人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

ハルちゃんは帰ってきませんでした。

2015-03-07 13:12:33 | 犬・猫関連
可愛いハルちゃんはうちに帰ってくることができませんでした。

3月1日になって、2月5日夜7時半ごろに踏切で白い犬が事故に遭っているのを見かけたとの情報が入りました。
JRは事故動物の記録をまったく残さないらしく、当初は「白い犬」としか分からなかったのですが、
いろいろ調査した結果、ハルちゃんであるらしいことが分かりました。

遺体を処理した方が、リードの色と模様を覚えていてくださいました。
リードだけでも、首輪だけでも、手1本でも脚1本でも帰ってきてほしいとお願いしたところ、
埋めてあるところを掘り出してはくださったのですが、
体は腐敗しているので無理、首輪も食い込んでいるとのことで、水色のリードだけが帰ってきました。

リードが線路の枕木に引っかかって動けなくなっていたとのことでしたので、
リードだけが帰ってくるのも複雑なものがありますが、
ハルちゃんのものであることは確認できました。
白い毛束が幾束か絡みついていたので、ハルちゃんの毛なんだと思います。

ハルちゃんが線路で動けなくなっていたときも、
私たちは全然違うところを探していたのだと思うと、悔しくてなりません。
分かっていたら線路に飛び込んででも、助けてあげたかったのに(非常ボタンは押しますが)。

ほぼ1か月間、必死に探し回りましたが、本当に残念な結果になってしまいました。
ハルちゃんのことを心配してくださった方、探してくださった方にはお礼申し上げます。

今回の件では、最初逃げ出したとき、母が私を呼びにいったん家に戻り(散歩中だった)、
再び元の場所に戻ったらもうどの方向に逃げたのか分からなくなっていた、
いろんな方に見かけたら教えてねと声をかけた結果、
ぜんぜん犬の気持ちの分からない人が見つけて追いかけ倒して明後日の方向に逃げてしまった、
最後の目撃情報では、車で見かけた人がクラクションを鳴らして(車で)後を追ったために、
パニックを起こしてすごいスピードで逃げてしまったなど、いろいろなことが裏目に出てしまいました。
情報を得るためには人にお願いしなければならないのですが、
必ずしも犬のことがよく分かっている人ばかりではなく、
善意なのか、ちょっといいところを見せたいという気持ちからか、捕まえようとしてしまう人も中にはいます。

最期事故に遭った踏切も、最後の目撃地点から犬であれば行けない距離ではないですが、
うちの方角とも違うし、何でそんなところに行ったのか…と思います。
それまではぜんぜん線路の近くなんかにいなかったのに…。

GPSをつけていたら早いうちに捕まえられて、助けられたかなあ、とは思います。

3週間しか一緒にいられませんでしたが、
ハルちゃんはほんとうに可愛くて、大人しくて、愛さずにはいられない子でした。
毎日抱っこしていたので、私の胸とか肩のあたりが、電車にひかれてしまったように感じています。
電車に乗るたびに気持ちが沈みます。