ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

母のこと 

2024-09-16 | きょうのできごと

夕方、そろそろ夕食の支度をはじめようかなという時

手元の携帯がなった。

母のいるグループホームからの電話だった。

「はい」と出ながらも、家族会の出席確認にしてもおかしい、

日曜だし、まだ早すぎるなという思いがよぎった・・・

そうして私には珍しく、「えっ」と声が出てしまった。

かかりつけの先生にいま往診を依頼したという。

先生のご判断に任せる旨答え、いったん電話を切った。

15分後、再度、電話があり〇〇病院に救急搬送することになったという。

その電話中に家人が帰宅したので、車で〇〇病院に向かった。

病院に着いたがまだ救急車は来ていなかった。

グループホームよりわが家の方がずっと病院には遠いので

一瞬不安がよぎる。救急車は亡くなった人はのせないのだと・・・

受付に行って事情を話すと既に連絡が来ているようで名前が通じた。

少しして道路の方に救急車が見え、

気づくとひっそりと止まっている救急車が見えた。

やっと母がのせられたストレッチャーがやってきた。

そばに行くと

「なんでここにいるの?いったいどうしたの?」と言われて

(それはこっちが聞きたいのよね)と思いながら

赤くなった右目を案じて「私誰だかわかる?」と聞いてみた。

「〇〇子さんでしょ。髪ぐしゃぐしゃじゃない」と返された。

「すみませんねえ」と苦笑しながらちゃんと見えるようでほっとする。

だが「頭と手がびんびんしびれておかしいの~」とのこと

 

救急車に同乗して下さったグループホームのスタッフの方と話しながら待つ。

 

頭のCTをとるために来たのだが、幸いなことに今の所異常はなく

出血のひどい右まゆ横の傷を3針ほど縫合し

また明日午前中に来るように言われて帰された。

だが、まだまだ不安でいっぱいだ。

お誕生日を迎えたばかりのいつもの元気な母と

きのうあったばかりだったのに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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虹が出ていました

2024-09-11 | きょうのできごと

午後、嫌なことがあって、

部屋に戻ると、

雨音がしているのに気づいて 窓の外に目を向けました。

虹がかかっていました。

最初は小さな虹だと思いこんでいたのですが

窓から顔を出すようにして見渡すと

長くつながっていました。

こんな大きな虹を見たのは久しぶりです。

よどんでいた気持ちが少し晴れました。

 

昔々、お向かいの県警本部に

くっきりと大きな大きな虹がかかっていた光景を思い出しました。

合庁には5年ほどいましたが、2回、そんな素敵な虹を見たのでした。

 

自分にとってはごく普通でも、相手にとってはそうではないことが

あぶりだされてくるようなこの頃、

穏やかに暮らすことはほんとうに難しいですね。

なかなかこころが休まりません。

そんなことを思いながら

また空を見ると、もう虹は消えていました。

つかの間の希望を見た思いでした。

 

 

 

 

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久しぶりの双葉町、東日本大震災・原子力災害伝承館にて

2024-09-09 | きょうのできごと

もう10年近くたつでしょうか・・・

バスの中で激しく線量計の音が鳴り響いていたのを思い出します。

バリケードがあり入れないようになっていたこと

家々は崩れ落ち、田んぼや畑は雑草が生い茂って雑木林のようになっていたこと

そうして、そちこちに土が入った黒い袋(フレコンバッグ)がありました。

行き場がなく、そのまま置かれていたのです。

 

久しぶりの双葉町、浪江方面

あの頃荒れ果てた家のほとんどはもうなくなっていたのかもしれません。

ただフレコンバックはほとんど見かけませんでした。

以前はなかった東日本大震災・原子力災害 伝承館が建ち

シアターや展示物を見てまわりました。

一番心に残ったのは語り部の講話です。

見学の時間も限られていて、迷っていたのですが、

「途中退席でも構いませんから」との案内人のお声がけで

思い切って中に入りました。

女性の方が、ご自身の体験を話されていました。

語りかける生の声が一番身体に沁み込むような気がしました。

「カンカンカン」と響く拍子木が鳴り、紙芝居が始まります。

おばあさんと家族のお話でした。

震災がなければ、いえ、原子力災害がなければ・・・

こんなことにはならなかったはずなのです。

途中で「ふるさと」を一緒に歌ってくださいと言われていました。

その時が来て、歌っていると

紙芝居の奥に引っ込んで歌う、語り部の女性の顔がずうっと歪んでいて

私たちも涙がこみ上げてきました。

紙芝居が終わって、早々に失礼しましたが

是非にと勧められていた

隣の4階建ての双葉町産業交流センターの屋上に行きました。

一般の方も無料で入れ、屋上からは周辺の双葉町の様子が見られるのです。

双葉町交流館の屋上から原発は見えませんでしたが

あいにくの曇天のなか、一時置き場ははるかに見えたような気がしました。

まだまだあちこちの道や家の門前には進入禁止のゲートがあって

あんまりかわっていない感じがしました。


人口130人の町、移住者が70人を占めるそうです・・・

つい最近までは100人だったとか・・・

途中

バスから見えた黒い復興住宅が

何だか黒い群れのように見えました。

案内の方が他県の生協の方に「どうして黒いのか」と聞かれたそうです。

隣の席の方が

最近、新築の知り合いの家を訪れたそうで

その家も黒色で、黒は最近の流行らしいのです・・・

でも私には

黒い住宅群はちょっと異様に映りました。

何だか寂しい感じがしました。

ここが原発に侵された双葉町でなかったのなら

きっとおしゃれな住宅だと思ったことでしょう

飛鳥の斑鳩の街のように・・・

新しい住宅で

快適に暮らしていらっしゃるようならそれでいいのです。

そうして

いつか、心の底から素敵な復興住宅だわと思える日が来ると

いいなあと思っています。

 

 

 

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エコキュートヒートポンプの乱

2024-02-20 | きょうのできごと
17日土曜日、朝洗濯物を干すときヒートポンプから水漏れしているのに気づいた。
(ええ~またぁ)と思った。
ドレンホースからは出ておらず、本体の前の方からぽたりぽたりと落ちている。

数年前の時は、朝、本体の下部分が広く濡れているのに気づいたのだ。
それでも、日中には何事もなかったように渇いて、また朝になるとぬれているのを繰り返した。
ネットであれこれ調べて、ゴミが詰まって正常にホースから排水されないのだろうと思い
針金ハンガーと丸割りばしに布を巻いたりして、つついていたがあまり改善しなかった。
もっと本格的にやりたいのだが、私が万が一やりすぎて壊してしまうと何かと支障がある。
夫に話すと、ホースを取り付け部分から外し掃除すると、詰まっていたゴミと水が大量に出てきて解決した。

また漏れている旨伝え、掃除をしてくれるように彼に依頼して数日
掃除をしたが、ゴミが詰まっているのではなく漏れが直らないと言われた。
配管からもれているのだろうか、一日中、ぽたぽた落ちてきている。
どうしようもないので朝一番でメーカーの修理相談センターに電話してきてもらった。

配管ではなく本体からの水漏れ、
温熱を作るとぐろを巻くように
ガスと水のホースが入り組んでいる部分での水漏れで
この部分だけ取り替えられないとのこと、
また、貯湯タンクとセットなのでヒートポンプだけ替える訳にもいかないという。
なんてこった だ~

戦争が始まってからエコキュートなどの納期が大幅に遅れていることは聞いていたし
近頃の資材高騰も相当な物らしいとは知っていたが・・・
やっぱり、なんてこった~

まだ、お湯は作れるとは言え、いつどうなるかわからない
水漏れもどんどんひどくなってゆくのだろう・・・


マンションの管理人さんから事前に聞いていた管理会社関係の部署と
生協のくらし部門に電話して、それぞれ提携の業者さんに翌日きてもらった。

エコキュートが倒れないように地震対策で留めている部分は結構大掛かりで
(これなんだぁ!?)という業者さんもいないではないとメーカーさんが言っていたので
それが一番気がかりだった。

