黒板の裏側で~おうみ進学プラザの毎日~

おうみ進学プラザは滋賀県の学習塾。困って、喜んで、泣いて、笑って、そして時々怒って。塾のドラマを実況中継します。

はて、奈良美智って誰?

2006-08-31 17:45:07 | Weblog
講演を聴いて美味しいものを食べて、また講演を聴いて美味しいものを食べて…。苦と楽のバームクーヘン状態。塾も訪問して「秋田の女子高生は秋田小町ばっかりで、しかも礼儀正しい」という真実を知り、「滋賀県に帰ったら、もっときちんと挨拶させよう」とメモし、こうして秋田での用事が全部終わりました。出張班は現地で解散となりにけり。私はもう一度、秋田の塾=秋田英数学院の皆さんにお会いしまして、それから単独行で青森へ。五能線というローカル線を走る「リゾート白神3号」。なかなかオシャレな列車でした。左が窓一杯に日本海、右は世界遺産の白神山地、手元には駅弁「しらかみ弁当」という絢爛豪華なセットでした。すばらしい景色でしたよ。
車中で津軽三味線、津軽弁の昔話などもありました。津軽弁、意味不明。「完全にわからんなぁ」と。津軽弁のリスニングテストがあったら、きっぱりと不合格ですね。
弘前市で下車。なんか「鉄道紀行のブログ」みたいなことになってますね。
で、弘前では何といっても弘前城。桜の名所ですが、サクラの花が無くても立派に美しいお城でした。司馬遼太郎「街道を行く」シリーズの青森県「北のまほろば」を読みながらの汽車旅でしたから、この時点では弘前城に詳しくなっておりました。天守(というけれども、実際には低い櫓)からは岩木山がよく見えました。
そして、匿名希望の古久保先生から「絶対に行って来い。Tシャツ買って来い」と指示された「AtoZ・奈良美智展」へ。大人気のアートらしい。現代の青少年諸君の世界では人気爆発らしい。が、本日2回目の「完全にわからんなぁ」でした。オッサンがうろつくのは苦しい雰囲気。私がそこにいるだけで、歴然とした不審者。Tシャツは理解を超えた価格で、それでもどんどん売れていた。「Tシャツ買って来い」は断念。あんな手を抜いた「書き損じた漫画」みたいな絵で、あの値段。芸術の50%は詐欺である!
私、直前に秋田県立美術館で岸田劉生「麗子像」を見た後でしたので、「奈良美智の作風には岸田劉生の影響が色濃く…少しぐらいは、漂っている…のかな」と評しておきましょう。つまり、女の子の顔つきがちょっと怖い。で、早々に退散。
「弘前駅へのバス?バスなんかに乗らなくても、歩いてすぐですよ」と親切に教えていただいて、「青森県人の健脚オソルベシ」でした。遠い遠い。
弘前市では、これまたお世話になっている学習塾=あおもり進学プラザの教室を訪問。さわやか3人組が勤務しておられました。塾には爽やかさが必要である。おうみ塾のみなさん、爽やかに。真壁、野田の付近は心配だなあ。爽やかさを演出できるかなぁ。
きょうの写真は、理解を超えた奈良美智展の会場。「AtoZ」って何のこと????これはつまり日本語では「あ~ん」なのか。

