ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「トラブル・イン・ハリウッド」

2010-11-17 | 映画のお話
おひげもわもわのブルース・ウィルスをどうやって説得して、
いつもの彼の姿で映画に主演してもらおうかと
右往左往するプロデューサーやスタッフの人々。

スポンサーや制作会社の意図とあわせようと必死にかけずりまわる。

アルコールと薬と刺青と、出会いと恋と死と
さまざまな葛藤と自分の複数の家庭。

映画の内容の最終決定権はお金を出す会社のごりおし!?

たくさん笑えるだろうと期待して行ったが、どうも今いちの感が否めない。

ロバード・デ・ニーロは愛らしくて好きなのだけど、
もっともっと笑わせてほしかったなあ~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「TPP」

2010-11-07 | きょうのできごと
何となくニュースで「TPP」という言葉を聞きかけたのは
10月の終わりごろだったかもしれない。

数日して連れ合いの誕生日に美味しいステーキでもと、いつもの生協に出かけた。
お気に入りの大沼牛を、(これはちょっと脂が多いだの、いまひとつグラムが少ないだの、
形が悪いだの)とあれこれ見比べていると、
「T放送です」とマイクを向けられた。

連れ合いに申し分のないステーキ肉を選ぶのを優先して
見比べ作業のまま質問に答えることにした。

「TPPに加入することで輸入牛肉が安くなるのはどう思うか」と問われたので、
「だって名だたる和牛や国産牛と輸入牛では質も味も全然違うでしょう」とひとこと。。。

畜産農家のことを考えると一概には喜べないし、
実際のところ何とも言えないのが正直なところ。
ただでさえ、自給率も低すぎてままならない状態なので不安だけれど、
関税が廃止されるのは牛肉だけではないのだから、
ふたを開けてみないとわからないし、「どうなんでしょうねぇ?」と聞きなおす。

さらに「輸入肉の関税が現在30数パーセントもかかっている」と言ってくるので、
「今でさえ、このオージービーフは値引きで290円、和牛は1000円前後と随分違うのに、
そんなに安くなるのだったら農家はますます大変だと思う」と答え、
そして「自給率の低いこのご時世に安ければいいという風潮はどういうものかしら」と付け加えた。

またさらに、「消費者としてはどうか」と問うので、
「選択肢は広がるから、リッチな時にはおいしいブランド和牛を
家計が厳しい時は安い輸入牛になるのは必然でしょうね」と答えるしかなかった。
 
そのあたりで、カメラもしっかり向いていることに気づいて
帰宅してから自分のひどい恰好を鏡で見てがっかり!

もしかしてと夕方のテレビをつけて夕食の用意をしていると
やっとTPPの話題のコーナーになり、
買い物中の主婦が「大歓迎です!」とよろこびの声を上げ、
年配の男性が「いろいろなものが買えるようになっていいんじゃないの」とのたまっている。

そしてその後の田園風景や農業者へのインタビューで農家の不安と苦悩を伝えていた。

ああそうか・・・
買いもの中の消費者にはお肉が安く買えて嬉しい!とだけ言ってほしかったんだ。
放送局の作った筋書き通りに発言しなかった私は
当然カットされたってこと・・・

あの時の心のさざ波は何だったのだろうかと思ったが
「世の中はそんなものよ!」と友人と意見が一致した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「かもめ食堂」

2010-11-06 | 映画のお話
最終日に何とか観れると駆けつけた映画館はいつになく混んでいた。
みな、「かもめ食堂」が目当ての女性たち。
50人ほどが期待を込めて画面をみつめていると、
予告で2回ほど、画面のごみが原因で映像が消された。
こんなことも珍しい。

