goo blog サービス終了のお知らせ 

もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

Slateと仕事パソコンの問題 その3

2010-05-01 00:33:20 | いろいろ雑記帖
発売開始とともにAppleのiPadの話題で賑わっているようです。

Appleは面白い商売を考えたようです。iPadはタブレットデバイスですが、単体では使えないとの事。つまりiPodのようにMacかWindowsの入ったパソコンが別に必要です。つまり、このiPadが評判になって売れても世の中のMacやパソコンを邪魔しないわけです。例えば、iPhoneやiPodが気に入ってMacも使ってみようかなと思った人がラップトップ型のMacにしようかiPadにしようか悩む必要はないのです。両方買うか、Windowsを使い続ければ良いわけですから。誰の邪魔にもならないところにiPadはあるのです。そうなればタブレットにフル機能が入っていないからと言ってiPadがダメだなんて言う人もいないかも知れません。

でも私はiPad、買いません。これはiPadの問題ではなくて実際、自分の中に使い道が見つからないからです。

それより興味があるのが、HPのSlate(仮称?)です。うわさでは6月発売となっていますが、これはわかりません。どうして興味があるかと言うと、表題の通り、仕事パソコンとしてです。

どうもSlateはiPadと違ってフル機能のパソコンらしいのです。つまり、単体で使えそうなので、仕事パソコンを選ぶときにこれが使えないかなと思っているわけです。値段も安そうです。会社がHPとのサポート契約をしているそうなのでこれも候補に上げることができるかもしれないと言う事情もあります。

エンジニアと言うのは時に、簡単に絵で何か表現したりメモしたいものです。いつでもワークステーションのような高度な処理能力が必要なわけではありません。どちらかと言うと、幼稚なスケッチやその場で数字や何かをメモしてその場で処理できる方がありがたいのです。ただ、問題はCAD図面(2Dでも良い)を参照するときなどに能力の低いCPUがどれだけは働いてくれるかが問題です。

多分、Slateの処理能力はネットブックとあまり変わらないでしょうからそれが心配ではあります。画面の解像度も低いです。ネットブックでそう言うことを試してみる人などそれほどいるわけは無いので情報が無いのも困りものです。

バッテリーは普通のラップトップ以上もてば問題ありません。軽くて持ち運びが苦にならなくて表計算ソフトとメールなどができてネットワークと仲が良ければそれで十分なのです。とりあえず早く発売してくれないかと思っています。情報ありましたらお寄せください。

重さはいくら?

2010-04-17 22:02:08 | いろいろ雑記帖
高校生の頃、友人のKに借りて読んだ「旅の重さ」と言う本が今でも印象に残っている。これは映画化されていたようで、後にテレビで映画版も見たが原作の印象にとても近かったと感じたのを覚えている。

ただ、その頃これが何を意味しているのかを理解はしていなかったと思う。なのにただ印象に残ったのは自分とあまり変わらない年齢の人間(女)が漁師の家で、その男をよく理解も何もしないままにそこで暮らすことに「これで良い、満足している」と言えるのがかなりショックであった。

自分はそれから大学に行くだろうしそして何らかの仕事についてそこで何らかの(これは本当に漠然としたもの)満足のようなものを得る、そうしたある意味普通の生活をどう言うわけか(本当にどう言うわけなのか、わからないが)想定していたと思う。だから、それ以外のこうした、誰からどうみても「良い」とは思えないやり方に満足するものがあるとしたら相当なショックだった。しかも主人公は若くしてそこに深く沈み込もうとしているのだから全く考えられないとしか言いようが無い。

そのショックは30年経ったけれど、結局未だに冷めないものがあって頭の片隅にいつでもこびり付いたように残っている。そうしてやっと今、その事が少しわかってきたのか、それともその影響がこの生活に影響を及ぼしているのか、無関係ではないような気がしている。


とりあえず、頭の重さを測ってみた。(黒いメモリがkg)

100年後の人と会話

2010-04-06 22:27:03 | いろいろ雑記帖
去年の調査で日本のブログ人口、つまりブログを書いている人は1200万人になるらしい。これは述べ人数で重複もあるから実際には日本の人口の10%まではいないだろう。その半分かも知れない。

