腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

メモリーズオフ6 ~T-wave~ (PS2版)

2011年11月13日 23時18分43秒 | PS2ゲーム感想文
俺は比類なき「メモリーズオフ」シリーズのファンである。シリーズ全作プレーしてるし。
……のはずなのだが、ふと気付けば最後にプレーした「メモリーズオフ#5 アンコール」から2年以上が経過していた。
続編も増えている。時間はあっという間に過ぎ、新作がどんどん溜まっていく。
ああ、幸せだなぁ。…………。


「メモリーズオフ6 ~T-wave~」である。読んで字の如く、シリーズ6作目の完全新作だ。
実は今作、いつものような値崩れ購入ではなく、3年前の発売日直後に手に入れていた。
それも新品5000円の限定版だった。俺としてはかなり珍しい買い方である。
あん時はたまたま給料日にゲーム屋に寄って、気がでかくなってたんだよな。
リーマンショックで大騒ぎの世相だったが、それでも今と比べりゃずっとマシだったように思う。はぁ。


このPS2版の限定版については「綺麗に売れた」ことが印象に残っている。
ゲームの限定版というものは、ロクに売れず名ばかりになるか、予約段階でサクッと売り切れるかに二極化しがちな商品である。
しかし今作の場合、発売後しばらく市場に残ったものの、俺が買った頃にはほぼ全てが捌けていた。
通常版を含めた総販売本数がどうだったかは知らんが、限定版という括りにおいては非常に理想的に売れた商品だったと思う。
もちろん中古市場でも高値安定で、新品を確保していたことに優越感を抱かせてくれた。
この良い気分を保ち、本当は2年前、#5アンコールの後すぐプレーするつもりだったのである。


……が、その2年前、イケメン千代丸氏率いる5pbは今作をXBOX360に移植した。
いや、正しくは「完全版発売」かな。画面が16:9に対応し、音響も5.1ch化した。
こうなってはPS2版などもう過去のもの、価値激減。PS2版の中古価格はガタガタと崩れ、俺の優越感は木っ端微塵に吹き飛んだ。
これが実に不愉快だったのも、プレーがここまで遅れたというのも理由の一つである。はぁ。
ま、今になって冷静に考えれば殆ど確実に予想できる流れだったんだけどな。俺の見通しが甘すぎたんだ。
完全版商法、バージョンアップ商法、こんなん今やゲーム業界の常識だし、ギャルゲはそれを最も露骨にやるジャンルでもある。
「ToHeart2」や「リトリバスターズ!」なんてもっと酷いもんな。よくファンに見放されないもんだよ。

今作はその後PSP、更にはアイフォンにまで移植された。
そして半年ほど前、アイフォン版は何と350円で配信されていた。ここまで来ると笑うしかなかった。
まぁこれは東日本大震災のチャリティー企画で、売上は全額寄付に回されたらしい。企画としては美しいと思う。
だがここまで値下げされると、俺の持ってるPS2版は一体何なんだという虚しさをしみじみ感じざるを得なかった。
なんかこの3年間に、一つのコンテンツの価値が堕ちていく過程をまざまざと見せ付けられたなぁ。
時間が経てば古くなる。古くなれば価値が下がる。価値が下がれば価格が下がる。
何と当たり前のことだろう。口を挟む隙が全くない。はぁ……。


まぁそんな価値の下がったコンテンツも、未プレーの俺にとっては3年前と特に変わりない。
HD化した完全版が存在するのは気になるが、PS2版が話にならんほどダメということもないだろう。
3年の時を経て開封。新品ゲームのビニールを破く感触は何度味わっても格別だ。
旧型でそろそろ動作の怪しいPS2にブッ込み、スタート。PS2は古き良き最後のゲームハードだな……。



システム的には、今回も何ら変更されず、化石のようなコマンド選択式アドベンチャー。
一応、一応「ゲーム性をもっと!」と不満を口にしておこうかな。全然聞いてくれないから、もう様式美になっちまってるけど。
仮にも10年以上続いてるシリーズなのに、一切と言っていいほど変化の無いシステム。
これは製作側の手抜きなのか? それとも検討を重ねた結果、結局これがベストという判断なのか?
これまではずっと手抜きだと思っていたが、これだけ続けられるともう俺にも分からなくなってきた。
まぁここまで一貫してるといっそ清々しいと前向きに捉えておくか。……無理があるな。


ゲーム性云々を除けば、バックログ閲覧や既読早送りなどの機能が充実し、非常に遊びやすい、いつものKIDシステムである。
まぁこの辺は旧作のコピペに近いので、今更褒めるのも違うかもしれんが、もちろん悪い事じゃない。
一つ気になったのが、バックログ呼び出し時(△ボタン)の効果音。「ぷひぃーん」という妙な高音で、非常に耳障りだった。
いっそ無音でも何の問題もないのに、なんでわざわざこんな不快な音を充てたのか。担当者の感性が理解できなかった。


