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腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

バビロンズフォール(PS5版)

2023年08月07日 00時31分19秒 | PS5ゲーム感想文
【ハード】PS5
【メーカー】スクウェア・エニックス
【発売日】2022年3月31日
【定価】8580円(現物)
【購入価格】499円(新品)
【プレー時間】32時間


俺はホゲを嫌悪している。それは今までこのブログで飽きるほど書いてきたから説明不要だろう。……知っていてくれよ。
その一番の理由は言うまでもなく、アレだ。アレだよアレ。……察してくれよもう。文字にするのさえ嫌なんだよ。心底に。
しかしまぁ……アレは結局完全に業界に根付いちまったね。俺は未だに信じられんよ。何であんなものが問題視されないの?
一時期だけコンプアレがどうとかで議論になったが、結局沈静化し、以後は寧ろ定着が早まったように思う。理解不能である。
まぁ、存在自体が駄目とは言わない。けどあんなものがほぼ無制限で放置されている現状が、俺には異常事態としか思えないのだ。
……とか何とかグダるのも、もう5年くらい前に飽きた。アレは世に受け入れられている。泣いても叫んでもそれが現実なのだ。
俺がすべきはアレに近寄らないことだけ。そしてそれは概ね実行できており、アレの情報は現実的にはほぼ遮断出来ている。
それで満足するしかなかろう。外の世界がどんなに嫌な現実でも、目を逸らして生きるしかない。……なんて辛い。はぁ。

そんなわけで俺はアレを、アレを内包するホゲを忌み嫌っているわけだが……もう一つ理由を挙げるなら、やっぱ「サ終」である。
ホゲには「形」がない。売り切りのホゲもないわけではないが、大半がMMORPG等と同じサービス運営系だ。全ては鯖の上にある。
運営系のゲームは常にメーカーによってゲームに手が加えられる。故にずっとネタが尽きず、飽きない。素晴らしい。知らんけど。
だが当然、それにはコストがかかる。売り切り型なら販売時点で契約終了(現代はそうでもないが)だが、運営型はそうではない。
ユーザー数が、ユーザーが落とす金が減れば、単純な理屈として運営続行が不可能となる。となれば行き着く先は、サービス終了。
データが全て鯖上にあるホゲにとって、それはイコールゲームの命日だ。ログイン不可なんだから、ゲームなど出来るわけがない。
アレに大金注ぎ込んで得たキャラやアイテムも、思い入れのある世界設定や音楽も、全部海の藻屑へと。もう二度と会えない。
……いやぁ~「ない」でしょ。俺はこんなブログをやってることから自明だが、いちいち「残す」ことに価値を感じるオタクだ。
今は飽きてやる気なくても、残っていれば、いつかまた触れる可能性はある。だが残っていなければそれは絶対あり得ない。
「思い出は残る」と意識高いことを言う奴もいるかもしれんが、俺は人間の記憶力をそんなに信じてない。……何より自分のを。
ゲームでも漫画でも何でも、質がどうこう以前に「残る」「残す」ことが大事なのである。創作物にゴミなど存在しないのだ。
この大前提を守っていないホゲなど、ゲームでさえない!! ……は言い過ぎか。まぁその辺は知らん。俺は大嫌い。完。はぁ。

……などと悪し様にホゲをこき下ろしてきた俺だが……ここで謝罪しなければならない。ホゲさんごめんなさい。でも滅んで?
そう。我が家庭用ゲーム機市場にも、サービス終了で影も形もなくなるゲームが出てきたのだ。もう他人事ではないのである。
俺が知る限り、まず「バトルボーン」がある。2021年に完全に終了し、今ではログインさえ不可能。「消えたゲーム」である。
そして実は俺、持っている。DL版をセール時に確保していたのだ。しかし結局、未プレーのままバトルボーンはこの世を去った。
サービス終了の報は知っていたから、体験することは出来たのだが……「もうすぐ消えるゲーム」に対し、その気が起きなかった。
購入価格は380円くらいだったから、さほど痛手はない。けど金の問題じゃない。こんな許されないことが、俺の世界に存在した!
この痛み、忘れはしない。ノーモアサ終ゲー。今後も登場することはあろうが、手出しはするな。特に値段で釣られたりするな!
……そう心に誓ったのだが……嗚呼。人は過ちを繰り返すのだ。まぁ知らなかったんだけどな。「バビロンズフォール」である。

