腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

双恋

2010年05月05日 00時41分29秒 | PS2ゲーム感想文
引かば引くがよい。俺は行く。どこへでも、どこまでも。
今更失うモンねーがらな!! うう……。



6~7年くらい前に、電撃系ギャルゲ雑誌の企画で誕生した作品だったと思う。
「シスタープリンセス」がヒットしたから、2匹目のドジョウ狙いというやつだな。
俺自身は雑誌は一度も見たことないんだが、アニメ版を観ていたので、概要は知っていた。
そしてそのアニメ版で流れていたゲーム版のCMにおけるキャッチフレーズが秀逸で、忘れられなかった。


「ふたり一緒じゃ、ダメですか?」


正直、上手い。負けた。

オタってやつはどうしようもないもので、多くの者はただ「2次元美少女が好き」というだけではすまない。
「たくさんの2次元美少女が好き」なのである。「俺の嫁」は複数いるのである。1クールごとに増えるのである。
そして同一作品上においても、複数の美少女に好かれる、所謂「ハーレム」系の話を好むオタは非常に多い。
あり得ないほど美しい少女と恋愛関係になれるだけでも夢物語なのに、複数と同時交際なんて。 
まぁ複数の異性に同時に好かれる状態ってのは現実においても普通にあること(※TDIK)だが、
同時に好かれることはあっても、同時交際なんてのはまず無理。
人間には嫉妬心や独占欲があるんだから、男はいいとしても女の方が耐えられないだろう。
仮に本人らが納得していても、世間の目が許すはずがない。
だからこそ、ハーレムものはその辺をなぁなぁに出来る2次元ならではの描写と言える。
ハーレムものは正に「夢の中の夢」であり、2次元美少女業界の極みの一端である。


……しかし、このハーレム展開を採用しているギャルゲは意外と少ない。と言うより、俺は一つも知らん。
エロゲになると多く見られるが、それでも大抵隠し・ごほうびEDの類だ。
メインでそれを用意している作品はあまりないと思う。ぶっ飛んだ設定の作品はともかくね。
これはやはり、ハレイム展開は基本的に不謹慎であり、2次元においてでも禁忌の一つだからであろう。
エロゲであっても扱いは難しいし、一応真面目にシナリオを作っているギャルゲであれば尚更、やり難い展開だと思う。
例えば「CLANNAD」にハレイムEDが存在したら、どうだろうか。
ハッキリ言って世界設定がブチ壊れる。感動も何もない。人生じゃなくなる。醒める。
ハーレムギャルゲは、難しいのである。ただやればいいってもんじゃないのである。



で、「双恋」である。この作品は、やらかした。
ギャルゲなんだから、当然ヒロインがいる。しかしこの作品におけるヒロインは、個人ではない。
「双子」なのだ。
ヒロイン達は徹底的に双子の2人一組で扱われ、本人達もそれに違和感も不満も抱いていない。
そして彼女らは「私達のうち1人が貴方と結ばれて、1人が捨てられるなんて耐えられない」と言う。
ここで、例のキャッチフレーズが来るのである。
「ふたり一緒じゃ、ダメですか?」
ううむ、上手い。負けた。見事。

つまり双恋は、双子を2人一組でヒロイン扱いするという豪快な手法により、
オタの夢でありながら禁忌でもあったハレイム設定をごく自然にギャルゲに採用したわけである。
似たような姿の双子だし、本人らも納得してるんだから、複数同時交際に後ろめたい事は何も無い。
晴れて公認のハレイム設定を堂々と楽しめるというわけだ。ううむ、素晴らしい。


……ま、でも、真面目に考えると双子の人権も何もあったもんじゃない、酷い設定だよな。
全ての中心が主人公様であるゲームならではのアホ設定だろう。こんなの、現実じゃ絶対にあり得ない。
ある意味設定の出鱈目さではシスプリを超えている。非常に2次元的だ。
この作品に触れるには、頭を空っぽにすべきであり、倫理や人権やリアリティを考えてはいけない。
あり得ないアホ設定にどっぷり浸る開き直りが何よりも必要だろう。はは。
ちなみにアニメ版では、この「双子の2人一組扱い」に疑問を呈する展開になり(答えは出なかったが)、なかなか面白かった。
今じゃ誰も覚えてもいないアニメだが、俺は結構好きである。