グラフィックは、正直旧作と比べて質が落ちてると思う。
なんちゅーか、立ち絵にも一枚絵にもツヤがない。旧作には「おっ!」と見入る絵もあったけど、今作にはなかった。
この絵の質低下は、半年ほど前にプレーした「12RIVEN」でも感じたことだ。KID時代と比べて明らかに落ちている。
また数も少なく、閲覧モードが寂しい。ちなみにパムチラすらなくエロはほぼ皆無。そこは期待しちゃいかん。
ここを頑張らなくて何のギャルゲか! と怒りたい所だ。……単純に、開発力がガクッと落ちてるんかな。
また例によって立ち絵の数が少なく、場面とポーズや服装の合ってないシーンが多発する。
秋から冬にかけての話なのに、なんでずっと同じ格好のままなんだよ。なんで12月の学生が制服の上にコートを着てないんだよ。
りりすは外出着・店(飯屋)の手伝い・部屋着全て同じかよ。どんだけ服に無頓着なんだよ。
そろそろ私服を複数用意しろよ。好きな男に会う女の子が二日連続同じ格好なんてあり得ないだろ。
立ち絵の絶望的不足ぶりにはいちいち萎えさせられ、ゲームへの没入に大きく影響した。腹立たしい手抜きだと思う。
システムはコピペで良くても、絵作りには才能も経験も時間も要る。そこはギャルゲも大作RPGも変わらない。
見せ場なんだから、歴史あるシリーズの意地を見せてほしかった。これでは蔑まれても仕方ない……な。


音楽も、今回もお馴染み阿保剛氏が全曲担当しているが、残念ながら耳に残る曲が見当たらなかった。
まぁこれは単に俺の好みでないというだけで、質が落ちたかのかどうかは分からんが。
前作までは、少なくともキャラクターテーマはキッチリ耳に残ったんだけどな。
限定版に同梱されてるCDは2枚組で、「12RIVEN」と同じくサントラとしてほぼ完璧、商品レベルの質だった。
今後はこれをテキトーに聴いて想い出に浸ろう。そしたら評価も変わるかもしれんからな。



物語は、舞台を久々に比類なき初代「メモリーズオフ」の舞台である澄空学園高校に戻している。
もちろん主人公も高校生になり、前作まで続いていた高年齢化(?)に歯止めを掛けた形だ。
そんな今作の比類なき主人公君の名は「塚本志雄(しお)」。最初は包帯だらけの紅蓮腕がチラついてしゃーなかったが、慣れたら消えた。
家庭の事情で一人暮らし兼マンション管理人という珍しい部分もあるが、他はフツーのギャルゲ主人公である。
人に面倒を押し付けられがちな性格で、生徒会に所属し、学園祭の実行委員も新たに兼任することとなった。
髪で顔を隠すのはもう時代遅れなのか、前作に続いてブックレットや1枚絵で普通にお顔を晒してくれている。
それを見ると、恐らく劇中設定に沿ってか、極めて普通の顔立ちである。イケメンではないと思われる。
まぁこれはそういう狙いなんだろうから別に悪いわけではない。フツメンつっても俺らプレーヤーとは隔絶した存在なのも間違いないし。
今回もしばし、若い彼の脳に寄生させて頂くとしよう。高校生、か。10代だよ。青春だよ。思春期だよ。死にたい。


物語は10月中旬から11月頭まで。偶然だが俺のプレー時期と合致していた上、何と暦までピッタリだった。2011年設定だったのかな。
妙なところで嬉しい気持ちにさせてくれたので+1点。ちなみにメインヒロイン2人の話は更に12月まで続く。
話の軸は11月に行われる澄空学園の文化祭で、ここを終着点に各キャラのシナリオが展開する。
……文化祭に燃えるガッコって現実にもあるの? 俺の経験上……はぁ。いいや。忘れよう。現実なんて知らん。チッ。

あと語るべきはキャラとシナリオだけなので、以下攻略順で。照れを排し正面から真面目に。痛くて上等。
対象キャラは5人だが、メイン2人には続きのルートが用意され、やはり特別扱いされている。
どのキャラも見え見えの選択肢を選んでいけば攻略できるので、難しさや理不尽さはまるでない。
ゲーム性は増すどころか排除の方向に向かってるな。はぁ。




・鈴代黎音(れいん)

今作における、シリーズ恒例の年上お姉さん担当キャラ。この枠は押さえておかなきゃいかんよな。
しかしそのお姉さんっぷり、即ち年齢差はシリーズ最大で、志雄17歳に対し、何と24歳。7歳差である。
ギャルゲでこの年齢差は凄いと思う。説明書の時点がかなりのインパクトがあった。

職業は少女小説作家。縁があって志雄のマンションに短期入居することになる。
その後無難にお姉さんキャラを楽しんでいたんだが、ある日「鈴代黎音」がペンネームで、本名が「稲穂鈴」である事が判明。
そう、彼女はシリーズ皆勤の名物キャラ・「稲穂信」の姉だったのである!! 
信の姉と言えば、初代の時点で設定としては語られていたが、まさか実際にヒロインとして登場するとは思わなかった。
これは予想外かつシリーズファンには嬉しいサービスであった。行き倒れの時点で絡めネタだったんだな……。

