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バッタモンのポタリング日乗

松本在住の自転車散歩・鉄道・旅など雑多な日記
  

霊泉寺温泉

2025-03-20 20:36:00 | 温泉・銭湯

 秘湯の部類に入るのだろうか?4軒ある温泉宿の一軒の玄関先に「日本秘湯を守る会」の提灯がぶら下がっていた。「霊泉寺温泉」とはいかにも効能がありそうな名前だ。ここの共同浴場に前回来たのは10年ほど前だったか、その時は入湯料100円だったが三才山の有料トンネルが往復で1000円かかった。今はトンネルは無料になったが入湯料200円で4月からは250円になるそうだがそれでも安い。

 200円を料金箱に入れて中に入ると、脱衣場は狭いが風呂場は意外に広く1.8×3.6メートルくらいある浴槽には先客一人が入っていた。カランは4か所でシャワーはない。もちろんボディーシャンプーとかもない。源泉かけ流しということで最初入った時には熱いと思ったがすぐに慣れて適温に感じ、温泉成分がじわじわと体にしみ込むような気がする。鄙びた昭和の湯治場的雰囲気のある温泉地だ。

共同浴場


大和温泉に入る

2025-03-06 20:29:23 | 温泉・銭湯

 街中の秘湯とでもいえそうなその場所はなかなか見つけにくく通り過ぎてウロウロしてしまった。入り口を見つけた時にはオイオイいいじゃないかこの雰囲気。諏訪地方には何か所か温泉銭湯があるが、その中でも気になっていたのがこの「大和温泉」だ。狭い通路を抜けると右の母屋が受付になっていて料金500円を払うと、お兄さんが当温泉の入浴心得を説明してくれた。まぁ常識的なことではあるけれど中には常識という言葉とは無縁な方もおられるのでしょう。一応写真撮影の許可を頂いていざ入浴。

 ちょうど昼近くだったせいか誰もおらず貸し切り状態。きれいに掃除されている脱衣所は浴槽のキャパに対してロッカーの数が多いけれど、二か所使わないと冬の衣服は収納できない。浴槽は1メートル×3.6メートルくらいだろうか?5人がやっと入れるくらいで、カランは無く洗うのは別の小さな湯槽から湯を汲んで洗うということだ。もちろんボディーシャンプーなどはない。少し硫化水素臭のする湯の温度は41度くらいだろうか、ちょうど良い湯加減で蛇口からはちょろちょろ湯が流れているので源泉かけ流しだろう。思わず極楽極楽という言葉が口をつく。

 この辺りは湯小路と名付けられているだけあって温泉が集中していてなかなか雰囲気のある一角だ。すぐ近くのレトロな建物は組合員限定の平温泉で一般は入れない。その裏にも一軒あるがそこも組合員限定だ。

 帰り際受付のお兄さんに礼を言うと母屋の中には竹内まりやの「駅」が流れていた。

 

 

 

平温泉


小さな旅:田沢温泉と五島慶太

2025-02-27 22:50:20 | 温泉・銭湯

 田沢温泉がある信州青木村には家から1時間そこそこで到着。今まで特に気にしていなかったこの村だが2020年、東急グループの礎を築いた五島慶太の記念館ができたということで温泉と抱き合わせで訪れてみた。

 「五島慶太未来創造館」と名付けられた館内は木の床の落ち着いた雰囲気で、五島慶太の軌跡や関連資料、渋谷や東急沿線の街をイメージしたNゲージのジオラマなどが展示してあり、彼の興味深い人生に触れることができる。しかもありがたいことに入館料無料だ。同じ建物内には歴史文化資料館もあり、郷里の俳人栗林一石路の句が展示してありこれも面白い。何となく山頭火を思い出す句だ。また、「夕立と一揆は青木から」と言われたほど百姓一揆が多かったのでその過去5回の一揆の歴史を記録した義民資料、昔の土器や江戸時代、昭和に使われた生活道具などが展示されていてとても興味深く、中でも昭和の道具は懐かしさいっぱいだ。

 見学後、少し上田方面に戻って「仁古田食堂」で昼飯にカレーうどんを食べた。ここは多分何を食べても旨いだろうと思いながら田沢温泉に向かって車を走らせ、来る途中で見かけた国宝大法寺三重塔に寄った。鎌倉時代に建立されたという塔は国宝にふさわしい立派なもので近くには栗林一石路の句碑があった「シャツ 雑草に ぶっかけておく」。

 田沢温泉は島崎藤村も逗留していたという木造3階建ての「ますや旅館」など3,4件のレトロな建物が並ぶ小さな温泉地だ。目的の「有乳湯」という公衆浴場の建物は新しいがこれもレトロな雰囲気の造りで入浴料は300円。4,5人の先客がいたが湯船は思ったより広く、そこから溢れ出ている源泉かけ流しの湯は少し硫化水素臭のする40度くらいでとても気持ち良く、日ごろ烏の行水人間でも長風呂ができる。洗い場は少ないがパーティションになっていてありがたい。

 帰りの車の中ではいつまでも体がホカホカしていた。


草津温泉に入る

2025-02-20 22:54:43 | 温泉・銭湯

 何度となく乗っている中央東線だが富士山がクリアに見えることは少ない。小淵沢駅を出ると電車の真正面に富士山が見えることを初めて知ったのは先頭車両に乗ったからだった。

 「へたな旅」という本に甲府の喜久乃湯という温泉銭湯のことが書いてあった。太宰治が甲府で過ごした新婚時代によく通ったということで、その頃の趣が残っているレトロな銭湯のようだ。早速ググってしまうのが良いのか悪いのか、昭和元年創業のその温泉銭湯にとにかく行ってみたい。と言う訳で高尾行き普通電車に乗り込んだ(運転士は女性だった)。

 甲府の北口に出たのは何年ぶりだろうか?記憶にある風景から随分様変わりしている。空は青いが先週に引き続き寒波に見舞われているので空気は冷たい。目的地の大体の見当をつけて武田神社方向に歩き出す。最終的にはグーグルマップに頼って目的の「喜久乃湯温泉」に到着するが、ん⁇シャッターが・・・・水曜日が定休日だということはあらかじめ調べておいたが、どうも第三木曜日は連休にしているようでがっかり。仕方なく駅に戻って次の手を考える。ここもグーグルマップに頼って「甲府、温泉」を入力すると、おお!あるわあるわ。甲府盆地はあちこちに温泉が湧いてるみたいで源泉かけ流しのうたい文句もある。その中で駅からそう遠くない「草津温泉」をチョイス、名前からして期待が持てそうだ。遠くないとはいえ歩くにはちょっと距離がありそうなのでここは奮発してタクシー利用で1200円。

 温泉といえども銭湯なので入浴料は430円と安い。昼飯時なので空いているだろうと思いきや結構おじいちゃんたちが入っている。しかし源泉かけ流しの適温湯船は大きいし洗い場も十分あるので余裕はある。ちょうど良い湯加減で温泉猿みたいにいつまでも浸かっていたい気分だ。湯船は他に小さい高温風呂と水風呂、そして露天風呂がある。露天風呂のキャパは6人くらいで、回りは囲ってあり空が見えるだけだ。

 効能あらたかそうな温泉を十分堪能したので帰りはタクシー代節約のため歩くことに。体がポカポカして寒波も何のその、寒いのは防御の薄い頭だけ。しかし途中でちょうど駅行きのバスが来たので乗れたのはラッキー。駅に戻って近くの東京食堂でビール&生姜焼き定食。帰りの電車に乗って程なく気絶してしまった。