ある日、ネットゲオ屋がたまにやるセールをチェックしていると……何と今作のPS5版が「新品499円」だったのである。
これ、迷う要素ある? ないでしょ? 速攻カートに入れたよ。寧ろ送料無料のために追加する他ゲーの吟味に時間を使った。
ゲーム自体は、名前くらいは知っていた。今年(購入当時)発売されたばかりのスクエニゲーで、制作はプラチナゲームス。
評判が悪く、ネット協力ゲーなのに速攻で過っ疎過疎……くらいの悪評は耳にしていた。でもこの値段ならそんなの気にしない。
そう、俺はこの時点では、今作をモンハンのようなMO(?)タイプのゲームと思っていたのだ。一人ローカルでも遊べるものだと。
実際に今作をプレーしても、正直どこに「完全オンライン必須」なのかさっぱり分からなかった。何を管理しているっての?
まぁそこは俺には計り知れない深い技術的事情があるのだろう。知らんけど。そう思わなきゃやってられんよ。訳わからんよ。
で、超安値で新品PS5ソフトを購入出来た俺は、ホクホクで今作のことを調べたんよ。多少ダメゲーであっても俺にゃ問題ない。
……しかしそこには、ゲームの品質どうこうをぶっ飛ばす「2023年2月でサービス終了」という公式の声明があったのだった。
データ更新終了ではない、サービス終了だ。もう二度と遊べなくなる。愕然とした。時に2022年9月、つまり残された時間は半年。
なんてこったい。これが異様な投げ売りの理由だったか。騙したなゲオ屋! ……「こんなこと」さえ知らないお前が悪い。はい。
俺の常で、買ってもすぐプレーするつもりはなく、下手すりゃ数年寝かせるつもりだった。だが今作にそんな呑気は通用しない。
どうする? どうする? 迫りくる人類最後の日。俺が下す決断は!? 衝撃の展開を見せる次回に続く! ……といいなぁ。

まぁそんで、現実を知って少し考えて、思い直したのである。「これ、ある意味チャンスじゃね?」と。サ終体験の、である。
家庭用ゲーム機でもこのタイプがあるとは言ったが、未だ数は非常に少ない。そしてその手のゲームに俺はまず手を出さない。
バトルボーンも今作も、ゲーム内容(運営形態)を知らずに偶然買ってしまった作品だ。知ってりゃ買わんよ。そりゃそうだ。
つまり能動的にこの状況になることは今後まずない。だけど今、その「もうあり得ない」状況が現実にある。……ならば?
バトルボーンの時にやれなかった「終わるゲームを終わると知っててやる」最初で最後の機会になるかもしれない。
チャンスである。やろう。ふふ、テンション上がってきた。では開始!! ……3ヶ月後の12月になってから。まぁね。はぁ。

さて、やっとゲーム内容に入る。完全オンラインゲームなので、スクエニIDの登録等が必要。俺は既に持ってたからそのまま使用。
近年のお約束であり俺の大嫌いな要素でもあるキャラメイクをやらされる。何度やっても、こんなもん何が楽しいねんと思う。
死ぬほどどうでもいいが、今回は女キャラにした。俺はTS願望ゼロでそっちの創作は2フレで避けるんだが、まぁノリだよ。何の?
しかしもちろん男女も体型も顔も物語には何も絡まない。戦闘ボイスは複数から選べるが、イベントではダンマリのアレ仕様。
一体いつまでこんなクソ表現を採用し続けるんだろう。仮にもPS5で出してるのに、何の進歩もなくて心底ガッカリした。
まいいさ、どうせ消えるゲームだ。……哀しい言い方だが事実だ。何の愛着もないマイキャラを作り、いよいよゲームが始まる。

ぬぅ。今作は、言ってしまえばモンハン的MOアクション(MOの使い方はこれで合ってるか?)だ。フォーマットがほぼ同じ。
受付でクエストを受注し、各ダンジョンに出発し、首尾よく目的を果たせればまた拠点に戻ってくる。以下繰り返し。
拠点では武器や道具の調達をする。そして何よりマルチプレイをする際の仲間集めだ。……まぁ俺には殆ど無関係だったが。
モンハンと違い「部屋」の概念がなく、拠点には普通に(もちろん繋いでる人がいればだが)他のプレーヤーが歩いている。
こうしてプレーヤーを常時同じ拠点で管理するから、完全オンラインが必要だったのだろうか? ……だとしたら、理解不能。
別に他人がいても面白いとは思わんし、いきなり「一狩りしませんか?」とはならんだろう。つまり殆ど意味がない。
普通にモンハン的なゲームにすればよかったのに……企画の際はそれじゃ不可能な、もっと壮大な構想でもあったのだろうか。
ちなみに俺がやったのは本当に終了間際だったからか、人は結構いた。それでも盛況と言うには苦しい感じだったけど。
恐らく発売当初とか悲惨な状況だったのだろうな。ある意味一番美味しいところを食えた。499円で。ごめんなぁ……。