さてゲーム内容だが、設定は凝っていても、中身はハッキリ言って薄い。
ボタンを押して話を進め、時々表れる選択肢を選んで好感度アップ。いつものやつって感じ。
文章の大半が会話文になっており、殆どテレビアニメ感覚の極めて緩いギャルゲである。
一応「バランスシステム」とやらが存在していて、一度の会話中に双子両人の機嫌を
バランス良く取らないと、あまり好感度が上がらない。
このゲームに純愛は不要。求められるのはあくまで「2人一緒に好きになれ」である。
……正直、面倒なだけで失敗してるシステムだと思うけどな。
会話がどこで終わるか分からないのに、初見でバランスなんて取れるわけないし。はぁ。


イベントには「うわ、ぴ、ピンクか……」や「う、腕に柔らかい感触が……」といった描写が多々あり、
何とかお色気を醸そうという努力は見られるが、所詮は家庭用ギャルゲ、もちろん直接的なものは一切ない。
1枚絵CGにおいてもパムチラひとつ無い。さすがに寂しい。
せめてチラくらいあってもいいと思うんだが。乳アップとか。サターンが懐かしいわい。


ゲームは中学2年の4月から7月の間で、この間が10話に分けられている。
各話で別ヒロインを狙ってもいいが、それでは真エンドに行けないので、結局一組だけを狙うことになる。
……2人一緒に攻略するのに、純愛路線。このゲームならではの矛盾だな。


難度はどうだろう。会話で双子の機嫌をバランスよく取るのは難しいっちゃ難しい。
そもそも選択肢に根拠もヒントも何もないので、殆ど勘に頼るしかない。ある意味ゲームになってない。
まぁシナリオがそれなりに長いので、一組だけを狙っていればいずれ好感度は貯まり、何とかEDまでは行けるだろう。
ちなみに俺は実は攻略本を首っ引きでやった。攻略本のルートをなぞっただけの、完全カンニングプレーである。
ハッキリ言って猿以下のプレー形態であるが、何年かに一度はこれをやりたくなるのも事実なのだ。
コマンド選択式のギャルゲは正直「攻略」と呼べるようなゲーム性ではないから、別に負けた気にもならんし。
思考や推理がゲーム進行に影響するコマンド選択式ギャルゲを心から望んでる。はぁ。
まぁ結局はシステム云々じゃなく、キャラとシナリオが好きになれるか、これに尽きるだろう。まさにギャルゲだな。



世界設定は、とにかく「主人公絶対中心」としか言い様がない。
各双子に無条件で好かれるのは当然、嫌われたり呆れられたりすることは一切無い。
また、主人公の友人やライバル(形だけ)キャラも登場するのだが、コイツラも
「何でお前ばかりがモテるんだ!」「これは何かの間違いだ! 何故私ではなくあんな奴が……」といった
分かり易い嫉妬をバンバン放ち、プレーヤーの「特別感」を満たしてくれる。
名前の無いモブキャラも同様に、いちいち「その他大勢のかませ犬」役を演じてくれる。
女も男も誰もが主人公を立たせる為に存在している。とことんアホな世界である。
考えてはならない。感じてもならない。浸ればいいのだ。……難しいけど。


主人公にデフォルトの名前はなく、自由に決められる。
しかしデフォ名がないことで、ヒロインに名前を呼んでもらえないという問題が発生している。
会話で名前が出る部分は不自然に音声を飛ばされ、非常に白けることになる。
これはギャルゲ初期ならよくあった現象だが、この時期にやるのは情けないだろう。
デフォ名を用意し、デフォ名でなら音声ありで、変更したら名前部分はカット、これでいいだろう。
実際今のギャルゲエロゲは大半がこうしてるはず。うーむ。
ここはかなり気になる欠点だった。

主人公君は顔出し不可のいつもの少年だが、まぁ恐らくある程度にはイケメンなのだろう。
CGから察するに、背は結構高い模様。
性格は特筆すべき所は何も無い、普通の少年。ギャルゲ的普通の少年。
グラビア雑誌は持っていてもエロ本は未所持の模様。
まだ1人プレーは覚えていない年頃だろうか。その前に合体を覚えるだろうし。畜生!!
……あまり深く考えず、ひっそり彼の頭の隅に寄生させて頂くとしよう。






