釜石の日々

続く体感小地震

台風が過ぎてから暑さは遠のいたが、スッキリしない天気が続いている。今日も小雨がちで、そんな中、また職場の裏山に2頭の鹿が現れた。近くではミンミンゼミが鳴いていた。夜はもうすっかり虫たちの合唱の時間に変わってしまった。トンボもほとんどが茜色に変わり、朝夕には多少の小雨が降っていても高いところを飛んでいる。よく見ると、周囲の電線には休むトンボたちがたくさん止まっていた。8月も今日で終わり、あっと言う間に夏が過ぎて行った。 今年に入り頻繁に体感地震が発生しているが、ほんとうに最近は連日のように揺れがある。一日に二度感じることさえある。2011年の大震災前にもこうした小さな地震が続いたので、とても気になる。2011年のような巨大地震は滅多に起きないが、歴史を見れば、それが起きた時には時を置いて、さらに大きな地震や火山噴火が続いている。2011年の巨大地震が平安期の貞観地震と同じならば、今後、南海トラフ地震や富士山の噴火が起きても不思議はない。ただ、琉球大学の木村政昭名誉教授は2019年までの富士山の噴火は予想されて入りるが、南海トラフ地震については否定的だ。8月は環太平洋火山帯、ファイヤー・リングで火山噴火や地震が多発している。このリング内では、やはり太平洋プレートが大半を占めており、そのプレートが日本列島に向けて動き、東日本が載る北米プレートや、南海トラフでフィリピン海プレートの下に潜り込み、日本列島の地下に圧力を及ぼしている。今年はじめには神戸大学が、7300年前にカルデラ噴火を起こした鬼界カルデラで、世界最大級のマグマの膨張を観測している。これもとても気になるところだ。2011年の巨大地震は日本海溝で北米プレートの下に沈み込む太平洋プレートの蓄積されたエネルギーが500Kmに渡って解放されて起きた。しかし、その南北の端からはまだエネルギーが蓄積されたままになっている。今年に入っての頻発する小地震は、この蓄積されたままのエネルギーと大いに関係があるのだろう。環太平洋の同じリングとは言え、日本の状況は中でも4つものプレートが接し合う極めて複雑で異質な地域になる。従って、本来は日本列島は太平洋地域の中でも危険な地域になる。この特殊な地域では、かえって小規模な地震や火山噴火が頻発してくれた方が安心出来るかも知れない。蓄積されたエネルギーを少しずつ放出することで、大規模なエネルギーの解放を避けられるかも知れないからだ。しかし、自然界は人間の都合通りにはなってくれない。地震や火山噴火だけでなく、気になるのは近年の異常気象も同じだ。多くは大気中の二酸化炭素によるものとされるが、気温の上昇部分だけを見れば、そうも考えられるが、現在の異常気象は高温だけでなく、異常な寒冷も多発している。単に二酸化炭素の問題だけでは、説明しきれないように思う。地球上で近年発生している海水温の異常な変化を考えると、むしろこの海水温の方が異常気象の原因ではないかと思われて来る。そして、その海水温はまさに太平洋プレートを動かす海底の海嶺で上昇して来たマントルから噴き上がるマグマの量が原因ではないのか。大西洋にも同じく巨大な海嶺がある。偏った海水温の上昇と海流が大気中の異常気象をもたらしているのではないだろうか。ともかくここ数年で日本の社会に何かとてつもないことが起きるように思えてならない。あくまで個人的な感覚でしかないが。
夏水仙とアキアカネ
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「自然」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事