で、シナリオはお姉さんとの半同居生活を楽しみつつ好感度を溜めていく流れになる。
しかしいざ告白と言う時に、それを察した鈴により事前拒否される。理由は当然「年齢差」。
鈴は、自身も17歳の時に年上の男に告白したものの振られた経験から、年齢差の問題はとてつもなく重いことを重々知っていたからだ。
そして鈴は志雄のマンションを去る。もちろん別れの意味を込めて。

……ここまでは、良かった。年齢差の問題が重いのは事実だから、それをどう乗り越えていくか、以後の展開に期待した。
だが結局、特に何があるわけでもなく、志雄が強くアピールし続けることで鈴はほだされ、再びマンションに戻ってきた。
アピールつっても学園祭に誘ったり信を通じて伝言を頼んだりした程度で、血を吐くほどの苦労をしたわけでもない。
物語がクライマックスを迎える為の重要な「壁」だったのに、それはあまりにあっさり崩れ、終わってしまった。
感情移入ができなかった。こんなに簡単でいいのか? 作り物の世界だから? うーん……。

鈴シナリオは他キャラと比べて共通ルートからの離脱が異様に早く、その意味ではかなり特別扱いされている。
実際唯一学園と無関係のキャラなんだし、他キャラと同じく学園祭と絡めるのではなく、違う展開を用意すればよかったのではないか。
終盤を他キャラに合わせず、もっと先にしてもいい。またED後日談も、せめて数年後の仲を見せて欲しかったなぁ。
大体志雄はまだ高校2年なんだから、感情の年齢差を乗り越えても社会的問題が立ち塞がるんだぞ。
昨今の世相を甘くみてはいけない。バレたら「【壁殴】美人ラノベ作家が男子高校生に突撃密着取材で御用」なんてスレが2ちゃんに立てられるのは確実。
その意味でも、後日談はちゃんと志雄が高校卒業した後を描いてほしかった。その時まで想いが続いていれば、志雄がマジだってことも証明できるし。
設定やキャラは良かったのに、シナリオがそれらを活かせてなかったと思う。はぁ。

あと、鈴シナリオに限らんが、信が学園祭に出店する話がいきなり出てくるなど、フラグ管理の甘い箇所が散見された。
こんなもんテストプレー1回するだけで矛盾を発見できるし、対処も容易だ。なのに平然と放置している。
ゲーム性の低いコマンド選択式ギャルゲにおいて、フラグ管理はゲーム屋としての数少ない見せ場であろう。これをサボってどうする。
あんま言いたくないが、今作は制作のレベルが低いのかもしれない。それともまだKID倒産の余波を理由にするか? はぁ……。




・春日結乃

1個下の後輩キャラ。年上と同様、この枠も押さえておかねばならない。
まず、説明書でこのキャラを見た時の第一印象は「地味だなぁ」だった。
ギャルゲなのに、およそパッと見で目を引く部分が全然ない。ここまで地味なヒロインキャラも珍しいのではなかろうか?
まぁ実際メモオフは手から火の玉が出るような世界ではなく、ごくごく普通の日常を描いたギャルゲだから、結乃が浮いてるわけではない。
地味で普通なことを特徴にしたってことなのかな。成功してるかどうかはともかく。

シナリオは、2人の共通の趣味であるラジオを軸に進む。
志雄と結乃はどちらもラジオ番組「T-wave」のヘビーリスナーであり、それが発覚してから仲は急速に深まる。
それはまぁいいんだが、ここで不自然極まりないのが、2人のメール投稿が採用される確率だ。
さして面白いことを書いてるわけでもなく、「今日ガッコであった出来事」程度の内容が、二日に1回ほどの割合で読み上げられる。
どんだけ不人気の番組だとしても、あり得ないとしか言い様のない率である。ちなみに別に不人気ではなく、寧ろ人気番組である。
終盤にたった1回、小道具として投稿を使うというならドラマチックかもしれんが、この不自然さには正直萎えてしまった。

また番組のパーソナリティである黒須カナタも矢鱈とこの2人に協力的で、殆ど番組私物化に近いんじゃないかと思うほどだ。
志雄も「もしかしたらカナタは全ての事情を察知した上でやってくれているのではないか?」などと都合の良い感想を述べていた。
もちろんそんな訳はないだろう。幾ら熱心なリスナーであっても、顔も知らない人間にそこまで肩入れするわけがない。
シナリオ展開の不自然さが、志雄と結乃だけでなくカナタのキャラクターまでおかしなものにしてしまっている。
信と同じく旧作から登場している、ファンには馴染み深いキャラなのに、この扱いは酷い。
ご都合主義が過ぎるんだよ。2次元ってことに甘えていい部分と悪い部分があるんだぞ。こんなの納得できるかいや。

