腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

グランディア3

2009年05月17日 16時32分43秒 | PS2ゲーム感想文
こいつは酷い。酷すぎる。
こんな酷いの見たことない。



「グランディア」と言えば、サターン野郎心のRPGである。多分。
発売前には「歴史に残る映画があるように、歴史に残るRPGがある」という自信満々の
キャッチコピーを使ったCMを大量に流しており、宣伝だけでも相当な力の入れようだった。

発売当時の97年末は、年始のFF7から始まるスクウェアバブル真っ最中。
既にPSの勝利は確定し、逆にサターンは次世代機(DC)の準備を始める時期だった。
グランディアは、そんな業界の状況に抗する意地の込められたRPGだった。
「サターンを舐めるな!!!」と。多分。
結果、翌年1月に発売された「街」とともに、グランディアはサターンの底力を
知らしめた傑作という名声を勝ち取った。どちらのタイトルも非常に高い評価を得た。
……コアファンの間では、ね。
そしてPSの勢いはますます加速するのであった。

その後グランディアはサクッとPSに移植された。
サターンの魂も誇りも、お金と現実の前では糞以下なのである。はぁ。

しかしゲームアーツはセガを、セガファンを忘れてはいなかった。
サターンの遺志を継ぐハード・DCにて「グランディア2」の発売。
しかしこの2は、DCの期待作ではあったものの、初代ほどの勢いはなかった。
出来が悪いわけではないが、こじんまりと纏まった続編だったと言えると思う。
で、その後はお約束のPS2移植。
ちなみにPS2版は出荷量が少なかったのか、今も中古で結構高値がついている。
だからどうした。

2002年、シリーズ3作目「グランディアX」はとうとうセガハードを捨て、最初からPS2で発売された。
まぁもうセガハードが存在していないんだから当然なんだけどね。
このXは、グランディアの特長でもあった戦闘システムに特化した作りで、
ストーリー性は殆どなく、只管戦闘を繰り返すゲーム内容であるらしい。
これはこれでまぁアリなのかもしれんが、やはりファンは王道の続編、即ち「3」を望んでいたと思う。
その声に答えたのか、2005年、満を持して最新作「グランディア3」が発売。

……はぁ。
ちなみに俺はX以外はプレーした。もちろんサターン、DCでな。当然だよ。
1を6年前、2を5年前にプレー。ちょっとやるのが遅すぎたのか、思い入れはそこそこってとこ。
1には「サターンでよくここまで作ったな」と感心したけどな。
ハード性能の限界に挑戦したゲームは、時間が経っても色あせない。
俺の持論である。多分。



んで3なんだけどな。
発売当時からかなりの不評をネットでチラホラ耳にしていた。
今調べたら消滅していたが、「グランディア3の作り直しを要望するスレ」なんてものがあり、
纏めサイトまで作られていたのを覚えている。
それほどファンの期待を強烈に裏切り、「やり直せ!」と叫びたくなる出来だったのだ。

俺自身は3年前に新品980円で投売り購入。
「レガイアDS」に続く、今年のRPG第2弾としてプレーを開始したのである。
……はぁ。
こいつは酷い。酷すぎる。
こんな酷いの見たことない。





とにかくストーリーが酷い。酷すぎる。
ストーリーを更に「シナリオ」「台詞」「イベント」「演出」などに分割すると、
そのどれもが酷い。酷すぎる。

俺は批判的な感想も平気で書くが、それでも心の底ではクリエイター様に敬意を払っているつもりだ。
彼らと違い、俺自身は何も生み出す能力がないことを自覚しているからな。
そういう意味では、本気で批判する作品なんて殆どない。
批判も形を変えた激励って感じだ。全く相手にゃ届かないけど。

