黒板の裏側で~おうみ進学プラザの毎日~

おうみ進学プラザは滋賀県の学習塾。困って、喜んで、泣いて、笑って、そして時々怒って。塾のドラマを実況中継します。

カンザクラは早くも満開。足元には青色の小さな…ワ〇〇〇草が咲いていました。

2020-02-23 22:29:20 | Weblog

2019年度の最終週。学習塾の場合、特に卒業式のようなものは無いですけど、うむ、このクラスの授業も最終回か、という感慨があります。
最近は県立高校の特色&推薦入試で合格して、あるいは私立高校が決まって、それ以後は個別指導WithUに移って中学の復習や高校の予習をするケースが多くなっている。生徒たちの顔は見られるのですが、担当クラスからは抜けてしまう。
そういう状況での最終の週。いざ県立へ、気合を入れて授業をせねば。
私の手ごたえとしては、入試が続いてバタバタ、フワフワしていたのが、やっと落ち着いて締めくくり、仕上げの勉強ができるようになっている。
新年度の開講が接近。
事務センターからはオリジナル教材や確認テストが、出版社からはテキストが教室へ。
春が目の前に。
伊藤之雄著『伊藤博文』,講談社を読了。厚かったなあ。
1,筆者は京大教授。したがって派手なシーン、手に汗握る緊迫したシーンは無い。淡々と伊藤博文の経歴と業績を叙述。
手紙などの資料も多くて、それが江戸時代の末期から明治初期だから、文章が古文。読み取るのが難儀でした。が、やっと読了です。
2,伊藤博文は近代日本を創り上げた偉人。しかし、晩年に韓国統監を務め、韓国人青年・安重根に暗殺されてしまった。そこで、日本としては取扱注意の偉人になっているらしく、千円札からも消えてしまいました。AKB48の下尾みうが「伊藤博文と同じ山口県出身だから極右だ、ケシカラン!」と韓国で強烈なバッシングを受けて、ふむ、現代世界でもそういうことが…はい。
韓国では「朝鮮を支配して圧政を…悪役!」ということになっている。悪役だから、事績の研究など一切なしで、とにかく悪い。単純明快に悪い人。
日本側では、伊藤博文の朝鮮統治は穏和で、学校教育や司法制度の整備、財政の確立などで近代化に貢献した。併合には反対の立場だったが、暗殺されたために山形有朋などが一気に日韓併合へと進んだ。そういう分析が多い。
伊藤之雄教授の研究では、議会の設置や自治などを予定していた伊藤博文も、朝鮮王朝や民衆がちっとも改革、近代化の方向に行かないから、さすがに諦めて、これでは併合もしかたないという立場になっていたようです。私の知識とは違っていた。
3,この教授、NHKの番組で対談風に話していたけど、地味で詳しい説明だった。
「講義は、学生にとってはあんまり面白くはなさそうだな」と思いましたが、しかし、精密で「学問とはこういうものだ」と。良い本だったけど、疲れましたー。
読み切ったけど、試験をされたら「不可」でしょう。
写真は年度末、ゴール前のおうみ進学プラザです。
そして、今日も自転車で春の観察へ。
早くも満開になった桜。カンザクラという品種。
通りがかった人が「メジロを見ませんでしたか」と。今日は見かけなかった。蜜を求めてメジロやヒヨドリが集まってきます。
走っていたら地面に青い小さな花。「オオイヌノフグリかな」と思ったら、別の花でした。
都会っ子の生徒たちは知らないだろうな…現代っ子の先生たちも知らないかも。
どこにでも健気に可愛らしく咲いていますよ。
〔ヒント】ワ〇〇〇草
生徒諸君と教室の先生たち&スタッフへ。しつこく繰り返しますけど、手洗い徹底で。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「瀬戸の花嫁」かと思ったら、高松東港からのフェリーは「瀬戸内の声」でした。

