腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ラタライカゲームスのタイトル3本Ⅱ ~悪霊の安ゲー々~

2023年10月25日 19時52分27秒 | PS4ゲーム感想文
あの大人気企画が皆様のご要望にお答えして帰ってきた!! なんてことは全く無く、またしてもラタゲーを3本プレーしたので、その纏め感想である。
今回も1本1本は独立させるほどのボリュームがなかった。実にラタゲー。冗談抜きで俺の中ではある種のブランドとしての地位を確立しつつある。
多様性とはこういうものも含めるべきであろう。1日で、数時間で終わり、その日のうちに内容を忘れてしまう。そんなゲームもあっていいじゃないか。
……ええんかそれで? 本当に? うーむ。でも実際ラタゲーってそういうゲームだからなぁ。それなりにゲーム愛を持つ俺でさえそう思うほどに。
一体誰がどういう気持で作っているのか、一度じっくり話を聞いてみたいものだが。そんな機会は訪れないからテキトーなことを言えるのである。
まぁゲームが溢れるこの時代、それに追われ続ける生活を送る俺にとってラタゲーはありがたい存在であることも事実。低ボリューム、素晴らしい。
ただ一応やるにはやったんだから記録は残しておこう。なら感想である。10年前の俺が読んだら激怒しそうな酷い扱いだが、これが、現実。はぁ。


ボクと僕の世界で
【ハード】Switch
【メーカー】ラレイニーフロッグ
【発売日】2017年7月6日
【定価】1000円
【購入価格】100円(DL専売)
【プレー時間】5時間

まずはこれ。レイニーフロッグのゲームである。個人的には「U-EXPLORE SPACE ADVENTURES」が思い出される。……ってラタライカゲームスは!?!?
いや俺もレニフロゲームと思ってたんだけどさ。起動したらレニフロの後にラタゲーのロゴが表示されて、え? と。ようわからん。洋ゲー謎多し。
まぁ表示されたんだからこれもラタゲーと解釈しても間違いじゃあるまい。うむ、ラタゲー。言うまでもなく安価枠だったし。100円よ?
ボリュームも非常にラタゲー仕様だったし、仮にラタゲーのロゴがなくても俺は今作をラタゲー扱いしたことだろう。Switchだったことだけが惜しい。

で、ゲームだが。ファミコン40周年に因んで例えると「バイナリィランド」ライクなゲームである。通じるかな? 俺は殆どやったことないんだけど。
ほぼ固定画面なフィールドにいる猫っぽいキャラを操作し、ゴールドアに触れればステージクリアー。ただし、猫は白黒の2匹がいて、同じ動きをする。
そこはバイナリィランドと逆だな。そしてゴールドアも2つあり、それらに同時に2匹を触れさせればステージクリアー。次の面が待っている。
2匹は完全に同じ動きをするが、2つのドアの位置は面によってまちまちだ。当然、普通にやっていればいつまで経っても同時にゴールは不可能。
そこを、例えば障害物に片方だけ引っ掛けたり、片方だけ移動床に乗せたりして、ドアの位置に合わせた適切な距離を作っていくわけだ。
まぁ複雑さは何もない。やればすぐルールを理解できるゲームである。またドア接触の判定は割りと甘く、そこまで緻密なプレーも求められない。
クリア以外だとステージにラタゲー恒例の収集アイテムが置いてあるが、集めても特に何もないのもラタゲー恒例。……オマケの用意、そんなに面倒?
Switch故にトロフィーもないから集める意義はないが、自己満足のために俺は集めることにした。目指すは全収集全面完全クリアーである。

うむ、なかなか面白い。全く同じ速度で歩き同時にジャンプする2匹に、ステージギミックを使って少しずつ違いを作り、ゴールへ導いていく。
可能なアクションはジャンプと移動だけ。敵はいるけど攻撃手段はなく、触れれば一瞬で死亡終了。ただし踏んで足場やジャンプ台に出来る敵はいる。
敵接触や穴落ちで死ねば最初からだが、ステージの規模はどこも小さいし、例によって一瞬で再開可能な現代仕様なので、その辺のストレスはない。
エリア毎にギミックが追加され、その際のチュートリアルもちゃんとあるので、理不尽な思いをすることはなく最後までプレーできた。
難度は普通、いや低い方か? もちろん死ぬことはあるが、先に進めず困ることは一切なかった。難度調整もラタゲー仕様、過度のストレスとは無縁。
ステージは全92面。……半端やな! 25面ごとにエリアが変わり、4つ目のエリアのみ17面。値段を考えればまぁ十分と言えるボリュームだろう。
終盤は見えない床といった意地悪度の強い仕掛けが出てきてやや萎えた。こういうゲームは画面内に情報がキッチリ出揃っているべきだと思う。