そうして周りを見渡してみると、知り合いの中でブログなどを書いている人はかなり少ない。mixiはけっこういるけれどもこれは大学に入ったときにそれが便利だからと言う理由ではじめた人がほとんどだからそんな機会が無ければきっとやらなかった人たちだろうと思う。定期的に書き込みする人が多くはなかったのでそうだと思っている。


このブログはもう5年ほど続いている。最初は誰かがコメントをくれるとうれしかったし、こちらも他人が何を書いているかとか、自分が書いたと同じ物事について他人はどう思っているかなどに興味があったのでトラックバックしたりしていたが、最近はそう言うのは止めている。コメントをいただけたらうれしいのは今でも変わりないけれど、それより別のことを考えたりすることがある。100年先にこのたわ言がどうなるかについてだ。



100年と言うと、歴史の中ではほんの短い時間に過ぎない。けれど、100年経ったら今生きている人のほとんどは生きてはいないし、比較的長持ちする建物だって100年経った後には今見られるもののほとんどが建て替えられている。きっと風景も完全に違ってしまって、もし見られたとしても自分がどこにいるかすらわからないだろう。


しかしブログのようなネットワーク上にデータ化された情報なら、上手く行けば(運が良ければ、それとも奇跡的に?)、どこかにキャッシュされて保存されるだろうと思う。そうしたら可能性としては100年後の誰かがこれを読む可能性はある。

ちょっと昔だったら本になった文章が残される可能性があった。でもこれは本として綴じるだけの価値のあると思われたものだけだろう。その他は石に刻まれた絵とかお寺の工事の時に屋根裏の材木に書かれた大工の名前程度だろうか。メモ書きのようなものとか個人の日記などはほとんど残る事がない。だから我々はたった100年前の曾おじいちゃんがどんな人で何を考えたり何を楽しみに生きていたかすらわからないわけだ。


現時点でこの地球上には人間が68億人?もいる。けれどこうしてたいした事もないけれど何かを書いてインターネットの上に置いておける人間はまだほんの一部。100年経った時にこの2010年に生きていたと証明できる人もさらに少ないほんの一部。だからもし可能なら、一方通行にはなるけれど100年後の人と会話してみたいとも思う。

(仮にそれが実現したとして、どう見られるのかは気になる。原始人を見るように見られる可能性だってある。そうした場合、このブログがラスコー洞窟の壁画のように見られるってわけだけれど、それはそれで良しとしよう。)


人間の歴史から見たらまだほんのちょっとしか使われていないブログとかインターネットのような仕組みはどれだけ普通の人の普通の声を後世に伝えられるものなのだろうか。


(これを読んでいる皆さんもブログに限らず何か書いておいてみたらどうですか? 今は誰も自分のことを気にしてくれなくても100年後の誰かが見てくれる可能性もあるのですから。ラッキーならね。)

パソコンを買おうか

2010-04-04 20:16:52 | いろいろ雑記帖
キャサリンさん(愛妻さん改め)のパソコンはソニーのQRで、確かシリーズ2代目の古いもの。これが販売されていたのは2002年からだからもう7年ほど使っていることになる。あの時はまだパソコンが高かった。QRは17万円だったけれどとりあえず一通り使える物としては安い方だった。(自分で使うのだったら買わないにしても。)

これのOSはまだサポートの残っているXPだから調子が悪くなければ使い続けられるはずなのだが、最近は死ぬほど調子が悪い。去年には再インストールしたはずなのにもうスピードが出なくなっている。再インストールはもう面倒なので何とか調整でごまかそうとしたが、あまり効果が出るものでもない。

こうしている間にパソコンの技術は進歩しているが、困ったことに使う方はあまり進歩が無い。だから調子が悪くなければこのまま使っていても全くかまわないわけで、そのあたりで新しいのを買う決断との不整合が起きている。(これは多分多くの人がそうだと思う。)

ただ、電気製品の寿命は5年ほどだと考えれば買い替えは仕方ないのかも知れない。でもこれは壊れているのじゃなくて調子が悪いだけなのだ。それはきっとWindowsのせいだ。Windowsは一般の人が使うにはデリケート過ぎる。そしてあまりにもコンピュータで有りすぎるって事だ。

なのにソニーは(他のメーカーもそうだと思うけれども)は家電として作っているからこうした初心者用機種に対して、ドライバソフトの提供はよほどの不具合が無い限り続けてはくれない。何も余計な事はせず、3年使って捨てろと言うことだと思う。



