バッタモンのポタリング日乗

松本在住の自転車散歩日記です
  時々余計な話題も

柳久保集落:その2

2017-02-28 23:54:55 | 山村探訪
分校跡周辺に人家は無い
しかし地図上で分校を中心にコンパスでぐるっと円を描けば
その中に幾つかの集落が含まれる
通学に公平な位置なのだ

その分校跡からくねくねと坂道を1キロほど上ると目指す柳久保(やなくぼ)集落だ

江戸末期に起こった善光寺地震
この時高い山の斜面にあった戸数18戸の集落が
地滑りで高さ200メートル距離500メートルずり落ちた
そのうち一軒だけはまるで平行移動したように無傷だったそうだ

今は10件ほどの民家が建っているが
空き家の方が多い感じだ

集落から5分ほどの柳久保池はその時できた堰止湖で
一部管理釣り場になっている
シナノユキマスが釣れるそうで何人かの釣り人が糸を垂れていた

                  
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柳久保集落:その1

2017-02-27 20:23:40 | 山村探訪
柳久保川沿いの道路を
いつ落石があるかとハラハラしながら遡上する

大きく削り取られた山肌はいかにも脆そうで
道路の所々には小さな石が転がり落ちている

道の両側には除雪された雪がガードレールのようになっているいるのは
この奥に人の暮らしがある証だ

目指す集落まで国道脇の表示では5.3キロ
やがて廃墟のような建物が現れた

何とそれは小学校の分校だった

いつまで存続したのだろう?
廃校後は公民館として使われていたらしく
アルミサッシに取り換えられた窓越しに覗くと
中は集会場や台所に改装されていた
しかしそれもやがて使われなくなって荒れ果てたままだった
                  
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北アルプス一望の村:その2

2017-02-27 19:37:54 | 山村探訪
長野オリンピックの開会式で取り上げられてプチ有名になった
芦ノ尻集落の道祖神
毎年正月のしめ縄飾りを利用して作り
翌年に燃やしてまた新しくするとのことだ

村の出入り口にでんと構え
ちょいとすごんだ顔は疫病神を退散さえるごとくにらみを効かせているが
やっぱユーモラスだ

その視線の先には雄大な北アルプスが広がっている

道端の木の根元に鎮座する石像にもしめ縄の祠が作られてるのがほほえましい


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北アルプス一望の村:その1

2017-02-26 22:05:47 | 山村探訪
国道19号線の児玉橋から案内板に誘われるままつづら折りの坂道を谷底から這い上がっていくと
今まで隠れていた北アルプスが徐々に姿を現せてくる
何年か前に聖高原駅から自転車で大町経由で松本まで走った時に出会った風景に再会だ

大岡村・・・
急峻な斜面に北アルプスを借景に点々と集落が形成されている
そんな風景を見てると
人々がこの地を選んだ理由が分かるような気もする

市町村合併で今は長野市大岡地区だそうだが
つい大岡村と言ってしまう
いや 絶対に村がいい
                  
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忘れれた日本の村

2017-02-23 19:39:10 | 山村探訪
これはなかなか興味深い本だ

帯には
狩猟とアイヌ語のマタギ村、出雲の阿国 「綾子舞い」を伝える北陸の芸能村、天皇の即位に麻の礼服を献納し続ける山奥の村…
限界集落など、長い歴史の残る七つの不思議な村の探訪紀行。
宮本常一「忘れられた日本人」を今に引き継ぐ民族誌。
とある
初版は昨年だから新鮮な情報だ

う〜ん、行ってみたくなる
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ちょっと道草

2017-02-21 21:22:01 | 山村探訪
犀川沿いの駐車場から眺める対岸の日岐集落の風景はなかなかいい
眺めがいいから駐車場があるのかな?

山里集落は遠めに見るのがいい
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根場集落:その2

2017-02-18 23:25:59 | 山村探訪
茅葺屋根の民家が20軒ほど復元されて
それぞれが土産物屋、体験館、食事処として営業している

中でも砂防資料館はなかなか興味深く
そこには台風で壊滅した時のニュース記事や体験談が展示されていて
当時の悲惨な状況に思わずため息をついてしまう

根場集落は元の集落の近くに民宿村として再建し
同じく被害を受けた西湖北区の集落は西湖の南に移住してやはり民宿村として再起した
地図を見ると区画整理された一画がありすぐにそれとわかる
地図上で見る何気ない地形にもそんな歴史が秘められていたのだ

                   
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根場集落:その1

2017-02-17 22:36:52 | 山村探訪
ねんばしゅうらく、、、、
この集落の事を知ったのは最近だった

西湖を前景に富士山を望む山裾に寄り添う「かぶと造り」の歴史的茅葺き民家の集落が
昭和41年の台風による山津波で一夜にして消滅してしまったのだ

39軒のうち3軒を残し全部泥流に埋もれ63名が亡くなったそうだ
同時に被害を受けた近くの西湖北区では31名が帰らぬ人となった

自分はその時中学生だったから
おそらくそのニュースはテレビで見ていたかもしれないが
全く記憶になかった

その集落が「西湖いやしの里根場」として復元され
富士五湖観光の一端を担ってる事を知り訪れてみた

集落を貫く沢は砂防・護岸工事がなされ
何事もなかったようにおとなしい
ここから富士山を眺めていると
この涸れ沢が大暴れするなんてとても想像できず
この地に集落を形成したのが頷ける
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十谷集落

2017-02-17 08:09:24 | 山村探訪
国道52号線の十谷入口の信号を西に4キロ程入ると十谷集落だ

古くは早川町茂倉集落や新倉集落の人々が甲府方面に出るときに
峠を越えこの集落を経由したようだ
その旧道の状態は不明だが
林道が茂倉集落までつながっている

大柳川渓谷に源氏の湯と十谷荘という温泉宿があった
いずれもひなびた昭和な旅館で風情がありそうだ

宿では日帰り入浴もできるということだが
ちょっと高めの値段設定 と結構車が止まっていたので
2キロ程下った「かじかの湯」 に入る


                  

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赤沢集落:その2

2017-02-16 07:47:13 | 山村探訪
清水屋という屋号の家に喫茶のメニューが出ていたので入ってみた
ここの家主の娘さんだろうか
20代前半と思われる店主が
二階の眺めが良いということで障子戸を開けてくれた

宿をそのまま利用した畳敷きにコタツの茶店は
言うまでもなくのんびりほっこりだ

店主との雑談の中で
全国で一番人口の少ない町の早川町は過疎化も加速度的で1人しか住人のいない集落もあるとのこと
そんな中で少しは名の知れた赤沢宿は恵まれてる方だろう

たまたま店先にいた方は近くの宿の大阪屋さんでゲストハウスを始めたそうだ
みんな頑張って歴史を維持しているのだ

                  





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