それと、終盤の鉱石ラジオを巡る流れもなぁ。
仮にも親友だった間柄が、ラジオ作りの過程で発生した喧嘩のせいで音信不通に? これまた非常に無理がある。
直後に転校してしまうのなら尚更だ。どんな大喧嘩があったとしても、仲直りせずさようならはあり得ない。
それに現代はケータイやネットが完全に定着していて、遠方との通信は極めて身近になった。
後になってからでも連絡を取る手段は幾らでも考えられるはずだ。なのに何故放っておいたんだ。
ラストの仲直りと再会を演出するなら、この仲違いをもっと深く綿密に描くことが絶対に必要だったと思う。
あんな文章1行で流される程度の喧嘩じゃとてもじゃないが深刻さが伝わらず、納得できないよ。
はぁ。

シナリオの不自然さは不満だが、キャラクターは悪くなかった。地味だが良い子。何も派手である必要はない。
パワフルだったり生徒会委員として有能だったり、何となく実際にいそうな感じがした。多分良い事なんだろう。
まだ転校して来て間もないのに、クラスメートからの信頼が異常に厚いのがまたしても非常に不自然だが……まぁいいや。
EDはバッドとグッドではなく、ノーマルとグッド。この点他キャラと比べて優遇されてたりするのかも。
このうちノーマルはくだんの親友を挟んだ三角関係っぽい終わり方で、俺としてはこっちの方が好みだった。「2」の巴ノーマルを思い出した。
だが親友キャラ・秋津神奈のとんでもない棒読みボイスは酷かったなぁ。笑うしかなかったよ。あれプロの声優使ったのか?
あの棒読みっぷりなら志雄を取られる心配はなさそうだよ。はぁ。




・嘉神川クロエ

1個上の3年生生徒会長先輩キャラ。黎音よりもやや緩くお姉さんキャラをしている。
声は後藤邑子氏。ハルヒの朝比奈さんが有名だが、比類なき「ヤンデレ」をスクイズの言葉と共に定着させた芙蓉楓も忘れられない。
あの空鍋からもう6年も経ったってか。信じられん。なんか死にたくなってきた。はぁ。

元々生徒会で共に仕事をしており、志雄は仄かな憧れも抱いていた。ヒロインとなるには自然なキャラである。
だが、個別シナリオに入った直後に発生する同居イベントには……やはり不自然過ぎて萎えた。あり得ないだろ。
その時点では志雄と特段親しいわけじゃないのに、父親入院のショックでまずあそこを訪ねたりするものか?
しかも同居だよ同居。真面目で有能な生徒会長がンな発想するとはとても思えない。ガッコにバレたら停学ものだろう。
その間家の関係者にはどう説明してたんだとか、入院した父親は放置かとか、しょーもない疑念も尽きなかった。設定に無理があるからだ、
家を飛び出すなら、もっと納得できる理由にしてほしかった。とことん不自然である。

同居が始まってからは、クールで万能な先輩の意外な素顔が次々と明らかになり、なかなか楽しめる。
特に好き嫌いネタは割と新鮮で面白かった。ギャルゲのキャラ立てに「好物設定」は基本だが、これは逆転の発想か。いいね。
名前から分かる通りフランス人とのハーフなのだが、この設定はあまり活かされてなかったように思う。
ハーフって単純に差別云々との戦いが必ずあると思うんだが、その辺は題材として向かないと判断されたのかな。
もちろん所詮家庭用ギャルゲだから、同居っつっても色気も何もない。お風呂でバッタリ? そんなん漫画の中だけだよ。
旧作には朝チュンレベルの描写があったが……これじゃちょっと抑えすぎではないか。うーん。

シナリオは不足した学園祭の予算集めを中心に展開するが、これはネタとして弱いと思う。
高校の学園祭程度でそこまでの大金が動くとは思えんし、あそこまで奔走する必要があったのか。
せめて具体的な必要金額や現在額をキッチリ明かし、プレーヤーにも金銭的危機感を共通させてほしかった。
それほど悩む問題とは思えないので、リアリティがなかった。必要なリアリティが。
あと最後の会社の社長に対する志雄の土下座は、大人の世界にガキの分際で入り込む身勝手さを感じ、かなり不愉快だった。
大体あれはクロエ先輩自身が解決せにゃならん問題だろう。その手助けならともかく、お前が代行してどうする。はぁ。

クロエ先輩の両親の謎が明かされず、父親が目覚めただけで終わるEDは中途半端だと感じた。
黎音ほどじゃないが、この2人も付き合うにはやや壁があると思われるので、後日談は数年後を描いてほしかったな。
子供の熱い想いだけで何でも通るほど世の中甘かねーぞ。いやそこに夢を見るのが創作なんだって。はぁ。