してゲーム内容は、こちらもモンハン似の所謂ハクスラアクションである。装備を整えたら、掲示板からいざクエストへ。
今作のクエストはモンハンと違って探索フィールドではなく、ほぼ一本道。道なりに進みながら、時々出現する敵と戦う。
武器は剣や斧や弓や魔法やと、まぁ一通り揃っている。装備品によってモーションや威力が大幅に変わるので、その辺大事。
今作のアクション面での大きな特徴が「見えざる手(仮称)」だ。正式名称はもちろんあるが、忘れちまった。もういいや。
プレーヤーは自身の手以外に背後霊のような手を2本持ち、そこにも武器を装備させられるのである。なんちゃって四身の拳。
これを上手く使うと4種の武器による波状攻撃が可能で、結構な制圧力を発揮する。単純に4武器でタコ殴りする際にも強い。
ただ見えざる手をの使用にはゲージが必要で、これが切れるとオーバーヒートからしばらく使用不能のペナルティが発生する。
武器性能には攻撃力や重さ以外にこの見えざる手ゲージの回復力設定もあり、これが今作の場合かなり重要なパラメータになる。
4つの武器を自在に操るのは相当難しいが、タコ殴り的な使い方だけでもなかなか気持ちいい。これは今作の長所と言っていい。
他、盾による防御や回避行動、更にジャスト回避によるザ・ワールド等、現代アクションらしい要素は概ね揃っていると思う。
この時点で今作、少なくともババゲーではない。あまりに悲惨な命運を辿ったゲームだが、中身が最悪というわけではないのだ。

……だが正直、そんな面白いとも……ぬぅ。なんつーか緻密さに欠けていた印象。結局のところテキトーボコで解決できてしまう。
今作には回避ボタンがあり、ジャスト回避や盾でのジャストパリィでスローがかかるといった、現代の定番システムも存在する。
そういったシステムに見えざる手を絡めて華麗に戦うというのが本来の姿なんだろうが……そこまでしなくても、勝ててしまう。
もっと言えば、そこまでやる気がしない。戦闘は非常にゴチャゴチャしていて、状況が絵的にそんな緻密に把握出来ないのだ。
今作の開発は、言わずとしれたプラチナゲームズ……ああ、あれだ、丁度「ニーア・オートマタ」に思ったことと同じだ。
あれも戦闘が絵的にゴチャつき過ぎていて、結局テキトーに走ってしまったのだ。こういうのはプラゲーの味なんだろうか。
無論、褒めてはいない。俺だって別にテキトー大好きってわけじゃない。キッチリ戦えるならそうした方が面白いのは当然だ。
けどテキトーでなんだかんだ通用してしまうし、キッチリ戦おうと思ってもゴチャゴチャがキツくてその気が起きない。
ハッキリ言えばアクションゲームとしてイマイチである。今作が失敗した理由がプレーしてよく分かった。……傲慢かな。はぁ。

そして、今作のアクションを真面目にやれないもう一つの理由が、皮肉にも今作の売り要素であるはずのハクスラシステムだった。
ハクスラ、ハック&スラッシュ。正確な定義は知らんが、戦闘→素材獲得→より強い装備を作る→戦闘 のサイクルのことだろう。
一番有名なのはやっぱ「ディアブロ」だろうか。我らが「モンハン」もその系譜にある。人気・定番のシステムと言える。多分。
人間は本質としてモノ集めが好きだ。ハクスラはその欲望を刺激し、満たし、より強くなれるというメリットも提示してくれる。
一旦システムの流れに乗せれば、ユーザーは延々ゲームを楽しんでくれる。単純ながら実によくできた仕組みだと思う。
……が。ハクスラは逆に「物が手に入りすぎる」という欠点も持つ。何かをする度に大量のアイテムやら素材やらが転がり込む。
それは確かに喜びでもあるが、覚えきれないほどの数をクエスト毎にドチャッと渡されていたら、段々と嫌にはならないだろうか?
今作はまさにそうなのである。いちクエストを終える度に膨大な数の武器防具が手に入り……それがちっとも嬉しくないのである。

