をする。10代の頃はあまりパッとしていない点があったが、「ランチの女王」で何かを掴んだようで幅広い演技をするようになった。

リングに出ているのを知って見直して気付いたときは驚きだった。

この映画では伊吹先生という脇役になっていたのが残念だったが、作り方にもう一工夫できなかったかと思っている。

沢尻エリカとダブル主役の位置に持ってきて、この二人の話を平行に進めていきそこで沢尻エリカが答案を見つけるシーンで交差させる作りにした方が感動は増したと感じる。

騒動で映画の評価がどこかに飛んでしまった映画だが、それなりに悪くない映画ではあった。

沢尻エリカはそつのない演技をしているが、目の演技をしていないのがよく分かる映画でもある。

それだけに、ここで映画・ドラマ出演が止まってしまったのも本人の可能性から残念だった。
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