秋の田の 仮庵(かりほ)の庵(いほ)の 苫(とま)をあらみ
わが衣手(ころもで)は 露にぬれつつ
天智天皇
秋の田圃のほとりにある仮小屋の、屋根を葺いた苫の編み目が粗いので、私の衣の袖は露に濡れていくばかりだ。
*長岡京市 名月菓寮のHPから引用しました。
国語科の学習プログラム「チャレンジ・ザ・俳句」を開催中です。
古典について勉強して、いざ俳句を作りますよ。
テーマは「秋」です。
秋で思いつくのは、百人一首のトップバッター・天智天皇の短歌です。
*生徒たちへミニ授業です。
天智天皇は、中大兄皇子。
大化の改新…乙巳の変(いっしのへん)…で645年に蘇我入鹿を倒した。
百済を救援しようと朝鮮半島に遠征軍を送ったが、白村江の戦いで唐と新羅の連合軍に 敗れた。後に都を大津へ移した。
やがて壬申の乱がおこって、大海人皇子(後の天武天皇)の軍勢に攻められた大津京は …。
近江神宮は天智天皇をまつる神社です。
「ちはやふる」では、高校の競技かるたの華麗な激闘が。
NHKのドキュメンタリーでは、その全国大会のようすが紹介されていました。
勝敗が決まる瞬間(とき) 2022
〜ドキュメント 小倉百人一首競技かるた高校選手権〜
「百人一首の甲子園」ともいわれる全国大会。
会場は天智天皇の近江神宮。
地元からは膳所高校が出場していました。
なんと、NHKの画面に、知っている生徒の姿が♪
高校の部活では、百人一首をやっているのか。
なんと風流なことよ。
というような穏やかなものではないですよ、この競技大会は。
作戦を立てて、畳の上でバシバシ、ビシューンと激闘を展開していました。畳の上の甲子園。
写真に入れたのは、稲刈りの後の切り株から伸びてきた新しい葉です。
鮮やかな緑は刈り取りの後、株から伸びた若葉。
気温が低くなっているし、陽射しも夏よりずっと弱いのに。
秋の陽射しを受けて葉を伸ばし、がんばって穂をつけたものもありますよ。
立派な穂ができているので、感心してしまいます。
シュンシュンと秋の空に伸びています。
稲、強いぞ♪
私も一句。
秋の田の 刈りあとの株に けなげな若葉。
チャレンジ・ザ・俳句に、もうひとつ。
稲のように シュンシュンと伸びて 実りの秋へ。