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釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで17年6ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

全国に見られる「あそ」地名の由来

2010-12-21 12:55:33 | 歴史
釜石の優しい人柄の人たちに支えられて、娘は無事自動車の免許を取得した。荒んだ気持ちで自動車教習合宿を終えた息子に比べて、娘はほんとうに周囲の人たちに恵まれていた。人の暖かさに触れて釜石が気に入ったようだ。熊本県にある阿蘇山は巨大なカルデラのある活火山である。この有名な火山、阿蘇山の名「阿蘇」は字が異なっても全国に分布する。阿蘇、安蘇、阿曽、安曽などの字が使われた地名がある。(いくつかの地名を下記に記す)『東日流外三郡誌』では何万年か前に阿蘇辺族のケモト、タキの若い男女が氷海を渡って東日流に至り、古代国王となり、さらに飽田、越、出雲及び北筑紫へも阿蘇辺族の人々が移って行ったと言う。阿蘇辺族の一族には、阿倍、阿部、安倍、安東、安藤、阿久津、阿保、天内、荒木、相内及び蘇我、曽根、外崎などがいるようだ。この伝承の通りとすればツングース系の阿蘇辺族が日本列島に広く住着き、「あそ」の名を各地に遺したとも考えられるのではないだろうか。「あそ」は南方ポリネシアのマオリ語で「アト、ATO」に由来すると説くHPもある。それによれば「垣根で囲まれた(山、土地)」の意だと言う。その根拠を縄文時代の南方渡来者に求めているようだ。少し古い縄文・弥生二重構造論に依っているようだ。最近のDNAやY染色体遺伝子研究の結果を考えても『東日流外三郡誌』の記述の方が妥当性があるように思える。また阿蘇辺族の一族に蘇我氏がいることにも興味を惹かれる。中世に遠野郷を治めた阿曽沼氏の名も関連していることは偶然だが、東北の歴史を考える時やはり興味深い。同じ火山で浅間山があるが、この「ASAMA」も何か阿蘇辺族と関連があるのではないかと思っている。阿蘇はアイヌ語では「火を噴く山」を意味し、浅間は「火を吹く燃える岩」を意味すると言う。このアイヌ語自体が阿蘇辺族の、あるいは、そこから派生した言葉である可能性があるように思う。少し違って来るのかも知れないが、東北や北海道で使われる言葉に「あずましい」(AZUMASII)と言うのがある。意味としては居心地が良いというほどのことだと言う。この「あずま」が「あさま」と似た音であり、東北、北海道で使われることを考えると同じく阿蘇辺族との関連を考えてしまう。
全国の「あそ」地名の一部ー九州は除く
北海道石狩郡当別町元町 阿蘇公園、阿蘇神社(現・当別神社)
青森県南津軽郡大鰐町 阿蘇ケ岳
宮城県本吉郡志津川町阿曽
福島県須賀川市横田阿蘇田
富山県黒部市黒部奥山 阿曽原谷
福井県敦賀市阿曽
千葉県八千代市村上 阿蘇沼
栃木県安蘇郡
長野県上田市古安曽
静岡県庵原郡由良町阿僧
三重県度会郡大紀町阿曽
岐阜県吉城郡神岡町阿曽保
滋賀県犬上郡豊郷町大字沢字阿曽田
兵庫県揖保郡太子町阿曽
岡山県新見市 阿曽淵
愛媛県今治市菊間町河之内阿蘇
この他中世文書などでは青森県西津軽郡深浦町関荷比定される地に
「阿曽米」地名があったとされる。
麻生、阿宗、阿相、浅生、麻相などの「あそう」も「あそ」由来の可能性がある。

山茶花 「さん・さ」の音が逆転して「さ・さん」ー「さざん」になっている





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