・箱崎智紗

いよいよメインヒロインのうちの一人に入る。
志雄の幼馴染みにして活発快活乱暴者のりりすと、その親友でありながら性格はりりすと正反対で引っ込み思案な智紗。
2人の関係性に比類なき名作「君が望む永遠」や「スクールデイズ」と似通ったものを感じる。多分参考にしてるんだろう。
智紗の声は、今や超人気声優となった平野綾。……超人気、と言っていいのかな。超有名ではあると思うけど。
♯5アンコールの一条秋名は茅原実里だったから、クロエと合わせてメモオフにハルヒ声優3人が揃い踏みしたことになるな。ちょっと嬉しい。
平野氏はハルヒが有名だが、声優なんだから当然色んな声を出せる。今作の智紗はハルヒと正反対な大人しい声だ。
別に演技におかしい部分はなかったが、この人の場合どうしても声優当人を連想してしまい、声に入り込めない所があった。
やっぱ声優の顔や発言を過剰に表にするのは良くないのかもしれんなぁと思った。俺にそれの是非は分からんけど。

……だが、この子のシナリオはハッキリ言ってダメだった。つまらなくて、また腹が立った。
最初は彼女から告白され、親しさは皆無なものの「学園祭までのお試し期間」として付き合い始める。
しばらくはお互いぎこちない関係が続くが、徐々に仲は深まり、志雄の方も好意を持ち始める。
志雄に合わせて智紗も学園祭実行委員になってからはほぼ完成カップルとなり、周囲の認知も含めて全く問題はなかった。
で、ここで事件というか知られざる事実が明らかになるんだが、これがなぁ……。

志雄は小学生の頃に母親を水難事故で亡くしている。直接の死因ではないが、水を飲んだことで元々弱かった体を壊してしまったらしい。
で、その水難事故は「子供の救出に海へ飛び込んだ」というもので、この時助け出された子供こそ、智紗当人だったのだ。
志雄より先にこの事実に気付いた智紗は愕然とし、自分は志雄を好きになる資格がないと考え、別れを決意する。
いきなり豹変した智紗の態度に戸惑う志雄は、元の関係を取り戻すべく、奔走を始めるのだった。

はぁ。
まず最初に「何故途中まで気付かなかったんだ!?」と問いたい。40秒くらい問いたい。
志雄側は母親が大変なことになったから智紗の事になど気が回らなかったと想像できるが、智紗は命を救って貰ったんだから、
「塚本」の苗字くらい知っておくべきだろう。そして志雄と知り合った時点で身内じゃないかと疑うべきだろう。
ちなみに智紗の両親が志雄母の面会に行ったという描写があるから、名前を知らなかったというのはあり得ない。
「衝撃の事実判明!」のはずが、驚くどころか「それくらい知ってろよ!」と怒鳴りたくなるものだった。
萎えることこの上ない。イベントにばかり傾倒して整合性を軽視している。

またこの事実は、かなり後まで隠されている割に、プレーヤーにはかなり早くから推理可能なことも問題だと思う。
本当に衝撃的事実にしたいなら、もっと上手く隠すべきだろう。伏線の張り方が下手すぎる。
もうバレバレなのにゲームの中では「謎の智紗豹変」になっていて、違和感ブリバリだった。
シナリオは途中から、智紗視点でゲーム開始時点から再始動するルートに入るんだが、視点が変わっても新事実は何もないので、
非常に退屈でつまらなかった。ザッピングの効果がまるでなく、何の為の視点変更か分からん。
ザッピングはある程度別々に行動するキャラ同士でやるから面白いのであって、登校から下校までほぼ一緒にいるこの2人でやっても意味がない。
智紗が志雄に惚れてるのは自明だから、心情描写にも驚きがないし。ホント、何の為にこんな構成にしたんだか。


そして最大の不満は、智紗の態度だ。志雄の母を殺したのは自分。だから自分に志雄と付き合う資格はない。だからさようなら。
……2次元作品でよくある、「自分だけが背負えばいい」の思考である。俺はこの考えにはもう飽き飽きで、大嫌いなのだ。
何故「話す」「相談する」をしないのか。「あの人に迷惑をかけたくない」って、何も話さないことの方が遥かに迷惑なことが分からんのか。
確かにこの思考は2次元物語を盛り上げるには有効だと思う。だがそれだけに、過去の使い減り、磨耗が激しい。今じゃもう見ていられない。
本人は悲劇のヒロインぶってるが、プレーヤーたる俺からは要らん波風を起こすだけ起こしてとんずらコイた卑怯者でしかなかった。
そのくせ学校を辞める気概もなく、志雄を無視して生活するだけ。状況を悪化の一途に追い込みながら、本人は悲劇に浸る。
「それから」の陵いのりシナリオでも似たことを感じたが、あっちは「一蹴と別れる」という出血の選択をした分、まだ見込みがある。
何も語らず姿も消さず、ただ無視を続けるこんな女に好感など持てん。終盤大詰めの段階で、俺のやる気は限りなくゼロだった。