でもこのゲームのシナリオ担当に関しちゃ、一切敬意を払う気はない。
軽い気持ちじゃなく、心を込めて言う。とてもプロの仕事とは思えない。
よくこんなの出したな。出せたな。
作った本人はもちろん、周囲の人間は誰も止めなかったのか。
ゲームアーツだけじゃなく、今作はスクウェアエニックス販売なんだから、その罪は更に重い。
酷い、酷すぎる。


具体的にどこが酷いかって、もうそんなのいちいち書いてられない。
枚挙に暇がないとはこの事で、本当にキリがないからだ。
また、説明も難しい。なぜなら、理解不能だから。

理解不能な中で頑張って一例を挙げると、何もかもが「唐突」なことかな。
キャラが泣いたり叫んだり、仲間と別れたり知り合いが死んだり、
そんなイベントが唐突に発生し、キャラの反応もまた唐突で、「はぁ?」と戸惑うこと請け合い。
人はリアルでも物語でも、その状況に浸ってこそ感情移入ができるものだ。
こんなストーリーに、イベントに、キャラに、どうやって感情移入をすればいいのか。

例えば、今すぐ貴方の目の前に涙目の美少女が現れて
「ずっと好きだったの!!」と告白されたとすれば、どうだろう。
仮定だよ仮定。妄想ちゃうから。畜生。
「……は?」と言うしかないだろう。
その状況自体は美味しくても、一体何が理由でそうなったのかさっぱり分からない。
だから戸惑う。その状況に浸ることなどできるわけがない。
グランディア3のイベントは、そんなのばかりなのだ。

普通なら、その美少女の顔を知っていて、何度か会話を交わし、
少し前に「お前好きな人いるの?」と問いかけたとか、
そんな過去がきちんと用意されているものだ。
そういった前準備があって初めて涙ながらの告白という状況を理解し、浸り、
こちらも感情の準備を出来るというものだろう。
……こんなのいちいち書くこともないくらい当然の話だと思うが、
グランディア3のシナリオ担当や監督には備わっていないらしい。

本当に酷い。「はぁ?」の連続。
初めて飛行機乗った少年の感動も、親子の別離も、仲間の恋人が死ぬシーンも、
全部「はぁ?」。「はぁ?」「はぁ?」…………はぁ。
これにセンス皆無の台詞が上乗せされるので、イベントムービーの酷さが凄まじいものになっている。
他のゲームでも、つまらないイベントだと見る気が失せてしまうことはあるが、
このゲームはあまりの酷さに怖気がして、顔を顰めてしまった。
冗談ではない。本当に顔を歪めて「うあああ」と呻き声を出しそうになってしまった。
まともに正視できる次元ではない。
本当に、内容と同じ位、これでOKとした周囲の人間が心から理解不能である。



そして、そのシナリオの酷さに加担し、1+1を-256くらいにしているのが、キャラボイスだ。
これもシナリオに負けず劣らず、酷い、酷すぎる。こんな酷いの聴いたことがない。
比類なきスタジオジブリを意識しているのかオタクに媚びたくなかったのか知らんが、
今作では声優を使わず、全て所謂俳優がキャラボイスを担当している。
その事自体は、別にいい。正確にはどうでもいい。
俺が望むのは優れた演技とイメージに合った声というだけで、それを誰が充てていようが
そんな事はどうでもいい。有名声優でもいいし、無名の素人だって別にいい。
要は結果だ。出来上がった品だ。
……酷い、酷すぎる。こんな酷いの聴いたことがない。

「棒読み」「下手糞」なんて形容で収まるレベルではない。
冗談じゃなしに聞いていられない。イベントシーンで顔をしかめるのは、半分はこのせいである。
それでも男性陣はまだマシな方で、下手ではあるが聴けないレベルではない。
問題は女性陣。ここまで劣悪な演技は、もう一生世に出てこないんじゃないか。
そうまで感じさせた。酷い、酷すぎる。
とにかく演技や声質を批判できるレベルにすら全く達していないので、
もう全面否定以外に語るべきことがない。
全面的に否定する。最低最悪の仕事である。
わざと最低にしようとでも思わなければ、ここまで酷いものは作れないのではないか。
一体何を考えているんだろう。本人も、周囲の人間も。