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わーっ。広い広い八郎潟の干拓地。

2006-08-30 15:26:45 | Weblog
で、東北シリーズの第2回。PTA全国大会の2日目は能代市の分科会へ。
「若者の夢を語り、未来を拓く」という甲子園のような正しい名称の分科会でした。「ふー。昨日の講演会はすさまじかった。だいたい会場がデカ過ぎた。今日は分科会だから…」と期待しつつ、大会専用のシャトルバスで秋田市から能代市へ。人間の距離感覚は遠くになるほど縮むのですね。たとえば東京の人に「福井さんは岡山県出身ですか。じゃあ広島が近いですね」と言われる。近くないです!で、自分でも「熊本で会議がある。ならばついでに鹿児島へ寄ってみようか」と簡単に考えたりしますから。今回も同様で、能代を甘く見ていました。秋田から能代までは遠い!しかも、シャトルバスのエアコンが故障していた。運転手さんがきれいな正統派秋田弁で「走っていれば効き出すのです」と言っていたけれども、全然。まるでサファリラリー・路線バス部門のような状況でした。「今日は灼熱の秋田part2ですね」と。で、分科会。これがまた…。秋田○○大学の先生が登場してえらっそうに。「もしも日本列島が沈没したとして、あなたを住ませてくれる外国の知り合いがいる人、手を挙げて」で、「いませんねー。今、手を挙げなかった人は国際人とは言えませんよ」と。私、特に国際人希望じゃないですから、かまいませんけど。
教育の世界には「国際化」というのがものすごく良いものだという信仰が広まっているらしい。ところが「英語の学力を押し上げる。授業時間も大幅に増やしてバンバン鍛えていくぞ。先生も生徒もしっかりやれ!」という方向には行かないで、ちゃちな会話文やら挨拶やらホームステイで満足している。はじめから「どうせたいしたことじゃないから」とお茶を濁すような姿勢で取り組んでいるのだろう。
中国から帰国した女子高生とアメリカに留学していた女子高生のスピーチは良かった。フレッシュで真面目。ところが、○○大学の先生が話に割り込む。邪魔でしたね。「おっさん、出てくるな」と叫びたくなりました。
秋田の大会を総括すると「大学の先生がメタメタに失敗して、その失点を女子高生の健闘でカバーする」という構図でした。秋田小町の伝統でしょうか。
分科会の後、秋田市へ戻って、偶然に校長先生たちと再集合。秋田県立美術館、伝統の祭り「竿灯」の展示館、旧・秋田銀行本店など。美術館には藤田嗣治画伯の巨大な絵が。岸田劉生の麗子像(5歳)もありました。二人とも画風が…ちょっと怖いです。
子供用の竿灯を持たせてもらいました。おろおろしました。あれじゃあ祭りになりません。やはり伝統のワザはすごいものです。
一行とは別れて、秋田の塾=秋田英数学院の皆さんと夕食を。美味しいものばっかりで、つくづく滋賀県は味覚の砂漠地帯だなぁと。秋田県、美味しいものがあり過ぎ!
今日の写真は八郎潟の干拓地。どこまでも美田が続いていました。山国育ちの私には驚き。小学時代の教科書では、八郎潟干拓地は「日本の農業のスーパースター」
でしたなぁ。本当に広い。

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元・東大総長氏、高校の民謡部に完敗の巻。

2006-08-29 11:16:30 | Weblog
秋田へ出張?私、県立A高校のPTAの係をやっておりまして、今回は「全国高校PTA連合会秋田大会」への参加でした。校長先生、PTA担当の先生もご一緒でした。
さて大会。驚きNo.1 これが暑かった。秋田市立体育館が会場だったのですが、秋田が暑いかどうかとは別に、体育館の中は灼熱の世界。「参加者の熱気がムンムンムンと伝わってまいります」と。ただ高温多湿というだけですけど。5千人以上も入っていたでしょうから、クーラーが追いつかない。「東北地方だから」と背広やカーディガンを持参した人もいましたが、耐暑訓練でしたね。
驚きNo.2 午前中は丸々ずーっと挨拶。連合会の会長さん、秋田県知事、秋田市長、文部科学省の偉い人などなどが次から次へと挨拶をする。
「ステージの上で暑さに耐え抜いた人だけが挨拶の権利を与えられます」というゲームみたいでした。で、挨拶の次は表彰式。つまり「身内の作業」で午前丸々使ってしまった。この気合いはすごい。塾にはまねができません。こんあことしたら誰も来なくなっちゃいますでしょう。
驚きNo.3 元・東大総長で現在は学習院の教授という人の記念講演。これが耐暑訓練に加えて耐眠気訓練も兼用。みんなゾロゾロと退散して「おいおい、そんなことでいいのか?」と。講演の最中なのに、まるで野球が終わった後の阪神甲子園球場みたいにゾロゾロと出ていきますから。「講演者に失礼じゃないか!わざわざ秋田まで来たのだから、気合いを入れて聞かないと」と思っておりました。が…。
講演の内容がつまらない。「一億総中流時代の後に来るもの」という高尚な題名でしたが、内容は…。ま、回の性質上、そんなにショッキングなことは言えないから、抽象的な一般論で終始していました。つまらんゾー。北海道から沖縄まで、みんな遠くから集まって来たのだゾー。暑いのを我慢して聞いているんだゾー。
うちの高校一同は、非常に良く粘りましたね。校長先生なんかメモを取りながら聞いておられました。が、後半まで粘った私も、ついにリタイア。外へ出たら涼しいこと。みんな外へ逃げ出したから、特設の秋田名産品売り場は大混雑。売り上げの一部を元・東大センセイに寄付すべきです。元・東大総長センセイ、あれじゃ東大の学生が可哀想だったなぁ。こっちは2時間足らずの一回きりですけどね。
驚きNo.4 秋田の高校生は民謡が上手でありました。
アトラクションで地元の高校生が民謡を歌って踊って。これは聞きごたえ&見ごたえがありました。高校の部活に民謡部があるらしい。見事なものでした。
東大氏のときは体育館内がガラガラになっていたのに、みんな歌声に釣られて再び着席しました。東大の負け、民謡部の勝ち。
「挨拶と講演はカットして、民謡ばっかりにすりゃあよかったのに」と。そうもいかんか。
今日の写真は、その炎熱の講演会。このセンセイ、中教審の親玉らしいけど、大丈夫か。日本の教育を考える係は、もっと明るい話ができる人に頼む方が希望が湧くのじゃないか。でも考えてみれば御本人も暑かったはず。ご苦労様でした。