もうほんま、ウンザリ。一つ終えれば武器防具どちゃー、装備練り直し。また一つ終えれば武器防具どちゃー、装備練り直し。
まぁ練り直しつっても基本的にパラメータ重視でオート装備をしていればいいんだが、その場合数値は上がっても武器種は変わる。
となれば戦法も変えねばならない。俺は終始弓を愛用していたが、強い斧が出たとなれば斧に切り替えざるを得ないのだ。
そういった装備変更が、たまにあるならいいよ? 寧ろそうあるべきだよ? けど今作の場合、比喩でなく毎回強いられるのだ。
今作の装備にはパラメータ以外にランクが設定されていて、その数字がクエストランクと同程度ならばいい按配だとされている。
そしてこのランクがクエストのそれより一定以上低いと、与ダメは1、被ダメは一撃死という冗談のような鬼畜設定なのである。
なので今作において「弱い武器で頑張る」「自分の好みを貫き通す」なんてことは不可能と言っていい。装備頻繁変更は義務だ。
来る日も来る日も装備を変え、同時に変わった攻撃方法にストレスを覚える。そりゃそうだ、俺はこの武器が使いたいんじゃない。
俺の経験だと「ドラゴンズクラウン」を思い出した。あれもクエスト毎に装備品が手に入り、変更していくことを強いられた。
こんなストレスを強制されるのがハクスラなら、俺は嫌いである。比類なきディアブロもそうなんだろうか? うーむ……。

制作側も一応この点は考えていたのか、既存の装備を強化することも出来る。そうすればお気に入り装備をずっと使える!!!
……が、そのシステムの開放が異様に遅く、ゲーム中盤くらい。なぜこんなにケチるんか意味不明だが、なかなかやらせてくれん。
また開放されてからも、例によって強化のための素材やら何やらで、そんな気にはなれない。ゴチャ付きが俺を萎えさせる。
クエストをこなしていれば「もっと気に入る武器」が手に入ることもある。そうなれば元カレになんざ何の未練もなくなる。
今作のようなアイテム洪水ゲーでは結局随時最強装備に切り替えていくのが一番効率的だと思う。……変更ストレスには目を瞑れ。
話は変わるが、モンハンってハクスラじゃないね。今作をやってよく分かった。あのゲームは装備の変更頻度が比較的低いから。
あれはあれで作成・強化に必要素材が多すぎると思うこともあるが、今作のようなアイテム洪水よりはマシだ。少なくとも俺には。
アイテム集めが楽しいどころか苦痛になる。ジャンルの意義が全く生きてない。俺だけか? だったらもっと売れてもいいはずだ。
やはり普遍的な問題があったのではなかろうか。誰もが持つ収集欲を、もっと適切に刺激すべきだったのではないか。うーむ。

更にゲームを続けていくと、「やることが単調」という欠点も浮かんでくる。クエスト受注、ダンジョン進む、ボス戦、以下同文。
ダンジョンつってもどのステージもほぼ一本道で、探索の楽しみは殆どない。仕掛けや謎解きの類も少なく、極めてシンプル。
宝箱はポツポツ置いてあるが、今作の収集はクエストクリアボーナスが大半なので、道中の宝箱には大した価値がなく、燃えない。
雑魚戦は【広場に入ると雑魚軍出現&倒し切るまで脱出不可能】というもので、パターン化する。やることがいつも同じになる。
ダンジョンの最深部に辿り着けばボス戦だが、種類があまり多くなく、中盤からは色違い系の流用ボスが目立つようになった。
正直、今作のサービスが続いていても、俺がプレーを継続することはまずなかった。トロコンまででも本当に単調なゲームだった。
ハクスラは只管に「繰り返す」ジャンルだから、飽きや退屈にはかなり気を配ってるはずだが、残念ながら全然機能していない。
拠点にはランキングボードのようなものがあり、それを見るとン百時間プレーしているコアユーザーはいた。……世の中分からん。
どんなゲームも肌に合うユーザーはいるんだな。ましてサービス終了を承知の上でプレーを続けてんだから、相当なもんだ。
一応バージョン更新を重ねて「一番いい状態」にはなってたはずだから、初期からのプレーヤーには今が最高だったのだろうか。
全ては、今となっては謎である。だってゲームがネットの海の藻屑と消えたから。このゲーム、本当に存在したのか? はぁ。

