ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「瞳の奥の秘密」

2010-08-23 | 映画のお話
どんな内容かも知らず、アカデミー賞の外国映画賞受賞というだけで観に行った。

久々に見た映画はなかなか良かった。

あまり聞きなれないスペイン語の響きが心地よい作品だった。
ブエノスアイレスの裁判所や駅のホームの壮大な景観。
事件に翻弄される人々とそれぞれの生きざまや人生。
それでも権力や抗えないものの中でしなやかに生きてゆく。

情熱的なはずの南米の雰囲気が静かに抑えられてはいるが、
まさに愛の作品だと思った。
こんな愛もあんな愛もあるのだと・・・

愛と憎しみの映画なのだろうが
でも何だか淡々としている。

もっとハードさがほしかったような気がしたが

抑えられていた愛や憎しみが
しんしんと少しずつ滲むようにしみ渡ってくるのを感じた。
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「ヒミツの大阪」

2010-08-13 | きょうのできごと
それぞれの県民の秘密をカミングアウトする
「ケンミンショー」というトーク番組がある。
県ごとの特徴や独自性が意外に面白く
初めて知ることや驚くようなことも多い。
人気もあるようで視聴率も高い人気番組だ。

昨日は新聞のテレビ番組欄にとりあげられていて
「ヒミツの大阪」のコーナーでは
大阪府民が言う「行けたら行く」や「考えとくわ」は
他県民が思っている意味とは違うことに注目すると紹介されていた。


(えっ?!)という思いがかけめぐった。
「行けたら行く」も「考えとくわ」も夫からよく聞く言葉だからだ。
しかしながら、その意味をおもんばかったことも裏を読んだこともたぶんない・・・
 
夕食の後片付けを早々に済ませて
いつになく注意深くテレビを観た。
後半になって、やっと「ヒミツの大阪」が取り上げられると
府民は「そりゃあ、断ってるんやな」
「はっきり言うたら悪いやろぉ、だからそういう風に言うてんのや」
などとインタビューに答えている。

(やっぱりねぇ~)という思いで
今までこの言葉の意味をまっすぐにとらえ
一つも疑ったことのないことを夫に告げた!
「知らんかったん?」というようなどうでもいいような返事が返ってきて
(どうりでちゃらんぽらんな人だと最初から感じてたわけだ・・・)と思った。

もともと本人いわく「ちゃらんぽらん」なのだから
私の誤解も重なってこの複雑さはいったい何だったのだろう?

血液型も星占いも四柱推命も合わないはずだ・・・


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「ノリウツギ」

2010-08-11 | 草花のささやき
青根温泉の山道で見かけた白い可憐なガクアジサイを
わたくしは「ぽろろんあじさい」と勝手に名付けていた。

先日何気なく夕刊を眺めていると
須川だよりにこの品のある花を見つけた。
たよりには「森の入口には白いノリウツギの花が咲きほこり、高原を飾ります」とあった。

花の写真の下にはノリウツギと名前がついていて
思わず「これだ!」と思った。

名前にアジサイがつかないのが何だか不満だったが
調べてみるとアジサイ科になっていたり、ユキノシタ科になっていたりまちまちである。

樹液を和紙をすく時の糊につかったためにこの名がついたとのこと。

私の見たものはまだ赤ちゃん程度のかわいらしい可憐さだったが
5メートルほどの樹木になるらしい。

しかし、これほどになると花の感じも葉の形もだいぶ風情がかわってくるから
別ものの感じがしないでもないなあ~

そうして、調べたどの写真もガクの部分はしっかりしていて
あんな風にうつむいて恥ずかしげなのはどれもなかった。

今から思うと
斜面の岩や土手に根づいていたまだやわらかいほんのかわいらしいものばかり
これはもしかして重力とやらの関係でポロロンしていたみたい?
という結論に達した・・・
何と風情のないお話だけれど
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眠れない夜

2010-08-02 | きょうのできごと
梅雨が明けてからの猛暑続きで眠れない夜が多くなった。

涼しい風の一つも吹かない夜も多い。

夜間の工事の音もすさまじい。
電車の音 どこかのバルコニーの風鈴の音  赤ん坊の泣き声
そうして車の音

考えてみれば暑さだけではなく眠れない夜が多い

疲れているのにどうしても寝付けない夜

あすは早朝に起きなければいけないのにどうしても眠れない夜

旅行に出るとおしゃべりがはずんで
とんでもない時間になってしまっているのに
どうしても寝付けない。
みんなはとっくに寝息をたてている。
枕があわないからかしら 何だか落ち着かない、どうもしっくりしないなどと
思っているうちに朝になる。
仕方がないのでひとり起き上って朝風呂につかりに行ったりする。

この間は
あの子たちはどんなふうに死んでいったのだろうと
ちょっと思っただけなのに眠れなくなってしまった。

1歳と3歳のこどもがマンションの一室に取り残されて
毎日どんな思いでと考えていくうちに
憤りと悲しみと悔しさとむなしさと切なさとがみな入り混じって
ますます眠れなくなって朝を迎えた

おかしな世の中だと済まされない事件が多すぎて
ますます眠れなくなってしまう
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夏の旅

2010-08-02 | 草花のささやき
17日に梅雨があけてから例年にない猛暑が連日続いたある日
友人とふたり、夏の旅に出た。

忙しい彼女の日程や雑事に追われる私の都合を
あれこれとやりくりしているうちに
6月の予定がずれこんで7月の猛暑になってしまっていた。

夕方、駅前からお迎えのバスにのって山の温泉宿に小一時間で着いた。
噂に聞いていた通り、建物はかなり古く緑いっぱいの山の中。

厳しい暑さにお茶を買いこんで出かけたが、
おいしい伏流水の山の水が用意されていた。

緑いっぱいの山の静けさの中に
普段は聞いたことのない蝉の鳴き声、虫の音、野鳥のさえずりが
涼しげに響く。

緑と同じように虫もいっぱいで
部屋やふろ場などいたるところにお出ましで
随分と閉口したが
友人が「山だからねえ~」と言ってくれたので
ほんとうに助かった。

ねむの花を久しぶりに見た。
そんな季節だったのかとあらためて思う。



すがすがしくヤマユリが咲き始めている。
恥ずかしげにうつむく白いガクアジサイには
ぽろろんアジサイと名前をつけてみた。



アジサイに囲まれた古賀政男記念館は洋館でしゃれている。



日常からちょっとだけ離れて
彼女とは30年ぶりの旅・・・

今度は温泉のあう素敵な季節に誘いたいと思う。

これからもよろしくお付き合いくださいね。

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