ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「ICU脱出」

2016-11-29 | 想いで
血液透析や人工呼吸器までついているので
点滴やら手術部からの管を合わせると
数えるのも億劫なくらいの数になる

血圧が下がった、酸素濃度の数値が下がったと
始終、警告音が鳴っていたはずなのに

一つ はずれると 管がはずれるのはスピードアップしてゆく

2週間たった今日、面会に訪れると
経口でゼリーの昼食が始まっていた

車いすに乗る練習だと
ベッドに30分ほど起き上がって座っていたのはおととい

面会に行くなり、一般病棟に移ると告げられ
3時にお引越しという

そうして今日は
立って歩く練習までしたらしく
ずいぶんと疲れ果てていた

ゼリーの夕食も食べる元気がない


心臓が強靭だったからか回復が目覚ましいのだろうか
あんなにたくさんの器械たちに操られても
持ちこたえていたのだからすごい

2週間いたICU脱出

次々と変化がありすぎて
用意してくださいというものがどんどん変わり
もはや私たちも追いつけない速さだ

こちらはめちゃくちゃになった生活から
掬えるものも見つけられないでいるような思いなのに

本当に何だかわからなくなってくる




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きょうのできごと

2016-11-17 | 想いで
パソコンを先日開いたら、別物になっていて
デスクトップに広げっぱなしの書類たちがなくなっていた
立ち上がった画面もまったく私のものではない

あれこれいじくっていたら書類たちがあったが
どうやってたどり着いたのかさえ分からずじまい

サポートに電話してもなかなかつながらない。
2日かかって
サポートを受けながら復元するために
バックアップをとるためのUSBをとりあえず一番近いヨドバシに
買いに出かけた。

帰宅して電話したもののなかなかつながらない
夕方だし、時間もかかりそうなので
あきらめていったん電話を切ったときに
すぐ電話が入った

母が慌てて「大変なの」を繰り返す

病院嫌いの父を数日説得して
妹が病院に連れていく手筈になっていた

妹は来ているらしいので電話を代わってと頼むと
背後に男性の声がした
とっさに救急車が来たのだと思った

病院が分かり次第、電話をもらうようにして切った
父の腹痛はなんだったのだろう

国立病院に駆け付けたが
重篤だが手術が詰まっていて12時をすぎないとできないという
それでは持たないので市立病院に搬送すると聞いて
実家に一人いる母を迎えに行く

駆けつけると家の中は真っ暗で母の姿がない
母を呼びながら奥まで入ると
夫が手前の部屋で母を見つけた

急に停電したらしく
真っ暗な中に独りいた母
どんなにか不安だったろう

ブレーカーを上げて
台所に散らかった数本の線香を見つける
ろうそくを出した時のものだろうか

母をつれて病院へ
手術はずいぶんかかっているようだ
12時、1時、2時、
眠っている父の姿を見たのは2時を回っていた

腸閉塞、敗血症、多臓器不全

安堵と怒りと哀しみとが疲労とともに襲ってくる





コメント (1)
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