バッタモンのポタリング日乗

松本在住の自転車散歩日記です
  時々余計な話題も

平家の里浦集落:その5

2017-02-03 23:00:46 | 山村探訪
集落の中で平家ゆかりとされるものは小松氏先祖の墓だ
案内板に導かれ解体されて野ざらしになっている廃材の間を抜けると
木柵と一位の木に囲まれた歴史ありげな墓がひっそりと佇んでいる
傍らの伊那教育委員会の説明板には次のようにある

小松氏の先祖が、平の重盛であるか維盛であるか重清であるか明らかでない。
しかし、この浦区の小松氏は平家の流れのものであることは確かであろう。
小松氏とその側近であった西村氏がいっしょになって、春の彼岸の中日に先祖祭を行っている。(古くは陰暦の二月四日であった)
その日は各戸で保存する赤旗を竹竿につけて持ち寄り、墓の生垣に立てられる。
子供らは笹の葉に色紙を結んで墓の周囲を飾る。
墓に花が供えられ、線香の煙がたなびく。 
墓前での先祖祭が終わると、集まった人々は年番の家(現在は公民館)へ行き「小松内大臣平重盛卿」と書いた掛軸を床前に掲げて、その前で盛大な祝宴を挙げる。
この地区は古来浦村といわれ、古老は「檀ノ浦村」と自称したりした。
小松氏一統の者は平家と同じように宇佐八幡宮を祭っている。

墓の隣にある廃屋の薄れた表札にかろうじて小松の文字が読み取れた
今でも祭りは行われているのだろうか?
墓前に供えられていた清酒の銘柄は「平家の里」だった
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平家の里浦集落:その4

2017-02-03 22:37:17 | 山村探訪
少し先に進むと諏訪神社がある
道沿いの鳥居が社殿の後ろ側にあるのは狭隘な土地事情からやむを得ない配置だ
社殿を覆う漆喰の外壁にはいくつもの穴が開いているのはミネラルを欲する野生動物がかじったりしてるのだろうか?
このまま朽ち果ててしまうのもそう遠くはないのだろう

狭い道を挟んで神社の向かいの石段を上ると小学校の分校跡で
廃校は1968年だそうだ
どれほどの小学生がここで学んでいたのだろう?
調べてみると最盛期で60人くらい通ってたそうでちょっとびっくりだ
校庭脇に残されてさび付いた遊具が郷愁を誘う
この集落の先にはかつては奥浦という集落もあったそうだ
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平家の里浦集落:その3

2017-02-03 20:41:08 | 山村探訪
南北に走る狭い道沿いに寄り添う家屋は20数軒だろうか?
しかしその多くは空き家か夏の間の別荘代わりとして使われているようで
生活の匂いがする家はほんの2,3軒だ

古い家々の中に新建材で建てられた公民館だけが異彩を放っていた
車が4,5台止められそうな広場の片隅にある分別ごみの集積所が生活感を漂わせてくれる

公民館横の物置の壁に取り付けられた小さな郵便ポストを見ると毎日10時に回収に来るそうだ
はたして年に何通の郵便物利用があるのだろう?
日本の郵政事業には感心してしまう
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平家の里浦集落:その2

2017-02-03 20:16:23 | 山村探訪
集落への道の舗装はそれほど荒れてはいないものの沿道に林立する杉の枯葉や枯れ枝が散在している
今日は特に風が強かったせいだろうか?

道沿いの電線や電話線がなければこの先に人家があるとは到底思えない
そんな道を対向車に出会うこともなく10数分走り
カーブを曲がると忽然と集落が現れた

村への入口にある一抱えほどの石に「平家の里浦村」と彫られている
コメント (1)
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