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明日から東北へ。えーっと、旅行じゃなくて会議ですよ。

2006-08-22 11:46:36 | Weblog
昨日は瀬田教室へ。中3の授業で青春を語って、それから理科と国語を。ちょっと語りすぎたかもしれない。でも生徒諸君は真剣に聞いてくれた。きっと彼らの青春にとって有意義な話だった…はずです。ま、ちょっとは役に立つだろう。役に立つといいなあ。
夏期講習会にはオシャレをしてくる生徒がおりまして、「井上先生と立ち話をしているコノ女性は、個別指導の講師さんか、はたまた高校生か」と思ったら意外や意外、中学生。最近は非常に判断が難しい。ゼッケンでもつけてくれんか。
明日から5日間ほど東北地方へ。旅行じゃないですよー。会議というか、大会です。またタメになる話を聞いて、拍手もする予定。
秋田の宿舎などは大会本部から指定されているので、「温泉でのんびり」というわけにはいかないです。宿舎から会場まではシャトルバスで送迎。で、能代市へも行きます。「分科会がいくつもありますから、自由に選んでください」と言われて、「高校生の夢を語る」という内容の分科会を選んだら、会場がはるか彼方の能代市だった。遠いなあ。先に会場を確かめるという手もあったのだなあ。ま、頑張ります。「夢を語る」のを聞きに、イザ能代市へ。楽しみですよ。
会議の後、派遣団は現地で解散。私は、秋田市にある「秋田英数学院」にお邪魔します。顔なじみの人が多いので、楽しみ。で、温泉にも5分か10分ぐらいちょこっと入れるかな。旅行じゃないですから、ゆったりと温泉に浸かるというのはできないです。
今日の写真は、お盆特訓の「理社まる4Days」で裏方を務める山本先生(南草津教室)。会場をお借りした光泉高校に迷惑をかけては…という心配がありましたが、生徒諸君はいたずらもせずヨイコでした。山本先生、國枝先生、中島先生たちへ。サポートありがとう。来年は私がサポート係に回って、諸君が出演する番だよ。

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火炎山のような暑さで、琵琶湖が沸騰するんじゃないか。

2006-08-21 15:11:28 | Weblog
いや暑い暑い。ここまでくると「暑い」じゃなくて「熱い」と書くべきじゃないかと。今日は瀬田教室へ。駅から瀬田教室までテクテクと歩いて、猛暑を満喫しました。瀬田では授業を2コマ。授業の導入部分で少し青春を語っていたら、導入どころではなくなっちゃいまして…。
生徒諸君には、この時期から猛然と頑張って欲しい。
青春といえば、昨日は甲子園の決勝戦が延長15回引き分け再試合。
アナウンサーが「前回は松山商業と三沢高校の対戦で延長18回」と言ってましたが、私その試合を覚えております。う~ん、遠い歴史の彼方なのに。ドキッ。これってもしかすると私が歳を取ったのか。「中京と明石の延長25回」みたいなことになるのかなぁ。
私個人は早稲田実業を応援。いくら「条件の悪い北海道のチーム」といっても、3連覇は、そりゃやりすぎでしょう。
今日の写真は藤野先生。お盆の特訓「理社まる4Days」でも、膳所教室の「12時間授業」でも、藤野スペシャルは大人気。「歩く語り部」「生きている社会科のシーラカンス」です。ますます冴え渡る藤野節。

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