ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「 新聞を見て 」

2011-06-20 | きょうのできごと
あっという間にあの日から3カ月、
そして100日がすぎ去った。

こころのどこかで早く忘れたいと思っているのだろうか
それとも人のつねなのだろうか・・・

3月11日は随分昔の事のように感じられる

あの日の思いを忘れないようにと言うつもりではなかったはずだが
いつの頃か新聞の死亡広告を一つ一つ見るようになった

ぺったんこの新聞に少しずつ厚みが出てきて
中のページに移ったテレビ欄がいつしかほんのり色づいてきて
広告チラシも少しずつ入るようになって

ある日ふと気づくと新聞欄が裏表紙に戻っていた頃には
広告も以前と同じように増えてきて
どっしりと厚みのある新聞が配達されるようになっていた。

でもずっと死亡広告には
「3月11日」という日付と「このたびの震災により」ということばが
今も続いている。

それらを目で追いながら
父と母、そして妻や子どもまで六人もの名前が
並んでいるのを見ていると涙があふれてくる。

この子は何歳だったのだろう
二女とあるから長女は助かったのだろうか・・・
といろいろな想いがかけ巡る

ある時は
名字の違った二つの家族の名前が並んでいたり
遠くの県に住む義弟が妻の実家の一族の
死亡広告を出していたりと
それらの背景を思うにつれこころが痛い。

今まではこんな事なんてなかった。


いまだに見つからない行方不明の方も多い。

毎日の新聞にはあの日以来、生活関連情報のページがある

私も何度ライフラインの復旧作業予定の地域を必死に捜したことだろう


そうして一面には
前日までの死亡者数と行方不明者数が載るのもいまだ変わらないのだ







コメント (2)
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