2020-02-23 22:29:20 | Weblog

日曜日ながら中3の入試前の特別授業へ。
生徒たちは県内の私立高校入試、県立高校の特色&推薦入試、京都の私立高校入試などでバタバタと過ごして、リズムが乱れていました。
授業では「あれっ?そんなに苦労する問題じゃないだろうに」というケースが多発。毎年この時期におこる変調です。そこを元に戻して学力を整えていくのが我々の仕事、先生たちの腕の見せどころです。
で、今日は生徒たちが復活していた。合格やら回し合格やら特色失敗などなどで重くなっていた雰囲気も、元通りの明るいムードに。安心しました。
授業は模擬テストスタイルで、解説を特に粘り強く。復習も織り込みながらみっちりと。生徒たち、いい感じでしたよ。この調子で3月へ。
新型コロナ問題。
1,日本の横浜港でのクルーズ船の感染事件を、韓国マスコミは「燃えろよ燃えろ。炎よ燃えろ」という姿勢で…まさに対岸の火事…ビシビシと批判しながら報じてきたのに、ここ数日で状況が変わって、韓国の国内での感染者数が急激に増えてしまった。
しかし、「それ見たことか」と言っている場合じゃないのです。隣国で人の交流も多い。検査の薬品や手順、感染者の治療などで協力することが大事なわけですけど、韓国政府の姿勢は相変わらず反日一直線だから、うむ、難しいのか。
2,日本国内でも散発的に感染。
おうみ進学プラザから生徒諸君へ。
「自分はマスクをしているから大丈夫」じゃないからね。ウイルスはそんなに大きくないです。マスクは「咳などでウイルスを放出しない」という効果が…限定的に…あるだけで、外からウイルスが入って来るのは阻止できません。科学的には、口と鼻をカバーしただけでは足りない。
マスクの使用方法を調べたら「マスクをさわった手で顔を触ってはいけません」とか「使用後のマスクに触れないように」…いや、これが…。
さらに目もカバーしないといけません。ゴーグル着用…となると、シロウトには無理です。
そこで、手洗い徹底!エタノールで消毒するのが無理な場所では、石鹸でていねいに手洗い。
もう一つは、健康そのものを維持すること。栄養と体力でウイルスを撃退しましょう。
写真は授業風景。古久保先生が、桜の飾りで生徒たちの頑張りを応援しています。
星本さんが手にしているのは、手を消毒する薬品です。品薄で…こういう場合、日本社会はドドーッと動きますね…「このままいくと不足するかもしれません」と。
その場合に備えて薬用の手洗い石鹸を用意してあるそうです。
後段は野洲教室。集団のクラスでは福井恒誠先生が「これって運動部の練習ですか」という勢いで授業をしています。
個別指導WithUでも春への頑張り。
ラストは瀬戸内海。フェリーで高松東港から神戸港へ。
「瀬戸は日暮れて、夕波小波~♪」…我々はオジサン2名の船旅で、「あなたの島へ、お嫁に行くの」じゃないですけど。
フェリーの船内のうどんも美味しかった。
なお、フェリーの出港のメロディーは、実際には「瀬戸の花嫁」ではなくて、STU48の曲「瀬戸内の声」でした。ま、時代ですね。
私、STU48は守備範囲じゃないから、STU48メンバーは滝野由美子、薮下楓ぐらいしか知らないけど、いい曲でした。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雄大な古代史を味わい、美味しいうどんも味わう。

2020-02-23 10:00:28 | Weblog

『歴史秘話ヒストリアwith UDON』ついに香川県高松市の郊外にある屋島の真実に迫ります。
屋島といえば「平家物語」那須与一の「扇の的」で、国語の教科書に載っているから有名。
「与一、かぶらを取つてつがひ、よつぴいてひやうど放つ。小兵といふぢやう、十二束三伏、弓はつよし、浦響くほど長鳴りして、あやまたず扇の要ぎは一寸ばかりおいて、ひいふつとぞ射切つたる。かぶらは海へ入りければ、扇は空へぞ上がりける」
と、懐かしいシーンです。
屋島へ。実は、フェリーで高松港から神戸港へ瀬戸内の旅を、と思ったら港が違った。高松港ではなくて東の方のフェリー・ターミナルから出港するらしい。あわててタクシーで移動。はたして出港に間に合うのか。「おーい、船頭さーん。待ってくれー!」かも。急げタクシー。
ギリギリで到着す。
ややっ。「船の点検のため臨時欠航」といふではないか。
時間が余ったのでタクシーで屋島臨時観光へ。
運転手さんが「あそこに城の石垣が見えます。発掘調査が続いていますよ」と。屋島城???源氏と平家の戦いの当時、まだ日本には城というものは登場していないのじゃなかったか。これがなんと!天智天皇(中大兄皇子)の時代に築かれた城塞でした。
朝鮮半島の友好国・百済を救援するために中大兄皇子が日本兵を派遣。白村江の戦いで唐と新羅の連合軍に敗れた。663年のことです。その後、唐と新羅の攻撃に備えて、都を内陸の大津に移した。ようこそ滋賀県へ。
その時に瀬戸内海を進攻してくるはずの唐と新羅の連合軍に備えて、九州北部と瀬戸内海沿岸の各地に城を築いたのでした。その一つは岡山市の北方にある鬼ノ城(きのじょう)で、私はその規模の大きさに驚いたことがあります。
あの時に対岸の高松市屋島にも巨大な城塞を築いていたのですね。
おそらく海岸の入江には水軍を配備していたはずで、「唐と新羅の軍勢を、ここで喰い止める」。そういう壮大な日本防衛の構想で大規模な土木工事をやり抜いた。うむ。天智天皇、偉大なり。というか、大和朝廷の統治の力、経済力などは、かなりのレベルだったことを感じます。
屋島は瀬戸内海の対岸の岡山県まで眺望できる見晴らしの良い場所。発掘調査が進行中です。発掘と復元が進んだら、また行ってみたい。その時は、また讃岐うどんを。
「そうだ。讃岐、行こう♪」
昨日は八幡桜宮教室へ。
生徒たちは落ち着いて、しっかりと勉強していました。バキバキと物理分野の「仕事」や「電流と磁界」をやりました。かなり難しい問題だったが、生徒たち頑張りました。
ギャグが受けた。
「磁界をやっておかないと、次回というわけにはいきませんから」
拍手まで。うむ。本当に受けたのか…。生徒たちが優しいのかも。
北島三郎「函館の女」を歌いました。これも拍手。いや、手ごたえがあるといいますか、照れるといいますか…八幡桜宮教室の生徒たち、ありがとうございました。
私も諸君に拍手。健闘を祈ります。
写真は香川県高松市の屋島。
水路の逆T字になっている地点で那須与一が扇の的を…とか、源義経が海に落とした弓を…とか。
古代に築かれた屋島城の発掘が進んでいます。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする