時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

デトロイトで頓死か

2011年08月16日 | 旅行記
昨日の記事はデトロイト空港の待ち合わせまで。その後の顛末を書きます。

待ち合わせ所で座って仕事をしていると、普通話しかわからず、なおかつ限られた能力しかない私にはさっぱり分からない(たぶん非常になまりの強い)中国語らしき言葉で、チケットを見せて何か言ってくるおじさんが。一瞬戸惑いましたが、何か頼みごとあるいは質問をしてるらしいことが分かったので、「私は中国語が話せません。日本人です」と中国語で言うと、「ああ」という顔をして去っていきました。通じたところをみると、やっぱり中国語だったらしい。

私の顔は南方系中国人に見えるらしいし、そもそも香港行きの便の待ち合わせ所に座っていたので、中国人だと思ったのも無理もありませんが、中国語が話せない、って中国語で言ったのに(それも、私はまだ発音だけは非常にいい)、どうして引き下がってくれたんだか。ひょっとして方言がまるで違ったのかも。そういえば、友人の麗華さんの親は、娘夫婦を助けるために渡米したくても、ビザを取得するためのインタビューに合格しないからできないのだそうです。上海の周辺地域で過ごしてきたご両親は、訛りが強すぎるのだと。中国みたいな大きな国で言語の標準化をしようと思ったらたいへんなのでしょうが、それではっきり割を食う人がまだたくさんいるようです。

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上記の件をきっかけにまたBeckman先生と話が弾んで、博士論文の内容なども聞いてもらえて超ラッキー。出発一時間ほど前になり、少しだけでも遅めのお昼を、と待ち合わせ所を離れました。「荷物は見ててあげますよ。登場時間はすぐだから急いで」と言われて、そのとおりすぐ戻るつもりで貴重品や書類の入ったPCかばんだけ持って。そこで「香港ドルへの両替がまだだった」と思ったのがまずかった。案内を見ると、両替所は2つ階下。ここから降りるのかな? ととりあえずエスカレータで一つ下がってみると、見えてきたのは空港の施設の外へ出る出口。その瞬間、セキュリティエリアの外へ出てしまったことに気づきました。すぐ脇にいた職員に訪ねると案の定「そうです、戻るならそこのエレベータから2階に上がって、セキュリティを通過してください。」 しまった!

上がってみると、セキュリティのラインが一つしかなくて列がなかなか進まない。しかも、書類不備か何かか、なおかつ英語が上手くないのか、話し合いがちっとも要領を得ず、ずーーっと職員と揉めている若者三人組(よく見るとたぶん日本人)。他の人もげっそりしてましたが、私はもう搭乗の時間。Beckman先生が私の荷物まで押し付けられて迷惑してらっしゃるだろうし、デトロイトでThe endか...

30分以上かかってやっとセキュリティを通過し、走って戻ってみると搭乗はほとんど終了。私の荷物もありません。顔から血の気が引きましたが、なんとBeckman先生が親切にもゲートの職員に荷物を預けていてくださっており、幸いそれを取り戻して搭乗... 何たるバカ。結局両替もできず、何も食べられませんでしたが、自業自得、荷物を失わず、搭乗に間に合っただけで幸いでした。再会できたBeckman先生に平謝りしましたが、むしろ心配してくださっていて、ますます申し訳ないことでした。

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私は日をまたぐような長い国際線ではほとんど眠れません。幸いデルタは機内エンターテインメントを改善したらしく、選択肢がうんと増えていたので、映画ばかり観ていました。面白かったのが The counterfeiters というドイツの映画。日本では「ヒトラーの贋札」というタイトルだったそうで。ただ、「きっとナチスドイツが倒れて、死と隣り合わせの虜囚の日々が終わるんだろうなあ」と思って観てたので、結末に対するヒヤヒヤ感は薄かったか。

それから、何度か観たことのあるフィラデルフィア(トム・ハンクス、デンゼル・ワシントン等)。今回気づいたのは、相手方の弁護士がバック・トゥー・ザ・フューチャーで最後ドクと結婚するクララ役の女優さんだったこと。それと、主人公の最期でパートナーのミゲルと二人きりになったシーンで「ああ、これは...」というシーンが。ヘンなことなどでは決してないと思いますが、敢えて描くんだなあと(これだけではワケがわかんないと思いますが、引っかかる方は映画観てください)。話の進行中に子供が次々産まれて、最後も主人公の子供時代のビデオで終わる。製作者の意図が感じられましたし、何かとても米国っぽいと感じます。

Japanese Moviesという選択肢もあったので、「僕と妻の1778の物語」ってのを。私はこの手の話に弱いので、滂沱の涙か、と思ったんですが、主人公が妻のために書く物語の一つ一つがあんまり面白く思えなくて、なのにいくつもいくつも出てくるので、ちょっと冗長に思える。竹内結子さんはかわいいし上手だと思うんだけど、私には剛君の演技はダメでした。

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ともあれ、デトロイトで頓死は免れ、香港へ。学会事務局のおすすめどおりタクシーは使わず、Airport Expressで香港駅へ。写真のとおり新しい。高速で快適。100HK$(14ドルくらい)は高くはないと思います。到着駅から無料のホテルへのシャトルが出ていてこれでホテル入り口まで。さすがに世界的な観光地だけあって交通至便でした、到着したのが夜10時近くでしたが、怖いと思うようなことは一度もなし。ただし、重要なホテルを全部回るので、乗り物酔いに弱い人には勧められません。

さて今... ヘロヘロだったはずなのですが、やっぱり時差ボケ。午前4時に起きてしまって、こんなん書いてます。夜が明けてきました...

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