ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「裏切りのサーカス」

2012-06-10 | 映画のお話

「サーカス」の中にいる「もぐら」を探せ

「サーカス」とは英国諜報部のこと
「もぐら」とは、ソ連の二重スパイ

久しぶりに作品で会ったゲーリー・オールドマンは
すでに私の知っている彼ではなく
孤独な老人だったが・・・

妻が下心ある男に騙されて利用されていたというのは
ファミリー・ツリーも同じだったなあと
漠然と思いながら
静かに着実に
そうして淡々と進む彼の前に展開してゆく真実

重厚感ある建物と過ぎ去りし時代が
何だかなつかしい

けれど非情な裏の社会と
実在したスパイたちのさまざまな人生がかいま見られる

孤独で壮絶なゲーリーは怪優だけあって
徹底した役作りはさすがにすごすぎる

何だか消化不良をおこしてしまっているので
もう一度じっくり鑑賞したい作品だ





コメント (2)
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「SHAME シェイム」

2012-06-10 | 映画のお話
セックス依存症の独身男、ブランドンを主人公にした作品なだけに
各国で厳しい上映規制がかかったという話題の作品。

仕事もそれなりにでき、一見紳士風に見える彼が
別人格のように明け暮れる性の世界。
そんな彼のアパートに問題を抱えた妹のシシーがころがりこんでくる。
他人の愛を激しく求める妹とま逆な兄。

妹の手にはたくさんの傷跡が生々しいが
兄の方は一見クールだが中身はズタズタだ。
愛することなどもちろん、人とまともにかかわることができないのだから・・・

映画を見終えて、痛々しいこの兄と妹の子ども時代を想った。
何があり、どんな体験をして
こんなに苦しんでいるのか・・・


先日の講演で聞いた言葉が浮かぶ
外に発散し、思い切り泣き、そして向き合わなければ
乗り越えられないのだと
そのまま押しこんでいると
フラッシュバックするばかりでこころの病は深くなる
抜け落ちた記憶がかえって子どもを不安にさせるのだと

大人が押し黙っていると子どもは感じて何も吐き出せない

震災で見たものを箱庭を作ったり、風景を再現したり
自分の住んでいた家、燃えながらやってくるさまざまな物
目の前で流されていった人たち

小さな希望を見つけては
ひとつずつ紡いでいくことで生きていけると・・・




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