さて、そこで次は何を買うかだけれどちょっと前にその条件としてこう書いた。

(1)DVDが見られる。
(2)1.5kg前後。
(3)13インチ程度。
(4)安い。
(5)海外で部品が手に入る。

他の条件を満たそうとすると(1)が一番難しいらしい。(1)を満たすと(2)あたりがとても難しい。(4)を満たそうとすると(2)は2kgを超える。なかなかうまくいかないらしい。そしてどれをとってもインテルCPUだと表示性能がかなり低下してしまう。その点ではAMDのCPUの方がマシだけれども選べるモデルは極端に減る。


さて、パソコン選びが得意な方、推薦してください。(ブログレンジャーQA)

価格.comで見るとこんな感じ。
a.DVDを犠牲にしてThinkPad Edge。(性能から考えるととても安い。)
b.重さ1.9kgを覚悟してHPのdm3a。(DVDあり。全部入り。)
c.AcerのFerrari One FO200-15もシャレが効いている。(DVDなし)

以下次点
d.DELL Inspiron 13z 全てを満たせるがそうすると高くなる。
e.DELL Vostro 3300 これも必要を満たすと10万円超える。


ところで、マレーシアではノートパソコンの値段は平気で2000リンギット程度、つまり日本円で6万円ほど。中にはWindowsが入っていない価格表示のものもある。(OSをどうするのかは不明。)それを考えるとそのあたりの値段にしておきたいところ。

ンモエラード

2010-04-01 22:02:01 | いろいろ雑記帖
約1週間ほど前の出来事。炎天下、バス停にみすぼらしい老人が座っていた。バスが来てもその老人はバスには乗らずに座ったまま動かない。

老人の身なりはこの近辺ではほとんど見かけることのないアラブ系のそれで、きっと以前は真っ白だったであろう布をダブダブさせて頭からかぶっている。今はと言えばみすぼらしいとしか言いようの無い汚い布である。その布の隙間からかすかに見える指先には金色の指輪が見える。

その老人はその後1時間もそこでバスをやり過ごしていた。どこへ行くのですか? いいや、どこへも行くところが無いのだよ。ときれいな英語が飛び出した。もう少ししたら暗くなりますしこのところ夜に雨が降ります。老人は空を見上げて何も言わない。放っておくべきかと思ったがどうも心配になる。せめてどこか屋根のあるところへ移動させるべきだろう。そうだ、お腹は空いていませんか、一緒に飯にしましょう。そこに食堂がある。老人はもごもごと何か呟いた後にやっと立ち上がってついてきた。


食べ終わると老人は言った。私はドパイから来た。もうそこへは帰ることは無い。事情を尋ねるとその訳を話し出した。

要約するとこう言う事だ。ドパイは経済が好調であったが挫折を味わうことになった。その原因は伝統的なプレディクタの言葉を無視したやり方で調子に乗りすぎてしまったからだと言う。国王はそれを反省して今度は世界一のプレディクションセンターを設立する事にした。つまりは能力ある預言者を一箇所に集めて経済なり世界の動向を予言させようと言うもので、それによって今回のような破綻を避けるのが目的だ。

この老人もそこに集められるはずだった1人だそうで、そのプレディクションセンター設立に彼は反対して国外に逃げてきたとの事。そしてもう彼はプレディクションをあえてしない事にしたのだと言う。予言は人にとって何もならず、かえって人の欲をかきたててしまうからだ。そしてプレディクタとして生きてきた人生を今は後悔しているらしい。ただ、クセで他人を見ると"読んでしまう"そうだ。

話が長くなったのでその日はそれで終わりにしたが次の日も次の日も老人はそのバス停にいた。仕方なく毎日差し入れをするか同じ食堂で食べたりしていたが、どうにもなりそうも無いので4日前に家に招いた。どうせ最近同居する予定で来た者が出て行ったばかりでベッドも空いているし怪しい人間でも無いらしい。


私が仕事から帰ると彼は毎日話をする。他人と話すのが楽しいそうだ。これまでは彼のところに来る人間は自分の事ばかり聞きたがり普通の話をする事が無かったので、こう言う時間が持てるのを楽しんでいるのだと言う。聞いているこちらも楽しくて毎日書いていたブログの更新もストップしてしまうほどだ。彼の名はンモエラード。日本人には発音が難しい名前だがカタカナで書くとこれが一番近いだろう。呼ぶ時は日本の慣習とは違って名前の末尾だけを使って呼ぶそうで、ラードで良いと言う。