なぜかフィンランドにある日本食の小さな食堂が舞台。
サーモンが好きなフィンランドなら日本人に共通点があるかもしれない。

おいもの煮っ転がしやおにぎり、生姜焼きにとんかつ、
焼いた鮭のランチ。
夏の海とかもめと森のきのこと
のんびりした時の流れ。
ゆっくりとしたセリフ。
 
どうということのない毎日の中で
いろいろな人生を背負った女性たちが
小さな食堂で出会い、過ごす時。

おにぎりもコーヒーも
自分で作るより
人に作ってもらった方がずうっとおいしいんだ。

その人のために入れるコーヒー。
こころをこめて握るおにぎり。
愛情がこもっているもんね。

自分にこころをかけてくれる人がいたことや
いることが何だかなつかしいような
うれしいような・・・

つつつーと左目から涙がつたった。

どうということのない映画だが結構奥が深い。
少しだけのんびりできたような味わいがある。

夏が舞台だったので白夜も明るく、
整然とした風景も清潔感のある食堂も
きのこいっぱいの森も夢のようで現実感がなかった。

フィンランドの冬は厳しい。
この女性たちはこの冬をどう過ごしてゆくのだろう。
ただそんなふうに思った。
わたしの老婆心。

それでも、陽水のさわやかな曲がすがすがしかったエンディングで
そんな思いも少し救われたような気がする。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エレベーターの中で

2010-11-06 | きょうのできごと
久しぶりにひとり、デパートに出かけた。
地下1階で野菜や揚げ物を買って
地下2階に降りようとエレベーターに乗りこんだ。
すでに乗っていた男性と扉の前でスタンバイしていると
あとから乗ろうとした中年の夫婦が、
「下だぞ!」
「あら、どうせ上がるんだからいいじゃない!」
と言い合っている。
奥さんの方は言うのと同時に乗りこんできたが
夫の方は乗る気配がない。
奥さんがふり返ると静かにドアが閉まって
憮然とした夫の顔がすうっと消えていった。
(あらぁ?まあ!!)というような声と
しぐさで、奥さんがあきれている。
夫婦ってこんなものだ。

わたしはかまわず乗る方か、上に行くのだからと乗りこまない方か、
どちらなのだろう・・・

気分やの夫は「まあいいやん」と乗りこむかもしれないし、
わたしの方は意固地になって、乗らないかもしれない・・・
それとも、「どうせ一緒だからいいじゃん」と乗りこんで
夫が「あほぉ~!」というのだろうか?

考えるとわからなくなってしまった。
女性の方が合理的で男性が融通が利かないのが一般的なのだが
案外、ふたりで「あれ、下だったの?!」と
顔を見合わせるのかも知れない。

わたしが降りた後、
上がっていったエレベーターのドアが開いて
再会した夫婦はどんな顔をしていたのだろうか。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ミックマック」

2010-11-01 | 映画のお話
今日も雨、「ミックマック」が観たくて
駅前の映画館まで電車で出かけた。
同じ監督の作品「アメリ」がとても好きだったので
結構期待して観に行った。

入口で今日は一日でサービスデーだったということに気がついて、
会員証を持たずにきたことをちょっぴり後悔してしまう。
まあいいか!

映画はまあまあ・・・思った通りで痛快だった。
でも愉快な仲間は個性があって面白いけど、
主人公は「アメリ」のような女の子の方がやっぱりいいかも・・・

どん底の生活をしていても、仲間がいて楽しくやれればいいなあ~
無縁社会なんて全然関係ない感じで。

「ミックマック」はフランス語でいたずらという意味とか。
それにしては兵器会社・武器会社を標的に
かなりの社会批判作品で圧巻だ。

し返しさえして懲らしめれば
命もとらないしお金にも興味がないしで、全く物欲がない彼ら。
だれしもいろいろなことが心の中に渦巻いてはいるけれど、
エンディングを観ながら、
(見返してやればいいんだ)とふと思った・・・
そんな存在になるように努力すればいいんだと
努力が報われればいい、いつか報われればって

冷たい雨の日が続いて毎日うっとうしい。
暑すぎた夏が長引いて、
まだ紅葉もしないのに木枯らしが吹いている感じのこの頃。

少しはすっきりしたから、普段の生活にもどれそうな気がする
戻らなくちゃあね~!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする