釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

春の休日

2014-04-29 19:15:24 | 自然
今朝は7度で午後には13度まで上がったが、風はやや冷たく感じたが、日射しを受けると、寒くはなかった。日課になった庭の花たちの様子を見てから、家の近所を歩くことにした。予報では午後から曇りとなって、明日には雨も降るようだったからだ。市街地の染井吉野はみんな終わったが、周囲の山々には山桜が咲き、その桜の周りの木々に淡い緑の葉が伸びて来ており、その淡い桜や木々の色合いがとても優しく、眺めているだけでとても気持ちがいい。南北にそれぞれ山があるが、北側の山裾には以前は農家をやっていた家が何軒かあり、それぞれ周囲の家とは違って敷地が広く、庭にいろいろ花木を植えている。それらの家以外はあまり庭も広くない比較的新しい家がたくさんまわりに建っている。新建材を使った洋風の建物が多い。しかし、山裾の古い農家の中でも1軒だけとても気に入っている家がある。桃が咲き、椿が咲き、リンゴの花も咲いていて、近くではウグイスやキジまで鳴いている。山裾に沿って立てられた新興住宅の前の山に並行した道をゆっくり進んで行くと、そばの山の淡い緑と桜の白が日を浴びて、とても綺麗だ。八重桜が何本か花を咲かせているところもあった。八重のツツジが咲いているところがあったが、山裾の橙色のヤマツツジの方はまだ咲き始めて来たばかりだ。山裾で、鹿が頻繁にやって来るためか、畑地を網で囲ったところもある。家から比較的近いところでは、この北の山裾を歩くのも好きなコースの一つだ。熊もよく出没するところではあるが。晴れた休日なので、家によっては庭の花の手入れをしているところもあった。ただ、釜石は住む人たちも遠野や住田と違って、建物に合わせたためなのか、花木も外来のものが目立つ。釜石はせっかく在来種の生育に適した地域であるので、ぜひ在来種を多く植えて欲しいのだが。元農家らしい家はさすがに在来の花たちを多く見受ける。山裾から下って、釜石線の線路が通るところまでは歩いても2~3分くらいの距離しかなく、その線路沿いにも何軒か元農家らしい家があり、その1軒の庭にコブシが咲いていた。そのコブシを植えてくれていることだけで、とても嬉しく思ってしまう。風に花びらを吹かれながら、青い空に映える白いコブシが綺麗だ。山が南北すぐ近くに迫っているので、それらの山を含めた釜石の雰囲気としては今の時期が一番好みかも知れない。山全体に淡い緑が広がり、とこどころに山桜が咲き、そうした情景が市街地を取り囲む。2時間近く、カメラを抱えて、のんびり歩いていると、とても気持ちがいい。ただ2時間を歩くだけであれば、恐らく疲れてしまっただろうが、花を見ながらのんびり歩いていると、歩くことがまったく苦にならない。むしろ日射しを浴びて気持ちがいい。毎日運動をしていることもあって、足もとても軽く感じる。あらためて、人は動物なのだから、身体を日常的に使ってやらねばならいのだ、と感じる。帰宅して、窓から庭を見ると、植木の葉がやはり日射しを浴びて、淡い緑に輝いていた。ウグイスも遠くで鳴いていた。
市街地に迫る山の桜

山裾の桃の花 すぐそばでウグイスが鳴いていた

桃の花の近くで咲いていたリンゴの花

松月桜の咲く家があった

もうシャクナゲの咲いているところがあった

八重のツツジ

花蘇芳(はなずおう)が咲き始めていた

綺麗な色合いのモミジを見つけた

花水木

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