世界設定等は何の説明もないが、1面を終える毎に謎の詩が画面に表示される。「一緒にいることの意味とは?」とか、そういう深い系だ。知らん。
何も説明しないけど深そうな詩を出して深みを出す……俺の嫌いな情緒系ゲームである。まぁ今作の場合そこまでゲームに絡んでこないからいいけど。
ただ、最後の詩、つまり最終面クリア後の詩がね。どうも「結局一人の方が良かった」て結論を出したみたいなんだよ、この猫くん。多分だけど。
まさかそういう結論に至るとは。この点だけは印象に残った。まぁ2人いたんじゃなく、ドッペルゲンガーか何かだったのかもしれんけどな。
グラフィックは極めて平凡、音楽は殆ど鳴らない。安価ゲーであっても音楽を頑張ってくれれば、プレー後も残りやすくなるんだけどな。
数時間で儚く消える、実にラタゲーなゲームだった。尚2023年11月2日まで100円セール中。良かったらラタってやってください。はぁ。



フォクシーランド(PS4版)
【ハード】PS4
【メーカー】ラタライカゲームス
【発売日】2019年12月3日
【定価】500円
【購入価格】50円(DL専売)
【プレー時間】3時間

お次はこれ。ラタゲーをセール時に大量購入した際の一本である。狐が主人公のアクションゲーム、故に「フォクシーランド」。……まぁ、ええか。
正直言って特徴らしい特徴が何もなく、ボリュームも極少で、感想と言っても何を書けば良いのか分からんレベル。Fateは文学、ラタゲーは哲学。
なのでここは箇条書きとする。

・当然ながら2D横スク(ステージはそんなに長くないが)アクション
・左右移動とジャンプ、2段ジャンプも可能、攻撃手段は一切なし
・道中にある宝石を全部集めるとゴール扉が開くのでそこに入れば面クリアー
・他、道中にあるチェリーを規定数集めればクリア評価が星3つとなり完全クリアー。つってもその規定数の調整は非常に甘い。楽勝。
・チェリーを持っていれば敵に触れてもそれをバラ撒くだけで済む。変なとこでソニックリスペクツ。いやテイルスリスペクツか?
・難度は低く、残機無し&死んでも即時やり直しでヨダレ垂らしながらでもクリアー可能だと思う。ラタゲーの中でもラタ度が高いと思われる。
・トロフィーは例によってクリア前にプラチナ取得が可能。1時間もかからないかも? せめてクリアトロを入れようよ。作品に誇りを持とうよ。
・主人公の狐には恋人がいるが、冒頭で敵に拉致される。それを救うのが一応ゲームの目的。魔界村リスペクツと思われる。
・グラフィックは極めて簡素だが、500円クオリティなんだから黙るしかない。安ゲーって本当に良いものか? そろそろ疑問を抱き始めた。

こんなとこ。トロコン後もちゃんと全面クリアまでプレーしたが、いやー。薄すぎる。ラタゲーとしてもこれでええのかと思ってしまった。
実のところプレーして数ヶ月経ってるのだが、細かい仕様は完全に忘れ去ってしまっていたので、再度プレーしてからこれを書いている。
印象に残るところが微塵もないと言っていいかもしれない。ここまで存在感が薄いゲームがあっていいのか。これぞ真・ラタゲーなのか。
嗚呼、テレビゲームが分からなくなってきた。グダグダ言わず、「なんじゃこれクソゲーだわ」と斬って捨てるのが一番いいのかもしれん。
しかしフォクシーランドは間違いなく現世に存在するゲームソフトであり、俺はそれを購入し、最後までプレーをしたのだ。それが現実なのだ。
ならば愛をもって包まねば!!! ……とかいつまで言っていられるか。愛は有限。出ていくばかりで供給がないから自家発電する必要あるし。はぁ。


フォクシーランド2(PS4版)
【ハード】PS4
【メーカー】ラタライカゲームス
【発売日】2020年1月23日
【定価610円
【購入価格】61円(DL専売)
【プレー時間】6時間

あのゲーム史に残りそうな薄ゲーオブジイヤー受賞作・フォクシーランドに続編が! その名も「フォクシーランド2」ナリぃいいい!!!!
……まぁ前作と同時に買ってたからあんま続編て意識ないんだけど。そして前作クリア後にすぐプレーを開始した。もうこうなったらついでだ、と。
あの終わって3分で脳裏から印象が消えかねない(割りと本当)フォクシーランドの続編だ。期待など出来ようはずがない。さっさと終わらせておこう。
などと投げやりな気持ちでプレーを開始した。すると!! ここでラタゲーはやってくれたのである。今作は「大幅パワーアップ」をしていたのだ!!
……まぁ前作の内容が内容なので、大幅パワーアップしてやっと並のゲームといったところだが。それでもこれは嬉しい誤算だったナリね。