昨晩、ラードが深刻そうな顔で言う。連れ戻されることが読めてしまったと。それは避けられないもので、自分にもどうにもならないのだと。それを信じろと言われても簡単にそうですか、などと言えるものではない。続けてラードはこれまでのお礼にと害にならない範囲で小さな予言を1つ授けてくれた。あなたと居る人は幸せを手にします。だから私はここから連れ出されてもきっと大丈夫だと確信しました。私は居なくなる人間ではなくて連れ出される人間だからです。

さらに続けて、私が預言者と知って何も自分の事を聞かなかった人はあなたが始めてだ。だから予言者である私はあなたに何もお返しができなかった。だから私はあなたに最高のプレゼントをしたい。それは"ありがとう"と言う言葉です。


そして今日、仕事から帰ると確かにラードはいなかった。妻が昼過ぎに近所まで買い物に出て30分ほどして戻ってみるともうラードの姿は無かったと言う。アパートの守衛に聞いても知らないと言う。やはり連れ戻されてしまったのだろうか。ンモエラード、また彼に会える日が来るだろうか。

火事の夢

2010-03-23 06:36:24 | いろいろ雑記帖
火事の夢を見た。

四角い木造の塔のような建物。
その建物が火事になった。
4階あたりにいる。
まだ火は見えてこない。
階段で下に下りようと思う。
階段は建物の角のところにある。
階段を下りはじめるところで人が何か言う。
子供が6階にいると言う。
まだ火が回っていないので助けに行くことにする。
そこから上は使われていない階らしくホコリがひどい。
腕の力で大きな段差を超える。
白いシャツの胸のあたりにひどいホコリが付く。
上に上がって子供を抱きかかえる。
ピンクと白の細かい横縞のシャツを着た小さな女の子だ。
胸にしがみ付く。
そのまま元の4階へ。
子供は泣きもせずこちらを見上げる。
どうやら助かる。
母親も安堵しているようだ。
終わり。

騙されてみたくなる

2010-03-22 22:50:33 | いろいろ雑記帖
1990年代のジョニーウォーカーのCM。

男が女に金を渡す。
友人が騙されたのだと告げる。
男は、よかった。…病気の子供はいないんだ、と安堵する。


こう言う騙され方をしてみたいと思う。
そんな機会にめぐり合わなければ知らずに過ぎてしまうことがある。
学べないことがあるのだとも思う。



外国人に言わせると日本のヤクザは怖くないと言う。
マフィアの方がよほど怖いのだと。

なぜなら日本のヤクザはヤクザらしい格好をしてるから避けられる。
その点マフィアはどんな格好をしている誰なのかわからないから怖い。

覚悟のできない騙され方は怖い。


JAWSと言う鮫が襲ってくる映画があった。1970年代だ。
当時の特撮技術は今ほどでなかったから鮫の人形を直接映してしまうと怖くない。だからスピルバーグは実態の見えない怖さで撮った。

ただの人形とスピルバーグにまんまと騙された。



"愛"と言う言葉は広い意味でも狭い意味でもなかなかだ。

ただ、愛は愛らしい姿をして目の前に現れるとは限らない。
一番愛らしくない姿で現れることは誰でも知っているのにそうは思わない。

ある宗教を信じる人達は災害に巻き込まれたことさへも神の愛の行為だと信じるそうだ。一見自分にとって最悪のその事が次へと繋がるものであると知っているからだ。

神は騙しているつもりは無いだろうけれども、我々人間はいつでも騙される。愛はいかにも愛らしい姿で現れると信じすぎているからだ。




騙されてみなければ映画のようにドラマチックな結末を知ることも無いだろう。

次の選択肢

2010-03-19 08:06:51 | いろいろ雑記帖
次に何をするか、選ぶとする。

1.自分でいろいろ選択肢をあげてみる。


2.それは選択肢から外す。

これらは過去の課題だ。なぜなら今までもやってきてダメだった事の、単に違う表現に過ぎないことを無意識に選んでいる可能性が高い。やるべき事でなくてできる事を選んでいる可能性が高いから。


