釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

天族と神話

2010-08-14 12:18:08 | 歴史
四国、愛媛の生まれなので子どもの頃から瀬戸内海に浮かぶ大三島の名前はよく耳にしていた。先祖はしかもその大三島周辺部の水軍に属していたというから、尚のこと、関心があった。大三島には大山祇神が祀られており、この大山祇神は日本の国を生み出した伊邪那岐神・伊邪那美神の子であり、伊邪那岐神が黄泉の国へ行った伊邪那美神と会った後に伊邪那岐神の目や鼻から生まれた三貴子、天照大神・月讀命・須佐之男命たちの兄に当たる。そして大山祇神には4人の娘がいて上から磐長姫神、木花開耶姫(富士山の祭神)、木花知流姫神、神大市姫神となる。天孫降臨で登場する天照大神の孫の邇邇芸命は次女の木花開耶姫が気に入り、結婚する。出雲の国を天照大神の命を受けた邇邇芸命に譲ることになる大国主命は須佐之男命の子とか須佐之男命の六世の孫とされる。この日本の神話を見ると国を最初に生み出した伊邪那岐神・伊邪那美神の正規の子どもは大山祇神であり、天照大神は後付けで伊邪那岐神の子としたように思える。縄文の世界で伊邪那岐神・伊邪那美神が敬われ、その子である大山祇神が中心であったところへ、天族の天照大神が侵入し、縄文世界を覆し、しかし、正当性を主張するために、伊邪那岐神の目から生まれたり、大山祇神の次女を妻とする必要があったのではないか。日本の在来の神々へ新参の武力を背景とした神々が強制融合したのが記紀に記された神話であるように思われる。


アメリカ芙蓉 草芙蓉とも言い、日本芙蓉より花が大きい

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