クエスト単独だと退屈極まりないが、そこは物語が引っ張ってくれる!! ……といいなぁ。もちろん今作にも物語はある。
タイトルから予想できるように「バビロンの塔」なるものがあり、それを我が物にしようとする某帝国がゲームの舞台となる。
主人公は塔の攻略部隊に放り込まれ、仲間と共に少しずつ塔の謎を明らかにしていく。……戦闘は常に一人でやらされるけど。
シナリオを進めれば(クエストをこなしていけば)色々な事実が明らかになるが、正直今はもう覚えてない。思い出す手段もない。
一応EDと言えるところまではやったはずだが、魅力的とは思えなかった。というのも、最初の設定に違和感ありすぎなんよ。

ゲーム開始後ムービーが始まり、俺が嫌々作ったアバターがドーンと運ばれてくる。手錠で拘束されて。ええええ!?
そう、主人公の立場は、奴隷だ。奴隷として強制的に塔の攻略をやらされるのである。……やる気出る? 俺は全く無理だった。
しかし腐れメイキングキャラである主人公は当然ダンマリ系で、何一つ台詞を言わない。シナリオ通りに動く、まさに奴隷。
奴隷仲間や帝国の女幹部、マッド博士らと一緒に塔を攻略していくことになるが、なんか仲良くなってるんよ。こいつらと。
奴隷仲間はともかく、女幹部や博士なんて憎き敵だろ。寧ろ塔の戦闘のドサクサで殺せよと何度も思った。なんで従順やねん。
この点が終始引っ掛かり、話に入っていけなかった。俺に塔を探索する動機はねーんだよ。天使がどうこうとか知らんがな。
せめてメイキングキャラでなければなぁ。ほんま、単純にして最大の欠点になってるよ。何故こんなクソシステムが採用される?
ちゃんと魂込めて主人公を作れ。そいつの人生を疑似体験させろ。それがゲームじゃないのか。作り手の責任から逃げるな!!!
……もう言い飽きたけど、相変わらずキャラメイクゲーは作られている。誰も俺の意見を聞いてない。俺を見てゲーム作ってない。
漫画やゲームの実写映画と同じだな。作られ続けてるってことは、それだけの支持があるってこった。要は皆が好きなんだよ。
我らが民主主義は多数決が原則。皆が肯定するなら俺の否定は潰される。正論である。もう疲れてちゃったナリね。

EDを見れば一応ラスボスを倒したことになるが、当然ゲームはその後も続く。シナリオも、無料DLCで更にクエストが追加される。
つまり今作は更に広がっていくわけなのだが……俺は追加シナリオの途中で力尽きた。正確にはやる気が失せた。どうせ消えるし。
その辺りまでは単純に前ダンジョンで得た強い武器を装備すれば次ダンジョンに挑めたんだが、段々要求が厳しくなってきたのだ。
先述の通り、今作は武器のレベルがクエストのレベルより低いと、実質的に挑戦不可能になる。弱い奴にはマジで人権がない。
となれば挑戦可能なクエストに何度も挑んで武器レベルを徐々に上げていくことになるが……今作にそんな魅力はないっつの。
ごめんもういいや。丁度この頃にトロコンも達成したので、俺のバビフォーはここまでとした。サ終2週間前くらいだったかな。
物語の全容を知りたい気はするが、どうせ知っても露と消えるんだ。そして俺の記憶にも長くは残せない。意味がないんだ。はぁ。

