時空を超えて Beyond Time and Space

人生の断片から Fragmentary Notes in My Life 
   桑原靖夫のブログ

秋のない年に

2013年10月14日 | 午後のティールーム




 




 夏の間ほとんど咲かなかった朝顔が今頃になって急に大きく開花したり、季節外れの花が咲き出したりしている。朝顔などは苗からではなく、小学生の理科実験のように、種から育てててみたのだが、猛暑の時期は枝や葉が茂るばかりで、ほとんど開花しなかった。8月中頃には咲くはずと思っていたが、まったく花を見せず、葉も黄色になって枯れそうな様子を見せ、育て方のステップがどこか間違っていたかなと、疑問が生まれた。マニュアルなどもちろんないのだが。

 最近、やっと見事に咲き始めたのをみると、自然の摂理はどこかでなにかに合わせて機能しているようだ。それでも、昨年は真冬に咲いていた地植えのミニシクラメンが初夏に咲いたり、クチナシの花が急にいくつか開花するなど、植物たちも戸惑っているのではないか。

 10月12日は秋の真夏日、関東地方、ソメイヨシノが開花したり、明らかに異常な年のようだ。長期気象予報によると、今年の冬は例年より寒いらしい。猛暑の延長線で、暖冬の到来かと思っていたのでこれも(まだそうなったわけではないが)当てが外れてしまう。このところ、しばらく収まっていた花粉症が秋に再発した。お世話になっている若い先生にその旨を話すと、私も同じなんですよといわれ、同じ処方をしていただいた。

 このブログもスタートした頃と比較すると、いつの間にかすっかり基調が変わっている。最初の頃、共に学び、仕事をしていた若い世代の読者も社会の中堅になっている。始めはかなり共有しえて、重なり合う関心事があったが、どうもこの頃は管理人のかなり一方的な心覚えにすぎなくなっている。アクセス数は傾向としては増えているのだが、時に書き手の期待しなかったようなトピックスに、あれこれと興味深い反応があって戸惑うこともある。といっても、天変地異、戦争も含めて、現代史上の激動の時期を経験してきたので、いまさら驚くこともない。

 忘却防止のメモ代わりになってきたので、記しておきたいトピックスの数は増えるのだが、単語のメモだけを書くわけにもゆかない。今度は思考を整理してPCを立ち上げ、キーボード入力するのがやや面倒になってきた。どちらかが止まった時が、ブログもフィナーレとなることは唯一確かなようだ。

 

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