さて、以下キャラとシナリオ評。もうそれしかない。俺は行く。どこへでも、どこまでも。
攻略順で。何となく声優名も書いてみよう。



・千草初(うい)   吉住梢
・千草恋(こい)   桑谷夏子

最初に攻略したのは、一番好かん双子だったから。
所謂「引っ込み思案」の権化のような双子で、行動も言動もナヨナヨしまくっててイライラする事この上ない。
特に喋りの遅さは耐え難いレベルで、単純にゲーム進行が遅くて非常にイライラする。
もっとハキハキ喋れ! 俺は貧乏性だから音声を飛ばせないんだよ!!
更にムカつくのが、シナリオ上で引っ込み思案な性格を改善しようとし、成功したはずなのに、その後も何の変化もないことだ。
結局最初から最後まで何も変わってない。特訓したんじゃないんかよ。はぁ。
双子の容姿・性格も異様に似通っていて、仮に入れ替わられたら絶対判断できない。
幾らなんでもここまで没個性的なのはどうか。ちょっと気味悪い。
2次元美少女はいいものだが、2次元美少女なら何でもいいわけではない。
それを再確認してくれるダメ2次元美少女だった。
偉そうだな。おう俺は次元がいっこ上の存在だかんな。




・桜月キラ  伊月ゆい
・桜月ユラ  網掛裕美

金持ちのお嬢様双子。「主人公に一目惚れして転校する」という漫画みたいな行動を取る方々。はは。
アニメ版では、所謂「極端に世間知らずなお嬢様」描写がなされていたが、ゲームの方はそんな事はない。
寧ろ普通に空気読めるし気配りできるしで、見た目の良さも相まって好感度が高い双子だった。いいね。
シナリオはごく淡々とイチャイチャする、双子という点を除けば普通のラブコメって感じ。
終盤は「ふたり一緒」に疑問を持つ展開に入り、ちょっと興味を引かれたが、結局結論先延ばしで完。ま、こんなもんだな。
金持ちって設定を考えれば、「ふたり一緒に」が一番現実性高い双子かもしれない。
などと真面目に考えるのは馬鹿を見るのでやめましょう。はぁ。




・雛菊るる  長谷川静香
・雛菊らら  落合祐里香

誰が見ても明確なロリっ子担当。
年齢は明らかにされていないが、大体9歳、小3くらいか? 大きな声では言えないが、微量な乳盛が確認できる。
ぶっちゃけて言うと、この双子は可愛い。むちゃくちゃ可愛い。
何か変ですか? 「9歳の女の子が可愛い」、これ何か不自然ですか!!!?????
可愛くないと言う方がよっぽど不自然だと思いますが!!?!??!???
……いや、やっぱいいです。何を言っても犯罪者なんです。嗚呼。

見た目の愛らしさに加え、2次元的に極めて理想的な「おませさん」を高次元で体現してくれているので、可愛さは倍増だ。
二人称が「お兄ちゃん」なので、他キャラと違い名前でボイスが途切れることがないのもいい。
意外なとこでハイレベルな妹キャラに巡り会ったって感じ。いやホント、いいね。

イベントも見事に「そういうやつ」が揃っていて、複雑なニヤケ笑いが止まらなかった。
ちょっと全話の概要を書いてみると

・1話 かくれんぼ遊び→脱衣中CGあり(チラはなし) の巻
・2話 バレエを始めるの→ピンクのレオタードCG絵 の巻
・3話 おばけ怖い→夜中のトイレに付き添わされる  の巻
・4話 どのパンツが好き?→好みの下着の色や種類を問われる(チラせてはくれない) の巻
・5話 ファーストキスして!→まだ子供だからダメ!→結局漫画的倒れ込みの勢いでやっちゃう の巻
・6話 何か変な呪いのアイテムのせいで猫耳が生えちゃったにゃん の巻
・7話 ママのセクシー衣装や化粧品を使って大人の女になるの の巻
・8話 基本に戻って早く大人になってお兄ちゃんのお嫁さんになるの の巻
・9話 魔法使いになってお兄ちゃんを虜にしちゃうの→魔女っ子衣装あり の巻
・10話 お兄ちゃんにお夜食作ってあげるの→けどすぐ眠くなっちゃうの の巻
・最終話 お兄ちゃんのお世話をするの→頑張っていいお嫁さんになるの の巻

……なんか。俺死んだ方がいいのかな。疲れたよ。
もう徹頭徹尾狙っているキャラとイベントだが、あざといながらエヘへと楽しめる。
声もあのゆりしーだぜ。かわいそうです。知らんけど。
「ToHeart2」のこのみ声を更に幼くした感じで、これまたエエ感じだ。
双恋っつー企画を一番楽しませてくれる双子かもしれない。とか。

して5年10年経った時、この子らはどれだけ今の想いを保ち続けられるかね。
ンな詮無いことを想像し、いちいち嫌な現実を思い出す。はぁ……。

ちなみに母親の雅さんもサブキャラとして結構絡んでくる。
アニメ版では和服のおばちゃんだったが、ゲームでは若いお母さんで良い感じ。
親子丼などという糞下衆な男のロマンを想う。