トロフィーは、かなり楽なレベルだった。……今作の速攻終了を見越してたとさえ思った。なわけないよ。あははは。…………。
普通にプレーし、ED後少し稼ぎプレーをすれば事足りた。が! この手のゲームの鬼門、マルチプレイ案件が……ちゃんとある!!
ある!! にはあるのだが、誰でもいいから一人誘ってクエスト1回やればいいという、非常に簡易なものだった。ホッとした。
さっきも書いたが俺がプレーしたのは終了直前だったからか、プレーヤーは意外と多くいたのだ。なので別に困りはしなかった。
……嘘です。プレーヤーは多くいても、声かけて「一緒にクエストしません?」なんて言えるかボケ!! ゲーオタ舐めんな!!
いやマジ困った。こっちの目的はトロであり、別に一緒に冒険したいわけじゃない。その理由からも勧誘はしにくかった。
で、しばし考えて、思いついた。今作はモンハン同様、クエスト受注後しばらく参加者を待てる。それに飛び入り参加も可能だ。
ならば、答えは一つ。誰かが受注したクエストに強引に参加しちまえばいい! 相手も驚きはすれど、蹴ったりはしないだろう。
そう願い、丁度開いていたクエストに思い切って飛び込んだ。恐らくイタイケな少年。14歳くらい。学校頑張れよ。妄想しすぎ。
強引ではある、「相手もトロのために1回やりたいんでは?」という想像もあった。不要なら、受注後即クエに行ってるはずだし。
ともあれ、A君とクエストをこなした。レベル的に俺にとってはスライム級クエストだったので、あっさり達成、トロも達成。
A君、何度もお辞儀アクションで礼を示していた。ははは。つまり俺の想像(相手もマルチしたかった)は多分当たっていた。
フッ、お互い目的を達成できてよかったな少年。ありがとう、さようなら。……なんて虚しい。マルチトロ要らんよほんま……。

グラフィックは……「最低限の美しさはあるがPS5だと思うとどうかな?」という、PS5ゲームあるあるレベルだった。
実際今作はPS4版も出てるしね。……ならPS5版、要らんかったんじゃない? 別に最適化してるわけでもないんだし。多分。
まぁ汚いわけでもないから別に不満はない。戦闘のゴチャ付きには閉口したが、それ以外は普通にPS4していた。……褒めてる?
イベントシーンは、最近よくある(?)漫画コマ割り表現をしていた。あとグラフィックも墨絵ぽい感じで雰囲気を出していた。
……魅力的とは思わんかったけどね。ゲームのイベントシーンの見せ方ってそろそろ何かしら進歩が欲しいと思うナリ。
グラフィックとは直接関係ないかもしれんが、物語上で何度も「子供」扱いされるキャラ(名前忘れた)の見た目が
どう見ても17歳くらいで、非常に違和感があった。まぁ子供っちゃ子供だが人権もクソもないこの世界では違うだろうに。
音楽は……クエストクリア時(ボス討伐時)の曲が気に入ったが、今ではもう忘れちまった。……そういうことない? 俺はある。
無論もう一度聴けば思い出すが、今作の場合それは不可能。スポッチで探したけど当然というかサントラなんか置いてなかったし。
ゲームが消えるとは絵や音楽も消えるということ。本来ならいつまでも残ったのにね。例えゲーム内容が不出来であっても。
音声は、きちんと日本語声優が演技していて、まぁ普通に良かった。……モブ主人公ダンマリの不自然さは当然あるがな。ケッ。
こちらも声優さんの熱演は当然二度と誰も聴けないようになった。ったくよープラチナにスクエニ。ごめんじゃすまんよこれ。


ふぅ。感触としてはイマイチからイマニくらいのゲームだったが……それでもある意味、今作は俺の心に永遠に残るだろうな。
もう二度と遊べない。500年後くらいに発掘されたディスクからオフラインで動かす好事家が生まれるかも? そんな目しかない?
確かに存在したのに、もうプレーできないゲーム。ハードが廃れたとかDL版の配信が終了したとか、そんな理由ならまだ分かる。
だがサーバ運営でサービス終了されたらもうどうしようもない。もう無いんだよこのゲームは!!! ……今更語るのも虚しい。
今まで数多くのゲームをやって感想を書いてきたが、こんな虚しいのは初めてかもしれん。つまらんおもろいの次元にさえない。
感想を残すことさえ虚しい。そもそも薄いゲームだったからあまり記憶に残ってないし。悲惨すぎる。同情心だけは強く湧く。
俺はどうすればこのゲームに報いることが出来るんだろう。大袈裟に何かするほどの思い入れはないが、さすがに気の毒である。
……ま、何もないわな。これを書いただけでも供養としては上等だと思うよ。他に何もない。消えるゲームに出来ることなんて。
仮に今作にめっちゃ入れ込んで「バビフォーの墓標」みたいな詳しく紹介するサイト作ったら、良い供養になるか? なるかいや。
ゲームは既に何処にもない。俺に出来ることは何もない。比類なく悲惨な家庭用ゲーム・バビロンズフォールに合掌して終わり。
タイトルと大まかなプレー感覚だけは何とか覚えておこう。そしてどこまでも罪深い真似をしたスクエニの愚かさは決して忘れん。
はぁ。







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