3.他人に相談してみる。

これは人を選ぶ必要がある。

(1)これまでのその人のコメントで「がんばって」とか軽いコメントが多い場合は外す。

(2)これまでのその人のコメントに自分の意思と違う、違和感のあるコメントを真面目にくれた人を選択する。なぜなら自分に無いアイデアがあるから。快適な選択肢の中にはもう良い答えは枯渇してしまっているのでそうでないものを選ぶ必要があるから。


4.すぐにはじめてみる。

準備のための期間を設けないこと。準備は自分の心のやりたくなさを表すもの。


5.日記を書く。

電話替えましたか

2010-03-15 22:46:48 | いろいろ雑記帖
知人らしき人からメールが来ました。
「電話替えました。と言うことでよろしくお願いします。」と書いてありました。
あなたは本当に私の知っているひとでしょうか?
もしそうならもう一度メールください。
今度はフルネームでお願いします。


高校時代の友人とずっと何も交流が無かったので1月からメーリングリストを始めた。なぜメーリングリストのようなクラシックな手段かと言うと携帯電話で簡単にできるようにしたいからだ。けれどもまだ2ヶ月ちょっとなのにもう交信は途絶えがちになってしまっている。遠くの親戚より近くの何とかと言うけれども、遠くの友人はやはり遠いらしい。まあ、別段共通の話題があるわけではないし、それでも良いのだ。

みなさんお元気ですか?

努力とか偶然とか

2010-03-14 10:19:41 | いろいろ雑記帖
いろいろあって、突然こんなわけのわからない事も書いてみる気になるのである。


私は普通の努力には懐疑的です。無駄とは思いませんけれど。なぜならそれはもともと自分の思いつく範囲から出ていないことが多いからです。そう言うのはだいたい誰でもやってるし、結果もだいたい分かってます。私が今までやってきた事はみんなそうでした。何をやってもたかが知れていてどうにもなりませんでした。浅知恵だったと思います。

以前、テレビのバラエティー番組で幾人かの有名な芸能人に今の成功の秘訣は何かとインタビューに対して数人が"偶然"だと言っていました。そんな事だけで何十年もテレビ番組に呼んでもらえるものかとも思うのですけれども、それは実際、正しいのではないでしょうか。

多くの場合人は、自分の努力不足、スキル不足や資格や性格、向き、不向きなど個人的な能力等にダメの原因を求めます。だから何かに向かって努力しようとするのです。それは確かに役に立つ結果をもたらしてくれるものではあります。しかし本当にそうなのでしょうか。いくらか年齢が重ねてきた今になって思うのはそれは実際に水戸黄門の印籠ほど素晴らしい効果をもたらすものではないと思うのです。

野球のイチローは現代のジャパニーズドリームになりました。彼は子供の頃から毎日野球のスキルに関する努力を惜しまないで続けてきたのであそこまで行けました。そう理解するのが簡単ですし理解もしやすいと思います。では同じ事をやってイチローになれる子供は何人いるでしょう。多分確立は低いはずです。

イチローにはそれを認めてくれるお父さんが、偶然にも存在しました。そして他にも彼を助ける何らかの助力が、これも偶然にもあったかもしれません。芸能人の方々もそうです。勉強しなさいと言う先生がいたかも知れませんが、それ以外のものを認めて許してくれる親であるとかその他多くの人が偶然にもいたかと思います。でなければ彼らの多くは落伍者の烙印を押された普通以下の人になっていた可能性だってあります。


そう見ると努力だけで彼らの話に決着を付けてしまうのは簡単すぎるのではないでしょうか。彼らは偶然やラッキーをありがたく受け入れるだけの間口の広さを備えていたと考えてはどうでしょう。彼らにとってもこの世界は彼らのために用意はされていません。それは私たち一般人にとっても同じです。違うのは努力と言う自分個人の行為に固執してしまうか、それ以上の何かを周囲から受け取るかどうかです。


特に男の人はなかなかそこから抜け出すのは難しいのだと思います。例えば、「成功」のイメージっと言うのがあります。企業の成功のイメージを言ってもらうと、今まで聞いた中ではトヨタ、ソニーや松下などを言う人がほとんどです。人であれば長嶋茂雄、本田宗一郎他いろいろあります。しかしその例は一般的な成功なのかと言いますと、良く見れば前出のイチローと同じで特殊例だと思うのです。だからトヨタとソニーは違うわけで、松下も違います。長島も王とは違う。