まず今作、前作同様横スクアクションながら、二人同時プレーが可能となった。もちろん俺はやってないけど、値段を考慮すればかなり偉いと思う。
ステージ難度も全体的に上がり、歯応えが出た。それでも「難しい」までは言えんが、安価ゲーとしては理想的なレベルの調整だと思う。テキトー。
というのも、前作は3回までダメージOKだったのに、今作は1ダメ死亡最初からの無情仕様なんよね。難しくはないが、容赦もまたないというか。
前作ではただの収集アイテムだったチェリーは入手後に飛び道具として敵に投げつけることが出来るようになった。これも改良点と言えよう。
尚今作は何故か残機制を採用している。それなりに死ぬゲームなので、あまりテキトーにプレーしているとゲームオーバーになってしまいかねない。
俺は黄信号までは行ったがゲームオーバーは避けられたのでどうなるのかは分からんが、これにより前作より遥かに緊張感が増していた。改良だ。
……まぁマリオよろしく、ゲームオーバーになっても同じ場所から再開可能な無意味残機制かもしれんが。やっぱ残機制はもう古いよなぁ……。

そして俺が今作に一番進化を感じたのは「ボス戦がある」ことだ。ゲームは3エリア(1エリア12面)あり、それぞれ1回、つまり3回ボス戦がある。
そのボス戦がまた難度的に絶妙で、「やや難しいけど動きをよく見て攻略すれば十分ノーダメで勝てる」という実にナイスな調整だったのだ。
何も考えず作ったという印象の前作とはまるで違い、キッチリと制作者の思考と試行が伺える今作。見事なものである。やりゃできるやんラタゲー!
……冷静に考えれば、この程度のことでベタ褒めするのはおかしいのだが……まいいや。とにかくこの2は「普通に面白かった」と言えるナリ。
まぁボリュームはラタゲー仕様だし、トロが途中で(ゲーム1/3くらい)でコン出来るのもラタゲー。ええ加減このヌルトロ仕様は止めへん?
もちろん俺はトロコン後も全面クリアーまでプレーしたが。隠しアイテム(ご褒美なし)も全部集めたし、更に隠しステージも全部見つけた。
フォクシーランド2、完全クリアである。プレー時間こそどっこいどっこいだが、今作は満足度が高かった。良質の安ゲーでありラタゲーであった。
一応触れておくと物語は「前作で恋人だったメス狐と今は結婚して子供が3人いるが、その子供たちが狼に攫われたから助けに行く」というもの。
なかなかに嫉妬心を煽ってくれる設定である。尚二人同時プレーだと片方は妻を操作する。前作では攫われ姫だったくせに……ユリサカザキかお前は。
ボス戦では救出対象の子供たちやボスとの会話があり、拙い日本語が何か笑いを誘う。こういうののローカライズ代、幾らぐらいかかるのかね。
グラフィックも前作より格段に綺麗になり、音楽も前作よりは印象に残った(特にクリアファンファーレ)。3があればやりたいね。多分……。


ふぅ。それにしても……薄い。まだ残ってるラタゲーはあるし、今後も買うだろうから、3回目もあるはずだが……いやこれやる意味あるのか?
それは分からない。それ言ったら他のゲームなら意味あるんかって話になるし。俺がやるべきと思えばやればいい。不要だと思えばやらなきゃいい。
その場合間違いなくゲーム内容は掠れて記憶の海の底に消えていくが、もうそういうゲームも存在しうる時代になってきたんだよ。
一本一本誠実に~なんて綺麗なこと言い続けてきた俺も、いよいよそういう波に飲まれつつある。……けどまぁ、やらないよりはずっとマシだものな。
ゲーム全然やらないよりも、薄味極まるゲームを3本やる方が遥かに価値が高い。少なくとも俺の価値観においては。何であろうとゼロよりはマシだ。
ゲームをやることこそ絶対正義、残る・残すは必須ではない。ちょっと信念を曲げよう。でなきゃ俺はラタゲーに悩み苦み殺されてしまうかもしれん。

ファミコン生誕から40年、つまり俺のゲーム歴も40年(その前にGAME Watch等も触ってはいたが)。今でもやってるだけで偉い。偉いの? 偉いよ。
なんだかんだ言って、ゲームへの意欲は衰えていない。これは自分でも驚いてることだ。目線や心情は大分変わったが、決して飽きてはいない。
絶対正義である「ゲームをやる」ことは守られているのだ。……ならそれ以外は、ちょっと緩めさせてもらおう。大人の妥協案ってやつで。アホか。
「ドラクエ10オフライン」の出来栄えから、ドラクエやFFの本編絶対プレーの信念も曲げることにした。これについちゃ悪いんは向こうだよ畜生。
同様に、ラタゲーは俺の安価・少ボリューム・低ひんし……いやこれは断言できんな。まぁ安価ゲーへの接し方・考え方を変えてくれたのだ。
安価ゲーは、雑に扱ってもいい。プレーをちゃんとやれば、無理に覚えずとも残さずともいい。そもそも「そういうゲーム」として作られているのだ。
この方向に、舵を切ろう。もちろん残してもいい。それはその時の俺が決めろ。忸怩たる思いはある。けどそうする。「絶対正義」を守るために。
アホか。はぁ。




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