釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

健康にいいはずの魚

2018-03-07 19:11:38 | 社会
四国の瀬戸内海に面した街に生まれ育ったので、子供の頃から魚はよく食べていた。今と違って、その頃は魚売りの人が毎日家のそばまでやって来ていた。どこの街にも鮮魚店があった。その頃は魚よりも肉の方が高く、肉を食べることの方が少なかった。その後、次第に肉が安くなり、安くなった肉を食べる機会も増えて行く。そして、気が付けば、いつの間にか魚が高くなっており、高くなっただけでなく、天然物よりも養殖物が圧倒的に多くなり、それも輸入物ばかりになってしまった。歳とともに、身体の健康のための食事に気を使うようになった。それもあって、魚を食べることが多くなったが、スーパーに並ぶ魚介類の多くが輸入されている。インドネシア・タイ・ベトナム・インドなどのアジア、ペルー・アルゼンチンなどの南米、ロシアやノルウェー、中国など。心配なのはそれらの国々で養殖されていることだ。養殖には抗生剤や成長ホルモンなどが使われていることがある。スーパーに並ぶウナギはほとんど中国産になっているが、元々のニホンウナギはすでに絶滅危惧種となっている。太平洋を回遊して来たニホンウナギの稚魚であるシラスウナギを沿岸で捕獲し、養殖池で育てられる。しかし、今やそのシラスウナギが激減しており、国内の養殖池を満たすだけの捕獲が出来ていない。刺身や握り寿司で好まれるクロマグロももはや天然物は得られず、やはり絶滅危惧種となってしまった。今では卵からの完全な養殖マグロが主流となっている。瀬戸内海では天然物のタイが食べられていたが、今ではそのタイも養殖になってしまっている。大量にある程度安価にと言う条件になると、結局は人件費の安い国での産出となってしまうのだろう。それは仕方がないのかも知れないが、せめてそこでの養殖工程は企業がしっかり安全面で管理してもらいたいものだ。
カワアイサ(雄)

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