「篤姫」と「氷の華」と「Ｔｏｍｏｒｒｏｗ」

宮崎あおい「篤姫」

寺田事件の話しの作りは面白かった。そして、篤姫が徳川家に嫁いだ覚悟も薩摩からのものを燃やすシーンで表したのは良かった。

また、同時に堀北真希の和宮がそのシーンを見てうっすら涙を浮かべたシーンもいい。

堀北真希はこのドラマでセリフではなく、かすかな表情で感情を表す役になっている。

極めて高度な演技を要求されているため、セリフに対する配慮がおろそかになり時々違和感があるセリフになっているが、この後のフジテレビ「イノセント・ラヴ（仮）」には大きな財産になるだろう。

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「氷の華」

葉月里緒奈が別人のような顔で出ていたので驚いた。演技は相変わらず迫力がある。

さて、原作のストーリーからかなり手を入れていたが、ラストシーンは原作の方が心に残った。決して原作の方が単なる悪女ではないことが分かるラストだった。

さて、ドラマの方は途中から悪女に比重を移してしまったように見える。人は悪意と善意の狭間で揺れる原作とその点で違ってしまったように見えたのはもったいないドラマだった。

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「Ｔｏｍｏｒｒｏｗ」

結局、地方医療の崩壊と医療ミスから立ち直る医師の姿を見せる企画意図が空回りしたドラマだった。

わずか１０分で解決策が出る問題なら連続ドラマにする必要はなかったと思える。企画意図は良かっただけに残念なドラマだった。
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