ですからここで言えるのは、彼らは他と全然違うと言うことです。きっとみんな違うはずなのです。イチロー、長島、王はみな野球をしていますから同じフィールドで見られますが、手にしたものは全然違うものです。コツコツと彼らと同じだけの努力をすれば同じ成功を手にできると考えて良いものではありません。



そこを抜け出すにはやはりまず、広い世界の中の自分の見ようとしていない視界の外に注目してみるのは簡単な1つの手ではないでしょうか。偶然とかラッキーとか、もっと言えば本当に嫌悪したくなるような事、バカ、受け入れがたいいろいろな事を私たちは避けます。それが自分の可能性を広げてくれるようには全くのところ見えるものでないからです。そして自分の考えた無意識に可能で簡単な方法論を選らぶだけで時間を費やすことになるのです。つまり見たくないものを見ないで済ます、狭い世界の中に生きるのです。それをどうにかするにはデタラメに見えるものに身をゆだねて見る事も必要なのではないでしょうか。それを本当にデタラメであると判断できるほど我々は賢くはありませんから。


私たちはある程度デタラメに生きた方が良いように思います。

ささやき

2010-03-12 23:20:09 | いろいろ雑記帖
ソニーバンクがハイチ地震被害に対するユニセフ募金口座を開設したらしい。そごうがザンビア共和国への寄贈やリサイクル活動のための子供服と靴の下取りをするらしい。チリでもつい最近大きな地震が発生しているし、地球のいろいろなところに問題が次々と表れてきている。こう言うのは今に始まったものではなくてずっと前からいろいろある。ちょっとした怪我や病気で死んでしまう人もいるし食べ物が手に入らない人もたくさんいる。今ではそう言うことがインターネットからたくさん検索される。だからそれを昔より多くの人が知っているし、何かあればすぐにわかる。


にも関わらず、我々は未だに自分のことばかり気にして生きている。
暑いとか寒いとか痒いとか他人からどう見えるとか誰にどうされたとかされないとか自分の生き方とか......

とうとうウィルコムが

2010-02-18 16:13:21 | いろいろ雑記帖
さっきのところは電源コンセントが死んでしまっていたのでこちらに移動。
まだ出発まで1時間弱もある。両隣の2人(若い女性とおじさんの中国人)は15インチほどもある大きなパソコンを広げている。こちらはこの13インチで我ながら何と原始的なものを持ち歩いているかと思っているが、それを大幅に上回る、絶対持ち歩き用ではないパソコンを持ち歩いているなんて信じられない。今時ちょっと良い携帯電話で何でもできるのに。原始人仲間がまだいて良かった。


とうとうウィルコムが会社更生法手続き開始になってしまった。イー・モバイルが出てきた時点でこれはあぶないライバルだと思っていたけれど、WiMAXに移行できる時期が遅かったから仕方ないかも知れない。サービスは続けられるのはありがたいけれどもソフトバンクの傘下に収まるとなるとちょっと考え直さなければ。日本もプリペイド携帯電話がもっと安いと助かるのだけれど。

あっ、また1人来た。今度はちょっと小さい13インチほどだけど分厚い。これも原始人仲間らしい。

キャセイパシフィック乗るの初めてだったかな?

....でなくてもいい

2010-02-18 15:18:14 | いろいろ雑記帖
話って言うのは、相手が自分の言っていることを分からないのを前提に話すべきだと思うので、わからないままにずっと行ってしまうのも楽しいものだと思う。話してわかってしまうようだったら話なんてすぐに終わる。数時間分も話したらもう一生話さなくて良いかもしれない。それも便利だけれど、面白くも何ともない。

友人のブログを読んでいて、コメントを書いてもきっとこちらの言っている事はわからないだろうと思う。もちろんメールの人もそうだし、実際に顔を合わせて話しても同じだ。わかろうと読んでくれてもきっとわからない。

その原因の1つは、話の構造がもともと違うと言うことにある。申し訳ないがわざとそうしている面もある。なぜなら、それが前提にないとこちらの話の筋が通らないからだ。ごめんなさい。


特に日本人においては、頻繁に話をする場合などは、きっとそこに"合意"の意志がある。違いを話で埋めて合意に持っていきたいと言うのがある。日本の社会もそうなっているし、子供に学習させるにも、その全ての過程が1つの正しい答えを探す訓練になっている。正しさは1つだと思い込んでいる。だから他人と話したい場合に違いから合意へと進まなければならない。だから話の筋が「そんなことどうでも良いんだよ」で終わってしまうのは日本人にとって困ることなのだ。

