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時々雑録

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Scholar??

2008年01月16日 | Indiana大学
今学期の授業の一つが、S640 Multivariate Data Analysis。多変量のデータ分析はぜひマスターしたいので、一年前にこの授業の存在を知って以来、受講のチャンスを待っていました。学位は数学(Ph.D)というMarks先生が担当。彼はきちんと線形代数を基礎に置く方針。

「線形代数の知識は前提としない」とのことだけど、長々と時間をかけていては目的の多変量解析に到達しないので、今日一日でベクトルの定義からベクトルの写像、ベクトル間の独立・非独立までカバー。テキスト(*)も数式いっぱい。家で今週の範囲を読んであちこち理解できずパニックに陥りました。しかし、まだ若い(Ph.Dは2000年だから30代中盤?)彼ですが、教え方はとても上手。これなら何とかなるかも。。。

ところで、線形代数の関連で気になっていたことの答えが今日判明。日本の数学で教わる「スカラー」、Scalarという綴りを見て、どう発音するんだろうと思っていたら、Marks先生はs[kei]lar(発音記号はIPAではありません)と発音。さらに、「役割はベクトルのScalingです」。やっぱり... これで腑に落ちました。Scaleという言葉と関連させていいらしい。

日本で教えるときも「スケイラー」と言ってくれていたら、初めから「スケールと関係するんだろう」と理解がラクだったのに。日本の数学ではどうしてこれを「スカラー」と言うようになったんだろう?? おかげで全く関連のない「scholar」を連想して、無用の混乱を来たしました(<--真の原因は不勉強。宮澤先生ごめんなさい)。

*テキスト情報。現在第六版、よく使われているようです。

Johnson, R. & Wichern, D. (2007) Applied Multivariate Statistical Analysis, 6th edition. Pearson, Prentice Hall, Upper Saddle River, NJ.

(線形代数の漢字が誤り、1/16に修正。)

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