幸い、生協関係の業者さんが翌日電話をくれた時に聞くと
後継機種も同じサイズだったので大丈夫だという
ただ床暖房付のタイプは少なく、本体価格が倍ぐらいになるそうで
これが精いっぱいと言われたのはかなりの金額で驚いた。

入居する時、心配性の私が一番気がかりだったのは、
これらの最新機器の買い替えの時期と費用だったのだ。

普及して安くなっているどころか、逆に高くなってしまっていたようだ・・・

連日、水漏れが変化し、激しくなり、シーと漏れている音がしっかりしてきて憂鬱になる。
水道のメーターの回る様が目に浮かぶようだ。
もったいないけど仕方ないかな~と思っていたのだが、
それどころではなくなってきて気分がどんどん堕ちてゆく・・・

郵送されてくる見積書を比べる前に水道代でへこたれそうな気分だ。

夫に聞くと、届いた見積りを比べてからだなぁとのたまう。
それまで、水道代が何万になってもいいのねと念を押した。
それなら今夜は眠れるかもしれない。








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やっちまったぁ~

2024-01-16 | きょうのできごと
映画を観ようとバスに乗るため駅へと向かった。

40分以上も前なら充分間に合うはずだった。
エレベーターに乗るはずがドアが閉じてしまい
入れ違いでバスが出たようで5分後になった。
大丈夫
だが街中を走るバスは思うように進まない。
でも大丈夫
と思っていると市役所を過ぎてすぐきゅっと左折してしまった。
そのままぐんぐんとまっすぐに進んで止まる気配がない。

とうとう晩翠通りさえ通り越してやっと止まった。
木町通り1丁目のバス停だった。

お目当ての
木町通り2丁目を通るバスではなかった・・・

いちおう調べたつもりで大学病院行のバスに乗ればいいやと思っていたのだが
やらかしてしまった。

映画館に着いた頃にはもうすでに中はがらんとしていた。

気を取り直して昼過ぎの回の座席を買い求めて
外にでた、どうやって時間をつぶそうかと思案するが
近くのおしゃれなカフェのドア前にはゴミ袋が置いてあり
とうてい開く様子ではない。

入ったこともない早朝から営業のファミレスに入り
モーニングでもないしと首をひねりつつタブレットでメニューをたぐる
配膳ロボットが軽やかな音楽を奏でながら動き回っている。
不思議なことにスイーツが全くと言っていいほどない
ドーナッツやケーキぐらい置いてほしかったなあ。
こんな時は安さよりは美味しさなのだ。

仕方なくパンケーキとドリンクの注文を入れた。
間もなくスタッフさんが現れて説明をしてくれた。
私のオーダーしたパンケーキはあくまでも追加注文分で
本来のパンケーキではなく、ドリンクの割引もきかないようだ。
卵などはいらないのでそれでいいし、ドリンクの割引もなくていいのでと答えてまつと
ロボットではなく、先ほどのスタッフさんがパンケーキを持ってきてくれた。
ちゃんとバター?と蜂蜜?がついてきたが
マーガリンと蜂蜜入りシロップのようだった。

まるで油で揚げたようなサクサク感があって
ドーナッツのような何んとも不思議なパンケーキだった。
200円だものね。

フリードリンクも進まない
甘いものは苦手なので、ブレンドとアメリカンぐらいで
もういいやという感じ
2杯も飲むともういいやという気になってしまう。

隣の女性が席に着くや否や電話しまくっている。
1時間も電話していただろうか
やっと終わると今度は問い合わせの電話を始めた。
どうやら今日は仕事はお休みみたいなのだが
仕事に関した電話ばかりのようだ。
姿の見えない長いおしゃべりを隣の席でやられるのは結構きつい。