もうダメだ。知らん。
俺には分からん。これに関わった全ての人間の感性が分からん。
よくもまぁここまで酷いもんを発売できたもんだよ。
一周回って感心したいとこだが、もう半回転する勢いなんでやっぱり最低だわ。
はぁ。





さて。
RPGの2大要素のうち「シナリオ」はもうどうしようもない。屑だ。
じゃあ「システム」、特に「戦闘システム」は?
こちらは、悪くない。良好……は言いすぎか。
戦闘システムが酷くはなかったから、何とかクリアーまで辿り着けたのだ。
まぁシナリオとの相対評価でちょっと甘くなってるのかもしれんけど。
それに、システムは概ねシリーズの遺産に頼っており、別にこの作品の独自要素じゃないんだよな。
戦闘バランスにはちと難があるし。
んー。

要はFFのアクティブタイムバトルの進化系だ。
敵も含めたキャラの行動順番が視覚的に分かるようになっており、
それを見て次の行動をどうするかを考える。
順番が回ってこなければ何もできないので、
敵の行動を遅らせることが何よりも重要になってくる。
ここに戦略性があり、なかなか熱い。
強力な技は次の順番が回ってくるのが遅く、防御は逆に速い。
だからこのターンは防御で耐えて次の機会を早めに来させる……といった
戦略練るのが楽しく、特にボス戦は燃える。
1の時代から評価が高い戦闘は、今作でも健在だった。
遺産だから褒めるべきかどうかは微妙だが、まぁ貶す要素はない。

……が、ゲーム中盤を過ぎると戦闘バランスがやけにキツくなり、
そんな駆け引きを楽しむ余裕がなくなってしまう。
敵の行動が非常に速いので、動きの遅い通常攻撃が殆ど意味のないものになり、
魔法と必殺技頼りのつまらない戦闘が繰り返されるのだ。
ゲームが進むにつれ戦闘難度が上がる事は構わない。寧ろそうすべきだろう。
しかしこれは、明らかにバランス調整に失敗している。
上手く調整さえできれば、システムは優れてるんだから、非常に面白いものになったと思う。
まぁシナリオと比べれば十分遊べるレベルだが、この点は残念である。

スキルブックやマナエッグといった強化要素も、
アイデアはともかく調整が失敗していると感じる。
スキルは終盤までさほど多彩じゃないので、使えるパターンが限られてくる。
マナエッグは合成次第であっさり強力な魔法を得られる反面、
合成すると消えてしまう上入手数が限られているので、非常にやり難い。
もっと調整してくれればなぁ。
このゲームにそこまで望むのは贅沢ってもんか……。




シナリオ滅悪(豪鬼っぽく表現)、システムまぁまぁ。
これだけでもも語り尽くした感じだが、まぁテキトーに。



グラフィックは美しい。特に背景、海辺の表現はかなり頑張っている。
恐らくスクエニはここだけはキッチリ監修したんだろうね。はぁ。
ただ美しいと言っても、PS2最高レベルとまではいかないと思う。
俺はPS2の実質的最終年は06年だと思っているが、このゲームは05年発売。
例を挙げると、06年発売のFF12と比べるとやや見劣りする。
せめてグラフィックだけでも、渾身の力を込めて最高の出来に仕上げて欲しかったなぁ。
まぁ十分美しく、今でも気にせずプレーできるレベルではあるが。

背景は美麗だが、キャラ絵はイマイチ。
何よりパッケージ等のイメージイラストと実際のゲームキャラがまるで似ていないのが問題。
特に主人公ユウキは、イラストだと17歳らしいが、ゲームでは15歳程度にしか見えない。
ファミコン時代ならともかく、何故今時こんなギャップのある絵作りをしたのか。
狙いが全然分からない。イラストに似せた方が断然良いと思うがなぁ。