最終的に「私は志雄君を好きでいいの?」とか言って元の鞘に戻ったが、最初から誰もダメなんて言ってないだろうが。アホか。
なんやコスモスの押し花を小道具に強引に復縁させていたが、あれで何故寄りが戻るのか俺にはさっぱり分からん。
他キャラの2倍くらいある非常に長いシナリオだったのに、全く話に入り込めなかった。至極単純に、面白くなかった。
キャラもダメなならシナリオもダメ、相乗効果で3倍ダメ。これが感想。はぁ。




・遠峯りりす

智紗編で盛大に気力が失せたが、まだ最後の最後、真メインヒロインが残っている。
どんだけ時代が過ぎようと変わろうと、幼馴染みだけは別格、永遠。ノット使い古し、イエスお約束。
取り敢えず、大したDQNネームである。名付け親は何を考えていたのだろうか。
一応名前のイメージ通りに育ってくれて良かったね。正直、こういう製作者の後付けバリバリな命名は好きじゃないなぁ……。

シナリオは特に癖がなく、予想通りに進んでいった。
親友の智紗から志雄への想いを告げられたが、自分の本心を隠して「智紗を応援する」と宣言してしまい、以後愚直なまでにそれを守る。
もしこの時、素直に「わたしも志雄が好き」と言ってれば、智紗はサックリ諦めて、この物語は始まらなかったのだろう。
物語を創るには、事件を起こす必要がある。そんな風に考えてちゃ創作を楽しめなくなるからいかんよなぁ。はぁ。

りりすは智紗を全面サポートするが、端々に「本当は嫌だ」な態度を見せる。志雄も、事ある毎に智紗ではなくりりすへの気持ちを確定させていく。
非常に分かり易い展開だったが、その分違和感を覚えることもなく、智紗編と比べれば格段に良かった。
ただその分、智紗は割を食いまくっている。必死に志雄にアピールしてるのに全く効果はなく、ハッキリ言えば邪魔者扱いを受けている。
これが惚れた弱みという奴か。違うか。こちらが一方的に要求している以上、相手の誠意は義務ではないのである。
実に惨めな立場だが、分の悪い勝負に出た以上仕方ない。もちろん友達としては非常に大事にされてるけど。

学園祭までは「形の決まった」三角関係で話が進むが、志雄が後夜祭でのダンスをりりすに申し込み、りりすも受けたことで、関係終結。
正直、ここで終わってれば良かったと思う。実際、他に問題はなさそうだった。


……なのに、ここから智紗編と同じくトライアングルルートとやらに進む。
やはり智紗編と同じくりりす視点でシナリオやり直しになるんだが、智紗編と同じくやる意義を感じない。
行動はずっと一緒だし、心情も志雄視点でバレバレ。「こんな事考えてたのか!」と悶えて萌えるようなことは一切なかった。
前作の麻尋編では、視点が変わると新事実が多く判明し、やりがいがあった。今作にはそれが本当にまるでない。
ただ前回の手法をなぞってるだけで、面白いかどうかを考えていないように感じる。
それに「トライアングルルート」なんだから三角関係を描くはずなのに、智紗編でもりりす編でも、恋愛関係の決着は先に付いている。
両想いの二人は拗れるが、三角関係が発生しているわけではない。一体何でこんな名称なのか理解できない。


んでりりす編でも、智紗と同じく終盤「わたしが背負う」のアレで志雄を拒絶し始める。
志雄母に海へ行きたいとゴネたのは自分だから、わたしのせいなんだって。これで責任問われるなら、世の中どんだけ殺人者が溢れてるんだよ。
そこまで「〇〇のせい」でシナリオを作りたいなら、いっそこんな曖昧な理由ではなく、自我で突き落としたとか、そこまでの事実を用意すればいいのではないか。
いちいち自己嫌悪に陥るヒロインを見せられても、その理由があまりに拡大解釈されたものなので、ちっとも感情移入できない。
今作のシナリオライターは、物語を盛り上げるネタや事件の作り方が下手だ。下手すぎる。
多人数で作ってるはずなのに、誰か突っ込み入れなかったんか。心底ガッカリした。

つーわけでりりす編も中盤からはあまり楽しめなかったんだが、志雄父とりりす母が付き合ってるという事実が判明するなど、
微妙に面白い部分もあったので、智紗編よりはマシだった。偽装記憶喪失なんて、バレバレ過ぎて痛々しかったほどだ。
まぁ親同士の交際ネタは結局活きてなかったけどな。戸籍上りりすとこのまま結婚しても問題ないのか? そういうのを描写しろよ。
ファイナルイベントのなんちゃって結婚式も、何故やるのかがイマイチ分からん。本物の学生結婚にすれば万々歳で終わるのに。
でも今作のライターならこんなもんかな、と寂しい結論で締めくくった。
あと序盤で回想される、りりすを姫様抱っこしてるCGは一体何だったんだ。露骨に放置された伏線が悲しかった。





ふぅ。プレー後の感触は悪い。ぶっちゃけシリーズ最低の出来だと思う。
とにかくシナリオ展開・イベント・ネタがいちいちしっくり来ない。納得できない。だから話に入り込めない。
整合性に姑の如くうるさい俺が物語に触れれば、どんな作品でも大なり小なりそれはあるんだが、今作は特に酷かった。
前作はその辺がかなり上手く作ってあり、先の展開が気になり、ネタも概ね楽しめた。実に対照的である。