まだ早いがそろそろ映画館へと外に出た。
ゴミがなくなった人気カフェ前にはもう行列ができていたが
まだ開店前のようだった。

今度こそ訪れてみたい。
美味しいお茶とケーキが食べたいなあ。

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南三陸町・気仙沼市・大島 被災地訪問

2023-07-26 | きょうのできごと
南三陸町防災対策庁舎




かさ上げ中の砂山に埋もれるように観たのはいつのころだったろうか・・・
震災の翌年、気仙沼に行く途中だったかもしれない
さんさん商店街のフードコートでみんなで特製キラキラ丼を食べたのも
たぶん震災前だろう

あたりは震災復興記念公園となり
今は一面の緑の中に少し埋もれるように鉄塔は見える。
手入れがされていてさびることなく、折れ曲がった鉄骨と
屋上のアンテナが見える。
ここに50人もの人が集まり、鉄塔によじ登ったり、柵の角部分で
何んとか流されずにすんだ方もいたのだという。

最期まで放送していた遠藤さんという若い女性があまりにも有名だが
交代してそのあとも男性課長が放送を続けていたらしい

いまもまだ、見つかっていない人がたくさんいるのだから

今も猛暑の中、コンクリートの階段に囲まれたここは
逃げ場もなくて、川風も通らず、辛く苦しく感じた。

メモリアル館がお休みに当たり、
この猛暑の中、案内と説明をして下さっている男性のお話を聴いている。

聴くわたしたちは
日傘をさしたり、保冷剤をまいたり
水分補給したりしていたのだが それでも
熱中症で倒れそうな思いだ。

彼は帽子ひとつで淡々と話して下さる。
もう少しこっちの方にと言われて移動すると
こころもち風が通る気がした。

震災は3月で
こんな猛暑だっらと思った。
電気もガスも水も食料もなく
流されずに助かったとしても、もっとたくさんの方が亡くなっていたかもしれない。

この辺りにはもう家々はなくなり、高台にそびえるように向こうの山のほうに学校が見える。

さんさん商店街そばには隈研吾さんデザインの南三陸杉を豊富に使った
斬新な建物がそびえ、お休みなので閑散としていた。

防災対策庁舎は残してほしくないという声もあり、
今は町にそんな余裕はないので県が管理をしている

でもそのあとはどうなるのだろう・・・


隈研吾さん設計 南三陸町の震災伝承施設「南三陸311メモリアル」







気仙沼市 東日本大震災遺構(向洋高校旧校舎)・震災伝承館



校舎の間に押し寄せられ折り重なった車たち 


パンフレットから
『2011年3月11日発生の東日本大震災による大津波とその後の大規模な火災は
死者1143人(震災関連死を含む)行方不明者212人に上る最大級の悲劇を
気仙沼市にもたらしました。
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館は、将来にわたり震災の記憶と教訓を伝え、
警鐘を鳴らし続ける「目に見える証」として活用し、気仙沼市が目指す
「津波死ゼロのまちづくり」に寄与することを目的としています』


今 校舎の前はグリーンが拡がっていて、その向こうに海がある。
気仙沼市のパークゴルフ場となったその広い敷地では
パークゴルフをしている人たちの姿が垣間見えた。
平和の景色なのだと思った。






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消防用設備定期点検なのに・・・

2023-04-15 | きょうのできごと
年2回ある消防設備点検が今日あった。
日がな順番を待っているのはつらいのでいつも9時頃にお願いしている。
9時ごろチャイムがなって、スリッパと点検用具を持った係の人が現れた。
そう若い人ではないみたい・・・

早速、玄関の消化器をチェック
消化器を戻す時にゴツンと音がしてちょっと気になった・・・
次に早くも防犯機器点検とやらで玄関ドアを開けてセキュリティチェックを始める。