ムービーはかなりの量が用意されているが、なにぶん内容が酷すぎるので、
他のゲームのような「お楽しみ」要素は全くない。
このゲームのスタッフでは、ある意味ムービー担当が一番可哀想だな。
幾ら頑張って作っても、語られる内容があれじゃあね。


音楽は、定評のある1から担当している人が今回も作っているらしい。
最高とは思わなかったが、中ボス戦の曲などは良好だった。
サントラが出てるので、機会があれば入手したい。
やっぱゲーム音楽と言えば、中ボス戦の曲だよなぁ。殆どハズレがないわぁ。




キャラ。
あのシナリオで動くキャラなんだから、言うまでもなく最低。
だが一応罵倒しておこう。お前らの顔なんぞもう見たくないけど。


主人公ユウキ。
「空に憧れる少年」という、非常に安っぽいテーマで作られている。
飛行機馬鹿のはずが何故か剣技に長け、何故か世界を救う。
何ともご都合な設定である。

しかし本業の飛行機馬鹿についても、全くなっていない。
憧れの飛行王に会えたのに敬語すら使わない。
飛行機を何か当然のように貰って、しかも何度も墜落させる。
ちなみにコイツ、作中で手に入れた飛行機を殆ど墜落させている。
いっぺん死ねと思った。ムチャクチャ過ぎる。
「唐突」さも当然備えており、空に感動するシーンも、アルフィナといちゃつくシーンも、
飛行王に対して身勝手にキレるシーンも、全てが全く感情移入できない。
一体なんなんだコイツは。もう嫌だ。好感を持てる要素が全然ない。
はぁ。

ちなみに声は、他の面子に比べりゃまだマシ。
それもそのはず、担当は「シェンムー」でも主役を張った松風雅也だ。
シェンムーだぜ? じゃあ大丈夫だろ。……いや正直下手だけどね。
まぁこのゲームの場合、仮に声が頑張っていても、
キャラに好感を持てないので、報われなかったとおもうけどな。
よくここまで酷いキャラと声が同じゲームに集ったもんだよ。
軽い奇跡だなこりゃ。



ヒロイン・アルフィナ。
最低ボイスさんその1。
異様に甲高く、終始感情を抑えられていないような声に気も狂わんばかり。
何というか、ガラスを引っ掻く時の音を弱めたような感じだ。聞くに耐えない。
もちろんキャラ的にも醜悪で、わけのわからない言動の数々に唖然とすること多数。
愛だ愛だと連呼していたが、俺はお前が大嫌いだよ。二次元美少女だけど嫌いだよ。
はぁ。
ちなみに物語としては明らかに主役はこの子。ユウキはただの同行運転手。
ちったぁ主人公様にも役割与えてやりゃいいのにね。どうでもいいや。


ウル。
所謂「男友達」キャラ。
ボイスはメインキャラでは最もマシ。ホッとするよ。決して上手くはないけど。
……ただ、「男友達キャラ」ではあるが、パーティに最後まで同行することには甚だ疑問。
成り行きから一緒に行動していただけで、そこにいる必然性を感じない。
まぁ他キャラもそうなんだけど。このゲームにンなこと突っ込んじゃキリがないけど。
飛竜の民って設定を与えられてるんだから、もっと掘り起こせばいいのに。
シナリオは全体的に、キャラを掘り下げる要素が全然なかった。
愛だ愛だと言うなら、お前がキャラ愛を持てよ、担当者。
やれやれ。


ダーナ。
最悪ボイス女三人集の大将はコイツ。最早言葉は意味を成さない。
吉野紗香、非常に不本意だが、この名前はよく覚えておこう。
コイツの関わった作品にはもう絶対近寄りたくない。

