釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

釜石の動植物

2014-04-28 19:15:38 | 歴史
今日は高い雲が空を覆い、日射しを見ることが出来なかった。そのためか、気温は朝から16度になっていた。日中も気温はさほど変わらず、最高気温は18度となった。昼休みに職場の近所に出かけたが、山の桜とその周囲の淡く色付いて来た緑の調和がとても綺麗であった。八幡神社横の枝垂れ桜も今がちょうど見頃だ。職場の隣りの醤油工場の裏山の染井吉野はもう終わってしまった。その代わりに雪柳や山吹がたくさん咲いて来た。それらに混じって著莪 (しゃが)の可愛い花も咲いている。近くではハナニラも群生していた。通勤路ではライラックも開き始めた。 釜石へやって来て、あまりにも多くの花の育つことに驚き、毎年のように花を手に入れ、今では庭には50~60種類くらいの花木や草花がある。それらにこれからは水をやるだけでも一仕事だ。休日以外は仕事が終わって、犬の世話をした後になる。暗くなった中でヘッドライトで照らしながら、新しい芽や花が出ていないか、楽しんでいる。無精なため、うっかり水やりを忘れたり、時期的な栄養をやり忘れたりするが、植物の生命力もさすがに素晴らしいものだ。人間の有り様とは関係なく、自らの命を必死で育んでいる。雑草も植物であるから、当然たくさん生えて来る。タンポポもその一つだ。多くの雑草は抜き取ってしまうが、タンポポだけは残しておく。玄関先には小鳥が種を持ち込んだのか、2~3年前から苧環(おだまき)が大きく育って来ている。紅葉の木から離れた場所にも何か所か紅葉の小さな木が出て来ていたりする。人の話に植物にも表情があると言うが、さすがに表情までは掴めないが、水分を多く必要とするものは、葉がすぐに萎れて来て、こちらに訴えかけているように感じることはある。冬場に積もった屋根の雪が落ちて、その勢いで、斜めに傾いてしまったままの鉢植えの木が、真っ直ぐ伸びたまま斜めになっていたものが、日射しを求めて、途中から上に向かって伸びていた。職場の裏山の木たちを見ていても、隣接するものは互いに邪魔にならないように枝葉を伸ばしている。植物に話しかければ生育が違うと言う人もいるが、さすがにそこまではする気になれない。もともと独り言をするタイプでもない。釜石市街地は南北の山に挟まれた狭いところに延びている。庭からもそれらの山がすぐ近くに見える。南北の山が迫っているため、その山に今、山桜が咲いているのも見える。今年は山桜が里桜と変わらず咲き始めた。いつもだと山桜は里桜より少し遅れるのだが。里桜はほぼ散って来たが、さすがに山桜の方はまだ咲いている。先日の土日はその山で害獣駆除が行なわれていた。どこか離れたところで行なわれているのか、鉄砲の音が聞こえて来なかった。昨年は近くで鉄砲の音が聞こえた。鹿が繁殖し過ぎて、農家が被害を受けているようだ。岩手は山地が多くを占め、その山地が豊かなために、人も良く山へ入る。そのためか、ここのところ山火事が続いている。釜石近辺では一昨日と、何日か前にも発生し、盛岡では昨日からの山火事が依然鎮火してないようだ。山が近いおかげで、しかし、小鳥たちも市街地に簡単に入って来る。大天場山の片栗のように自生した山野草も身近に見ることが出来る。これが山だけであれば、多少閉塞感が強くなるかもしれないが、海も近いので、閉塞感はほとんど感じない。海辺には夏には釜石市の花でもある浜百合が咲く。浜茄子が群生しているところもある。内陸は平野部が広いが、その分、釜石に比べれば山や海から離れる。こうした釜石の風土が一層、動植物に適しているのだろう。
見頃となった八幡神社横の枝垂れ桜

個人の庭先のモミジの新しい紅い葉も出て来た

山の岩場の雪柳と山吹

雪柳や山吹に混じって著莪が咲いていた

ハナニラの群生

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