・桃衣愛   たかはし智秋
・桃衣舞   三五美奈子


「主人公の幼馴染み兼担任の先生と保健室の先生」と言う設定だが……
教師って事は最低でも23歳で、主人公は中2の14歳。つまり年の差(最低でも)9歳。
こんだけ離れてて幼馴染みなんて言えるだろうか? 「隣のお姉さん」の地位すら難しいと思う。

言うまでもないことだが、この桃衣姉妹も主人公にゾッコンLOVE(死)。
冗談めかしながらも、会話する度にいちいち好意を振り撒いてくれる。
年の差だけでもマズイのに、教師と生徒の関係でありながらこの態度。
こういうのもアグネッシブと呼ぶべきなんだろうか。
それともあっちの連中はロリ撲滅だけが目的でショタはスルーなんかな。知らん。

ただこの姉妹、実は「攻略対象」ではない。
他の姉妹の攻略にミスった時にイベントやEDが登場する、所謂雅史ED(古っ!)的扱いだ。
そのせいか一枚絵CGやイベントの数が少なく、あくまでオマケヒロインな感じ。
また、確かに好意を振り撒いてはくれるが、「誰が好きなの?」と主人公の恋愛模様をしきりに知りたがるなど、
実はただからかってるだけで、本当に「良いお姉さん」なのかもしれない。
そりゃま、隣のお姉さんは普通いつの間にか誰かのお嫁さんになっちまうもんだしね。はぁ……。

俺は年上お姉さんも大好きだが、さすがに中2と教師はちょっとしんどいかなと思った。
3年進めて17歳と26歳なら普通にアリと思うんだけど。寧ろ燃えそうだ。
「綺麗なお姉さんは、好きですか?」。ええ。もう。そりゃ。




・白鐘沙羅  水橋かおり
・白鐘双樹  門脇舞

この2人は他の双子と違い「見た目も中身も全く別人」という特徴がある。
他の5組の双子は、見た目では画面での立ち位置やリボンの色くらいしか明確な違いが見当たらず、
性格も似たり寄ったりで、入れ替わられでもしたら殆ど見分けが付かないほどそっくりさん揃い。
しかし白鐘姉妹は「勝気な沙羅・おっとりの双樹」と明らかな別人に描かれてる上、顔は似てるが見た目も全然違う。
他の5組に関しちゃ「幾ら双子ものとは言えちょっと似せ過ぎじゃないか」と思っていたので、この双子は新鮮だった。
2人の女の子とイチャイチャ、真の意味でハレイム展開を楽しませてくれる姉妹と言えるだろう。ヒデェ表現だなしかし。
ちなみに主人公の一つ下、中1という設定になっている。二人称は双樹が「おにいさん」で沙羅は「お前」。
……年上の男を「おい、お前!」って、勝気とかツンデレで済む話か? いやごめんなんでもないです。俺心狭いねん。

おっとりの双樹が主人公に惚れちまい、沙羅が嫌々手引きをするのだが、結局どっちも惚れちまうという内容。
沙羅は「べ、別にお前の為じゃなく、双樹が望んでるから……!」てな台詞ばかりで、典型的なツンデレである。
つってもこのゲーム発売当時はまだツンデレって言葉が一般化してなかったはずなので、そう安易なキャラではない、と思う。
ただ少々ツンデレテンプレを多用し過ぎだったな。せめてシナリオ後半は変化が欲しかった。
性格は全然違うが姉妹はとても仲が良く、ハレイム万歳じゃなく姉妹愛をほのぼの眺めるというのもアリな双子だった。多分。
別解釈の企画「フタコイ」ではメインヒロインに抜擢されていたが、多分製作側に一番愛されてる双子なんだろうな。
実は桜月姉妹に劣らぬお嬢様育ちであることが後に判明する。
その財力でマジ3人夫婦世界を実現してほしいもんだ。はぁ。




・一条薫子(かおるこ)  堀江由衣
・一条菫子(すみれこ)  小清水亜美

恐らくメインヒロインだと予想し、攻略は最後に回した。実際どうなのかは知らん。
主人公の同年齢幼馴染みで、見た目にも性格にも家庭にも変わった部分がない、普通の双子。
やっぱ直球あっての変化球と言うか、あくまで現実的に双子恋愛したい人はこの一条姉妹しかないな。アホか。
ただ普通と言っても美少女度はもちろん高い。いや寧ろ作中トップの美少女姉妹である模様。
漫画的なファンクラブ(一条姉妹のさわやかさを永遠に守る会、略してISEM)なんてのも存在し、
例によって嫉妬描写でシナリオを盛り上げてくれる。やれやれである。