もちろんキャラ的にも酷い。愛ですかそうですか。疲れた。
ただ、乳は良かった。ここだけは文句なく良かった。
明らかに今作の乳担当キャラだが、服装やアングルにそそるものがあり、
色気は十分感じられた。今作で唯一、手放しで褒められる部分だ。
いやマジでな。こーいうのはとても大事だし。
まぁその魅力も、イベントで喋られれば一瞬で霧散するんだけどね。


ユウキの母・ミランダ。
ボイスは普通。だが序盤でシナリオから消える為、出番は少ない。

様々な部分でおかしいこのゲームだが、やっぱ最初から間違ってるんじゃなかろうか。
幾ら若くて見栄えがいいとは言え、実の母と冒険に出て、一体誰が喜ぶのだろう。
ミランダに欲情することは十分可能だが、彼女はユウキの母親、
そしてユウキは一応プレーヤーの分身なのだ。ンなもん、出来るかいや。
かと思えばとんでもないロクデナシ男とあっさりくっ付き、パーティからさようなら。
一体誰がこんな展開を喜ぶのだろう。何を描きたいんだ、シナリオ担当者は?
序盤で消えてからはEDの一枚絵まで一切出番なし。
こんな扱いにするなら最初から出さなきゃいいのに。
本当に分からんゲームだわ。


アロンソ。
ミランダと共に序盤で消えるキャラだが、キチガイっぷりは他キャラに負けてない。
いきなりアルフィナの大事な宝石を盗んで博打のかたに奪われ、大して悪びれもしない。
こんな奴に好感などどうやって抱くんだ。何なんだコイツは。死ねよホント。
なのにシナリオ上ではユウキに兄貴分ヅラをし、厳しいことを言ったりする。
お前に言われる筋合いねーよ屑が。泥棒が。死ねよマジで。
……で、最終的にはミランダとデキてさようなら。
なぁ、一体なんなんだよこのキャラは。なんなんだよこのゲームは!?
母さん……ぼく あたまが ヘンになっちゃったよぉ


ヘクト。
棒読み八傑集四天王の一人。ダーナの9割がけの酷さ。
ただ出番が少ないので、その点で救われている。
コイツが最初から登場していたら、アルフィナ・ダーナとの相乗効果で
もう本当にディスクを叩き割ってたかもしれない。電波に犯されて。

キャラ的にはありがちな「不幸な運命を背負った大人びた幼女」。
ロリ需要に応えたんだろうが、あの声で萌えるロリはいまい。
何か知らんが不思議なバイオリンを弾くだけで、様々な現象を起こす。
その理屈は全く語られていない。
なんだかもう、分かりません。
もう何も、分かりません。


敵キャラ。
アルフィナの兄エメリウスを中心に四天王がいるんだが、
こいつらはメインキャラ以上にシナリオ上で何も語られないので、
何で集まっているのか、そもそも誰なのかすらさっぱり分からない。
いきなりボスとして登場し、或いはイベントで勝手に死亡する。
ぼく あたまが ヘンになっちゃったよぉ



嗚呼もういいや。これ以上罵倒しても俺が辛いだけだ。
登場キャラ誰一人として好感を持てる奴がいなかった。
逆に嫌悪感、を通り越して憎しみは与えてくれたかもしれない。
ゲームのテーマは愛なのにね。
愛だよ、愛。ラスボスも「全ての愛は我が元から消えよ」とか喋るんよ。
まぁしかし、反面教師的にそれは伝わったよ。
作品愛、キャラ愛、仕事愛、そしてゲーム愛。
とても大事だよね。なけりゃ世界が崩壊するよね。
俺はグランディア3からたくさんのことを学んだよ。
はぁ……。



ゲームアーツはスクエニ傘下に入ったとばかり思っていたが、
その後オンラインゲームのガンホーの下に行ったらしい。
もう色んな意味でどうでもいいわ。
出る気配はないが、仮に「グランディア4」が出てもやらない。
テキトーにオンラインゲームとやらで往年の実力を発揮していて下さい。
メガドライブ時代からの比類なき「知る人ぞ知る」メーカーは俺の中ではもう死んだ。
サターンの「ルナ2」を所持未プレーなんで、いずれこれをやって終了とするよ。

……んで、もうこんなゲームもメーカーもどうでもいいと言いたいとこなんだが、
実はゲームアーツ、「スマブラX」の開発を担当してるんだよな。
スマブラXは全世界で数百万本売れた大ヒットタイトルである。
その大仕事を担当したのだから、多分業界的な地位はかなり回復したんだと思う。
俺自身、少なくともスマブラXに目立った不満は抱かなかったし。
まぁ統括の桜井氏の存在が大きかったのかもしれんが。

というわけで、グランディア4はなくても、ゲームアーツが製作に関わったゲームは
まだまだこれからも登場してくるだろう。それも結構な大作という形で。
嫌だなぁもう。シナリオさえやらさなきゃいいのかもしれんが、
周囲がこんな出来を許したことが許しがたいわけで。
はぁ。うまくいかんわ。


考えてみれば、シリーズもので幸せに続いてるタイトルなんて殆どないよなぁ。
売り上げがいつまでも好調でないのは仕方ないにしても、内容もどっかで歪んでくる。
続編が作られるのは結局ほぼショーバイ的な理由でしかないわけで、
それに創作面を無理に合わせるから、続けば続くほど歪が大きくなるんだろうなぁ。
まぁグランディアみたいにたった3(4)作目でダメになるのもどうかと思うが。

「続編ばかりのゲーム業界」はたまに批判されるが、俺は別にどうでもいい。
続編だろうと新規作だろうと、要は面白いかどうかだ。
つまり面白い続編は大歓迎、つまらん続編はさっさと滅べ、である。
新規作に比べりゃ下地があるんだから、見る目が厳しくなるのも当然だし。
はぁ。

続編の評価が芳しくないと、その作品に止まらず、シリーズの旧作まで、
旧作の頃の比類なき思い出までが貶められることになる。
「売れたゲームの続編製作」は非常に安易にやれる行為だが、
決して安易にやっちゃいけない行為だな。
実際は安易にやられまくってるけどな。はぁ。

ま、サターンと90年代後半万歳ってことで。
あの頃の思い出に浸ってブツブツ呟くいつもの俺に戻ろう。
新しいもの=今=現実 を見るからこんな目に遭うんだ。
過去は決して裏切らない。過去、愛してるよ。
嗚呼。
ブツブツ。
ブツブツ。








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25 コメント

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はじめまして! (bakapon)
2014-04-29 19:25:20
おじゃまします。

セガサターンに対する記述。
よくぞ代弁していただいたの一言に尽きます。(笑)
返信する
Unknown (ota)
2014-04-30 01:30:40
ありがとうございます。

俺はサターンに強い思い入れがあり、当時をよく知っているので、どうしても感情移入してしまいますw
別にPSを敵視しているわけでもないんですが、ハード戦争に完全に決着がついた中、それでも良作を必死に生み出すサターンの姿には
非常に男心を熱くさせられるものがありました。ああいう愛すべき馬鹿な魂は、今のセガにはないでしょうしね……。
返信する
Unknown (tkhs)
2014-09-03 21:58:18
このゲームは「グランディア3」ではなく、「グランディア3(笑)」ですよ。
こんなのをグランディアシリーズにするなんて、グランディアにあまりにも失礼ではないですか!

