釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

シェパードたち

2012-12-02 19:18:05 | 文化
昨夜は雲のない晴れ上がった夜空が広がり、明るい月が出ていた。空気が冷たく、それだけ夜空が冴え渡っていた。今朝も青空が広がっていたがしばらくすると徐々に高い雲が流れて来て、空を覆ってしまった。朝は放射冷却でかなり気温が下がったのか、今期はじめて土が凍っていた。時々雲間から日が射している時に、ジョウビタキの雄が2羽やって来て、縄張り争いを初め、結局2羽ともそろってどこかへ飛んで行った。その後しばらくすると、今度はエナガの群れがやって来た。尻尾が長く、セキレイに体型が似ているが、身体はセキレイより若干小さく、嘴も少し短い。最後に残っているモミジの木の枝に集まっていたが、身体のやや大きいヒヨドリがやってくると、みんな逃げ出してしまった。 子供の頃に2~3日しかいなかったシェパードを除けば、これまで3頭のシェパードを飼った経験がある。後の2頭はそれぞれちゃんとした訓練を受けさせた。訓練にも人間並みに大学院レベルまである。北海道でチャンピオンになったシェパードは楽々この大学院レベルをクリアーした。警察からの呼び出しで、何度か盗難の捜索にも出動したこともある。この犬はとても優秀で、自分のやらなければならないことを十分理解出来ていて、こちらが特に指示を出さなくとも、自分でしっかり動いてくれた。攻撃の訓練も受けていたが、その迫力もかなりのものだった。しかし、いまいるシェパードはとても優しい気性で、迫力は少し落ちる。通りかかった人は、シェパードだというだけで、怖がるが、飼い主から見ると、やたらと吠えたり、噛み付いたりするような犬ではないので、そんな光景を見るとおかしくなったりすることがある。それでも愛知県に住んでいた頃、この犬が一度だけ歩道の信号待ちをしている男性に、突然襲いかかったことがある。少し暗くなっていた時間帯で、男性の立つシルエットと手に持った傘が、犬に何かを感じさせたのだろうと思う。さすがにこの時は一瞬の出来事で、とっさに抑えられなかったため、男性の上着を引き裂いてしまった。身体にはまったく傷がなかったので幸いだった。優しい犬だとこちらも油断をしていた。訓練を受けると何かに反射的に反応してしまうようなところがあるのかも知れない。以来、決して油断をすることはなくなった。頭のいい犬は主人の顔色もしっかり見る。こちらが上の空であれば、手抜きをする。注意深い目を向けていると手を抜かない。ほんとうにちょっとした人間の子供と同じだ、と感じさせられることがある。もう1頭のベルギーシェパード(正式にはベルジアン・タービュレンというが)の方は、顔がシェパードで、身体がコリーと言った感じの犬だが、とても繊細で、貴公子然としている。清潔で、明るく、飼い主をいつも気にする。走るスピードは相当に早い。通常のジャーマンシェパードよりはるかに早い。もともとベルギーの牧羊犬であるので、かっては、羊を狙う狼から羊を守る目的で飼われていた犬種だ。子犬の時に、一時、家の中で飼っていたせいかとても甘えん坊だ。訓練所では言葉と手の両方で指示を与える訓練を行う。面倒な時は、従って、手だけで指示を出したりすることがある。犬はもう家族の一員であり、犬もそれを感じているように思う。家人などは今は大阪にいるホワイト・テリアは自分を犬だと思っていない、と言っていた。犬は縄文時代以前から人の生活の中に入っていたようだ。
庭にやって来た愛嬌のある顔をしたエナガ

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