さらに手早く各部屋にある火災感知器のチェック開始、
点検用具を天井にかざして熱を加えると赤くなり火災ベルがなる
はずが部屋二つを終えても音がしない

不思議に思って、リビングのリモコン操作機に戻ってきたところで
「音がしないけれど」と聞いてみる
すると、リモコンを指さし「ここで音がしないようにスイッチを切っているので」とおっしゃる
??? 意味がわからない・・・

「天井の感知器は赤くなっているので異常はありません。
作動しているので大丈夫です」 とのこと

それにしてもと思い 重ねて
「今まで音を出さないで点検したことは一度もなかったのですが
どうして今日は音を出さないのですか?」と聞いてみた。

すると彼はこう答えたのだ。
「今、3か所ほど回ってきて音がうるさかったので切っただけですから」

??? 意味がわからない

点検ですよね。火災ベル鳴動なしってそれって点検になるの?
我家には赤ちゃんも床に臥せっている病人もいないし
どうか音は出さずに点検してほしいと頼んだ覚えもありませんし

毎月数万円払っているマンションの管理費や積立金から
それなりの点検代を支払っての点検なのに何だか理解できない

(あなたの気分で音を出さないでの点検?
本当にいざという時、ちゃんと音は出るの?
点検するために今日は家にきたんでしょう)と思ったが
おばさんはぐっとこらえた

こういう輩がたまにいるのだ
自分の仕事がわかっていない
早々と点検を切り上げてしまいたいからとにかく効率よく進める
早く終われば今日の仕事は早くあがれる・・・のかしらね

数年前は リモート機器を前にして
「これどうやるんですか?」と聞かれたことがあった。
(あなたは今日お仕事でこれを点検しに来たんですよね)と思ったものだ。

管理人さんに話したら、最新式の機械だからなどとおっしゃるので
点検を仕事にしていて研修もないのでしょうかと返した。

時々アルバイトにしてもひどすぎると思うような仕事ぶりにあきれることがある
仕事をする以上、責任をもってプロらしい仕事をしてほしい





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被災地訪問~石巻大川小・門脇小

2022-07-08 | きょうのできごと
久しぶりの被災地訪問は石巻市
最初に訪れた大川小学校

娘をなくしたお父さんのお話を
暑い日差しを浴びて聴いた・・・
どんなに恐かったか、寒かったか、
辺りはガランとして
静かにゆったりと川は流れていた。

私たちは子どもたちが登らなかった山と
いち列になって逃げた軌跡をたどった。

大川小学校の裏山を少し登ると ずっと辺り全体が見渡せた。
ちょっと上っただけなのにこんなにも・・・
助かった先生はひとり、児童は4人だが、テレビで肉声を聞くのは5年生だった男の子一人だけ
彼は妹も母も祖父も津波で失っている。
彼のおかあさんはいったん学校に迎えに来て戻っていた。

つい登ってしまったものの杖だけでは降りる自信がなかった。
ええいままよと思っていると、先に降りた方が下で手を伸ばしてくれていた。
その手を頼りに深い段差を何とかこなせた。
あまり使っていない右股関節が軋んだのがわかった。

これからどうなるのだろう・・・

子どもたちも先生もこんなところに水が襲ってくるなんて
思いもしなかったのだろうなあ・・・

「自分も教師として」と佐藤さんはおっしゃった。
子どもたちを助けようと思わない先生なんて絶対いないはずだ。
何がよくなかったのか、普段から準備することの大切さ。
もしもと想像力を巡らせなければいけない
何もなかったらそれでいいんだ。

子どもたちの当日の逃げた順路を巡った。

「ここまできて行き止まり、
家が立ち並んでいて、こんな風に広くないから 
いち列になって家の裏を進んだらもういけなかった

そうして見えたのは襲ってくる黒い水」

「小さい子たちはきっと泣いていたと思う」と佐藤さんは続けた。

「その時、娘はどんな顔をしていたのか・・・」

何度も何度も父はその顔を想い浮かべて生きてきたのだろうか・・・



立ち入り禁止の校舎の中に雨水がたまっているのが見えた。
そうやってだんだんと朽ち果てるのを待っているように思えた。
朽ちるように辛い思い出もなくなるのだろうか・・・
もう見たくない人と、きちんと見据たい人と
このことをたくさんの人に知ってほしい人がいる