ところで、このゲームは心にのこるゲームになりましたか?
もしなったのならば、1 0 本 ぐ ら い 買 っ て ほ し い で す ね (笑)
いまならワンコイン! 安い安い!
返信する
Unknown (ota)
2014-09-04 01:16:34
あー……笑スレ、まだ続いてるみたいですねw よくネタが続くな……(笑)。
このゲームは製作者が自信満々だったのが非常に謎ですね。どうも強がりではないようですし。

>ところで、このゲームは心にのこるゲームになりましたか?
まぁ残ってはいますよ(笑)。でも一本で十分です。終わるには惜しいシリーズではあるんですけどね……。
返信する
Unknown (tkhs)
2014-09-04 01:36:30
まさかふざけ半分で投稿したコメントにお返事頂けるとは思いもしていませんでした。ありがとうございます。
というよりも、投稿しても何のアナウンスもなかったので、投稿できなかったのかと思ってました。
しかし、この人と言い鳥山求めないといい、なんでクソゲー作者は変に自信過剰なんですかね?
求めないがいまだにFFの製作に関わっていることに理解できません。何かコネがあるに違いありませんね。
あ・・・、ご負担でしたら、お返事は結構ですよ。
これからも頑張ってくださいね、次回の更新を楽しみにしてます。
返信する
Unknown (ota)
2014-09-04 02:00:11
ああ、いえいえ。コメントは頂けるだけでありがたいですから。

>というよりも、投稿しても何のアナウンスもなかったので、投稿できなかったのかと思ってました。
あー、投稿後は「一時保留」とさせて貰ってます。でないと荒れた時に困るので。あまりに酷いコメントは削除してます。
まともな内容なら、大体24時間以内に反映とレスをさせてもらってます。

>しかし、この人と言い鳥山求めないといい、なんでクソゲー作者は変に自信過剰なんですかね?
鳥山氏は……スクエニがどんどん機会を与えてますから、少なくとも上からは評価されているんでしょう。ううむ……。
クリエイターが「俺様」根性で、我が道を貫くってのは基本的に良いことだと思います。でも無論、それと作品の面白さは別の話ですからね。

>これからも頑張ってくださいね、次回の更新を楽しみにしてます。
ありがとうございます。気が向いた時にテキトーに覗いて頂ければ嬉しいです。
返信する
Unknown (高橋)
2014-11-05 17:39:34
こんばんは(笑)
これを超える「オススメRPG(大爆笑)」は見つかりましたか?
ストーリーについてご理解いただけなかったようですが、 変に重箱の隅をつつくのではなく、わかりやすく伝えようとしていることを、素直にわかりやすく受け取っていただきたいです(笑)
一回目で疑問に思ったら、もう一回やってくれればわかるはずです。実は、そういうシナリオの組み方をしていますからね(笑)
それでも「何だろう?」と思う部分があったら、そこでもう一回プレイしていただけると製作者冥利に尽きますね(笑)
僕は、「まあ気軽に楽しんでください」と言いたいですね。でも、できれば十回はやってください(笑)
約束だぞ!!!
返信する
Unknown (ota)
2014-11-06 00:39:10
こんばんは(笑)
俺、ネットで散々言われてる高橋発言をチェックしようと、プレー後に攻略本を入手したんですよ。……本当に書かれてましたね。
クリエイターが己の作品に自信と愛着を持つことはとてもいいことですが、内容が伴わないと滑稽ですからね……。
シナリオに関しては再プレーもアリとしても、声があまりにヤバイのでやっぱ無理ですね。
高橋氏は俳優の演技についても絶賛してましたが、こればっかしは心の底から理解できませぬ……。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-06-26 14:49:54
開発陣の一人が同人で有名なある方だったらしく、その方によると、開発トップは全員おかしかったらしく、こんな出来で出すのか...と思っていたらしいですよ
返信する
Unknown (ota)
2015-06-27 02:25:59
おお……そうだったのですか。
このゲームはグラフィックや音楽といった外装には何の問題もない……どころか高品質ですし、システムも普通に整ってます。
問題があるのはシナリオ・キャラ・音声等であって、これら以外を担当した人にとっては今作の評価は非常に悔しいものがあるでしょうね。
しかしつくづく分からんのが、高橋氏が本気で傑作だと思っていたことですね。一連の発言がハッタリとはとても思えません。
初代グランディアでも製作の要にいた人ですから、センスは人並み以上だと思うんですが……ううむ。
返信する

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