いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

名歌鑑賞⑧富小路禎子~永遠の処女~

2019-03-23 18:30:52 | 短歌


第2次世界大戦後、
太宰治の「斜陽」という小説に書かれているように、
多くの貴族が、零落した。
富小路禎子もそのひとりである。
彼女は、
華族同士の結婚に疑問を持ち、
生涯独身をとおした。
ある工場に事務員として働き、
自ら生計をたてた。
歌集に「未明のしらべ」などがあり、
「沃野」創刊に参加した。


永遠の処女としての富小路禎子の作品を2首挙げる。

……

ほのぼのと愛持つときに驚きて別れきつ何も絆となるな

処女にて身に深く持つ浄き卵秋の日吾の心熱くす

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