裁判のこと、生き残った子供や教師の事

津波の様に渦をまいていたのだろうね

裁判も結審した。

大川小
    

門脇小
  

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病院で

2022-06-16 | きょうのできごと
きょうは2週間ぶりに病院に出掛けました。

具合を聞かれて、やはり夜痛むことがあること、それからと

いいかけましたらベッドにと言われ移動しようとすると

言いかけた言葉を気にかけたのか

椅子に戻るように言われました。

仕方がないことなのでしょうが、関節が固い感じで足に力が入らないこと

具体的には自転車のペダルの踏み始めが不安定で…と続けました。

同じビルの美容師さんいわく、ハードコアの先生にしては、よくぞ聞いてくれたという感じです。

そっと膝を触っていましたがレントゲンを撮ることになりました。

映像をじっと見ていましたが問題はなさそうです。

ぎくしゃくした感じで寝た姿勢で膝裏が付かないと付け加えました。

ベットに寝て膝に痛い注射をして、そのあとすぐに息を吸ってと始まりました。

まだまだ、注射の痛い余韻でいっぱいなんですけど・・・と思いながら

吸ってはいてと言いながら足を上げて引っ張ります。

力を抜いてと言われ、ずずっと引っ張られました。

「膝のばしてみて」と言われ、改めてののばすと もう一方の足よりしっかりひざ裏がついている・・・

原因は膝をひねっていたとのこと。

毎日のしぐさの中で、左からではなく右足から踏み出すように

とは初診の時もいわれたことを思い出しました。

先生もいつになく膝が熱を持っていたので骨を心配したようですが・・・

時々の不調は 特に身に覚えはないのですが、

膝をひねっていたり、腰をひねっていたりが原因のようです。

両足のバランスが悪いのでいろいろと負担がかかっているのでしょうね。



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深夜の地震

2022-03-20 | きょうのできごと
3月16日深夜、私はまだ起きていて、パソコンをしていた。
揺れがきた、いつになく強い揺れ、大きな地震だった。
食器棚の上のカップラーメンがパラパラ落ちた程度のように思えてほっとした。
1、2分経っただろうか、続けざまにやってきた次の地震は強烈だった。
今までにない揺れ、横でも縦でもない、色々な方向に振り回されるようなめちゃくちゃな揺れだ。
こんなひっかき回されているような揺れの恐怖はたとえようがない。
いつものようにドアに走ることもできなかった。
膝の壊死でしゃがむことのできない私は立ったままおろおろするしかなかった。
気づくと家じゅうのあらゆる引き出しや扉があいて、中の物があふれ出ていた。
鍵のない内窓はすべて開いてポットがひっくり返っている。
食品を入れたケースが倒れ災害用のペットボトルがなぎ倒され
床がぬれている。ふたがねじあけられたようだ。
随分気を付けていたはずなのに、かなりきついサイドボードの扉があいて
グラスやカップが壊れ落ちていた。
こっちもだ。上等な食器程やられている。
タンスはまたもやバラバラ、崩れ落ちている。
きれいに拭き上げて乾いていたはずの風呂場は水浸し
天井から漏れてきているのかと目を凝らすがその気配はない。
風呂蓋がぬれていて、中ののこり湯が大きくふりまわされ
こぼれたのだと悟った。

3・11の揺れとは比較にならない強さと体験したことのない揺れだ。
方向性がないあちこちに振られるような揺れが恐ろしい。
ぞっとするような揺れ方だった。
昨年の2月も似たような揺れだった。
経験したことのない種類の揺れと強さに言いようのない叫びがやってくる。
もう嫌だ。本当にもう嫌だ。



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