しかし、実際に世の中はそう言う構造にはなっていない。自分の周囲にはどうでも良いものやゾーンが数多くある。そして他人がどうやっていてもそれがそれで良い事もたくさんある。だから正解なんて、その数えられないほどにある選択肢のうちのたった1つのどうでも良いものや考え方の1つに過ぎない可能性が高いのだ。(もちろんそれは可能性であって、たった1つの正解であることも有り得る。)


そうしてそれは「....でなくてもいい」うちの1つになってしまう。こうして生まれた土地と違うところで暮らすと自分もその「....でなくてもいい」1人なのだと感じることができる。「....でなくてもいい」ただ1人の普通の人でいたいと思う。それが理想や正解に自分を縛り付けないでいられる自由と言う方法であればと思う。


from HK air port


PS.
「建築が古典主義に戻って我々が振り出しに戻ってしまった」....いえいえ、古典主義に戻る必要はなくて、自由に古典に戻れば良いのではないだろうか。別に主義にまで戻る必要は無いのです。それが必要と思う人がいるならば。もともと古典を作った人たちさへ、それが主義だったのかどうかわからない。主義だなんて後付けの括りで後からそれを利用したい人間が考えたものなのではないだろうか。

KHの空港で待ち時間が長いから電源探さないといけないな。

アップデートも恐々2

2010-02-17 08:15:13 | いろいろ雑記帖
Windowsの深刻度が重要レベルのセキュリティ・アップデート、「[MS10-015]Windowsカーネルの脆弱性により、特権が昇格される(977165)」と言うのを適用してXPに深刻なダメージを与える場合があると言うのでこのアップデートは問題点が明らかになるまでキャンセルすることにした。

ただ、報道ではマイクロソフトがこのアップデートの提供を一時中断したとなっていたにもかかわらず、その直後にこのアップデートが自動で入ってきていた。幸いにも自動でアップデートまではせず、報告(画面に「準備ができました」と表示してからクリックでアップデートする設定にしている)をするようにしていたので事前にキャンセルできた。


OpenOffice.orgがバージョン3.2にアップしていたので入れてみた。確かに起動が早いのと、エクセルで試すとMSオフィスファイルの表示が微妙に改善されていた。OpenOfficeにはGO-OOと言うバージョンがあり、そちらの方がより機能的には良いらしい。またIBMのロータス・シンフォニーもMSとの互換性が少し高いとのこと。そのうち試してみよう。



アップデートも恐々(リンク)

今できる少しの事

2010-02-16 23:45:31 | いろいろ雑記帖
去年から仕事があるようになったので少しは収入が入るようになった。
特にお酒を飲むことも無くタバコも吸わないし、たまに本、DVDとかチョコレートを買う程度で別にそれほどお金の使い道があるわけでもない。もちろん将来のために少しは預金せねばとも思うけれども、どう言うわけか日本人と言うだけで多少優遇されているのでその分ちょっとだけどこかに還元しても良いようにも思う。

そこで何かしてみたいと思い、とりあえず手近なところから、このブログのプロフィール画像になっている絶滅しそうな動物、オランウータンに少しだけ寄付してみることにした。たった3000円だけれど、まあインドネシアで活動されている方々の少しだけでも助けになればと期待して。

自分のことばかり考えてウジウジしているよりは、こうして他人とか他動物の事もたまに気にしてみるのも本当は自分の頭の中身にとっても良いのではないかと思う。その機会を与えてくれてありがとうございます。

オランウータンと熱帯雨林の会(MOF)(リンク)


実は去年、仕事が何も見つからなかったらここの会を主催している鈴木先生のアシスタントとしてカリマンタン(ボルネオ島のインドネシア名)のジャングルでの調査活動にボランティア参加しようと考えていた。ボランティアなので収入は無く、自費渡航になるけれどもビザがもらえる。景気も最悪だったし、こうしてマレーシアが受け入れてくれるとも想像できなかった。だから80%本気だったのだ。機会があればそう言う選択肢は今でもあると思っている。自分のことだけ考えて死んでいきたくない感じがしているから。難しいことだけれど。