好感度の上がる会話イベントが他双子に比べてかなり多く用意されてあり、攻略難度が低めになっていると思う。
やはり製作者が、色んな意味でスタンダードな双子として設定したのだろう。うん。
主人公も何となくこの双子が一番接しやすいように見受けられた。他双子には言わない冗談を飛ばしたり。
やっぱ幼馴染みってのはいいねぇ。……はぁ。
薫子がポニテで菫子がショートと髪型がキッチリ違っているので、区別はし易い。
声は比類なき堀江由衣と絶対に小清水亜美。小清水氏の方はどうも「スクールランブル」の天馬声とダブって仕方なかった。
ちなみに有名な「ほっちゃーん、ほー、ホアー!(適当)」は、双恋のイベントから発生したネタである。
時々でいいからこのどうでもいいソースを思い出して下さい。

最終話で所謂 友達→恋人 へのステップアップをしてEDを迎えるが、
それまでのシナリオで十分恋人的付き合いをやっていただけに、今更何を言ってんだと思った。
このゲームは最終的な好感度さえ満たしていれば、途中で他の双子のシナリオに行くことも一応可能なので、色々話に齟齬が見られる。
ンな細かいことを突っ込むようなゲームではないが、もうちょい丁寧にやってほしかったな。言ってみただけ。
……それにしても、本人を含めて本当に誰も「ふたり一緒」にツッコミを入れなかったなぁ……。

ところで、個人的に「薫子」「菫子」という名前はとても良いと思った。
一見「子」の部分が蛇足なようで、実は名前に強いアクセントを付けており、印象的でありながら花の優雅さも感じる。
2次元キャラの名前を気に入ったのは随分久々だ。まぁ現実にもいるにはいる名前だが。
最近は「〇〇子」て名前に人気がないらしいが、古い人間としてはやっぱ残ってもらいたいもんである。
それだけ。





ふぅ。
グラフィックは普通に綺麗なレベル。
アニメ版はなかなか形容し難い質だったが、ゲームは普通に美少女が揃っており、安心して楽しめる。
一枚絵CGも適度に用意されているので、グラフィックは及第点ではなかろうか。
ただ立ち絵が足りてないのは不満かな。特に男の脇役キャラが酷い。
立ち絵に手を抜いた結果、場面描写が非常に不自然になって白けてしまうことが多かった。
ゲームに必要な部分なんだから手抜きはしちゃいかんだろう。
立ち絵不足は多くのギャルゲに共通する問題だが、解決する気はないんだろうか。うーん。


音楽は普通だが、ずっとゲームやってた事ですっかり頭に馴染んでしまった。
サントラが発売されているようなので、いずれ入手しておこう。
プレーしたゲームのサントラを、ちょっと間を置いて聴くってのがイイんだよなぁ。
そのゲームを理想的に反芻出来るんだ。うん。



基本的にアレなギャルゲ業界の中でも相当に痛い作品である事は間違いないが、
5年以上気になっていたタイトルである事も間違いないので、プレーできて満足である。
これからは妄想の中で「ふたり一緒」……いや「3人一緒」のエヘアヘ世界を構築していこう。
現実なんて知ったことか。ブツブツ。

で、実は俺が購入したのは、「双恋」と続編の「双恋島」がセットになった廉価版なのである。
つまり双恋島も所持しているわけだ。当然、プレーする。
……が、今は双恋で満腹なのでまた今度にしよう。
双恋島は攻略本なしじゃ殆ど無理なタイプのゲームらしいんで、攻略本もどうにかして入手せにゃならんし。
やる以上はキッチリ全キャラシナリオやってCGも埋めたいからな。
ギャルゲっつっても楽じゃないんだよ。いやホントに。


ギャルゲ業界に正面からハレイムを持ち込むことに挑戦した「双恋」を俺は決して忘れない。
そして双恋の意思を次ぐ、説得力のある新たなハレイムギャルゲの登場を望む。
案外そんな単純なものをユーザーは希望しているモンだよ。少なくとも俺は。
引かば引くがよい。俺は行く。どこへでも、どこまでも。
今更失うモンねーがらな!! うう……。


はぁ。











拍手を送る
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ゴッド・オブ・ウォーⅡ 終焉... | トップ | 雑1005 »

コメントを投稿

PS2ゲーム感想文」カテゴリの最新記事