そうそう、前作との比較を言うなら、バッドエンドのつまらなさもダメだな。
前作のバッドにはしばし傷心するほど強烈なものもあり、ある意味グッド以上に印象に残っている。あれは見事だった。
だが今作はただダメでしたって感じで、単なる「失敗選択肢の行き着く先」でしかない。全然印象に残らない。
その選択肢も正解はバレバレなものばかりだから、極論必要ない。「ゲーム」の体裁を整える為に用意されているだけだ。
従ってバッドエンドも「クリアリスト」を埋める為だけに存在する。見る価値など一切ないが、リストを埋める為に一応やっておく。
……バッドが悲劇だからこそ、グッドエンドが輝くのだという考えは製作者にないのだろうか。スッカスカである。
ゲーム性など不要、寧ろ排除するというのは、方針としてはアリだろう。だがそれなら、大事な部分にはより力を入れる必要があるのではないか?
ゲーム性はより低くなり、シナリオも絵もパワーダウン。これじゃただの質低下である。そう言わざるを得ない。
2年ぶりにシリーズに触れたら、感触はシリーズ最低だった。実に残念だが、これが現実です。はぁ。
そもそも、もう俺には高校生のお話を見せてもらうこと自体に無理があるのかなぁ。そんな事も考えた。
でも他にも10代少年少女の物語には幾らでも触れてるし、楽しめるものもある。一概に感性がずれちまったとは言えんよなぁ。



今作については、続編「Next Relation」が2年前に発売されている。
形式は「それからagain」と同じで、ヒロイン毎のオムニバスものであるらしい。……それagaと同じく、ゲーム性ほぼゼロだろうな。
今作の感触はすこぶる悪かったが、やっぱメモオフはメモオフなので、この続編もプレーするつもりでいる。
今も新品限定版が残ってるようなので、買うか。今度はXBOX360版にしよう。PS2に拘る理由はない。まぁそのうちな。別に焦るこっちゃない。


コマンド選択式ギャルゲの市場はどんどん衰退しており、俺はそれを残念だと思っていた。
そんな中メモオフは殆ど孤軍奮闘している健気なシリーズで、俺が贔屓にしているのはこの理由もある。
だが今作のような出来なら、客が離れるのは当然だし、俺だって盲目的にファンをやる気が失せるというものだ。
ゲーム性を弄らんのなら、作るのは物語、絵、音、などに絞れる。もちろんそれらを作るのも大変だろうが、「やれば出来る」範囲のはずだ。
やれる範囲のことは全力でやり、その範囲内で少ないユーザーを満足させてくれ。でなきゃ本当に市場が壊滅しちまうぞ。
偉そうな言い方になるが、そう思う。今作は、面白くなかったよ。はぁ。


……まぁ仮に大傑作を作っても、売れるかどうかはかなり怪しいけどな。
辛うじて生き残ってるようで、実はもうコマンド選択式ギャルゲは死んでいるのかもしれない。
ジャンル的に上位互換と言えるエロゲ市場がまだ生きている以上、勝負するならそっちの方が適切だしなぁ。
見通しは暗い。ああコマンド選択式ギャルゲー、嗚呼3択の美少女達よ。意味不明。
はぁ。









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5 コメント

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感想 (tanaka)
2013-11-10 23:27:20
こんばんわotaさん。先ほど初コメントさせてもらったtanakaです。僕もメモオフシリーズのファンでして、1・3・4・5の4作はだいぶ昔にプレイ済みでした。最近ワゴンでメモオフ6が980円だったのでとりあえず買い、先日全エンディングを制覇しました。              otaさんのご指摘通り、僕もグラフィックには劣化を感じました。明らかに前作よりツヤが無くなりましたよね。音楽も少しレベルが落ちたような気がします。       キャラ・シナリオ評ですが、1・りりす キャラは良かったけど、僕もシナリオで萎えました。りりす主観には意味を感じなかったし、記憶喪失ネタが出た時はあまりの超展開っぷりにライターの正気を疑いましたが、やはり狂言だったかと。otaさんのいうように、りりすがあそこまで責任を感じるのは異常ですよね。2・智沙 otaさんはこのシナリオを酷評されてましたね。「なぜ途中で気付かなかったのか40秒くらい問い詰めたい」のくだりには爆笑してしまいました(失礼!)。智沙はヘタレ女、というのも同感です。押し花が決め手でハッピーエンドっつーのも強引でしたよね。ただ僕は、サブに回った時の智沙は悪くないと思いました。頭はいいしね。個人的に好みの外見でもあるので、嫌いではなかったです。3・クロエ otaさんと同様に、いきなり押しかけて来る展開は不自然すぎると思いました。僕は生徒会予算ネタを普通に楽しみましたが、otaさんの見解を読んだら、やっぱり弱いネタだったんだなと認識を改めました。ちなみに僕はこの子に一番萌えました。4・結乃 ホントこの子地味ですよね。モブキャラ並だと思いました(笑)。otaさんのおっしゃるように、カナタの投稿採用率はご都合主義炸裂でしたね。でもこの子はいい子だし、それなりに魅力があるというのは同意です。シナリオについては、僕は素直に感動しました。でもotaさんの考察を読むと、やっぱり穴はたくさんあったんだなと気付かされます。5・鈴 信の姉という設定にはインパクトありましたね。好きなタイプのお姉さんだし、十分萌えましたが、年の差でひっぱった割にはオチが弱い・学園祭に絡める必要なかったんじゃね?という印象はotaさんと同様でした。 
まあ、僕的には普通の佳作という感じでした。1・4・5は傑作だったので、メモオフにしては残念なデキでしたね。otaさんのような慧眼の持ち主から見れば駄作そのものなのでしょう。ともかく、鋭い感性と巧みな文章でメモオフ6を語りつくして下さってありがとうございました。目から鱗がたくさん落ちましたよ。それにしても、恋愛アドベンチャーの衰退は悲しいっすね・・・。
                          
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Unknown (ota)
2013-11-11 01:45:35
おお、ここでも。ありがとうございます。俺もメモオフファンで、6までは全部プレーしてる……かな?
「6NEXT」と「ゆびきりの記憶」を早くプレーしなきゃと思ってるんですが、それぞれもう発売から4年と3年も経ってるのか……早すぎる。
この感想は、実は自分でよく書けたと思ってるんです。質が高いわけではないですが、自分の感じたことを綺麗に書ききれたと。
結構な酷評になりましたが、誠意を込めて書きました。なので読まれた上にコメントを頂けて大変嬉しいです。

メモオフシリーズは、基本的に超常パワー等が登場しない、地味でオーソドックスな世界の恋愛ADVです。
そうである以上、ドラマ性ど同様に、話の筋に違和感を覚えさせない「自然さ」がとても重要だと思います。
だからどうしてもその辺が気になってしまい、細かい整合性に突っ込んでしまいました。もちろん創作である以上、ある程度は許容すべきですが。
りりすと智紗との「三角関係」が思ったほど三角でなかったのも残念でしたね。中間EDで殆ど決着ついてしまってる。
明確にダブルヒロインを強調していたので、もっと濃いものがあると期待していたんですけどね。勿体無い。

全体的なシナリオ構成には不満が多いですが、各キャラとのやり取りは楽しめたので、そういう意味ではギャルゲとして正しいなと思います。
メモオフは旧いタイプの恋愛ADV最後の生き残りだと思っていますが、どうも「ゆびきりの記憶」で本当に最後を迎えてしまったようですね。
まぁ確かに、現代でこの手の作品を7000円で売るのはもう無理かと思います。残念ですが、時代の流れですね。
メモオフはよく頑張ってくれました。シリーズのサントラは今もよく聴いてます。6ではクロエ先輩のテーマが好きだなぁ……。
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Unknown (tanaka)
2013-11-12 00:33:27
ご丁寧にありがとうございます。メモオフに「自然さ」が重要というのは全く同感です。otaさんが今作に辛い評価を付けたのも、それだけシリーズに思い入れがあるからだとお察しします。整合性にとことんこだわるのはotaさんの評論の真骨頂だと思います。僭越ながらそう感じます。僕などは、結構ゲームを雰囲気で評価してしまうので、客観的な考察は無理だと自覚してますが(苦笑)。この作品、トライアングルウェーブと銘打っておきながら、真の三角関係・修羅場はありませんでしたよね。同感です。そこは確かに食い足りなかったです。メモオフの新作についてネットで調べたところ、一応、来年に8の発表を予定しているとの事でしたが・・・本当なら嬉しいですけどね。現代ですと、「ホワイトアルバム」という作品だけは、かなり光っているような印象を受けますが(未プレイですけど)、それくらいですからね。やはり時代の流れで開発費を回収できないんでしょうか。このジャンルは恐竜のようにいずれ滅びると思うと悲しいです。特にメモオフはタダのギャルゲじゃなく、良質な青春小説のように思っていたので。otaさんはサントラまでgetしているんですね。素晴らしい!僕は好きなゲームでもここ十年ほどサントラ買ってないダメゲーマーです。クロエ先輩のテーマは、6の中では僕も好きです。またも長文失礼しました。

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Unknown (ota)
2013-11-12 21:06:11
>一応、来年に8の発表を予定しているとの事でしたが・・・本当なら嬉しいですけどね

えええ!?? これ知りませんでした! うわぁマジかいや。
メモオフは生きてたんですね。これは朗報だ。
教えて頂きありがとうございました。
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Unknown (tanaka)
2013-11-13 02:12:46
プロデューサーの柴田氏いわく、企画を動かしている事は確実のようなので、まだメモオフは死んでないと断言できます。ただ、本当に来年正式発表されるかはわかりませんけどね。
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